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テーマを定めずに、しかし社説の如くアマチュア無線の共通の土台である社会の基本を論じる ページとして設けます。この趣味を支えるのは我々の属する社会ルールに基づくもので、国際 社会と人権を否定しては成り立たないのです。時あたかも日本は未曾有の不景気の時代であり、 混沌の時代でもあります。こうした問題を政治、経済,科学の観点から取り上げて,その時々 の電子評論の役割を果たしたいと考えて設けました。 編集長 齋藤醇爾
麻生さんを非難する前に自分たちはどうだ? 面白がるな! 医者もそうだが自分の事しか考えないバカもいる!! 2008.11.21.
最近の医者はドウかと思う! という麻生首相の発言は最もだと思う。東京都の学校の教師も そうだ、君が代斉唱に座ったママだった教師が、自分たちのデータが流出したとして文句を言 ってるとか、医師会の会長が麻生さんにクレームをつけるとかというのはおかしい。立ちたく ないならそれは自由だがソレに対しては責任は自分が果たさねばならない。そのための意思表 示だろう。医者の不足の問題はソモソモ医者になった連中が仁術の意識が底辺にない人が多い のではないかと思うのだ。一部の素晴らしい医療関係者が居る影に保険料のゴマカシをして収 入を得るという悪者が半分は居るのだ。その結果として医者の高額所得は後を絶たない。クラ ブやバーで騒いでる医者が多いのを筆者は見てきた。「センセ素敵!」なんて言われてパトロ ンに成ってる医者は半分は居るのだ。其の影には名医も居るのは間違いない。 世の中医者も、学校の教師も、警官も増えてくれば、中に悪いのが含まれるのは当然だ。自動 車の運転手もそうだ。国民総ドラィバーの時代に知能の低いドラィバーが半分居ても納得でき る。先日の私の車に突っ込んできた田舎者もソウだったのだ。事故暦のおおい人だった。さも ないところでわき見運転をして私の愛車のドァにまともにめり込んだのだ。なんでボクの方が 悪者扱いされるのか?デス。50年運転歴の私とたった3年のドラィバーに差がないという感覚 の方がおかしいのだ。 これを大声でいえないのは世の中が非常識に成っているとしか思えない。私は金をばら撒いて 社長になったのではない。社長だからと会社の金で家を建てたのでもない!会社の増改築の時 に業者に自分の家の改装代を含ませたり土地を取得したこともない。まして自分の飲み代を会 議費から払わせたこともない。倒産寸前に自分の株を社員に安く分けるといった事もしていな い。(そうした家が銀行に差し押さえられて競売になったって大したことではない。そういう 社長をボクは山ほど見てきた。もっとも社員はそんなことは知らないから飲ませてもらったと か親分肌のいい社長だと思っていたようだ!個人破産したって元々寄生虫のような社長だから 悔しくはないだろう! たかだか10年くらいの社長だった。不正は長くは続かない。それが罰 というものだ。) 私はコツコツとしか仕事が出来なかった。地道に貯金した金で安い土地を買い、苦心して図面 をひいて家を建てたのだ。コンセント一つから自分でひいた図面によったのだ。この土地を探 したときに地図でアンテナの位置を確かめ、電界強度計で地元の放送局やTV局の電界を測り更 にテントをはって二晩も受信機を持ち込んで実際にバンドのノィズを量り確かめた。こうして 購入した土地だ。安く立ててもらう為に苦労した。会社を利用したことはない。しかし中に入 れる家具は安物ではなかった。スエーデン製のダィニングの椅子とテーブル、キッチン戸棚、 カーテン、ホンモノのペルシャ絨毯は自慢の逸品だ。趣味のアマチュア無線のための部屋は5 トンの重量に耐える床構造で設計した。陽に焼けないように窓面積は小さくし床には3mm厚の 鋼板を敷きそれをアースしてある。本棚は地震でもひっくり返らないように壁と一体にしてあ る。初めての家にしては出来すぎている。外観は大したものではないが、内容はそこらの建売 とはマッタク違うのだ。 独りでも住まう理由はそこにある。齢61歳で建てた家だった。誰に後ろ指を指される事はない。 ビジネスもそうだった。ボロ儲けをしようとはしなかった。利益は常に原価の10%以下にしたの が気に入らない人もいた。談合はおろか賄賂を贈ったこともない。決算書を誤魔化したこともな い。自分の給与を自分で決めた事もない。私の給与は会社では5番目だったのだ。ボーナスも貰 ったことはない。社長時代には生活を切り詰める以外になかった。だから会社を退任して持ち株 を売り払った時にホッとしたのが本音だ。それを冷たいと言う人が居たら背景を知らないからだ。 それを他人はドウ思って居るかは分からないが、僕を騙した人は恥ずかしいのか段だん近寄ら なくなった。それを孤独とは思わない。麻生さん貴方が学習院時代に漫画を愛読したとして学 習院の恥じというなら言わせて置きなさい。僕はカムィ伝を読んで漫画のヨサを知った事をい い勉強だと思う。齋藤醇爾 2008.11.22
アメリカ第44代大統領にバラク・オバマさんが圧勝!! 7:3で勝利とは思っていたがCNN/ABCを見るまで信じられなかった。 2008.11.6.
私がボストンに降り立ってから50年! 白人のアメリカ社会が如何に変革と変化を遂げたかは、 自信がなかったのだ。しかし白人優先が此処まで来たのかとつくづくと感じた。保守派が如何 に抵抗しようが時の流れには勝てない。そこにアメリカの多民族で構成される国の強みを見た のだ。一段とアメリカへの信頼感が強まったのが昨晩だったのだ。 ○前国務長官のコリン・パゥエルさん、現国務長官のコンディ・ラィスさんの演説を聞いても 通常の白人以上の教養と知的観がうかがえるのだ。私はこんなにアメリカを近くに感じ、素晴 らしい国と思ったことはない。来年は是非とも東部と西部への旅に出てみたいと思ったのだ。 ○1945年以降日本の民主主義を主導したのはアメリカだった。細かいところでは間違いもあっ たけれど当時のソ連が日本を占領していたら、日本の今日はなかったのは確かだ。幸いにも私 は政治活動からは距離を置き、アメリカの自然科学と電子工学分野へのめりこんでいったから 冷戦時代の過ちに身をおくことなく、ヒッソリと自然科学部門で学んだのも冷静な学を修めれ たことを幸せに思う。東ドィツの崩壊から再び私は政治に興味を持ったが、其の裏には大衆の 力がかくも政治に反映するのか!ということだったのだ。 ○行き過ぎた自由社会のナンデモ金に換算する利益中心の現代資本主義経済にはウンザリする けれども、もともと経済に学問があるわけではない。人の欲望に学問をモッテすることは不可 能だろう。名前だけは「経済哲学」などもあるけれども、宗教にさえイロイロな派閥があるよ うに、人の価値観と存在感に自然科学はまだまだ無力なのだ。後は真実の公開による史実の検 証と実証された事実でのみ論じる歴史を互いに利益の反する間で認め合う話し合いが大切だと シミジミと感じる。声の大小とか、武力の強弱、はては社会的な地位(おそらく権利と資産の 大小)で決まる法律などに縛られない判断基準が一般化されることに人知が上り詰めたいのだ。 ○過ちを正すのに拘るなかれ--という。フアジィ(曖昧)などは飽くまでも過渡期の短時間にい えることだ。現実の社会にオバマさんのいう理想を適応するには時間がかかるだろう。しかし それでも高い理念に向かって努力することが富みよりも大切なことを納得して努力したいのだ。 2008.11.6. 齋藤醇爾
パナソニックとサンヨーの買収劇!! なんと半世紀を経て同じ会社になる。幸之助さんと井植義兄弟は冥土で何を語る?
松下電器が社名をパナソニックに変更するときに私は編集後記に書いたが、昭和の24年に山洋 が姫路に工場を持ち、ソレまで松下電器の専務を勤められた井植歳男さんが社長でスタートし た会社だ。裏話はいろいろとあるが要は意見の食い違いからお二人は袂を分かったのだ。 退職金代わりにナショナルラィトというブランドをもつ自転車ラィトを山洋が製作販売するこ とを認められ、その後は琵琶湖畔の古い戦時中の松下の廃工場をサンヨーが使用して家電製造 に乗り出す。私が会社に入ったときに「何故ナショナルのブランドをサンヨーが使用してるの ですか?」と営業会議で聞いたら主任が「チョット!」と私を室外に誘い出して「後で話して やるが、それは社内では禁句だ!」と言われた。結局真相は下っ端の主任も知らなかったけれ ど義兄弟であり、元松下の専務が創業した会社について語ることは多くの社員もサンヨーに流 れて居た時代にはデリケートな問題だったのは確かだろう!幸之助社主は個人生活を明かさな い方だったし、詳細は松下電工の東さん位しかご存じないだろうと囁かれたものだ! ○松下電器はナショナル店会を広く全国展開してラジオと真空管・蛍光灯分野に販売占有率を 伸ばしていった。サンヨーと松下の本社は2kmと離れない位置にあり、間に松下病院もあり微 妙な間柄だったのだ。新聞各紙はサンヨーの巨額な負の遺産を数え上げるがそれだけではない。 松下もバブル期の負の遺産を清算中だし決して強い立場ではない。世が世なら冗談だろう?で 笑い話になるところだ。4月1日でなくてヨカッタ Hi! ○恐慌は意外な結末を齎す!それにしても新聞は両者が合併すると日本一の電機製造会社の誕 生という。資本経済のあり方は営業利益だけの決算諸表に現れない背景の資本構成とその内容 を抜きにしては語れない世の中に成っている。長生きをするととんでもない事を見聞きする事 が出来るのはいいことか悪いことか? 首を傾げてしまった!! 2008.11.2. 齋藤醇爾
世界的大恐慌がはじまった! これは新聞では書けない、しかもアメリカの1930年代の大恐慌と匹敵する以上 のものだ。 2008.10.11.
さて毎日の新聞を読み、TVのニュースを見るのが楽しみになった。経済評論家は鳴りを潜めて 黙っている。TVなどメディアも世の中を不安にするといけないからと穏やかにある侭を伝える ようにしているのが見える。しかしこれは資本主義社会経済の初めて受ける世界的な大恐慌の 始まりに過ぎない。私はオリンピック後の中国経済のバブルのはじけには目が行ったが、アメリカ の経済不安が世界市場の不安定につながり主要生産・消費国家の経済をここまでメチャクチャにする とは思わなかったのだ。今日からG7がはじまるが、どうなるものでもないだろう。外相級閣僚 の話し合いで静まる規模ではない。日本でのバブル崩壊などは金額的に微々たる物だったし、 東京市場が一時的に混乱したときの1996年はせいぜい山一證券と幾つかの銀行を救済したら済 んだが、今は国際的に市場は連動しており外資が浸透する世界主要市場である。其の中であら ゆる通貨の標準の米ドルが信用不安になっているのだからどうしようもない。機関投資家が売 買する株が80%といっても,インターネット上で個人が売買する素人の売り買いとか、素人の関与する末 端顧客の関与するサブプラィムを含む、カードによる借金(貸し出し)を無視し得ない背景がある。こ れらの素人の騒ぎは簡単に金融機関の取りつけ騒ぎを引き起こしかねない。 もし誰かが「XX銀行が危ない!」と1万通のメールを無作為に流して人が預金を引き出しにいっ て行列が500人規模で並んだら、アッと言う間に破綻するのは間違いない。大和生命の10日の破 綻は似たようなものだ。経済テロなど簡単だ。爆弾をしかけたという偽騒ぎとは規模が違う騒ぎ になるだろう!! もはやブッシュ大統領が演説をしようがG7が何を話し合おうが、市場が政治力で統制できるもの ではない。悪いことにアメリカの大統領選挙があと一ヶ月に迫っていること、次期大統領の実力 がさっぱり経済政策の論点を明確にしないのも不安なら、世界経済をリードするほどの政治力と 資金を持つ単独国家もない。まるで垂直尾翼のなくなったジャンボ機がフラフラと迷走している のが現在の市場経済なのだ。燃料がなくなって山にぶつかるだけの延命に過ぎない。 其の中でバカの一つ覚えのように日本の民社党が自民党に衆議院解散を求めているのは笑い種だ ろう、そんなことして御覧、一気に倒産件数が増加して日本経済は崩壊するだろう。カネのない 総選挙の投票率は30%をきるだろう。そんな支持率がナンの役に立つのだ! もう資産家の資産価値は売買が出来ないから、貧乏人と金持ちの差はないのだ。借金のナイ庶民 が一番の金持ちなのだ。こうして書ける筆者などは幸せ者だろう。実体のない自称先端技術会社 などは続々と休業または倒産している。こうしてホンモノだけが生き残れるのだ。そして其処か ら本当の経済復活がはじまるのだろう、それは一年とか二年では出来ないだろう。自動車を売り 払い、ローンの家を売り払い、親元にかえり田んぼを耕すことを視野に入れるべきだろう。頭が 良くないものは大学など止めて働こうよ! ありがたいことに今年も暖冬傾向が続きそうだ。秋の野にでて杠葉を楽しみ、オニギリを食べな がら好きなカメラとレンズをもって太陽高度を待ってることの如何に嬉しいことか!!傍らに愛 読書を紐解く時間が楽しくてたまらない。深夜のDXにささやかなスリルと旧交を暖める交信も嬉 しい。心豊かな生き方こそ究極の幸せなのだ。
エンスージァストの世界!
私は幼い時から機械とか、品物がダイスキだった。6歳ごろの自分の持ち物は空気銃と三輪車だ った。其の他にはグリコの箱のオマケを集めてもらった薄い銀色に光る折り畳み式の日時計だ った。熱があって外を歩けないときは裏庭の砂場で細いロープを使っていろんな図形を地面に かいて遊んだ。円を書いたり、三角形を拵えてどれが広いかをみて不思議だった。後年になり ラーエマッヘルさんの書いた「図形と数学」に出会ってイイトコまで考えていたのを思い出す。 それが大学で数学科を選択した理由だったのだ。祖父にカメラを貰ってからは首から下げて歩 いて中国人の纏足の小母チャマとか中華街の風景を撮影したものだった。当時はカメラのフィ ルムはサクラかイルフォードが自由港の大連から買えたので祖父に葉書を書いてはオネダリし たものだ、だから露出の勘は独特のもので養った。晴天ではf8、 1/25秒だった。後に露出計を 買えたのは昭和30年になってからだ。 ●初めてのラジオは、UX-111Aというスペースチャージ・グリッドの電池管一本で作ったラジオ できいた放送だった。母の反物の巻芯を貰って作ったコィルだったから聞えたのは長波だった のだ。何故普通のBCの放送が受信できないのかがわからなかった。家にあったシルバートンと いうラジオの裏豚を開けてみるともっと細いボビンに細い線がまかれていた。これで周波数と 同調というのを知ったのだ。当時旅順工大の電気科に在学していた叔父の説明も余りわからな かったけれども(小学校の4年生では無理だっただろう)このラジオは、やがてUY-57の再生式に なる。 ●それから幾星霜を経ただろう。今シャックに並ぶ機器は私が究極を求めてさすらった結果であ るが中にはくだらないものもあった。50年かかって整理したのが現在だ。歴史に残るといわれ た銘機から、私の選択した名器まである。それらと過ごしているとほんとに幸せなのだ。 ●未完
他人を信用できない年代を悲しむ! 親子でさえ信用できない世の中、まして隣人など--
今日TASPOとかというカードの申請書を貰ってきた。自分のお金で自分で買う煙草まで写真を貼り 生年月日を公的な証明するコピィをつけろという。小学校の子供に知らない人に声をかけられた ら逃げろと教える。それでいて「こんにちは!」と声かけをしようという。一方で個人情報を漏 らすなという。泥棒を保護する運動かと思う位人権とも言う!その場限りの法律をどんどん拵え る。竹島問題でも相手を刺激しないという。ドゥなってんだ! ○それが派遣社員をふやしている事もある。企業は面倒に巻き込まれたくない。社員教育にもお 金と時間をかけたがらない。形式を整えるだけだ。社員教育に参加する社員も神妙な顔をしてい るけれども、その場限りだ。 ○会社内告発結構だ、しかしそれでもインチキは治らない。詐欺すれすれのビジネスは横行する。 賄賂はますます巧妙な仕組みを作る。小学校4年の子供がプログに「明日爆弾をしかける」と書 き込む。まったくワカラン。逮捕指導するけれども未成年のために保護者に引き渡すだけだ。親 はタブン学校が悪いというだろう。 ○これでは自治という言葉が泣くだろう。自治体も自治が出来ないのだ。誰が悪いのだ。政治に 携わる人たちの立法が安易過ぎるのだ。堂々と自分の意見を言う人がいなくなった。煙草を吸う のが何処が悪い!と言う人さえいない。道路を作るのは便利だと言う。誰のオカネで作ったのだ。 そして作ったら保守するカネがない、だから税金を上げるという。グルグル回りの責任のなすり 付けあいだ。それで世の中が良くなるならやってみるがいい。 ○学者も政治家も選挙民も皆が自分のことしか考えていない。それもオカネが自分の所に来る事 だけだ。今日のTVで中国の観光客が井岡山で「毛沢東の本を読んだことがありますか?」と聞か れて「お爺さんは読んでいましたが、僕は読んでいません」と答えていた。こうした人達が増え ているのだ。この世の中が何時まで続くと思うのか?と聞かれると慄然とする。地球環境を誰の ために保護するのだ。自衛艦に放火する海上自衛官がいる、取り締まる警察官が女性を襲う、教 える立場の教師が生徒と性交渉を持つ(強姦する)。論文の数値を捻じ曲げて発表する教授が居 る。商売人は原産地を誤魔化す。コンナ人達も保護するのか!! それでいてタバコは害だとい うのかネ!! ばかばかしい。今日私は野原で芝生の上で寝転んで流れる雲を眺めていた。父が 僕に厳しく教えた論語とか、望んだことを思い返していた。僕はそれを守った。だがそれだけか もしれない。でも満足している。著名でもない。大金持ちでもない。でも幸せに思う。私は聞か れれば遠慮なくホンとのことが言えるからだ。 2008年7月15日 齋藤醇爾
G8におけるアメリカの主導性、日本だけでは出来ない! アメリカの新たな提案とその優れた議論の進め方こそ外交だ!! 2008年7月9日
昨日の下級会談でアメリカの随行者達がインドと中国を回り、本国と盛んに電話をしたのはそ の後ろに国務省とコンディ・ラィス国務長官の見事な補佐があるのは間違いない! いい補佐 役をもった人は最後の花道を飾れるのだ。中期の目標を設定し、後進国にも約束させる事なく しては、2050年なんて政治にとっては気の遠くなる約束で纏めようとしていた京都会議なんて 屁のツッパリにもならない。政治は学問とか研究の場ではないのだ。政治家と官僚にこれだけ の知恵者が居る限りアメリカは誰が大統領になろうとも安泰なのだ。実務の経営学とかラィス 長官のような賢人が居るのは羨ましい。 ロシアとかイギリスはどうなのだろう。おそらくアメリカの繁栄は守られたと感じたのだ。賢 人とは表に出る人のことを言うのではない。裏方に徹する人、おそらくアメリカの次期大統領 はマケィンさんが80%の確率で確かだろう。未だ黒人の大統領を選択するほどアメリカ人に先進 性はナイと私は思う。ラィスさんは4年後の大統領になれる人だ。と、シミジミと思ったのだ。 そもそも学問は実際の役に立つのは遥かに後代のことなのだ。産学官なんて云うけれども学問 が認められるのは大衆に知識が普及するまではできない相談なのだ。官は古いものを守りなが ら現在を守るのが仕事だ。政治とはその中間を埋めるべきものなのだ。経済なんてものは富の 分配をささえるものに過ぎない。現代の利益中心の商業主義の大部分は学問ではない。現在の 資本主義経済は線路を驀進する先のチョンぎれた未完成の線路上を猛烈な速度で走る新幹線か 未舗装の滑走路に着陸しようとしている航空機に似ている。過去の経験だけに頼って平凡な人 が運用しているものに過ぎない。いつかは大事故という経済恐慌に落ち込む命運をしょってい る。 地球温暖化なんて、全科学者が認めているわけではない。それはまだ過程の段階の推論でしか ない。商売人が利益と見るやネコも杓子もCO2と騒ぐ、この数日の新聞の広告を御覧なさい。我 も我もと環境に優しい企業は私だという! 太陽電池だ、風力発電だ、というがそんな小さな ものが現代のエネルギィを支えられるはずがない。CO2を分解してCとOにするプロセスを考える のが学問のはずなのだ。それを言い出す勇気のある人は居ない。そこから偽科学者が産まれる のだ。本当の科学的な仕事は核融合を一日も早くできる道を探す、ソレまでの代返エネルギィ を一時的に供給することの二つしかない。それに予算をつける政治力と先見が今の政治家には 緊急の課題なのだ。ショウもない選挙に腐心しているのは真の政治家ではないと思う! 2008年7月9日0000JST 齋藤醇爾
七夕さま、フランス革命記念日、祇園祭り そして夏休みも間近です。 2008年7月7日
私は京都で学生生活を送ったからか古い風習がスキだ。 新しいモノ好きといわれているがXYL に言わせると変なところで古いのだそうだ。去年初めて七夕さまにナニも書かなかったのは安 倍首相が変な辞め方をしたのが気にかかって全く忘れていたのだ。 毎年短冊を買って来て万葉の中のお気に入りの歌を下手なカナ書体で筆でかいて桜の枝に下げ ている。ところが敷地を切った斜面に植えた竹が育ってきて竹が取れるようになって、七夕の 笹だけには困らなくなって裏の竹林の竹に短冊を下げるようになって両三年は立つだろう。 誰に読まれることも無くただ下がっているけれども、ヒョッコリと大伴郎女が訪ねて来るので はないかと想像するだけで嬉しくなる。樹林の中に沈みこんだ家はボンヤリとともし火が見え るだけで、皆は私の家を見ることもない。タブン平安時代なら嵐山などはこんな風情だったに 違いない。所々にアンテナが立ってるのも気がつかないようだ。誰も訪ねてくる人は居ない。 アマチュア無線家などは暇人が多いから来るかしらと思っていたが、これも喋りこみに来る人 は居ない。現代人は明るいところ賑やかな街中が好きな様だ。マックラな私道を50m以上は歩く 上に玄関まで更に曲がりくねった敷石の階段を20段は下りて来なければならないのだ。遊びに おいでとはお誘いするが誰も夜間に来る方はいない。 終戦後の京都の下鴨神社の境内がそうだった。ボンヤリと灯りのついた谷崎邸とか、谷崎寓と 表札が出ていた--湯川さんの御宅もそうだった。誰もそういえば歩いていなかった。それが嬉 しくて私は家内と好んで映画帰りに歩いたものだった。自分が大宮人になった気分になれたの だ。家内の家も境内の塀沿いに建っていた。 今の嵐山に昔の風情はない。街灯が煌々と照らした舗装道路になってしまっている。清水寺も 大徳寺もラィトアップされてかっての暗闇の偲びやかな趣はない。疎水沿いの哲学の道も同じ だ。私が私道に街灯をつけない理由は其処にあるのだ。雨にぬれた樹木の間にまたたく蛍など は此の家では珍しくはない。 あらかじめ 君来まさむと 知らませば 門に屋戸にも 玉敷かましを 玉敷きて待たましよりは たけそかに来たる今夜し 楽しく思ほゆ 相思はぬ人をやもとな 白たへの袖ひづまでに ねのみし泣くも 万葉 巻4から 荒寺の傍に建つ背戸口に密やかに立って袂を噛みながら涙している黒髪の人を想像して見た事 があるかしらん?私が万葉を学んだのは金田一京介先生の息子さんだった。私が数学を専攻す る学生にも拘らず先生は一生懸命になって想像力を求められたのだ。一遍だけ枚方の御宅に呼 ばれてお茶をいただいたことがある。にじり口から入って作法をお教えいただいた。こうした 先生に学べたことを今頃になって有難く思う。 こうした感性を磨いてこそ技術者としての眼をより深くしたのかもしれない。田中重久先生は 私に古寺の建築様式をお教えくださった。法隆寺の研究者として多くの論文を書かれた方だっ たが、とりわけ私は可愛がられた。奈良を散策する日々にお供したのは10回ではすまない。先 生は私の家から数キロ先の北白川の仕伏町にお住まいだった。学ぶと云う事は遊び心から生ま れるものだ。を徹底的に叩き込まれた。それが私を冷徹な経営者だけでなく、冷徹な回路技術 者だけでない人にしてくださったのだと思う。 私がもし人に優しいとしたらこれらの先生のお教えによるのだろう。もう先生の謦咳に触れる ことは出来ないがせめてお墓参りをしてお礼を申し上げたいと七夕の季節になると思うのだ。 やはり京都は私の感性の根源かもしれない。私の昔を知らない方は私を単なる変人としか思わ れないかもしれない。背景に刻み込まれたものがそうさせるのだろう。 祇園祭も間近だ。表通りの河原町とか四条通りから一本裏道の蛸薬師通りに入るとこの時期に は旧家が代々伝わる茶碗、書画を飾って拝見できる。格子戸を開けると「おいでやす!」と女 主人がお茶を薦めてくれて伝来を話してくれたものだ。参念坂のお団子屋などは勤皇の志士を 匿った納戸からの抜け穴まで見せてくださった。今の観光客はソンなことは知らないし興味も ないようだ。キャミソールを着て付け睫の長い香水の香りのする女性達が騒ぎながら歩くのは ちょっともの悲しいのだ。日本の文化はそれでは判らない。 齋藤醇爾 2008年7月7日
スカゥテイング(情報収集) 日本サッカーの西野監督時代!! 2008年6月29日
28日の23時からのNHKのBS-1で放映されたドキュメンタリィを見ていて、当時の西野監督が出演 してられた。私はスポーツはからきしわからない。サッカーをみているとあの早い試合展開に どこで監督がドンな役割をこなしているかが判らなかったのだ。ところがスカゥティングと云 う相手チームの弱点をさがすということから、45分の中にどのようにしてソレを当てはめるか が監督の役目だと知って驚いた。野球の監督なんてそれから見るとスローペースでその場で決 めることが出来るのだ。一つの試合に一年前から相手チームの長所と短所をトコトン研究して それを選手に体で覚えさせる。一人一人に誰をマークするか、その時に右後ろにつくか左後ろ につくかをトコトン練習させるのだ。ドーハで負けた日本チームにアトランタ五輪でブラジル を破った試合をトコトン解説してくれたのだ。 ■そうか!それをきいて判った。勝つために私が監督(?)するJA7ZBFのFDコンテストと同じ事 をしていたのか!と云う事だ。監督の重要性はチームを作ることなのだと理解した。自分の コールサィンで出るコンテストでもそうだ。競争相手に張り付いて研究し尽くしてでなけれ ば優勝は難しいのだ。ともすれば個人技に依存するように思われるがソウではない。 ■企業もソウだろう。野球でも野村監督がデータによる試合といった時代があった。確かに選 手に人材が必要ではある。しかし個人技をもつプレィヤーは中々云う事を聞かない。そこが 難しい。会社でもソウだろう。巨人が強かった時代を考えてみるといい。プレィアーを集め るのはオカネだけでよい。スカゥトを全国に張り巡らせてよい選手を入れればよい。しかし 監督は違う。それが証拠によいプレィアーが監督になる傾向は残念ながら余りよい結果を招 かない。 ■難しい問題だ。失敗した経営、負けるチームは必ず原因がある。まずオーナーが一番大切だ。 そして社長だろう。この二人が人格的に高潔でなければ成らない。その下で監督に任せる事 なのだ。成功した事例、失敗した事例、をトコトン分析できる冷静さ、それが競争に生き残 りを約束させるのだ。社長が監督をしている会社は注意しなければならない。相手を信じる こと、指導するのと任せることの違いを知ることだ。今夜のTVは録画をして見せたかった! ●私は自分の属する社会、会社経営でそれをイヤというほど過去に事例を見てきた。オカネで 解決できない部分は此処にあるのだ。やはり人だ。 齋藤醇爾(署名)2008.6.29.
福田総理の問責決議の可決と小沢くんの無能ぶり、 甘ったれのバカの起こした秋葉の無差別殺人、どこかが似てないか? 2008.6.13
ドチラもメダチガリやと云う点だ! 片や政治家、片やは派遣社員だ。しかしドチラも己の望 むモノになれない焦りがある。総理大臣に成りたい願望が満たせなくて自民党を脱党してから の歩みを見たらわかる。片やはリストラがどうとか、両親が厳しいとか、会社でツナギがなく なったとか、だが実態は自分のプログを誰も見てないことへの不満か?「誰も止めてくれなか った!」といってるのが本音だろう。 両方とも人の評価が自分の望んでくれるほうに向かないのが悔しいのだろう。理屈のこね方は 同じ論法だ。しかし害毒を流す点では小沢君の方がはるかに悪い! 政治家の影響力は凡愚な 大衆の3000万人くらいには影響する。犠牲者には気の毒だが加藤君はたった17人で済んだのだ。 しかしドチラも国際的には日本の信用力を落とす点では似ている。 それにつけても、僕は『後期老齢者』だけれども、福田さんを恨むことはない。こうした法律 を立法した2年前の衆議院を構成していた時代背景が、現自民党総裁に責任を転嫁したに過ぎな い。そしてオモシロオカシク囃し立てるメディアの無責任な論法にもよっている。 形式的に安定したように見える日本の平和の姿が実は平和どころか、愚昧な大衆の浮動票でコ ロコロと変化する選挙民のバカさ加減なのだ。それが民意だと思うところに問題がある。昔の 無責任な学生運動に似ている。社会党時代も共産党もはるかに昔のお話しになった。ドチラも 昔の新聞を今読んだら笑い出してしまう。争点は外れたところにあることに気がつかない!今 のミヤンマーとか、イラクとか、ガザとか、北朝鮮と同じだ。それを相手に鉄砲を振り回した り、ロケットを打ち合う愚を彼等は気がついてない。 これらを説き聞かせる論陣を張る人、順々と解く人こそが今求められている賢人なのだ。日本 の野党の或る党首がNHKの討論会で『地方分権』を語る中で地方首長がというつもりだった のだろうがナンとこれを「チホウクビチョウ」と云ったのをきいてガックリきた!その程度の 人が野党の党首になっている事実は小学生並みの知識と学しかないと云う事だ。 福田総理、気にすることはない史家は貴方を後世『名総理』と言うときが来るだろう。時代に 迎合するのが政治ではない。そして支持率なんて愚昧なメディアの作り出すものだ。あたかも TVの視聴率みたいなものだ。高きがゆえに尊とからず!だ。無視することが最善の道だろう。 ただ貴方が大臣を選ぶときに今の人材不足の自民党のなかから選択せずに、広く議員以外の本 物の哲学と理念を持つ人を選択することかも知れない。共産党の志井さんなどを入閣させるの は如何だろう? 難しければ公募してはいかが? ただ日本の官僚政治にはガッカリするけれども一遍にことは運べない。ジリジリと実行するし かない。歴史を紐解くとやはり開国の長さこそ大切なのがわかる。日本は1945年に本当の開国 が出来た国に過ぎない。初代総理の吉田茂さんの苦労がわかるだろうか? 右肩上がりの経済 に支えられた貴方の父上の時代とは違うのだ。しかし今からの政治こそ大切なのだ。決して癇 癪を起こしたり、相手の挑発に乗らないで欲しいと願っています。小沢君より長生きをするつ もりでいれば彼は自滅するだろう。ねじれ現象は安倍時代の無策と改革を急いだ前の小泉総理 の奇麗事改革の所為の中で行われた参議院選挙だっただけだ。無能な安倍さんは小沢式選択で 無責任にも辞めてしまった。貴方は今日あることをしって総裁選挙に臨んだはずだ。多分今は 如何にして野党の中から話の判る人(一人しか居ないが!)彼と話てみる事かもしれない。 ガンバレ福田総理!! 解散してはいけない、無視したまえ! 齋藤醇爾(署名)
云ってはいけないこと! 禁句 ヒラリィ・クリントン敗れたり!! 2007年5月27日
http://www.asahi.com/international/update/0524/TKY200805240202.html に発表されたヒラリィさんの演説には悲観した。こうした発言をするほどに追い詰められてい るのは判る。しかしこれで全ては終った! 次の大統領はオバマさんに決まったも同様だ。 ■人は云ってはいけないことがある。それを教養という。失言は取り消せばいいという風潮が 政治家にはありがちだけれども(日本なんかは日常化してしまったか?)しかしそれはその人 の根底にある考えがつい口をついて出たことに過ぎない。いくら女性の大統領が期待されよ うともこれではイザというときにアメリカという超強力な国の大統領に選択するには危険す ぎる。 ●こうした発言に限らずWebの中にもこれに似たことがある。犯罪の中にもこうした事が多い。 私はそれを逆手にとって攻め込むことはしない。オバマさんがヒラリィのこの失言をサラリ と受け流したのを聞くに及んで次期アメリカ大統領としての資質を備えていると判断した。 ●それにしても最近のインターネットの使用量の多さには辟易するが、その大半がJUNKメール であることは間違いない。貴重な資源でもある通信網をこうした詐欺とインチキと犯罪に使 用されることを防止する手段を至急に採用しなければならないと思う。私のところに来るメ ールの90%はこのバカバカしい詐欺まがいのメールなのだ。無教養をマルダシにした文章と 内容には反吐がでそうだ。日本で摘発された人を見るとITを名乗る企業にいた若者で、しか もフリーターが多い。オカネが欲しくてこうしたメールやWebを作成する人に告げる「貴方 のしてることは社会に害毒を流し、時に前途ある若者に間違いを犯させる危険があるのだ。 今すぐにやめなさい!」モトモトこのネットワークは世界を結ぶ有益な通信網の一つをし て発展してきた。その貴重なネットを侵害する行為は許されることではないのだ。 2008年5月27日 齋藤醇爾
R390Aとの対面---あれから57年目 今度は自分のラジオとして対面した。
友人のハムに来年はディトンに行きませんか?と云われたのは2007年の夏だった。私は思わず 躊躇った。去年の2月頃から急激に頭を動かしたり、眠たいときに立ち上がったり、歩こうとす るとよろけるのだ。Ohioのディトン!! 行きたいけれど足手まといになるのは辛いと思って 生返事をしていた。そして彼が出かける前に買いたいものがあったら僕が選びますから云って くださいとまで云われたので、R390Aの程度のいいものが見つかったら買ってね!と依頼した。 かれがディトンから電話をかけてきて「ありました!然し1台だけです。程度はレストァもしてあり 鳴るのは間違いありません、価格はXXXXです。どうします?」とのこと「ヨシ、買おうよ」と言 ったのだ。そのR390Aが3日前に日本に到着したというのだ。彼は全部を点検して同調も問題な しといってくれた。重いので僕が持参してセッティングします。と云ってくれたが編集後記に 書いたぐらいでは済まなくて毎晩R390Aの夢を見るのだ。KA4MCで出会ってから夢の受信機だっ たのだ。このメカに魅せられてから自作を断念したのを思いだす。アマチュア無線に使用する ものでないのが(軍用品)入手を困難にしていた。横田基地の横にあった「杉原商会」には当時 は(昭和40年頃)数台は置いてあった。しかし50万円といわれては手が出なかったのだ。 買いそびれているうちにアッという間に時は経過した。卓上にはIC-7800、IC-7700、R-9500とか ワトキンス・ジョンソンのHF-1000Aが並び、別の机にはKWM-2AもKWM-380もあるのだ。例え買っ ても性能は及びもつかない。それでも自分の歩んだマィルストーン(里程標)として逢いたかっ たのだ。日本できちんと働くR390Aは今では数は少ない。たまに出会うことがあっても完全な動 作をするOriginal品はなかった。中は改造されているか、部品が欠落していたり、素人の弄っ た外観だけのR390しか知らない。 今日は堪らなくなってトウトウ出かけていって引き取ってきた。今カーポートの中の愛車の前 席に積み込んだママだ。そして僕が一人で下ろすことは出来ない。友人の部屋で出会ったとき は思わず前に立ち尽くした!触るまでは2、3分は立ったままだったのだ。恐る恐るダィアルノブ を回してみる。これだ!このフィーリングが僕をとうとうラジオ技術屋にしたのだ!と思うと 暫くは口も利けなかった。結婚したかった彼女と再会したみたいだった。お互いに家庭を持っ た後期老人に何が出来るというのだ!! 当時が走馬灯のように頭を掠める。友人は気に入ら なかったかと心配顔だ。およそ20分は無言だったらしい。違う、この頃に朝鮮戦争に「チョッ ト行ってくるね! すぐ帰るワ、待っててね」と行ったまま生死不明で帰らなかった法務中尉の ベティ・ムーアの事とか、1970年に渡米した折にお墓参りに行ってナッシュビルのご両親とあっ て最後の手紙に僕のことが書かれているのを見せられて涙したことだとか、それが皆KA4MCの縁 だった。私の英語にテネシィ訛りが残っているのは彼女の所為でもある。 これをエンスージァストというのだろう。ソウコウして明日は実弟を呼び、助っ人にもぅ一人 頼もうと今考えているところに以心伝心か友人が電話をかけて来た。やっとシャックに運び込 める手順も決まった。--明日待たれるその宝船と謡ったのは忠臣蔵の大高源吾だった。私がウ ィーンの中古カメラ屋でLeicaのD型に出あったときに祖父が呉れたコトに思いを馳せて買った 時ににている。M3,M4,M6と持っていて使用することがないだろうにも関わらずに買い込んだの と同じだ。私はこれを最高の贅沢だと思う。家内はそうした僕の思い入れをナニも言わずに黙 って見ていてくれた。 こうしたものが私の周囲には幾つかあるのだ。こうした裏づけに基づいたアマチュア無線を趣 味に持てたこと、ソレを許してくれる家族と友人達には言葉もない!良い後期老人になれた! お金を欲しがって自分をダメにした人に比べると幸せとしか言いようがない。曲りなりにも自 宅もある。引き揚げてきたときに貧乏でシャツが数枚しかなかった少年が賄賂も送らず、不正 な金も得ずにこれたことも有難い。寿命が短かかったらこの幸せ感もえられなかったと思うと、 早世した友人達や弟には済まないと思う。待つことは辛いが寿命さえあればいつかはこうなる と信じたのがウレシイ。欲しいのはオカネじゃなかったのだ。 これを読む貴方はどうだろう? 継続することは大切なのだ。苦労に直面するとサッサと捨て てしまう人も居る。何故こんなくだらない事に入れ揚げたのだろう?という人にも出逢った。 間違った選択をした!と転換する人も居る。そんな人からみると僕は愚鈍なのかも知れない。 素敵な日だった。しみじみとソウ感じた日だったのだ。 5月25日記 齋藤醇爾
四川大地震と日本人 2008年5月20日
四川大地震を考える! 大変な大惨事になったものだ。3万人が亡くなった(確認したものだけ)というのだ。バブルに 沸き立つ中国でのこの大地震の影響が、近づく『北京オリンピック』にドンナ影を落とすのかが 先行き不安を一層かきたてる。あの広い国では通信が途絶すると連絡の手法は非常に難しい。 紅軍の周波数(75m)で盛んに報告が飛び交っている。しかし中国のハムバンドでの非常無線は聞こ えない。日本の地震は頻発型だが、中国の地震は海岸の大洋プレートによるものは少なく、イン ド洋のプレートがヒマラヤ山脈に妨げられているから迂回して地殻変動が累積するから、エネル ギー放出は爆発的である。広い国では地域差が余りにも大きすぎて、四川省などは後進地域にあ たり、多くの住民は都市部の工業地帯に行って出稼ぎで生活を支えているのが実態である。だから 被災者の多くは老人と子供達が主になるだろう。それが今後の復興に影を落とすのは間違いない。 ●しかしこの中で中国は威信を掛けたオリンピックが開催できるのだろうか?地方に住む選手の 参加は困難だろうし、この際はオリンピックを一年後にするという処置も必要かもしれない。第 一中国の経済さえ揺るがしかねない天災なのだ。死者は確認が進めば今の10倍になるのは間違い ないだろう。この中で経済復興などはいくら操業再開を焦っても無理というものだ。日系の企業 はこの際、思い切った長期の操業停止をすべきだろう。広州の工場地帯の従業員の出身地は四川 省など地方出身者が多いのは事実だ。今年の旧正月の時に発生した交通事故で半数近い出身者は 帰郷できなかった。そのことを忘れてはならない。これで如何にアゥトソーシングが不安定なも のかを知ることに繋がればよい。 ●諸外国に救援隊を送るのは良いことではあるが、言葉が通じない上に慣習が異なる国に入るのだ。 その上、四川省には数多くの原子核施設やロケット工場があり近づくことさえ許されない。間違っ てスパイ扱いされないように言動には気をつけなければならない。日本人のような太平な世を送っ た若者がど田舎にボランティアで入ること自体が大変な筈だ。ハラハラする。中国の実態を知覚し、 何故排日感情が今も続いているかを知ることが出来るにはいい機会ではあるが逆にお殿様てきな救 援隊ではつとまらないことをしるには良い機会かもしれない。先日もスーダンで拉致された女性な どは無謀もいいところだ。しばしば成田空港でこうしたノウテンキな若者たちが並んで会話するイ ミグレーションの列の中での会話を聞くとゾッとするときがある。中国の被災者たちと一緒に涙し 悲しむことが出来、難民キャンプに寝泊りできることが大切なのだ。トィレもシャワーもない、食 もない、こうした場所を貴方は理解できないだろう。新聞に書かれる大國中国が一歩裏側に入ると 如何に貧しく、如何に困苦に耐える生活をしているかを知るだろう。それでも彼等の持つ誇りには 変わりは無い。日本のように裏表の少ない国は世界でも片手で数えるくらいしかないことに気付い て欲しい。2008年5月20日
2008年以降の経済動向について ---トヨタ自動車の減収と減益予想が発表される 2008年5月9日
いよいよ来たか!という感じだ。5月9日付の新聞はトップ見出しで報じた。そうだろうドル安と 円高を受けていること、アメリカ市場はサブプラィム問題で自動車販売が振わない。さしものト ヨタが「これは一企業の問題では収拾はつかない」と社長に言わせたのだ。一方ではミヤンマー のサィクロン(台風)被害で米作が出来なくなり軍政も悲鳴を上げている。アメリカの大統領選挙 を控えての予備選挙で共和党と民主党のドチラが勝ってもイラク問題は悪い影を落としだした。 クリントン対オバマの予備選挙の結果如何ではアメリカも力を失う恐れがある。いよいよ不景気 の風は間近に迫りだしたのだ。ロシアはメドベージェフ大統領とプーチン首相のカップルが誕生 した。世界政局をリードするのはEU連合になるだろう。国際連合(UN)も最近は鳴りを潜めている のは政治力よりも経済環境が政治の中心になっている2008年の世界政局が不安定ではリーダーシ ップの取りようがないのだ。 ●右肩上がりの自由主義経済時代が終わりを告げる前触れかもしれない。とにかく大企業にとっ ては資本力だけではドウにもならない時代、言い換えれば過去の資本主義では解決がつかない と思わせる革命の時期に到達したのだ。さてドウナル? だからといってイマサラ共産主義体 制の統制経済と権力政治が独力で成立するはずはない。北朝鮮のような国に援助の手を差し伸 べる国がなくなり自然に崩壊するだろう。東ドィツがなりたたなくなった背景を思い出す。土 壇場のアガキがアジアにもテロが発生する可能性が出来つつあるのだ。 ●第二次世界大戦が終ってからの60有余年の太平な時代に生まれ育ったすべてに警鐘が鳴り出し た。SEXとTVの時代に成長した大人がコレをドウする! おそらくオロオロしているだけだろう。 日本でも金融各社は運営が危機に瀕するのは目の前なのだ。(アコム,武富士,プロミスといった 消費者金融、元はいずれも信販会社あがりの高利貸し屋)世情が不安定になると詐欺から始ま る経済犯罪、一般犯罪が増加するだろう。 ●一般大衆はヒタスラに支出を減らして耐えるしかない。観光?どころではない時代がジリジリ と目の前に迫ってきたのだ。貴方はその準備が出来ているか? 地方に住む私達には自然が広 がる、その中で地道に己の生きる道を模索するのが大切だ。借金がある人は今の内に整理する ことだ!株券などが価値を失うのも目前だろう。「小さなことは良いことだ」を自覚しよう。 2008年5月9日 齋藤醇爾
自然災害とミヤンマーのサィクロン被害、そして人との交わり! 2008年5月7日
http://mainichi.jp/select/world/graph/myanmarcyclone/ を開いて見ていた。毎日新聞の写 真のNewsである。日本では大型連休も終り全国のパパやママは疲れきって出勤だろうがおそらく 今日は仕事の能率は上がらないだろう! 企業によっては前半は出勤して後半を一週間連続でお やすみにするケースもあるから(福島キャノンがそうだ!)まだまだ休暇を楽しむ方々は多いだ ろう。しかし海外ではトンでもない被害で1万5,000人が死んだというから凄い! 写真を見ると コンクリートのビルはシッカリしているが樹木が倒れている。これは熱帯地方の樹木は根が余り 張らないから強風には弱いのだろう。おそらく風速は45m/sは越えていただろう。三月末の春一番 で私の家の桜とか松ノ木が倒れたのを思い出していた。土レンガの家などが倒木とか風で倒壊す れば死亡事故は理解できる。発展途上国の悩みがよく判る。昭和27年の名古屋台風の被害で日本 でも死亡者が数千人でたことなど誰も思い出せないくらいに昔の事になったのだが、当時の日本 の爆撃後の掘立小屋時代を思い返せば充分に理解できる。自然というがそれは環境が改善されれ ば避けることが出来る事態なのだ。それでも予想しがたい事故は何時起こるかわからない。ソレ より人は忘れやすいからビルの建築基準を誤魔化すようなことが起こり人災が最近は多い。自動 車のリコールから始まり、メタドホス事件、模倣の犯罪(調理物に異物を混入させる)という事 まで広範囲にわたるのだ。反省せざるを得ない。 ■私のアンテナの修理などもやっと2/3が連休中に終ったところだ。費用の問題とか人の問題など もありすぐには出来ないこともある。ミヤンマーなども同じだろう! それでも日常生活を継続 してこなさねばならない中での復旧作業は容易ではない。私などは贅沢な環境下での作業である にも関わらずストレスから難聴が発生するなど余分なこと迄おこり慌てさされた。イマの内閣の 苦労がわかるというものだ。それでも壊れたKWM-380も30-L1も直してもらえたし、幸せ感に浸っ ている。 ■30日に知人の元商工会議所会頭が亡くなり驚いたのだ。彼などは25年もの間要職をもって福島の 経済界の中で過ごした人だったが、元県知事の収賄とか選挙問題で有罪になり、公職を全て退いて いた。おそらくこの一年は辛い日々を過ごしたのが内臓疾患になって死期を早めたのだろう。逢 って慰めて上げたかったと思っていたのだ。こうした人に苦しみを与えた連中の仕業を憎みたい。 郡山の元会頭の大高さんもそうだろう。いつでも不祥事の影にいる善意の人に与える失意くらい 嫌なものはない。イマの政治の中心の福田総理なども体を大切にして欲しい。安倍さんの負の遺 産を整理中のストレスは大変だろう。古い言葉に『悪貨は良貨を駆逐する』というのがある。私 などは察知するとサッサと逃げ出した。しかし逃げ出せないときもある人は少なくないのだろう。 老いてからは善意の人としか交わりたくない--とシミジミと思うのだ。 5月7日 齋藤醇爾
県内最大規模のバス会社「福島交通」が更正法申請 無策の運営か? 87億円でSOS!! 2008年4月12日
年末にバスに乗ろうと自宅前のバス停を探したら標識もない! 探したら800mも向こうの別の路 線に統合されていてあわてたのだ。とにかく不合理な路線バスを走らせていたが聞いてみると市 との補助金(年間タッタの1億円)の関係で近くの土湯温泉路線はとめられないとのお返事だ!。 政商と言われた小針暦二さん時代に大きく伸びた会社で福島全県至る所にバスを走らせてその大 きさで小を飲み込んできた。労働組合も強力で数々の話題を提供したものだ。 ■それが10年前にバブルが崩壊したときに一挙に負の遺産が残ったのだ。地方紙の分離からはじ まり、整理しようとしたが手がつけられないままズルズルと今日に至ったのだ。ビルを売った くらいで再建など出来るはずもない。非能率な事務部門はそのまま、おかしな料金体系のバス 路線では、皆が敬遠するのも無理はない。自家用車を使ったほうが安い(駐車代をいれても)数 日の出張などはバス代の方が高いのだ。 ■昨晩は花を見ながらどこが間違っていたのか?の話題に花が咲いた。すべての間違いは少ない 市民とか県民のワリに競争相手がいるという結論に達した。セブン・イレブンとかスーパーの減 益などは当然なのだ。決して人件費だけの問題ではない。何故こんに大きくしたのだ?と聞き たいものが市中に一杯ある。市中のマンションなどは多すぎる。Hotel?然り! ■似合わないダム工事とか道路の拡充とか飛行場の建設とか、首都を福島に誘致しようとか出来 ない政策にしがみついたビジネスを夢にみてもどこかで起き上がらねばならない。財界人なる 基礎も底が浅いから中央の施策に頼らなければニッチもサッチもいかない。結局福島独自の経 済というものは育たないままに真似に次ぐ真似で拡大をしてきただけだ。今では真似の負の遺 産が重くのしかかり動きが取れないのが福島経済なのだ。 ■郡山の駅前のビルが原因で、先週、ベニマルの創業者で郡山商工会議所会頭の大高さんが個人 破産したのが大きな話題になったところだった。いい人だったのだ。たった3億円だ! その蔭で甘い汁を吸った人は多い。東京資本は逃げればいいが地元民は残債整理に身を削られ るのだ。返す返すも口惜しい。政府の唱える地方の自主独立路線などもその一つだろう。市内 を見ると空き家の大ビルが聳える。夜の街の暗いこと!! まじめに警鐘をならし、自らも働 く経営者でなければならないとシミジミと感じた夜だった。 2007年4月12日 齋藤醇爾
老いを感じるとはドウいうことか?!
まず所作が遅くなります。感覚が脳の命令に直ちに反応しません。物忘れが酷くなります。即ち バグが増えた感じです。集中力も長時間継続しません。末端神経が鈍くなり、手の指先の感覚が 悪くなります。仕方がありませんからマッサージのマシンを買い込んで寝るときと起き上がる寸 前にマッサージをします。徐々におきる準備をします! これは気の短い私にとっては辛いことです。順番にすべきことをメモしてそれに従って作業をし ます。しかし老化して行くのは、眼、耳、手先の感覚、足の指の感覚の順です。悔しいです。ナ ットやネジをしばしば落とします。そんなわけで幾つモノ作業を一緒にするのが下手になりまし た。例えるとコンピュータのCPUが未だ早いのに、RAMのキャッシュが小さくなり、OSが バグを生じている感じです。そんなときに何かが突然起こるとパニックに襲われます。そしてC PUが誤動作しないまでも、RESETされてしまうのです。XYLのために設けた家屋の設備 が自分のために使用されていくのが残念無念です。
補助金に群がるハイエナ? 内容はお粗末、計画はお粗末、ガッカリする。
ある会社の企画会議に招かれてお話を聞いた。内容はXX省の推進する「ITで安全を強化して労災 事故を防止する為の商品システム」と言うのだ。紙の上の議論で済んでる内はイイ、しかしそれ に群がるハィエナ紛いの若い人の起業した会社をの中には、詐欺紛いの企画書が一杯在る。古い 会社ほどこうした手合いに引っかかるのだ。何しろ英語に弱いから「ニーズだ、ニッチだ、ITだ なんとか大学の元教授から始まり、ITで失敗した会社で部長をしていた人たちが起業しているか らコロリと騙されるのだ。何しろ世を挙げて不景気の最中だ。経営者は社員の尻を叩いて営業だ 企画だと騒ぐ、果てはインチキ臭い大企業の肩叩きにあった人を役員に据えているから、其処へ 持ち込まれるIT関連のアィデァの多いこと。驚いてしまった。相談を受けてから調べると、さも ないことを持って回って説明する。到底実用にはならない案件が多い。 ■振り込め詐欺のほうが未だ被害が少ない。4時間も5時間もこうした会議に消費する時間が勿体 無いとシミジミと感じたのだ。どうしたらこうした無駄を無くせるのかと考えてみた。要は専 門家ばかりがいて、関連する裾野の基礎理解力がない専門バカが増えている所為だろう。常識 に近い基礎さえない。プログラムがかけます程度の大学院生に聞いてみたら、OS?はおろか 本当の意味でのプログラムの内容にも至らない程度の知識しか持ち合わせないで、名刺の肩書 きはR & D 開発課長とくる。だからSONYに元居た連中の企業を使いたい!てなことを言ってく る。片っ端からボツを宣言する。そしたら「どうしたらイイのですか?」と開き直るのだ。 ■この歳になって懇切丁寧に解説しても周囲が皆にたりよったりだから、どうしようもない!疲 れをドッと感じて帰宅した。新東京銀行の看板を横目で見ながら、IHIの看板を見ながらの帰宅 は自分が可哀想になったのだ。誰が大臣になってもこうした段階世代と、若者を相手にしてい ては明日の日本が成長するなんてあり得ない。本物を見分ける見識も無ければ、信念もない人 たちは明日はドウするのだろう? 私達は一歩一歩と足元を見詰めながら歩んできた。だから 駆け足で自分の所得だけを計算して会社に来てる連中とは違う!予算を立てるときは実行率を 考えていたのだ。僕、起案者。貴方、実行者。貴方、判定者。とその場限りの仕事をしてる人 達は、都民銀行の経営者みたいなものだろう。海上自衛隊もそうだろう。見張りが交代するか らボクは引き継ぐ時点で無事故ならいい!式になるのだ。貨物船にチョット触られた位で曲る 旗竿とかテスリしか着いてない自衛艦なんて、大砲を撃ったら沈むのじゃないか?まったくこ れが日本の造艦技術か!と唖然としていたのは先週のことだ。机の上と前でだけの人間が多す ぎるのだ。名前だけ一人前の大学が多すぎる。本当の人が教えていない。博士号がナンだ。特 許が役立つのかね? 昨日ぐらい疲労を感じた長い一日はなかった。アマチュア無線が滅びる はずだ。これを読んで皆さんは何も感じないのかな???? 齋藤醇爾 2007.3.14記
信用・信頼・表示!! 自分で確かめる事ができない世界? 2008年2月5日
今度は餃子で大騒ぎだ!! 食の問題だがサリンと同じ誘導体のメタミドホスが検出されたとい うのだ。それも多くのブランド品が実は中国の一つの製造会社からの仕入れをコトもあろうにJT 日本タバコの輸入販売品という!! 私の友人が2人でニュージーランドから食肉を輸入する商社 の話をしてくれていたときに日本の消費の殆どを二人の輸入している会社から仕入れているのだ と言われてホントか?と思ったことがある。食の世界の商品流通とはこのくらい細いパイプで成 りたっているのが信じられなかった。アメリカ産の牛肉がBSE問題になっているときもソウだ。 ●最初の思いついた商人には感嘆する!しかしその先にあるビジネス社会の構成のなんとあやふ やなことか!あとは黙って伝票をきって注文・販売をしていれば面白いほど儲かるのだ。そう した流通社会によっているビジネスを見聞きするほどに危機感を感じるのだ。建築士の設計の ゴマカシが問題になったこと、株のインサィダー問題、原油が投機筋のたった一人の買いでUS $100を越えるのだ。それが連鎖的に世界中の末端価格を5%も値上がりさせる恐ろしさを感じた ところだ。土地の価格すら賄賂紛いの売買で隣接地の価格を高騰させひいては地価に反映させ る、中身は実態のない取引とか空売りの連鎖に繋がる決算で誤魔化される。含み資産という意 味もない決算書がまかり通る世界が今のビジネス社会の主流になっているのだ。 ●保険社会もどうも似たようなものらしい。冠婚葬祭の積み立ても如何にも怪しい世界だ!見回 すとマァなんとインチキじみた販売が行われていることか?!問題はそれでも購買者がいるこ となのだ。餃子くらい自分で作って食べたらどうだ! 葬式なんて自分で手配したらどうだ! 結婚式? 自分で神社に行くか自宅でして、友人と食事をしたらどうだ! 家?自分で作れよ となる。自動車ローン?貯金して貯まった金で買ったら金貸し業はなくなるじゃないか! ●他人依存度が高まることが、流通で利益を上げる中間の媒介ビジネスを作っていく、それを自 由主義経済というのかも知れない。便利さを買うために我々は働いているのかも知れない。そ うした実態のないことへの出費で成りたつ個人消費が減少したら悪徳商法はアッと言う間に消 えうせるハズだ。 ●金貸しが卑しいビジネスとされた時代があった。巧みに銀行が高利貸に窓口を開いて高利で金 を貸すから貧乏人が家を買える様になった。そのないようを見て御覧、生命保険を掛けさされ る--それが回り回って銀行を又儲けさせる。挙句はサブプラィム問題として経済力を弱めるの だ。広告が大きい物ほど怪しいのだ! いやな世の中だ。これでは何がホンモノかは判らなく なるのだ。 ●貴方は自分で出来ることさえ人任せにしてないか?そこから考えよう。そういう私も今夜は外 食でサモナイお好み焼きに\800も支払った。あんなもの原価は\100も掛からないのだ。倹約し ようナンて問題じゃない。ゆとりがありすぎるのだ。使いもしない英語の勉強と称して会話学 校に通う貴方にお聞きする、その英語をドコで使用するの? 日本語すら満足に喋れない、書 けない喋べる場所もない貴方が英語で表現するものがあるのかね?と聞きたくなる。熟通い? 学校の勉強をシッカリすればいいじゃないか! ペットを飼う? おやめなさい。そんなこと が心の癒しだと? 何処かの貴婦人が抱いて外車に乗ってるのがカッコいいという雑誌の写真 の見すぎじゃないの? ●問題は貴方自身にあるのだ。苦いものなら吐き出す、臭いものなら食べない、消費期限の数字 を見ないで味を見てはどうだ!米?おいしい米を選ぶなら自分の口で選択しよう。表示の魚沼 産の袋でかうから混合米のまずい米を食べさされるのだ。味がわからないなら廉い米を食べた らどうだ!皿?どうして貴方がスエーデンの磁器でたべるのだ。100円の皿でいいじゃないか、 と考えよう。これを合理性という。 ●もっと自分で見極めよう。実力以上の見掛けを廃ソウじゃないか。そうすればインチキから逃 げられるのだ。会社役員になれるとか、だから出資しろなんて、インチキが見破れない者が後 から詐欺にあった!なんてそれは貴方が無知だからだ。楽して生きようとするからソウなる。 楽して卒業しよう、カッコつけたいなんてやめて御覧、それが間違いの大元なのだ。そもそも 高校をでて働くために自動車を買いたいとか、30歳になったから家を買いたいとか、結婚した いとか、カッコいいから東京で働きたいとか、おやめなさい、その為に借金してまで死に急ぐ ことはないのです。
格差のあることは悪いことか? 格差をなくすのはいいことばかりなのか? 2008年1月21日
最近の政治家の発言、地域の首長の目標、教師の発言の中に必ず出てくる言葉が「格差是正」だ が、勿論意味の取り方にもいろいろとあるだろう。しかし物理学的に見る限り「格差」は必要な のだ。経済学的にも格差がなくなったらビジネスの流通はなりたたない。それはあたかも大河の 流れのようなものだ。しかしある日大河を堰き止めて、流れを下流で平均化して洪水などの被害 をなくし、堰き止めた水の貯蔵エネルギィを他に利用しようという知恵者がでてくる。これなど は、2000年も前から「治山治水」として為政者の徳の一つに数えられた。だがこの為政者がもし この格差を「我田引水」として利用したら、富の格差は拡がるだろう。ここが問題視されること を忘れてはならない。 ●エントロピィの増大--という物理学の法則がある。熱力学の基本だ。もしも温度格差がゼロの 熱的平衡に達したら我々はあらゆるエネルギィを取り出すことは出来なくなるということだ。 ●私は田舎の生活をこよなく愛し、好む。それは不便だと云う事だけしかない。しかしその不便 さが、実は大切なのだ。人口が少ないのもその不便さ故だ。それが自然を保護してきた。そし て人の内的なものを見詰める目を養い、哲学を産んできたことを忘れられない。確かに人の少 ない事は競争力を劣化させるだろう。でも現代のように都市との交流が活発化すると、教育は 地域偏差が緩和される。問題は学問を収める為に都会の学校に出て行った学生の大部分が、そ のまま都会に留まり、地域に戻ってこないところに文化格差が生じることだろう。人には渡り 鳥のような帰巣本能がないからだ! ●格差を積極的に利用して利潤を上げることは、資本主義の台頭期からの常識だった。奴隷労働 者の利用、植民地経営、などは18世紀のビジネスだった。この格差社会を見破り新しい経済学 として、マルクスやエンゲルスの唱える社会主義理論が現れ、対抗するビジネス社会を守るた めの新しい資本主義社会の構築に民主主義社会が生まれ、格差を別の形で持ち込んだのだ。 移民社会、海外市場と呼ばれる現代の在り方だ。しかしそれは言葉を変えているに過ぎない。 相変わらず「格差」を利用しての流通社会に違いはない! ●視点が大きくなったに過ぎない。地域という言葉が、距離単位から今では文化レヴェル単位と 貨幣の価値単位に置き換えられたのがビジネス社会なのだ。私が生まれた場所は正に都会だっ た。道路はアスファルトだし、暖房は集中管理の蒸気暖房だったし、全てが満鉄の日本人社会 だったから、現金を持ち歩かなくても掛売りですんだ。ラジオもあったし新聞も配達され、電 気も電灯も電話さえあった。成長するにしたがって私は周辺環境が田舎じみてきたのだ。こう して私は逆格差を知る事になる。そして不便なことが齎す別の文化を享受しているのだ。 ●私は格差の真の意味を知らない政治家や、官僚たちの格差是正という言葉のもつ恐ろしさを今 認識する。地域のよさを保つのは格差を是認する、そこに在る文化を尊重することを忘れてい ないか? 藁を燃やす煙の匂い、お風呂を沸かす枯れ木の匂いを東京都と同じ規制値に制限し たり、給与を同一レベルにすることではない。それでは税金さえ地域のほうが生産性の低い分 だけ負担は大きくなるだけなのだ。地域に大きな都会並みのホテルや、スキィ場を建設したり ゴルフ場を開発したりすることが格差の是正に繋がるものではない。それはそもそも成り立た ない事なのだ。行き過ぎた格差の是正はいたることに散見できる。不必要な公園施設、競技場 多くは利用者の少ないまま朽ち果てていく運命にある。権勢の誇示の為に行う公共工事などは この雄たるものだろう。格差を認めることが実は大切なことなのだ。(未完)齋藤醇爾 2008.1.20
成人になる貴方達へ贈る言葉!
成人式を控えて貴方は何を考えてらっしゃるのだろう--住みやすい環境に囲まれ、社会からは 期待され、殆ど貧しい事を知らずに育った貴方がたを見ると天衣無縫で羨ましいと思うことさ えあります。学生時代も親に養われ、先生は遠慮しながら貴方に接してきました。それは貴方 を信じるが故です。就職もソウかも知れません。50年前の我々の成人の時期と比較すると物は 豊富に市場に溢れかえり、お金さえも働く気さえあれば簡単に得られます。 ○しかし貴方から見ると、親元を離れて独立するということは難しいことのように感じるでし ょう。それは今まで親によって、社会によって保護されていたからです。成人式の本当の意 味は、貴方に独立した生計を建てなさいということを呼びかけています。自分で何もかもし て御覧ということです。自分のしたい事ができない--という苦情を聞きます。東京に出て働 きたいが部屋代が高い、収入が少ないといった類です。今までと同じ環境を捨ててみる覚悟 も必要でしょう。親掛かり時代と同じ居住条件とか、車も要るとか、それはないでしょう。 ○新しいものを取得する為には何かを捨てなければならない時もあるのです。ペットと野生の 動物の違いを体験すべきじゃないでしょうか!自分がしたいことは何か?です。漫然とした 高い月収を得たい、それも安定したキレイな仕事で欲しいとか、スポーツ選手になりたいと いうのもイチロウさんのように数億円の年収を得るために野球部に入るというのは余程の天 性のない限り諦めましょう。芸能人になるために東京に出て六本木界隈のTV局の周辺を歩き 回りタレント・スカゥトの目に留まり売り出そうと派手な格好をしてみるのも考えモノです。 ○お金を稼ぐのは生計をたてる為ですが、生計がたったら何をするか?が決まってないのでは ないでしょうか、学生時代に考えることをしなかった!と諦めてはいけません。多くの友人 と語り合い何をするのが有意義なのか?を真剣に考えましょう。TVの面白おかしい番組を見 て時を過ごすことをしない、自然を見回して考えるという時間、読書をすることから始めて 見ませんか? 成人とは独立への道しるべでもあります。いろいろな年齢制限から解き放た れたものの、独りで生きていけないペットでは困るのです。人間が育てた動物はケージから 放しても再び舞い戻ってきて餌をねだるそうです。早く野性を取り戻すことに専念しましょ う。 ○よく「成人おめでとう」という言葉をかける大人が居ます。20歳になったことは苦労の始ま りでもあります。オメデタイ事ではないのです。大変なことなのです。その自覚をもって生 きる区切りの日と考えたらこれは大変な日なのです。晴れ着をきてカラオケを謡うどころじ ゃないのです。何を探すか?を考える日として有意義に過ごされるようにお願いします。 2008年1月13日 記
新聞記者の勉強の不足! パナソニックについて---- 2008.1.12
今朝の朝日新聞のTOPの見出しが、一企業の松下電器が社名を「パナソニック」に変更するという ことに使用されたのには笑い出した!たかが一企業のコーポレィテッドIDの変更がトップ見出 しとはなんと云う事か?しかも内容は余り調査も行き届いていない。他紙を見れもこれはない。 朝日新聞は最近おかしいのと違うか?!と感じたのだ。読売新聞のTOP見出しは「今日再議決」 と新テロ法案を取り扱っている。これが正しい。しかも中身は余り調査も行き届いていない。 私は松下電器で暫く働いたが、当時最も困ったのは(昭和30年代)国内で使用していた「ナショナル」 というブランドは、ナショナル店界を中心に販売店を拡大していた時だったが、輸出に「ナショナル」 は使用できなかった。ナショナルは最初にラジオにつけられたブランドネームだったのだ。 新聞では自転車用の手提げ型の懐中電灯のように書いてあるが、当時はこれはサンヨー電機の 井植さんが販売していた。松下幸之助さんの妹さんの婿さんで造反して昭和23、4年に独立した 会社だったのだ。松下ではラジオと電球、松下電工の電気器具にナショナルを使用していたの だ。 ●ナショナル(National)はアメリカの著名なラジオ・メーカーのナショナル・ラジオがロゴを 登録していて使用できなかった。その上、アメリカのナショナルの使用したロゴ・マークと全 くおなじものが昭和の25年代のラジオについていたのだ。当時の日本は今の中国並みに取り 扱われた。ボブ・ホープ主演の映画で何かが壊れた途端に「Oh!Made in Japan?」といって 放り出す場面があった。たしか「ボタンとリボン」だったと思う。劇場で苦笑が起こったも のだ。しかたがないからOEMでラ・ファイアットの名前でラジオを発売したのだ。此の儘では 困るとなってラジオ事業部の部品課で知恵者が集まってロゴを考えた。我々は当時PANAVITI ON方式の大型映画スクリーン投射方式が騒がれた時代で、それをもじってパナソニックはド ヤとなったのだ。当時の宣伝部長は竹岡常務だったが、ウンいけるな!となって。最初の名 前はスピーカーの8PW-1に付けられたのだ。その後アメ松と呼ばれる「アメリカ松下」が出来 たがそこに出向したのがラジオ事業部から行った友人だった。彼の提案で音響製品をはじめ イロイロなものにパナソニックが使用されだしたのは昭和34、5年のことだ。 ●当時の輸出は細々としたものだった。アメリカの駐留軍のキャンプ内にあるPX(販売ショッ プ)に並べて帰国する軍人さんの家族が持ち帰る品物に混ざってアメリカに間接輸出を試み たのはHi-Fiオーディオ関連製品とかラジオだったのだ。これに熱心だったのは小企業だっ た山水電気とかパィオニアだった。 ●国内でも松下電器という名前は余り知名度がなく「ナショナル」の方が知られていたから、 松下電器の社章(松の葉っぱを3つ組み合わせたもの)よりも、赤下地の丸の中にナショナル とはいったラジオにとりつけたロゴの方が知られていて、社員は外販に回るときにはこれを 襟に付け替えて出ていったのだ!! ラジオ事業部のラジオのラィンの中からこのマークを くすねて行くものが流行した。地方の松下販売株式会社の社員の80%はこのマークを襟に誇ら しげにつけていた。やがてパナソニックがあまりにもポピュラーになりすぎて、高級な音響 製品には「テクニクス」のブランドが付けられるようになった。これも友人の音響研究所の 坂本楢次さんあたりが、カメラのテヒニカから考え出したものなのだ!! ●こうした背景に触れることがない記事をみて、そうか今の記者諸君が30-40歳代なら無理もな いとは思った。松下電器の今の社長だって知るわけはないだろう。その位、いい加減なのだ。 これを書けないとは情けない---とシミジミと思ったのだ。 ○其の位僕らの働いた時代は昔になったのか!とちょっと寂しかった。昭和の20年代の終わり は、正に今の中国の生産方式と変わりはなかったのだ。上海とか広州の工場を見るたびに思 うのだ。なんでもそうだが最初はマネから始まった。それを越える所から勉強が始まった。 品質管理なんて、GEの生産方式から日本に導入されたのだが、如何にも日本独自のように思 われるのは面映い。真のQC活動なんて昭和40年代に入ってからに過ぎない。抜き取り方式の 完成品検査などは随分とGEのお世話になったのだ。 ○こうした経過を勉強しなければ日本の生産技術とか、品質管理を学ぶことは出来ない。それ には私達のような老人が語らなければならないのだろう。アメリカでは既に多くの私達の師 に当たる十歳年上の層は居なくなっているから固有技術なんか伝承されにくい。Collinsの メンバーとか、Eimacの技術屋とか、飛行機ではノースアメリカンのスカンクワークス等の メンバーを訪ね歩いてみたいと思うが、もう生きていられないのではないか! ○卓上に並ぶラジオやアンプを見るたびにそう思うのだ。今頃出力トランスのサンドイッチ巻 線技法など誰が知るのだろう?技術史を遺したいものだ!! 齋藤醇爾 2008.1.11
新春を迎えるにあたっての所感 ---新たな覚悟と厳しさへの心構えについて 2008.1.1.
例年はオメデトウのご挨拶に過ぎないコラムで過ごしてきたが、去年年末に私はある場所で挨 拶をした時のレジメを書きながら、我々の幸せとは、まず個人の充足感だろうと感じたところ から発して庶民・大衆は如何にあるべきか?という自分の考えをお伝えしたいと思ったのだ。 (2007年の回顧なんてしたくもない,嘘を解きほぐして解説したってどうしようもないとガック リするばかり!!だからだ。) 個人の満足感とはまず自己の健康であり、ついで感情面と生活を共にする家族との生活の成り 立ち、そしてそれを支える金銭問題だろう。金銭収入は当然働く場所をもたねばならない。人 によっていろいろと異なるだろうが多くの人は働いた対価として受け取る月収によっている。 此処に仲間が生じ、家族とは異なる人間関係が展開し、小社会が出来る。この会社単位が売買 を通じてあげる利益社会が、商業を成り立たせ、流通社会を構築し、現代のビジネス世界市場 と連関し、貨幣単位と法の施行をつかさどる国に纏められて、政治と経済という社会を通じて 世界の各地の他社会と繋がるのだ。(数学の集合論で解釈するとよく判るが,それでは読者が迷 うからやめよう) 新聞とTV等のメディアでだけしか関係ないと思っている政治問題などは、今日明日の個人生活 とは無関係に見えることが多いから、簡単に考えてしまう。しかしある日突然、社会保険庁の 年金問題のような事件が起こると、当然もらえるだろうと期待している年金が定年後に支給さ れないとわかる。これはほっておけない! 汚職とか収賄とか、粉飾決算とかも同じだ。あれ は他の市町村のことだ、俺の会社ではないと思っていると、なんと食卓に出る食べ物の期限が 切れている犯人だったりする。ある時間経過を伴って自分の小社会に影響していることに気付 く。OPECの石油価格と生産会議なんて関係ないと去年のOPECの会議から一年経過して、なんと ガソリン代が30円/Lも上がるとは思っていなかった。いや灯油も上がり、関連してバス代から 航空運賃まで上がる、挙句はティッシュペーパーまで値上がりする。学校の給食も値上がりす る。こうして自分の月収が上がってないことを不満として会社に要求するという繰り返しにな る。経営者も人間だから自分の所得が減っていくことに恐怖を感じて会社を整理して貴方の月 収は保証されなくなり、ある日失職することになる。 元を辿っていくとどうも税金が高いのでは?とか、政治が悪いのでは?となるのだ。これを政 情不安という。そうして世界の政治状況を見回すと、どの国も右肩上がりの成長で生産と消費 のバランスの取れている国はない。唯一中国が安定しているように見えるが、過去の先進国の 落ち込んだ見掛けの成長後の経済混乱(バブルのはじけた日本経済)が発生するのは間近だ。 アジア諸国は依然として政情不安定だし、アメリカもサブプラィム問題の火消しと相次ぐ戦争の 収拾がつかずに経済不安におののいている。ヨーロッパのEU諸国も、中近東の火種をかかえて 相次ぐ政治家の若返りでフランス、イギリスもフラフラしている。アメリカのサブプラィムが 世界金融市場に及ぼす影響は大きく、EUもアジアも投資金融筋は恐怖におののいている。 こうして支えあってなんとか経済社会はやっと立ってはいるが、ヨロヨロしてるのは隠せない。 それをどの位知っているか? というのが個人の幸せ観を永続できるか、でもある。気楽に海 外旅行に行ったり、今の所得と支出がなんとかなってるという短期的な幸せでする生活は早晩、 我々に不安定な個人生活をもたらすのは間違いない。だからいい加減な政治判断に基づいた投 票をしてはいけないし、寄付をしてもいけないし、場当たり的な判断で行動をしてはならない のだ。 他人の所為にするのは簡単だが、それで自分の生きる道が開けるわけではない。今から30年近 く前にJ.F.ケネディさん(暗殺されたアメリカ大統領)が言った「政府に要求する前にあなた自 身は政府の為に何が出来るのかを考えて実行して欲しい!」は真実だ。福田さんに何をして欲し い!と言っても彼も自分がしたことではない。年金調査で元気のいい大臣が如何に最後の1件ま で調査をすると約束しても出来るわけがない。それなら民主党が出来るのだろうか? 出来ない 社会保険庁をつぶしても解決するとは思えないのだ。裁判に訴えても失ったものは帰らない。 弁護士の商売を儲けさせるだけかもしれないのだ。---と締めくくった。 2008年は多分厳しい年になるだろう。同じ働きで同じ生活を継続することは難しくなると思わね ば成らない。これを読む人は1歳年を加えたのだ。40歳以上の人は体力は減り責任は一層重くなる のだ。先を見詰める目、そしてそれに対処する為の短期的な対応と、将来如何にあるべきかを考 え短期的な計画を修正する知恵が欠かせない年でもある。貴方の幸せは社会への貢献を抜きにし ては考えられないことを自覚しよう。 お正月は全てが停まって見える。株式市場もお休みだ。しかしボンヤリしてると休み中に誰かが 影で正月明けにむけて根回しをしてるかもしれない。それでも一時の休憩に過ぎないが厳しい正 月開けに備えてしばしの休憩はホッとする。お雑煮を祝いながら家族の顔を見回し、何をしてや るべきかを考えよう。 齋藤醇爾 2008年1月1日元旦
そして12月8日、日本が英米仏蘭に宣戦布告してから66年! なにも日本人として恥ずかしいことではない---- 2007.12.8
私が小学校に在学中に起こったのだ! だけど新聞で読む限りでは日本が中国から撤兵しない 限り日本に石油を売らないというアメリカのハル国務長官の交渉を読んでいたから、仕方がな いと子供心にも思ったのだ。そして当日の朝刊と号外にオアフ島のパールハーバー(真珠湾)に 並ぶアメリカ太平洋艦隊を急襲する日本の天山とか、艦爆の写真と戦艦ユタから水柱の上がる 写真を見たときの込みあげるような喜びは間違っていないと今も思っている。日本人の90%以上 が西欧諸国の植民地政策に対して日本がむしろアジア諸国のおかれている地位に対して抵抗を 感じていないといったら嘘になるだろう。 ●戦争とは総括して戦後にその評価が問われるのは事の真偽が解明された後でしかない。侵略 戦争だとか、民族戦争だとかはお互いの主張が隔たっているときは判らないのが当然じゃな いか!と私は同年代のアメリカ人に云う事にしている。それが宣戦布告が心ならずも遅れた 事実とか、一部の人の思惑だけでアレだけの戦争が出来るわけではないのだ。ドィツでもそ うだろう。唯それに付随して発生する成り上がり戦争利益を享受する層とか、尻馬に乗る人 達が(或いは虚偽の指導によって洗脳された人達)極端に走り出してユダヤ人を排除したり、 土地や工芸品を盗んだりしたことを戦争の大義を利用して行ったことを恥ずかしいとは思う さらに間違った史観や愛国主義に踊らされたことは恥とする。でも先進国の民主主義国に全 くそれがなかったとは言い切れない。だからといって全てが日本の帝国主義のもたらした物 という位置づけはおかしい。と誤解のないように話してきた。 ●しかし戦後になって(そして今でも隠れていた情報が公開されて判明していることがあるのだ が!)自由な討論が為されて当時を歴史的にどう評価するかという部分を組み合わせてみると 一つ一つの事象でのみ功罪を論じたり、戦争指導者達の全てを悪と決め付けることは出来ない のだ。 ●でも個人的に私が12月8日と8月15日につぃては特別な感慨をもつのは、この戦争がなかったら 私の個人的な史観はかなり歪んだものに成っていただろうということは確かだ。戦後の引き揚 げまでの体験、そして其の中での生き様は戦前と戦後を大きく変化させた。貧しさを体験でき たのも、私に哲学観を目覚めさしたり、科学を選択させたのはこの変化が発端になっているの は間違いない。いやそれよりも日本の旗がある日否定され、何故日本の貨幣がある日を境にし て流通しなくなったり、中国人から石を投げつけられるのか?という事実を日本に住んでいた 人には理解できないだろう。国家(満州国)が消滅した現場に居たのだ。日本は負けたが日本国 が消えたわけではない。日本の警官は居なくなる、日本人は保護も庇護も全く受けなかったの だ。同じ戦後でも満州国に住んでいた日本人がどんなに怯えていたか、女性の多くが至る所で 強姦され、男は至る所で連行されて行方不明になる、人がいようが居まいが毎日のように家は 襲われて盗まれる状態だったのだ。私の淡い恋心の初恋の人が数度も強姦されて居た事などを どういって慰めることが出来るのだ!其の日を境に彼女は私を避けて隠れるようになった。 「ジュンチャン御免ね!」と泣きじゃくった彼女を僕は抱いてあげることも知らなかったのだ いまでもスマナイ事をしたと後悔している。 ●現金の蓄えなんて銀行がなくなったら(1945.8.11)誰もあるわけはない。モッパラ盗まれたの は自転車とか、時計とか、カメラとか、万年筆、ミシン、貴金属の類だった。だから盗まれる前に 知人の中国人に食料と交換したり、ロシアの軍票の貨幣で売るしかなかった。(首都の新京で この状態が引き揚げるまで継続したのだ!)それを息を潜めて黙ってみてるしかなかったのは 情けなかった。銃声の聞えない日は引き揚げるまで一日もなかったのだ。 ○そんな私があなた方と同じわけはない。誰もが同じ貧乏だったというのは当たらない、だから 私は人を頼らなくなったのかもしれない。私が独りで外国に行って働けたのも其の所為だろう。 このことは月給日が来ても私は貰うまで信じなかったし、貯金もしなかった。それがやっと信 じられるようになったのは、福島に来た1967年ごろなのだ!勿論政府の行政なんて信じてない ○私が強いのは此処にある。それがいいことか悪いことかは判らない。多くの引揚者が語らない 理由は此処にあるのだ。それを戦後生まれの日本人の政治家とか中国や朝鮮の指導者がワカル わけはない。私が怖いものがないというのはこうした理由によっているのだろう。しかし戦争 で亡くなった人達を思うと無念だっただろう。生きてる僕らが彼等を顕彰してやらなければと お盆にお墓参りに行ってみる兵士たちの墓標に頭を下げるのだ。陸軍上等兵XXX 南支で戦死 という墓標などが並ぶ墓地に独り佇むと満州時代を思い出してしまう。 ○簡単に戦時中は申し訳なかったなどという理由もなく信念もないままに謝罪をする代議士連中 とか官僚とかと私は同じ日本人にはなりたくないとシミジミとおもう。 2007.12.8.齋藤醇爾
褒める、褒められること 2007.12.4
FCWAの団体局のJA7ZBFが今年のFDコンテストでマルチバンド/マルチOp/CW部門で、連続5度目の 優勝を果たしたことはFCWAの欄にも書いた.一口に連続5年と言うけれどもこのくらい難しい事 はない。参加するだけでも頭が痛いのに、勝たなければ成らない。5年続けて泊り込んだメンバーは 二人しかいない。この間に脱落したメンバーがいる。技量を上げた人も居る。 ●私は会長だから仕方がないが7年間連続参加してきた! しかし今年のFDくらい精神的に不安 を感じさされたことはなかった。参加Opは減る、名Opは欠席する、バンドの割り当てに腐心した のだ。自身の体力もなくなりアンテナ建設には全く手も貸せなかった。RIGの運搬も手伝って 戴いた。それでも5年連続優勝という快挙をドウしても欲しかったのだ。それを察して下さっ たクラブ員が家族で来て手伝って下さったり、アンテナを組み立てて下さったりして戴いたのだ。 ●多くの会員を持つFCWAだけども自分のクラブ局が困難を乗り越えて優勝していることを知る人 は2割も居ないだろう。それでも背景に数少ないとはいえ、支援に力を尽くす人たちが育って いることには間違いはない。彗星のように現れる局も過去に多くあった。私の50年のハムの歴 史で記憶に残る局名は幾つもある。昭和32年に開局してから2007年は私にとっては連続開局 50周年でもあったのだ! ●先日ある会合で私を紹介してくださった方が「日本ではエキスパートの第一人者です。」とい ってくれた。私は「それは生き延びたから成れたことである。私よりも才能に恵まれ、素晴ら しい素質をもつ天才がいたが、私のほうが長生きしたお陰でこの場で栄誉を頂戴できた。」と いったら皆が笑い出した。でもそれは本音でもある。会社でもそうだ!私の会社よりも著名 でダントツに利益を上げ銀行に褒められた経営者の友人は多い。しかしそれを長く継続して 生き残っている会社は少ない。あんなに歯軋りしてその会社を羨みながら、どうして自分の会 社は貧乏なのだろう?と悩んだことがあったのだ!その会社の多くは破産したり、更正会社 になり、銀行さえあの時は間違ってましたとは言わない。だからといって私を成功者だとい う人も居ない。褒めて下さる人も居ない。考えたら銀行家は高利貸と同じだから自分に都合 のいい借主に擦り寄るに決まっている。商工会?論外だ。 ●話は変わるがミシュランの☆印が話題になっているが、聞くと店の構えでも値段でもないと いうのだ。なんと銀座のマキシム(著名なフランス料理店)も今年は評価に入っていないそう だ。そこで懐石料理店で☆☆をもらった東京の「醍醐」にいってみた!玄関を入ると三指を仕 えて美人の仲居さんが三人も出迎えて呉れた。連れの外人四人はギョッとして私を振り返る。 中の日本間は暖房も効いていて立派な京風の造りにガラス障子越しに京風の庭園が広がる二 十畳間だ。出てくる料理は10品だった。彼等にとってこの味覚が素晴らしかったとは思えな い!勿論全てがチマチマした精進料理なのだ。私は京都の円山公園の上にある「左阿弥」の味 の方がよいように感じたが久しぶりの懐石料理は美味に感じたのだ。同席したホンコン人の 友人曰く「お前は美味そうに全部を食べたね、私がホンコンで日本料理店にいくかと聞くと貴 方は『いや興味がないそれよりも火鍋(ホット・ポッド)で中国風のシャブシャブを食べよう』 とかいうし、さもない場末の200円もしないおかゆを食べて喜ぶ。」と笑っていた。そうなん だファッション紛いの虚飾に惑わされる歳でもないよ!といったが、今更ミシュランの☆の 数とか、人から評価されたりすることには興味を失ったのは本当だ。しかし自分ではチャン と持ち物とか食べ物とか使用するものには評価基準を持ち続けているつもりだ。あえて人に あわせる必要もない。あるときは効率本位だったり、あるときは芸術本位だったり、ある時 は思潮・思想本位だったり、ある時は無作為だったりする。 ●褒められないことは目立たないことでもある。着実に竿灯歩を進めることの難しさは筆舌に 尽くしがたい。彗星になるか空気のようにあるかないかもわからないが人にとって生きる大 切な存在になるか?をシミジミと考える。 2007年12月4日 齋藤醇爾
防衛省の元政務次官の逮捕! 嫌な気分で論評する--- 2007.11.29
詳細は新聞やメデァ報道によるとして、半年前に小池大臣と刺し違えて辞任した人だ!裸にな ッた途端に検察庁の標的になり、とうとう28日に夫人と共に逮捕された。権力とはこうした構 造と無縁ではない。周辺に現職大臣を初めとする政治家の影がウロウロしている。防衛省とい う階級と厳格な組織に防衛されている中で、さらに秘密という壁に守られている権力は中々察 知したりできても近づけないのだ。これはパキスタンの政権構造もそうだろう。我々の税金の 10%を占める防衛費の中に、無駄遣いと利権を巡る金の流れがあってそれをツマミ食いしている 人たちが多く居るのはわかるが、中々証拠がつかめないまま過ぎていくのが過去の流れだった。 ○人に金品を貰う時にそれが正当な報酬なのか?を問いかける姿勢(人格)をどのくらいの人が 持っているのだろう。タダほど怖いものはない!という諺がある。労働に対する報酬として の所得とどう違うかを認識できることがその「人と成り」を示す。階級社会のトップとか上 に立つものは決定権を多く持つ、その権限は恐ろしく広範にわたるのだ。下のものは保身の 為に沈黙して無害な作業をするか、従うしかない。それがセクハラを生み出したり、賄賂を 醸成しているのだ。 ○人の弱みとは此処にある。豊かな生活を望むあまりに生活と関係のないオカネを得たくなる のは誰も同じだろう。それがこのくらいはヨイだろうという甘えになることは多々ある。 私自身も若いころに勤務先でエミ減の真空管を持ち帰ったことがある。倉庫で何十年も廃棄 品同然で眠っていた古い機器を貰ったこともある。恥ずかしい事だった。それが会社に対す る御恩と感じて遅くまで無給残業で働いたのかもしれない。 ○会社で支給された自動車に乗っていた時代に私は決して月給を上げてくれとは言わなくなっ ていた。部下のほうが高い月給を支給したのはそれも背後にあった。誰もが忸怩たるこうし た経験を一度ならず持っているだろう。 ○人の振り見て我がふりを直せ!という。メディアもそうだろう。中々孔子のいう倫理には沿 い難いけれども、老いて欲望をもっても、資産を死後の世界に持ち込むことは出来ないのだ。 老後の静穏な生活の楽しみ方はこの辺にもあるのではないか? 齋藤醇爾 2007.11.20
八重洲無線が(Yaesu)がモトローラに買収された! ARLXが11月6日付で伝える--- 2007.11.6.
とうとう2代目の社長の息子がモトローラにYaesuブランドを売却した!JA1MPが聞いたらどう 思うだろう。アマチュア無線の業界でトリオ、ヤエス、イノウエの3つのブランドが頑張った時 代が懐かしい。昭和40年代に急成長を遂げるアマチュア無線を牽引したのはこの3社だった! しかし最近のYaesuはバーテックス・スタンダードが親会社だった。FT-9000を発売した時から急速に業態 は弱体化していたのだ。開発は殆どがアメリカ・ヤエスでされていたようだが、昨年YaesuUSAの チップ・マギーリ(K7JA)が退職したと聞いたときにナニかが起こってると思って居たのだ。チップに最 初に出会ったのは東京でTIARAという外人ハムクラブで赤坂のさもないHotelのミーテイングの場だった。 多分記憶が正しければ昭和35年頃だった。 とうとう日本にはICOMとKenwoodが残るだけになっ たのだ。そのKenwoodも元気はない!! ●未完! 取りあえずのNewsとして掲載しました。JA7SSB 2007年11月6日
勝ち方、王者の尊厳!! 朝昇竜・亀田は王者足りうるか? 気品・育ち・実力! 2007.10.20
角界、ボクシング界、果ては陸上競技界などのドーピングなど不祥事が多く伝えられる。過剰な 商業主義の影響は避けられないがだからといって許される問題ではない。簡単にマナーとかル ール違反だと言って済まされない背景が潜んでいる。 ○要は個人に倫理感が欠けているといえるのだ。賞金が欲しい、ヒーローになりたい一心でコー チや監督や親方に背けない体質、ソレを支える古い親分子分のしきたりなどが作用すればプレィ ヤーは従っているのが楽なのは確かだろう。取り巻きもそれで月給を貰っているから黙って見 ているか、茶坊主組になるのがいい。 ○昔の相撲では横綱になったら回しをとって縦横に四拾八手を組み合わせて堂々と勝ったもの だ。ゴリラのように胸を叩いて威嚇などしない。まして取り組み前にコメントなどしないのだ ボクシングだってチャンピオンは疲労しても相手にブロッキングなどはしない。作戦は相手が 仕掛けてきたときに対応するものでしかなかった。ナニが何でも勝つ!それも勝ちの一種では ある。後ろから撃とうが、死んだふりをしようが、軍服を着ていようが私服だろうが相手を殺 せば良い式の勝ち方は王者の戦い方ではない。これをテロとかゲリラ戦と呼んでいる。日本の 始めた特攻隊に見られる自爆攻撃は軍人が行ったものでゲリラ的な自爆攻撃とは全く異なる! ○南北戦争当時の戦い方でさえ歩兵は一列に横隊を組んで接近して一斉に折り敷けで射撃をし て、立ち上がり突撃して勝ち負けを決めた。ドィツが毒ガスをソンムで撒いた頃から戦い方に 裏表が出来てきたのだ。戦争でさえ強いものにはルールが必要なのだ。 ○企業の戦略も最近は裏作戦が行われる。ラィヴドァとか村上ファンドがそうだ。そこへ北海 道土産とか、お伊勢さん土産のお菓子の業界にも老舗の風格を損じるような行為が発覚して新 聞を賑わせている!これはナニがそうさせているのかという背景の社会的な倫理観念がルール にだけ依存していることにある。見つからなければ何をしても良い、ルールの抜け道探しも仕 事の一つだとする営業にも問題がある。ナリフリかまわない利潤の追求が底流にあるのだ。要 は儲かればヨイという企業が多い中での競争に生き残るための手段だったとすれば情けない! 期間を限定すればインチキでも瞬間的には一番になれる。(微分的な数値だ!)これは雇われ経 営陣(雇われ経営者にやらせることも含めて)に多い。 ○アマチュア無線界にだってそうした風潮がないとは言えない。ゲリラ的なDXCC取得のQSO等 がある、しかし少数とは言え風格のあるQSOでサラッとQSOしていく局がいるのを見習おう。 これを真のOTとかOMとかいう!決してLIDとかUPとか言わない。Call?なんていわない。要は 知識と教養と実力に裏付けられた気品があるか、ないかなのだ。個人の尊厳が今こそ望まれる 時代はないだろう。それを教えることに時間を使用したいと思っている。 齋藤醇爾
今宵は中秋の名月、十五夜! 2007.9.25
騒然とした世の中を忘れて大宮人になった心境に浸ってみないか? 周囲を見まわせば最新の IT機器に囲まれた書斎から逃れでて、山深い寓居の縁台に緑茶を持って月見団子とススキの生 える裏庭で夜空を眺めてみよう。傍らに十二単の才女、清少納言か大伴郎女がいれば云う事はな い。 玉ほこの道は遠けどはしきやし 妹をあひ見に出でてぞ わが来し 万葉 巻8-1619 と詠いたいところだ。 歳を得てこうした和歌のもつ叙情性が痛く理解できるようになったのだ。これを高校生時代に 教えられて理解できる素地はなかった。当然だろう。大学の教養学部時代でも早く専門課程に 進みたくて解釈はおろか、講義もサボリがちだったのだ。多くを語ってこそ意味が通じると信 じていた。しかし心の底を相手に伝えるのは言葉数ではないことに気付きだしたのはいつ頃か らだろう? 心を伝えるのに言葉ぐらい空虚なものはない。挙措動作、表情、筆使い、そして 香りを伴う自然背景が大切だと感じ始めたのは60歳を越えてからだろうか? それは生活意欲 とは別物なのだ。 文化とは利便性だけに偏りがちな現代には絵画や彫刻、小説さえ淡い彩りが少なくなりどぎつ さが目立つようになった。主張が個性だと信じて、権力にはむかう外向けの力の誇示が目立つ のだ。己の中を見詰める目、それを表現する最小の手法とはなんだろう? 生活に平穏を望む人は多いが、心の平静と静穏を求める芸術は少なくなった。酒さえ騒がしく のむ時代なのだ。一人で嗜む酒など現代人には通用しないようだ。過ぎ去った昔の物おもわざ りし頃に人の心を理解せずに傷つけたであろう人を思いながら夜空に聞えるホトトギスの鳴き 声とともに今宵は月を友に過ごしてみよう。 あらたまの 月立つまでに来まさねば 夢にし見つつ 思ひぞわがせし 万葉 巻8 1620 2007.9.25.
自民党総裁に福田康夫元官房長官が選出される。
爽やかな総裁が(未来の首相が)誕生した。毎日新聞が伝えるWebは--- 自民党本部で23日午後3時9分、須賀川理撮影 自民党の第22代総裁に福田康夫元官房長 官が選出された。同党は23日の両院議員総会で、安倍晋三首相(自民党総裁)の退陣に伴う 総裁選を行い、党所属国会議員と各都道府県連の代表者による投票の結果、福田氏が330票 を獲得。197票を得た麻生太郎幹事長を133票上回り、新総裁に選出された。任期は安倍 首相の残り任期となる09年9月30日まで。(写真は省略した) ●順当なそして良識のある政治家の誕生だ。自民党を見回してもこの人以外の方は見当たらな いと思う。民主党と下手に交渉することも卑屈になることもない方と見受けるのだ。小沢さ んの、鳩山さんたちの政権ほしさの公約に惑わされた選挙民のツケを支払わせるのは気の毒 ではあるが、任期一杯の中で失われた自民党の信頼を取り戻すのは大変だと思うが次の衆議 院選挙までに、党を立て直し、真の政治家を率いて安定した政権樹立を行い、大衆のために お働き頂きたい。 ●歳を云々されるが、71歳なんて若い若い! 健康に留意して日本国民のために政道を掃除し てほしい。福田さんオメデトウ! 73 齋藤醇爾 2007.9.23.2000JST
福田前官房長官が総裁選挙に出馬! やっと人を得た自民党総裁選挙に期待する。 2007.9.16.
大きな混乱が起こることは現在の国際情勢と併せて日本の為に望ましいことではない。この事 は対外的な外交問題、とりわけアメリカの死に体ブッシュ政権との日米同盟の進展と不安定なアジア外 交の狭間で大切なことである。麻生さんではナンとも心許ない(それは彼の国内政治力はマスマズ としても、世界に通用する政治家ではない風貌・品格・学識によると私は考える) 自民党にも良識ある政治家がいる(福田さんを説得し擁立するOM/OTが居たと云う事だ)これで 民主党の小沢に対して自民党が対等以上に折衝できる人材を得たとホッとする。しかし参議院 の数を頼む民主党のゴリオシをどう調整しながら次の衆議院総選挙に党内をマトメ上げるかと いう難題が福田さんを待ち受けているだろう。 それにしても安倍さんの一年の失政は痛い! つくずくいい加減な総裁を選んだ小泉さんの残した課題と後継者選びのつけは大きかったのだ。 ●改革に明け暮れて小泉さんはプログラムは作ったけれども、バグとりはしてなかったとも言 い換えれる。福田さんが不幸にも官房長官を辞任した国民健康保険未加入で小泉さんが失った ものは大きかったのだ。これをみても攻めるだけで守りと未来を予想して、底辺を固める政策 のない戦略展開はダメだと云う事がよく判る。アメリカのブッシュ政権も同じ誤りを犯してい まや気息奄々の後1年半の任期を迷走中なのだ。 ●日本の弱さは砲艦外交力を持たない国家としては世界で類例をみない進展をしてきた。それ には経済を安定化するという政策こそ一番重要な要素なのだ。今更GNPの上昇でも、自衛隊でも ない。民主主義にもとずく新しい社会保証を持つ平和なそして良識とバランスのとれた文化と 経済力を両立させるという国家形成なのだ。 ●早い決断でも、全てに一番になることでもない。豊かになるだけでもない。もう富を求める ことを脇において財政の建て直しに皆が実質を見詰めるときが来ている。福田さんが歳を取っ ているというが、それこそ必要な冷静さとユックリした歩みの基なのだ。健康に配慮しながら 困難な課題を一歩一歩処理して戴きたい。 齋藤醇爾 2007.9.16。
安倍総理退陣を表明! なんたる進退、誰のために総理をしていたのだ。 2007.9.12.
一国の総理大臣ともあろうものが、軽々しい他国と約束した海上自衛艦派遣と給油を約束した こと(アメリカ大統領とオーストラリァ首相との会談で軽々しくイラク派遣を約束したことが 根底にあるのだろう。)その期限切れをうけ国会で議決していくことが出来ないという現実を しって、恥ずかしくて辞めるというのだ。 野党の党首に会談を申し入れて、小沢如き自民党を捨てた寝返り組みに会談を断られて初めて 己の立場を知ったというのだとしたら、余りにも国民大衆をバカにした行為ではないか! ●これぐらい馬鹿な総理大臣はいない。もっとも女性関係で退陣した総理も居るが、全く政治 理念を持たない男を総理に選出した自民党の体質に重大な欠陥があるのだろう。男が進退を 誤る典型的なスタィルだ。未だ女性問題で責任を取るほうが理由が明確だ。それなら参議院 選挙の結果を受けて衆議院を解散して辞めるべきだった。スタッフは何を企画し、何をした のか?タイミングを誤るとこうなるのだ。ボンボン総理の末路だった。足軽を抜擢した自民 党に全ては責任がある。だれが次期総裁になってももう自民党では日本は動かないだろう。 超党派内閣を各政党で討議してこの政治的な空白を埋めなければ日本の外交はおろか、市場 経済の混乱は避けられないだろう。知名度でもなく政治力でもない賢人を選択して難局を乗 り切らないと大変なことになる。 ○改革どころか、全てを振り出しに戻し、官僚を喜ばせ、国家をメチャクチャにしただけか? 交通整理の警官が信号を読み違えて信号機を両方とも青色にして事故を起こしたままヤメタ というのと変わりはない。警官が拳銃で嫌がる女を射殺して自殺するのと同じだ。 ○恥ずかしくて日本人だというのも憚られるのだ。これでクーデターも起きない日本をさぞか し北朝鮮とか、イランでは笑っているだろう。テロ一つ起きないでも倒れる、デモ一つない まま、ストラィキもなく、自滅する内閣なんて見たことも聞いたこともない。後世の史家は これをどう表現するのだ。政治の空白の一年間だったのだ。 ○安倍内閣を退陣に追い込んだのはメディアだったのだ。とすれば情報の開示というのは今後 の政治家は心しなければならないだろう。しかし本当にメディアの力だけなのだろうか? さりとて民主党が大勝したことは民主党が政権をとれと云う事ではない。彼等が政権党にな っても日本の政治の大道が自民党と変化を画することはないだろう。当面政治は混乱の極に 達し、経済は沈滞し、市場は混乱が続き、長い冬の時代が訪れるだろう。信念のない男たち が世の中を駄目にするのを見るのは辛い! ○世の中のリーダー達を選ぶときに、其の人となり、その素質、その理念を知らずに選択する 選挙民がそれを痛感しなければならない。血筋とか、派閥とかで選ぶことの愚を知ることが 大切なのだ。日本人の政治哲学のなさを丸出しにした選挙制度というものへの態度を一億総 反省する時かもしれない。しかしこれは国家の大事なのだ。流石の私も言葉を失った。数時 間では書く内容も纏められないのだ。(未完) 齋藤醇爾 2007.9.12. (署名)
8月と我が人生の信条 残り少ない余命を如何に過ごすか? 2007年8月10日
8月は大切な日々が続く--- 記念日には軽重はないが、とりわけ8月は終戦にともなう忘れられない「広島・長崎」の被爆の 日がある。15日は終戦の日である。古来の夏祭りもあり、お盆の行事も代々の家族を祭る大切 な区切りでもある。 私は戦中に旧制中学を過ごし、学徒動員生活を数ヶ月とは言え体験した来た。己と国家を守る ために人を撃ったことさえある。勿論狙われて撃たれたことも数限りない。今の人を撃ったこ とのない自衛隊員とは違う。無政府状態の中での生活も1年以上体験している。小さなリュック に入れたさもない自分の物以外に所有物がない生活も体験している。勿論、貯金なんてナイ! 引き揚げの途時の2ヶ月間には屋根のない野宿生活さえ体験している。それを多感な16、17歳で 体験してきたのだ。 今思い返すと、ダカラ恐怖感というものを感じなくなり、己の生きる力を信じるようになった とも言えるのだろう。「国敗れて山河あり」という言葉をしみじみと感じた日々を思い出すの は8月の酷暑のこの時期でもある。保険もない、保護される機構もない、お金もない、という日 々を体験して御覧、人はどうなるか?しかし年代が若かったから非力とはいえそれなりの体力 はあったのだろう。 このことが私をイヤオウなく強くさせたのは本当だろう。引き揚げてきて学校に入っても教科 書を買うことはおろか、ノートも鉛筆もなかった。仕方がないから学友に頼んで教科書を父の 使用した30年前の古いノートの余白に書き写す作業が最初の勉強だったのだ。2年間のブランク から立ち上がるための工夫が理解できる人はもはや居ない。しかし敗れたとはいえ引き揚げて きた私には祖父の建てた家と、受け入れてくれる親類が居て立ち上がるゆとりをもてた。敗れ たとはいえ国家も生命と財産を保護してくれた。もっとも盗られるものもなかったけれども働 けばお金も得られる社会もあった。社会とは国家とは、自由とはナンだろう?とか、愛情とは ナンだろうと最低の生活の中にも考える自由があったのだ。幼いときには高級官僚の子弟とし て何不自由のない生活をしてきた私にとっては、靴がない、1枚しかズボンがない、布団も夏冬 の区分のないものが一流れしかない、という生活さえ戦争に負けたのだから仕方がないという 諦め故に苦にはならなかった。そんな私に本を貸してくれ、鉛筆を呉れた学友を忘れる事は出 来ない。何故という疑問が渦を巻く毎日を日々解決していくこと、それだけが生活だったのだ。 自治会活動なども頭だけで考えるものではなく、生活と密着せざるを得ないから、大学にはい ってからも「白い巨塔」式の権威とか権力に憧れたことや媚びたこと一度もない。 働きながら学ぶ、学びながら働く、学んだ知識を活用する以外には生きることは出来なかった。 考えると私は就職も自分で探し自分で求めた。大学に行くのも学費は奨学資金しかなかった。 最初の借金は学費だったのだ! こうして青年期を過ごしたから、己の主張が強いのは当然だろう。 会社に頼って生きようとは 決して思わなかったし、来月も月給がもらえると信じたことは一度もない。自分の会社を設立し てからも、売り上げの如何では貰えないと諦めれるしかなかったのだ。健康保険制度が出来てか らの医療でも、保険の効く病院など数えるほどしかなかった時代には風邪ぐらいで病院に行くこ とはなかった。お笑いだが昭和38年に転職した時でも就職準備金とか、失業保険金が出ることさ え知らなかったのだ。だから一度も貰ったことがない!! もし私が強いと思う人が居たら、それは自分の手で生きてきたからだと思う。その意味では私は 社会を利用することは下手だろう。それがこの歳になっても働くことをやめない理由だと思う。 定年になったら夫婦で海外旅行をしたり、生涯休日を楽しむ生活をするという気分になったこと は一度もない。だから家内と一緒に初めて娘を訪ねて南ドィツに旅した数回の体験、娘と三人で 聴いたウィンフィルのベートーヴェンには涙がこぼれた。ミラノに飛び,Londonに飛び自分の設 立した会社で働く人々を見せたり、ボンヤリと娘の借家の窓から平原に沈む太陽を眺めて過ごし た日々、娘のマックス・プランクの研究室を見学した日々位思いで深い旅を私はしらない! 死ぬことを身近に感じる年代にさしかった今(76歳だが)気がかりは一人娘の将来ぐらいだが、 この子とて私に似た貧しい道を歩んだから人を頼ろうとしない生活態度を崩さないし大きな心配 はないと信じている。健康を心配するだけだ。 越し方を振り返って、残された余命を何に捧げたいか?が今の私の大切な命題だ。会社の未来を キチンと示したいこと、後継者を育て指名すること、そして其の先の顧客に私が死んでも造った 商品が死なないシステムを遺さなければと思うこと、愛した人々が、その愛を聞いたり受けたり 出来なくなっても、思い出して生きることができる力と、生き方を出きる様に、深い愛情を絶え ず今伝えておきたいと思うこと位だ。それは、多分、蔵書の中とか、会議で語ったことの中にあ る。そうなると益々多弁になり、アクティヴに厳しくなるのは仕方がない。 私の身近に使用した愛蔵品(書斎に詰まっている)を仔細に見てもらえば、その進化の過程から 先を予見できるはずだろう。アマチュア無線さえそうしたものによってしているのだ。それは決 して私にとっては遊びではなく人生の過ごし方の反映のヒトツの道に過ぎないのだ。 2007年8月10日 齋藤醇爾
安倍さんにアドヴァィスする。 歴史的な自民党の大敗に対する貴方の進退と第2次安倍内閣の行方!! 即刻衆議院を解散して是非を問うか、総裁を辞任しなさい。 2007.8.2.
●私が7月4日付の本コラムで書いた通りの選挙結果が出てしまったのだが、この上は 国政の混乱を招かないようにして早期に自民党の改革に着手しない限り日本経済は 今後、迷走を続けるだろう。実際安倍さんが自民党総裁になってからというもの、 総裁として党の内部の改革をないがしろにし、党三役も恩賞的な人事で纏めたきり でこれといった党の結束を図る目的、手段、大きな課題を示しきれなかったことが 今回の参議院選挙敗因の基本なのだ。二院制であることが極端な大地震的な地すべ り的政党交代政権誕生にならなかったことが、政治的な大混乱を防いだとも言える が、この期間を得たとしてももはや自民党総裁として衆議院選挙に勝利することは 出来ない器量であることを自覚しなければならない。 ソレを告げるのが党組織というものだ。誰がネコの首に鈴をつけに行くか? それ とも皆が御しやすいボンボン総裁を利用して自分の政治的な野心に利用しようとし ていたのか? 1日に赤城農林大臣を首相官邸に呼び辞任を求めて本人が了承,辞任したとの事は遅 きに失する! 識者が見たら自分に降りかかる火の粉を払う為に結果をみてからと った処理としか映らない。答えを見て試験の答案を書くことをカンニングというが これはリーダーのすることではない。初めて自分で首にした閣僚が出た! ●それは小泉さんが退陣を表明したときに自民党の内部に巣食っていた烏合の衆的な 結束に小泉さんは気付いていたはずだ。金権政治で永年党政を運営してきた選挙構 造で纏めてきた自民党が不況の時代と共に先細りすることは目に見えていたともい える。其の中で大胆な郵政改革を進め、金融改革を進め、地方財政への国の支援を 分離しようとした結果が、地方の未来を直撃したことに端を発している。地方出身 の議員、族議員はもはや選挙の地盤を徐々に失っていくことを予測しなければなら なかったのだ。 ●政党政治はイギリスの保守党と労働党、アメリカの共和党と民主党にならった政治 手法を基本においている。しかし日本での二大政党は政治的な信条に基づく党員を 一般選挙民を含めて成り立っているものではない。職業的政治家を志すものが名誉 欲と権勢を求めて其の時々の党勢力の強いところに属して選挙に出たところに問題 がある。今日の地方首長の選挙で自民党・民主党の推薦を受けないいわゆる無所属 で立候補するか、或いは両党の推薦を受ける形で選挙資金を受け取って選挙民から 選ばれた人が多いのを知るべきだ。民主主義的な国で政治家になるには選挙によっ てえらばれるというスタートを避けて通れない。そこで知名度の高いタレント議員 が誕生した。運動選手までいる。こうした議員が目指したものはナンだろう? 私はタレントを蔑視してるのではない。しかし政治は広範な知識と良識に加えてリ ーダーシップが求められる場所なのだ。選挙民の信託に応える為には選挙後に何を できるか、或いはしたか?によるのだ。当選するのが目的ではない。それは手段の ヒトツの始まりに過ぎない。 ●小泉さんは郵政改革に反対した議員を自民党から退陣させるという手法で党を纏め ようとし、先の衆議院選挙で自民党を内部から改革しようとした。刺客を送り込み 反対議員を追放したのだ。これらの人たちが流れた先は民主党だったり、名もない 諸派を構成した。しかし政治の速度は遅く、新しい改革路線を党内に教育するにし ては党の指導層は教育方針がなさすぎた。一方で経済資本構造は急速な国際競争に 巻き込まれてマルチリンガル企業が誕生し始める。企業は世界を相手に日本の政治 よりも一歩先を行くようになり政治はあとからそれを追いかけて立法をしていく形 式をとり始めたのだ。ここに日本の政治構造と官僚機構がついていけないのが問題 の根本にある。これは単に憲法を改正しようが、官僚機構を整理しようが、すぐに は解決出きるものではないのだ。選挙民はこれらの企業から所得をうけて生きてい るからだ。政治で食べているのではない。だから個人所得を減らす政党に票を入れ る筈がない!! そうなると比較論で増税をしないような公約をしている民主党が 有利になるのだが、それでは借金漬けの国家経済の行方はますます混乱するのは自 明の理なのだ。 ●一方でメディアによる情報の伝達速度の速いことは現象面を選挙民に直接結果とし て答えを明かしてしまう。いわゆる虎の巻的な答えを示すだけの結果重視の報道の 態勢にもある。問題の基本を提起して検討していく式の論調などは今の若者達には 受けないのだ。こうした背景をマクロな冷静な目で見通すことのない政治リーダー がすべきことはなんだろう?それがわかってないのはどの政党も同じだ。体質が古 い、選挙民を理解できていないと云う事だ。というよりも選挙民お年齢によって価 値観に大きな差があることも手伝う。 ●民間から大臣を選択して政局を運営し切り抜け、時間をかけながら政党人を教育し ていくしかないと思われる。裏で反対政党と妥協を繰り返すような方法で取引をす ることではないし、知名度の高いタレント議員を立てることでもない。選挙はゲー ムではないのだ。4年に一回、広告会社と、選挙運営会社でマニュフェストを拵えて関門を突 破することではナイ。(と書いたら、早速反対勢力党とも議会運営を相談し協調し ていくと安倍さんは31日に談話を出している。) 民主党が大勝したということが、小沢さんに首相になれということではない。単に 自民党はダメだ、安倍さんはダメだという庶民の短絡的な反対の表現に過ぎないこ とを忘れていないか! 選挙の結果が出ても記者会見も出来ない人がドウして首相 になれるのか?! リーダーシップのないのは安倍さんとドッコィなのだ。民主党 が政権を担当できると思ったら間違いなのだ。ドチラも似たり寄ったりなのを理解 して入った票ではない!(小沢さん自身がかって自民党の有力議員だったことを皆 は忘れていないか?) ●人なのだ! 今の職業的な政治家(選挙地盤を家系的にもつもの,企業を背景にして もつもの,労働者の組織の代表のかっての組合出身者で固めた社会党の議員など)達 とは違う政治的な信条をもった人を示し、選出することが出来なければならない。 パレスチナのファタハとガザのハマス、を笑うことは出来ない。問題は民主主義は 選挙民の中の現役就労者の知識と教育度にかかっているのだ。(これが社会を動か している根源なのだ。)メディアはこれらの層を意識して高い理念を持った報道を 教育的な側面で裏付けながら解説をし、説き聞かせ、繰り返して普遍の倫理を造る ことも責務だ。こうしたマクロなビジョンを持つ者を賢者という。賢者はしかし数 が少ない(だから賢者という)そして歳を取っている。選挙に直接役にはたたない のも勿論だ。そうした有識者で構成する諮問機関を創設することが大切だろう。 ○今朝の新聞は発行が大幅に遅れた、その位大変な事象なのだ! 歴史的な政治の転 換期が始まろうとしている。その胎動をどのくらいの人が感じているのだろう。 ■記事中で民主党を誤って民社党と書いた部分がありました。ご指摘を受けた方に御 礼を申し上げ、訂正し若干の加筆を加えました。2007.8.2. 0730JST 2007年7月30日 0600JST 齋藤醇爾(署名)
人は失敗の経験から学んできた! 原子力発電所の事故を面白がるな--それしかエネルギィ源はないのだ!
柏崎の原発のトランスが燃えたことを大々的に書き立てることは正しいかどうか?だ。 30年前の安全規定を見直すことにはなろうが、避難している被災者の不安を掻き立て るような論調は慎むべきだ! ●確かに低レヴェル放射性廃棄物の入ったドラム缶が崩れ落ちて蓋が開いたり、内容 物がこぼれたりしていることは問題である。しかしこれは事業所の整理整頓の問題 である。とりわけこうした作業員の大部分はおそらく下請け会社の派遣社員による 作業の安全感覚と責任感のなさによっているのは確かだ。大会社の電力会社の作業 は正規社員は非常に少ない。建屋の保全作業などは特にソウだろう。全国に70箇所 もある原発の付属設備(原子炉を除く関連施設)は一般の変電所並みの基準だから当 然のことではある。 ○メディアに書くなと筆者は言うのではない。面白おかしく書くなというのだ。安全 に対する感覚は日々知識が増すにつれて鋭敏になる。例えば日本では余り問題にな っていないが、テロの対象となると全く無防備なのも原発施設なのだが、こちらを 警告する論調は何処にも見当たらない。地震だけが不安要素なのではない。 ○原子炉の建設基準の3倍もの加速度が加わったにも関わらず,原子炉本体が異常なく 動作を停止したことを褒めるものはない。これなどは基準が適正なのを現している とも言えるのだ。50年前にエニウェトック環礁で行われたアメリカの水爆実験の記述などを読む と(「ぼくたちは水爆実験に使われた」マィケル・ハリス著 文春文庫ハ26-1)漏洩放射能 は100、000倍を越えるのだ。たった50年余り前のことに過ぎない。 ●現在原子力発電以外にエネルギィを安価に得られるものはない事を知るべきだ。この道 を避けて通れない事実から目をそらせてはならない。資源に乏しい日本だからこそ 必要な設備なのだ。原点を忘れてはならない。風力発電だ、太陽電池だというが、 その発電量は微々たる物で、環境問題の観点からメディアとビジネス関連の会社が 宣伝しているに過ぎない。採算の取れるものではないのだ。 ○ビルの建設基準のいい加減なことは先に糾弾されているが、柏崎原発の事故を分析 していけば、おそらく主因は人災であり、無知であり、危機管理の問題に行き当た るのは間違いないだろう。原発を誘致した時代があった。それは地方行政と住民へ の多額の寄付、と税収を期待したからだ。それを過去のものとして得た利益部分は 忘れ去っている。 ○この上は一日も早い核融合炉の完成、臨界と開発が待たれるのだ。新しいものを正 しく使いこなさなければならない教育も大切だろう。企業の運営感覚も含めて現在 の利益優先の商業ビジネスの在り方と企業メセナの倫理も問題化しなければならな い。それにしては大学を株式会社にして利益感覚を導入したのは間違いだったと気 付くのは何時のことだろう? マクロな視点、ミクロの視点を併せ持つ賢者の輩出 が待たれるのだ。 2007.7.22. 齋藤醇爾(署名)
地震・雷・(台風)昔は火事・親父と続いた! 16日の10:13A.JSTに新潟県中越沖地震が発生 2007.7.17.
すっかり台風4号に気を取られていたら、ご存知? 新潟県と長野県で震度6の地震があ ったそうですと教えてもらった。ギョッとしてTVをみたらホントウだ。選挙の応援どこ ろかで首相も災害地に赴き応援演説どころではない。自民党はますます不利な選挙戦 になるだろう。 ●原発もユレに対する予想が甘かったと新聞ははやし立てるし折角の三連休も海の日 も台風4号と地震と雨災害でメチャクチャになってしまった。元気のいいのは京都の 祇園祭くらいだ。今日は鉾が立ち並び四条通りを山鉾を先頭に山車が巡行を開始し た。20日まで京都は例年のお祭りで賑わうのだろう。 ○お陰で新聞は台風災害を伝えるページ数は少ないし参議院選挙関連の記事は掲載さ れないしスキャンダル記事もない! 地震に関してはマサカ政治が悪いとも書きも ならず、帰結するところは仕方がないということで犯人なしの記事ばかりだ。 ○それにしても被災者の方々の突然のご不幸にはお見舞いの言葉もない。老人の一人 住まいなどは連絡がつかないと心配なことだろう。明日はわが身か--という覚悟が 必要と感じるこの頃だ。予知するという仕事をしているとしみじみと自然災害に対 しての人の無力を感じるのだ。起こってからしか対応できないのだ。後から理屈を つける後追い科学の限界を感じて、あまりシャカリキになるのはやめ様かと思って いたのだ。 ○人生ボヤキながら生きても、楽天的に生きても、災害で蒙る被害は並べて同じなの か?と思うのはいたし方がない。しかし受ける被害が同じでも、その後の生き様は 楽天的(明るい性格)と悲観的では復旧の速度は全く違う。楽天的とはナゲヤリなの とは違う。先行きに希望を持つか、過去しか振り返り喋ることがないかの違いだが この相違は大きい生き様のブレになって後に現れる。心にトラウマを残し、傷にな って節を作るのは同じでも再生速度が違うのだ。メディアはこうしたことを念頭に 世論を構成する責任があるのではないか? とシミジミとおもって各種のメディア の報道姿勢を比較していた。 ○それにしても人頼り、政治頼りは止めて、己でできることは何かを考えないか? それが人生を切り開く道というべきものだろう。原始人類が辿ったであろう太古に 立ち返る生活態度を心のどこかに持つ強い人間になろう。介護してもらおうとか、 将来は年金生活で余生を送ろうと年金記録を訪ねまわるようなケチな根性を捨てる ところからはじまるのかも知れない。生きる力とはソレを言うのだ。 2007.7.14
参議院選挙と安倍内閣の行方を占う! 自分を守れない防衛大臣が居たことが間違いだ!! 2007.7.4.
大臣になる資格は総理のお気に入りで指名を受けることではない! これを茶坊主と いう。そもそも安倍内閣の閣僚を見ると総裁選挙に論功があったと思われる人、派閥 の中から選択した人事だと云う事は誰もが認めるところだろう。ボンボンのやりそう なことだ。安倍さんの情けないところは自らの手で『泣いて馬食を切る』ことが出来 ないというレベルのリーダーだと云う事だ!そして自ら選んだのが小池百合子さんだ というのも困ったものだ! これも甘い! 選挙向けての顔というが、観閲式で彼女 はどんな敬礼を返すか?きっと右手を左の乳房に当てるのだろう?! ウムこれで重 要な国防ができるか? 国防よりも選挙か!とガッカリしてしまうのだ。私が云うの は女性蔑視ではない。日本で初めて、いや世界でも初めてのことだろう。それも国際 緊張の高まる中で国防を担うことを主務とする防衛省の指揮に関わる問題だからあえ て云うのだ。 ●参議院選挙は混乱の極に達し、投票率は激減し、勿論自民党は過半数などはとれな いのは間違いない! おそらく漁夫の利を得るのは民主党しかない。しかしこちら の曲者小沢さんは政治は知っているが、改革は大きく後退してしまうのは目に見え ている。ブッシュ政権と同じで当分日本が国際政治の場から遠のくのは理の当然だ ろう。 ●政治理念のないものが選挙というビジネスで政治家になる時代なのか!と暗澹とな る。選挙後の安倍内閣の総辞職が目に見える。おそらく自民党の公認など望む立候 補者はいないだろう。選挙後の脱党者も出るだろう。 ●再び自民党が野党に回る日が近づいたのだ。賢人が出て欲しい。政治も人材不足な のか! 平成元禄の時代が齎した結果なのだろう。日本人なのがツクヅクと情けな くなる。 齋藤醇爾(署名) 2007.7.4.
自分の感覚・センスを磨こう! 世の中がガサツなほど己に立ち返ろう。 2007.6.30.
無神経な政治家・官僚・ビジネスマンが山ほど居て一番愚劣な人種が新聞・メディアを賑 わすのはやりきれない! 品性なんてカケラも見出せない世の中で己の感性を磨く事を しないと生きる事の意義がなくなってしまう---ように思わないか? ●シットリした環境、ほのかな香りを漂わせる会話、愛を交わすまなざし、歓喜に酔う 心地、心の襞に沁み込む感覚、こうしたものは何処から得られるだろう。マズは結果 ばかりを追いかける日々の中にあって、禅の境地の時間を設けることにはじまるよう だ。寝る前の寸刻の間に夢見る一瞬を作る、起き上がって暫くは窓外に聞こえる鶯の 啼き声に耳を澄ませる。なにも聞こえない真空管雑音に聞き入りながら古い銘機のパ ネル面に見入ると、よい物とは何か?が判ってくる。それはマリー・ローランサンの描 く淡い色合いのようなものだ。今の世の中にないものとは「淡い」とか、ひそやかな というものかもしれない。ドギツイ主張、極端に近い黒白の境界をさまよう行為、人 の本性を無視する機械的な処理は現在の社会環境から生じた反動だろう。 ●極端な自然保護、人工的な美、現代人の価値観で勝手に自然さえ改造できると思い込 むオロカさを自覚したいのだ。今の環境保護はダーウィンの発見した進化の方向を捻 じ曲げても滅び行くものを遺そうとしたり、新しいものへと変化させようとしたりす る。衰えゆく肉体を無理やり再生しようとか、食べれるものも期限切れだからと捨て たり、皺を伸ばそうとクリームを塗ったり、アスレチックに努めたり、麻疹が流行る と健康のためにと学校を休校扱いにしたり、人は日々に自然な環境から遠ざかりつつ あるように思う。 ○そうした中で、釣竿を片手に麦藁帽をかぶった鮒つりや、カワハギを釣る人も少なく なってしまった。人に見せる為のレクリェーションでなく、己の心に安らぎを見出す 旅などは本当に数少なくなってしまった。自分を見失ったわけのワカラナイ海外旅行 などが果たして心に響くものになるのだろうか?とさえ思う。 ○昔(ほんの50年前)は、年金生活などは考えることも出来なかった時代、子供は老い た父母を養うのが生きる道だった。恩給がつく公務員を不思議に感じた世代が居たは ずだ。健康保険がなかった時代には己の体調は己が見極めて処置したのだ。今は己の 責任なんていう人もない。皆、組織の上に向かって要求するばかりだ。 ○どこかでボタンを掛け違えてしまった人たちから距離をおいてみよう。私の住む地域 には町内会もない。ゴミ捨て場もない。しかし税金はちゃんと取り立てられる。でも 粗大ごみを捨てに行く場所代だと思ってガマンしているが、さほどの不便はない。 樹木の茂る前庭にアームチェアをおいて薫風に頬を撫でさせながらギボンのローマ史 を今朝は30ページほど読ませてもらった。 ●しき島の日本(やまと)の国に 人二人ありとし思はば なにかなげかむ 万葉集 巻4-3249 相聞
グッドウィルとコムスンと派遣会社と老人医療! 儲かることならナンでもする経営者、ホリエモンまがいを見分けよう!
折口さん(グッドウィルの会長)が貧乏から叩き上げて自家用機を乗り回すことが悪いとは 決して思わない。しかし創業記念日に「皇位継承権順」などと称して,壇上に人を並べる とか、上場の手口とか、関連販売の手口とか、どこかが誰かに似ていると思わないか? ●経営者の資質、それが大切なのだ! 利益を上げる--会社経営の基本である。しかし がつく--倹約は結構、経費節減も結構、節税も大切だ! でも搾取とか、不正は駄目 だ。ホリエモン式に違法でなければイイじゃないか!も駄目だ。己の中に理念があっ てそれを己に律する姿勢のない経営者がいる。それは詐欺と紙一重だ。そのやり口は 新聞等のメディアが詳細に報道しているから省くが、例外なく経営者の道徳観の欠如 にあり、拝金主義の考え方にある。貧しい人が成り上がる時に例外なくこの手が人柄 を卑しくする。外形はスマートでも内容は下品、下劣、愚昧、愚鈍、腐敗している。 TVにでて謝罪をする、敬語を使用して説明をする、それをスマートというが、裏では 計算されつくした脚本が準備されているのに騙されてはならない。ダンダン手口が巧 妙になってきているだけに彼の(折口君)資質を確かめるのはチョット見には難しい。 ●これを教養という。リクルートという昔の会社を覚えているか? ラィヴドアとか村 上ファンドはどうだ! 平成電電はどうだ! マルチ商法の形を変えた商法ではない か!苦々しい。下品だ。下劣だ。私の学生時代に青雲の志に燃える貧しい友人が居た。 彼は規模こそ小さかったが同じような道を辿り職業内容を次々に変えながら起業して トウトウこの手の経営にのめり込んで行ったのを見てきた。そうなると違法ではない という一言で常識論を封じて、賛成する人を周囲に集め、組織化を繰り返し、腰巾着 紛いの役員を選任し、走り出したのを思い出す。せっせと自分の資産を増やし利殖を 図り豪華な家を建て(偶然かまたもや六本木ヒルズだよ)、ゴルフに興じ、例外なく立派 な身なりで夜の街に繰り出し、接待交際費を使用して女性をはべらす。ヒトツヒトツ みると大したことではない。しかしそれが連鎖して停まらなくなることこそ問題なの だ! ●ゴーストラィターに著書をかかせて自叙伝を発行して配布する。政治家にもいる。ビ ジネス業界にも、一時は労働組合幹部にも居た。その下にいてささやかなオコボレに 預かる多数の労働者がいた。例外なく会社には社長の写真や肖像が飾られるようにな る。最初は真似かも知れない。 ●こうした経営者の資質はなかなか下部の社員たちにはわからない。そうだろう。コム スンに属する介護人たちは時給で雇われるだけでも職を得たことでマンゾクしている ので、唯々諾々と働くのに精一杯だからだ。リーダーとは難しいものだ。全てに決定 権を行使できる立場にあるものの倫理観ぐらい大切なものはない。リーダーとて間違 うことはある。其のときに己を真に恥じて謝罪し、軌道修正を出きる人になる!これ がリーダーだ。折口さんも新聞の写真を見ると謝罪をしているが、これは本当か?と いうことだ。謝罪の次に必要なのは贖罪だ!私財を捨てても間違いを正そうとしてい けるのか? ●こうした人の基本は貧しさへの憎しみが形をかえた所業なのだ。例外なく教養がない 人が陥る道程だ。あるときは学歴劣等感であり、己の出自の劣等感の裏返しに過ぎな い。それを見分けることはそう難しくない--自宅を訪ねてみるといい。殆ど本を読ん でいないから、本棚がない。あっても自宅を立てるときに飾りに買った全集物が並ん でいるだけだ。古いボロボロの本で名著がない! ソコには歴史から学んだ原点がな いのだ。 ●悲しい世の中になったものだ。俺にはコレしかない!という天職への思い入れもない。 儲かると聞くとサッサと職種を変えれる人、転職できる人、それも生きる道だが其の 過程で貴方は己の道を探し続けることを忘れてはならない。決してオカネの為にだけ 働く、時を過ごしてはならないのだ。それを学ぶという。「山高きをもって尊しとせ ず」という。裾野が広がる山になりたい。進化の途上の山とか、隆起で(他力)高い山 はいずれも安定しない。それぞれに美しさがある事は理解できる。しかし貴方はどの 山のようになりたいのか!こそ人の道を考えることになるのだ。 齋藤醇爾 2007.6.9.
老人介護施設運営のコムスンの不正を憎む! これは氷山の一角だろう---待たれる内部告発 2007.6.7.
6日、7日と新聞やTV等のメディアで詳細な報道がなされているからご存知だろう。筆者 も夫婦で老人なのでいつも介護施設には関心を持っていたというよりも、身近な利用施 設でもあるのだ。病院と介護施設に大きな差があるとは思えないが、そのどちらも神聖 な職業と思われていた。(もっとも介護施設は介護保険誕生の10年位前からのものだが) ところが福島市のような田舎でもやたらと介護施設、老人ホームまがいの設備が相次い で建設されマンションと見まがうばかりのビルを建てるのだ。建設業者も群がり、それ に寝具とか、歩行具とかの業者がドンドン連携しているのが見える。かっては倒産した り、怪しげな土地売買業者が経営したりしているのを苦々しく見ていた。 そして、大手の電気会社とか、自動車関連産業で肩たたきにあった人たちが、介護保険 士の資格を習得するための専門学校までできる。大きな産業の台頭が見られていた。 私達夫婦もご多分に漏れず生活介護設備の車椅子とか歩行器などで厄介になるために実 際に利用してみると、介護保険でレンタルサーヴィスとかが支援・介護度によって保険 適用を受けることができる。ところがその値段を調べてみると、ベッドが市販価格の約 2倍もする。階段の手すりの値段などは3倍もする。しかし介護保険を適用されると自分 の支払いは20%くらいになるから、安いという感覚で導入するのだ。 これは病院の薬の処方と同じだ。保険の自己負担金が30%だというので現金支出が少ない から沢山薬をくれる医者ほどありがたいと思う患者まで現れる。どうせ一律な保険料を 払う限り使用しなきゃ損という感覚も手伝うのだろう。 こうした利用者の心理状態をたくみに利用した医療行為の行き過ぎは医薬分業という制 度が導入されるや、薬品店は開業医の関係する会社が運用して病院の隣に回転して利益 をたらい回しするのがみえる。 それが、今介護保険を受け取る側の介護施設と結託する、弁当屋、器具類取り扱い業者 医者、タクシィ業、寝具業、と介護認定士までも含めてコンツェルンを形成している。 一番の被害者は介護を受ける老人と、介護をする介護士だ。介護士は@780円で待機を含 めて10時間の労働を強いられ、つかれきった介護士と被介護老人が寄り添いあうだけで 内部では国からの保険金支給で確実な収入で利益をあげる経営者がいるのだ! サーヴィスマニュアルに従った微笑みと優しい言葉による裏が見えるのだ。民間に委託 すればこうなるのはわかっていた。さりとてお役者仕事がいいともいえない。弱者から 利益を搾り取る倫理意識の欠如の問題だろう。 儲かると聞けばナンでもスル。それが競争と勘違いしてないか?メデイァはこうした悪 徳業界を暴くのが仕事なのだ!という認識で政治行政を含め、許認可団体をも含めての 調査をしてもらいたい。そして内部で働くパートの介護士や、看護士達の待遇改善を含 めての行政の監視体制もチェックしてもらいたいのだ。 昔は、医者、学校の先生は倫理の基準として尊敬されたものだ。今彼らの中の大半は職 業意識に乏しい人たちで占められる。自分の生活のためだけに職業を選択した人、所得 と労力のバランスだけで働く人(全部とは言わない、中には本当にすばらしい名医や先 生もいるのは勿論だ!)が診療を拒否したり、レセプトを誤魔化したり、不正請求を国 にしたり、何もわからない老人を媒介にして利益を得ることを激しく憎まねばならない。 本当に苦しむものの為に何をすべきか?を皆で考え、実行しよう。齋藤醇爾 6月7日
北朝鮮再びミサィル「シルクワーム」を黄海と日本海むけて発射! 軍部の焦り? 6カ国協議へのシグナルか? ホットケ、アホラシイ!! 5月26日
25日の午前中に複数の小型ミサィル(中国製の対艦ミサィル、シルクワームと見られる) を黄海と日本海向けて陸上から発射した。その狙いはマカオのバンコデルタ銀行の凍結 資金が未だに手続き上で円滑にひき出せないことへの焦り、六カ国協議への履行への目 くらまし、中国の出方の観測目的、北の軍事筋の自国の外交担当筋への軍事力の誇示と 威嚇というのが目的だろう。おそらく総数でも50発とないミサィルを減らすほどこれは 彼らにとっては浪費をしたことになる。 ●ブッシュ政権の政治力がアメリカ国内で減ったことをうけての観測の為の発射だろう。 バカな奴等の浅知恵だ。国内の備蓄エネルギィがソコをつき始め、重油はない、電力 は不足、食料も収穫時期には程遠い春の季節にあたり、焦りが見られるのだ。 ●とりわけ南朝鮮のノムヒョン政権も死に体に近いし、ダラダラした支離滅裂に近い対 北政策に活を入れるという軍服組の考えに基づいているのは間違いない。なまじな形 式援助を繰り返してきた結果だろう。 ●こうした連中を自滅させるのは放置することが一番効果的だと思う!何をするにも金 がかかるのだから、やらせておいて国内経済を乱れさして北の民衆が耐え切れなくな るまで飢えさせるしかないだろう。内部から崩壊させるしかない。周辺諸国の内部政 治状況によるカッコツケ外交を停止するのが一番なのだ。こちらから武力を使えば唯 さえ形式主義的な平和論争に巻き込まれる恐れがある。 ●キチガイに構うから、次のキチガイが生まれるのだ。イランもそうだろう。昔は砲艦 外交といったが、今はミサィルと核技術外交が盛んだ。 ●アマチュア無線でもそうだが妨害とかビートをかける嫌がらせはなまじ制止するから 力を得て面白がってワィワィという騒ぎになる事と大差ない。エ?なにかしてるの? と無視して御覧、嘘のようになくなることを我々はしってる! アウンサン・スーチ ーさんとミヤンマーの軍事政権もそうだ。昨日スーチー女史の拘禁を一年延長したと いうNewsが入った。ミヤンマー政権を孤立に追い込むことが大切だろう。こちらの怒 りを表現しないことが沈静化に向かわせることを忘れてはならない。動あれば反動あ りは物理現象なのだ。イジメを正面から取り上げてはならない。隠れて取り去ろう。 2007.5.26. 齋藤醇爾 (署名)
連休も終わり世の中は通常になった! そして自然になった! それにしても考えさされる連休だった--- 2007.5.7.
花の季節は美しい! それは若木だけではなくて古木も花を着け、葉をつける。人もそ うだ。若い人の張り切った皮膚・肌に限らない。 私のご近所に新しいレストランが誕生した。オーナーは三代目だが初めてその景色に溶 け込む人を得たのが何よりも嬉しい。前のオーナーも人は良い方だったが一人はお金が 欲しくて起業した方だった。二代目の方はひっそりとお一人が好きな方だった。しかし 職業感が自分の生き方でない方だったから新しい工夫が見られず、日々に古くなるばか りで顧客は一人去り、二人去りで、其のうちに気がつくと回転資金にも事欠くようにな るのだろう。ヤルキを失って去っていかれた。短期的には誰でも初めは努力をするがそ れを長期間にわたって己の人生観で継続していく人は少ない。自分にはコレしかないと いう感覚で工夫する人、己が出来てない人にありがちな方々の一時的な職業観で働く人 の違いがある。そうなると流行に追われた仕事しかしなくなるのだ。自分の生き方とあ った職業、学問、人との接触、これらを総合して個性が生まれる。 ○建物にピタリのオーナーを得て、これが同じレストランかと楚々とした景色と、自然 を窓越しに眺めて食事をする嬉しさを感じていた。私の晩年に身近に感じる人を傍に 置ける幸せを感じている。 ○商売をしていると売り上げとか、利潤とかは大切である。そしてそれを運営する為の 人達を得ることの難しさはいうまでもない。オーナーの人柄が人を呼ぶのは当然だ。 日銀や政府が如何に経済は上向いていると心ならずも繰り返しても、地方の景気は確 実に低調なのは間違いない。とりわけ福島の経済界は先の知事さんの地産地消の土木 関連の収賄と談合に端を発した人達の交代で落ち込んで仕舞い、倒産が相次いでいる し、サーヴィス業に波及しているために一気に20年前に戻ってしまったように感じる。 ○自民党も民社党も選挙で多数を制することは出来ない。多くの候補者が無所属で立候 補する姿を見ると、大衆は政党政治に期待できなくなっているのがわかる。ぼろ儲け の時代は去り、飽和の時代にふさわしいビジネス形態が模索されている。大企業は岐 路に立っている。当然大企業は食い逃げに近い合併とか買収・売却に躍起だ。やがて 深刻な不況が襲うのは目に見えている。 ○自給自足、倹約が如何に大切かを庶民は知ることになるのは間違いない。こうした経 済状況の中では、膨大な軍備などを保持したり戦争をするなどの経済基盤はアメリカ といえどもない。イラク戦争さえ一年と続けられなかった背景を考えると、北朝鮮な どが核施設を運用するなどが可能なはずはない。消費をこれ以上伸ばすことが商売だ ということが期待できないとなると、投資は当然縮小される。見掛けの経済成長率な どは期待できない時代が始まる。量から質への転換が始まるのだ。 ○収入で選択する職業から、生き様を求める職業への選択に戻るだろう。貨幣経済は岐 路に立つだろう。政治も土木工事や族議員がなくなり、哲学観に裏付けられた多様な 人達で構成されるようになるだろう。貨幣で儲ける銀行や証券会社は減少するだろう。 巨大産業は崩壊し、地域に根ざした小さな自治に転換するだろう。一極集中的な都市 文化の形態も変化し、人口は減少に向かうだろう。間違った延命に狂奔する医学も見 直されるだろう。それを受け取り、人は何をすべきかを見直すのが21世紀だとつくづ くと感じる連休だったのだ。 ○私も庭を己の手で整備して花を植えた。日々に美を求め、自然を眺め楽しみ、人をこ よなく愛しながらこの世をあるがままに受け入れて過ごしたいと思った。友に恵まれ ながら弧をも愛したい。そして世界が程よい調和を保つためにすべきことを考えてい る。 齋藤醇爾 2007年5月7日
長崎市長の死に心からお悔やみを申しあげます。 テロリストとの戦いに全力を挙げよう。 2007.4.18.
卑劣、卑怯、犬畜生に劣る、虫けらほどの価値もない。如何なることがあろうともこの 暴挙は許してはならない。ご家族の無念はいうに及ばず、長崎市民の悲嘆を思うと堪ら ない。武器さえ持たない人を襲うという倫理観は今更ながら許してはならない。これが アフガンやイラク、ソマリァで毎日起こっている事に思いをいたせば如何に広義の平和 運動が大切かわかるというものだ。主義主張が異なっても、多数決で真理が拒否されよ うとも、だからと言って殺しやテロを許すことは出来ないのだ。 ○アメリカのヴァージニァ大学の構内でも32名という学生が意味も無く韓国系の学生に 射殺された事件が同じ日(17日)に発生した。 ○何故かくも簡単に人を殺せるのだろう?相手が狂人の場合はナニを言っても無理だが 狂人、または犯人を産んだ社会環境の是正のために何ができるか?という将来への配 慮・教育を考えねばならないだろう。長期的な方法と現実の今をとりあえずどうするか の二つの側面の対策が大切だろう。目先だけの対策で事を済ます傾向は決して物事の 真の解決には至らないだろう。 ○一時の感情論で立法したり、厳罰主義をとってもそれが物事の解決になるどころか、 イラクのような一層の混乱にいたることも忘れてはならない。犯人にくさにイスラム 紛いの「メにはメを--」では、反動がさらなる類似犯行を呼ぶに過ぎない。 ○なんと人類とは愚かな動物なのだろうと思わざるを得ない。しかし日本の暴力団の蛮 行にはハラがたつのは事実だ。しかし暴力団に限らず己の金儲けの為にはマルチ商法 、保険金不払い、大会社の決算書偽造、と山ほどの悪がある。倫理を改めて如何に教 えるかを基本から考え直さないといけないと痛感したのだ。 ○殺すとか殺さないとかは平和の問題とはまた別物なのだ。とにかく仏教のいう末法と はこれかしらン?と考えてしまう。新聞を読んで楽しい記事、美しい記事が殆どない のには驚く。美しさ、爽やかさ、気品といった言葉のない世の中を改善したいものだ。 キリストや、ソクラテスのように、それでも己の行く道を信じ続け、大衆と違う生き 方を選んだことを悔やまずに、死に至るまで唯一途な道を歩む勇気を持ちたいと願う のだ。それを愚直といわれてもだ。 de JA7SSB
特定失踪者問題調査会 制作協力:戦略情報研究所 「しおかぜ」という名の北朝鮮向け拉致被害者宛の放送について 2007.4.5.改版3号
Shiokaze--- Sea breeze ! We, Japanese NGO Groops whom called "strategic institute" is broadcasting for North Korea Area by rental short wave transmission facilities from foreign country and Japan since 2006 Nov. It has worked on daily schedule at 2200-2230JST(1300-1330UTC) on 9485.0KHz and 0530-0600JST(2030-2100UTC) on 6045.0kHz We will call kidnapping people of Japanese through this broadcast and will rescue them from North Korea. We, Japanese want to return them from North Korea, and want together any information about them whom being in North Korea still. Give me any help to know --- If you can hear its broadcasting then touch us please. Junji Saito. ja7ssb@hi-ho.ne.jp ------------------------------------------------------------------------------ 編集後記にもちょっと書いたけれども「しおかぜ」という北朝鮮向けの拉致被害者に向 けて短波放送が行われているという新聞記事が各紙に散見されているが、不思議に周波 数とか放送時間が紙上には例外なく発表されていない。さっそく気になってGoogle検索 で「しおかぜ」で探したらちゃんとWebがあるのだ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%9C_(%E6%94%BE%E 9%80%81) これに詳細が書かれている。「しおかぜ」のWebは http://www.senryaku-jouhou.jp/shiotsuu.htmlである。 ●「しおかぜ」の4月3日以降の放送番組が「戦略情報研究所」のWebに掲載されている。 http://www.senryaku-jouhou.jp/bangumi3.html 同Webによると第1放送は6045.0kHzと書かれていて国内とあり0530-0600JSTとなってい る。 第2放送は9485.0kHzで国外からの放送と書かれ2200-2230JSTに放送となっている。 ●3月14日付けの朝日新聞に[拉致短波放送 NHK,施設使用を認める]の見出しで4段の記事 を原文のまま引用すると--- ---NHKは13日特定失踪者問題調査会(荒木和博代表)が北朝鮮向けて流している短波放 送「しおかぜ」に関し、NHKが国際短波放送用に独占使用しているKDDI八俣送信所(茨 城県古河市)の使用を認めると発表した。しおかぜは政府認定の拉致被害者ら情報など を1日2回流している。使用が認められるのは26日から10月28日までの朝5時半から30分 間の予定で、NHKが国際放送に使っていない時間帯だという。同調査会の村尾健児理事は 「これまで英国の放送配信会社に委託していたものが国内から放送でき、失踪者救出に 向けて努力を続けているという強いメッセージになる」と期待している。NHKが特定の 団体に送信所の利用を認めるのは極めて異例でNHK側は「調査会の要望を受けて、総合 的な見地から判断した」としている---原文のまま ●同日日付の読売系の福島民友新聞にも大要朝日と同じ記事が掲載されていた(1段14行) が、朝日に掲載されていない内容で---「総務省も調査会に無線局の免許を与える方向 で調整している」--と14日付けの記事中にかいてある。 ○地図上で検索するとKDDI八俣送信所のQTHは茨城県古河市東山田1814の八俣小学校の北、 約1.5Kmにあり、東経139.40' 北緯36.10'位にある。ここから6045.0kHzで送信している ことになる。15年前までは東北新幹線の車窓の東側にロンビック空中線の柱が無数に散見で きたが、最近の農地転用開発でアンテナは撤去されて余り見えない。だとすると100KW送信な どは出来ないだろう。(JA6HUQの調査による) 昔(15年位前)はSWLという短波聴取者のためのページが、ラジオ雑誌には必ずあったの だが、現在ラジオ受信についての月刊雑誌は、CQ出版社発行の[CQハム・ラジオ]と、三才 ブックス発行の[ラジオライフ]の2誌しかない。 それも一般の短波帯の聴取状態などは書 かれていないのだ。受信機なども各メーカーの発売しているものは、アマチュア無線送受 信機に付帯的に短波帯が受信できる機能を残しているか、特殊な受信機に限られていてSWL 用としての手ごろなセットも少ないのが現状だ。筆者も昔とった杵柄で、短波帯をうろつ いてみたが、言語が概ね、中国語、韓国語、タガログ語で占められていてなじみの英語と かフランス語等の西欧系の言語が聞こえないのだ。これでは大方の西欧の聴取者は短波を 聴かなくなっていると想像できる。アジア系の放送は日本語放送を夫々持っているが、か ってのBBC、VOA,DDW, のような文化の薫り高い内容は望むべくも無い。考えると海外放送は 利益にならないのだ。勢い国家予算で国営放送が自国の宣伝に放送をしていたということ が、短波放送の存続を難しくしているのだろう。確かにアフガンとかイラクではVOA系列の 短波放送が細々とはあるけれども、TVの普及がラジオを越えれば、多くはTVが主流になっ ている。 なるほど、短波帯を使用するアマチュア無線にドンドン、バンドを開放している背景がわ かるというものだ、近々日本でも、40mバンドの拡張(7.0から7.2メガ)、60バンドの許可も 近い、160mバンドも拡張の噂があるが、当然のことなのだろう。 さて話題の「しおかぜ」だが、最近この放送に妨害がかかりだした(ジャミング)という 記事が散見される。昔は、VOAにはソ連が、Radio Moscowにはアメリカが互いに妨害をかけ 合った時代があった。そのスプラッターがバンド内にスプリアスを撒き散らしている中か ら弱い放送局を拾い上げて聞くという楽しみもあったのだが、ジャミングがこの平和な世 の中に再生したとは?というのが正直言って興味の中心で筆者も周波数と放送時間を調べ たのだ。 Webを読むと、レンタル料(使用料金)は約50万円/月/1局あたりというのだ。言語は当然韓 国語で放送されている。「しおかぜ」 のWebには日本語に翻訳された内容が聞こえるよう になっている。 日本の主権の及ぶ地域から放送をしようとすると現在、日本の電波法では総務省の局免許 を受けなければならないが公海上から送信すると総務省の管轄外になるから、そこらを巧 く潜り抜ければアマチュア無線機器でもこれらを中継して北朝鮮をイライラさせられるの は間違いない。Hi!80バンドでCDで音楽演奏しているJA4,5のメンバーが公然とアマチュア 無線業務違反をしているくらいなら、「しおかぜ」をご自慢のRIGで録音して中継するなど は少しは役立つことをしたらいいのだが如何なものか(Hi!)---その昔に公海上からソ連 向けて放送するヨットがあった。船籍は不明だがバルト海近海で放送していたのは記憶に 新しい。 妨害しようにも北朝鮮にはそんなに沢山、ジャミングを発生できる送信機もモニター施設 も電力もないだろう。一方の「しおかぜ」を運用するボランティア団体はジャミングをIRU に提訴したというが、これなどは過去に訴えはないし、実効はないだろう。もっと電波の ことを知っているわれわれがイロンナ事でご教示をすべきだろうと考えている。 受信報告: 2007年4月2日2340JSTから5890.00kHzを受信してみた。内容は韓国語の放送に時々英語の 短い解説が入る、内容は解説調でイラクとイランの核開発に関するものだった。しかし2355JST に入ったIDは[VOA]アメリカの声のアナウンスだったが、コールサィンは云わない。受信状況は長さ20mの LWをつけたワトキンス・ジョンソンのHF-1000Aでは、59+5dBでQSBが約5dBがある。ジャミングはない。 7メガの3エレの八木アンテナでIC-7800では、S9+32dBでQSBはなく、ジャミング妨害も全くなかった。 2358JSTに局名もスケジュールもアナゥンスすることなくいきなりキャリアー(搬送波)を切断してQRTした。 受信報告:2「しおかぜ」 2007年4月3日2200-2230JST 9485.0kHz。同一周波数に弱い信号がありやや混信を感じる。 しかしSメーターは、48以下にはならない。妨害(ジャミング)放送はない。 放送内容はBGMとして日本の童謡を編曲したものをピァノ独奏で放送中流しっぱなしにして いる。日本語で拉致被害者の氏名を呼び、韓国語で性別を告げるのを、淡々と繰り返す以 外はなにも喋らない。私は最初の4分くらいを聞き損じたが2226JSTに氏名の日本語読みは 終了して韓国語で「しおかぜ」の連絡先とおぼしき韓国語のアナウンスを繰り返して、22:30に 別の韓国語放送に切り替わった。 この放送は信号強度は福島市では強くは無い。RF付きのスーパー受信機が最低でも必要である。 ホィップアンテナのトランジスタ・ラジオでは放送の指向性にもよるが混信が酷くて聞き取れないだろう! モウ一つ、BGMのレベルが6dB以上高すぎる。これがフェーディングの谷で了解度を妨げる。 使用受信機はIC-R9500とDX-88 垂直7mのマルチバンド・アンテナ JS. 受信報告:3「しおかぜ」 2007年4月4日2200-2230JST 9485.0KHz 今日は放送開始前に周囲の周波数をチェックしたら 5KHz高いところと5KHz低いところに何れもRadio BeijingとCRCが放送しているのを確認で きた。この放送の過変調のスプリァスが落ち込んでいるためにQRMがあるように感じるのだろう。 ジャミング妨害は今日も無かった。しかし放送内容は最初の開始アナゥンスは韓国語で約5分経過し た後は全て英語の放送だった。内容は北の凍結されたバンコ・デルタ・アジア銀行の北の資金を解 除するために中国のチャィナバンクが作業をしている。日本の3月23日付の「読売新聞」の論調の紹 介で終了した。但しこの英語は東南アジアの訛りがあり判りにくい、送信電波方向を見る と南からきている、周波数の過去の記録からこれはシンガポールからの放送に間違いないだろ う。信号強度は48というところである。なお放送の最後にジャミングのRPTをPo BOX 22 Tokyo Central Post Office, Tokyo, Japan へとアナウンスしていた。JS. 2007年4月3日2245JST 改版3号 齋藤醇爾
歩のない将棋はヘボ将棋、持ち駒がないのに王手をかける負け将棋! 待つこと、辛いがそれは何もしないことではない! 2007.2.9.
政界は柳沢さんの「産む機械」という発言に端を発して、奥さんの週刊誌に言ったという 「あの人は頭はいいけど、バカなの!」という批判。それでもこれ以上閣僚を攻める力のな い首相は火消しに躍起だ。そして国家安全保障会議を創設するというお話だ。エッ? ○一体全体、名前だけの組織を作っても人材が伴わないものは腰砕けに終わるのは間違い 無いだろう。私が若いころに会社でこういう組織を作りたいと社長に提案した事があっ た。「誰をそこに据えるのかね?」と言われて物を知らない私は会社の重役たちの名前を 挙げた。社長は黙って僕の顔を見て「組織を動かすには人がいるのだよ、名前じゃない し肩書きでもない、そして数でもないけれど、行動する賢人が要るのだ。」そしてあくる 日に私に渉外局という一人の部署を作ってくださった。自由に社内を動き回れる部署を 創設して下さったのだ。若い私にはその真意を図りかねて不満だった。それを見かねて 当時専務だった友人が一晩語り明かしてくれた。曰く「君が社内を自由に歩き回り人を 探し、同士を見つけ出せと云う事さ!会社でも政治でも恰好よくすごい名前の組織を持 っているけど、それが成果をあげてるんじゃないよ!多分数人のスタッフがいて巧く組織を 動かしているだけだと思う。肩書きで人が動くと思うかい?」と暗い役員室で語ったの を忘れられない。 ○それを話し合ってから40年が経過する。確かにソウだと確信する。大会社でも小企業で も賢人は3人と居ないのだ。おそらくトヨタだろうと、ボーイングだろうと、マィクロソ フトだろうと同じだろう。間違いない。 ○政治家ではリー・クワンユーがいる、ビル・ゲィツもそうだ。これらの天才を支えるのは決して同じ 才能を持つ人達ではない。唯彼を好きで信じて、毎日を一緒に過ごしながら仕事をする ことが楽しくて仕方が無いという仲間が必須なのだ。 ○それを例でいうなら、発振器のバッファー(緩衝器)のようなものだろう。幾ら素晴らしい発 振器でも後段がいい加減な回路に接続したら真価は発揮できない。インピーダンスを変換し 適切な電力まで低歪みで増幅する陰の回路がなかったら、綺麗な波形で電波は出ないの だ。クラップ発振回路をいきなり電力増幅段に結合したって長所の安定さが発揮出来る どころか逆の悪い面が出るだけなのだ。 ○私が敬愛する畏友に、20年前に会社で講演を依頼したときに、その演題が「小さいことは 良い事だ!」だった。世を挙げて「大きいことは良い事だ!」に駆け込む風潮の中で彼は 敢えて警鐘を鳴らしてくれたのだ。今私はそれに続けて「目立たないことは良いことだ」 を敢えて付け加えたい。目立てばそれは不自然になる。ゲーテの言う「谷間の百合」とでも 言うべきだろうか? 売れすぎてもいけない。売れなくてもいけない。儲けすぎてもい けない、儲からなくてもいけない。それを決めるのは一人のリーダーの信念とスタッフの 心からの愛情を伴う支えなのだ。 ○その観点から見る限り、金正日も、ブッシュも、安倍、麻生、久馬、柳沢も間違ってると思う。 2007.2.9. 齋藤醇爾
中国の人工衛星迎撃はそんなに凄いことか? それよりもデブリ回収の手段をこの際UN主導で研究してはどうだ! 2007.2.2.
中国が自国の廃棄衛星を迎撃して破壊したことが、大きく報じられて米国では自国の偵察 衛星が安全でなくなったことから宇宙における安全を管理する名目で騒いでいる。日本も 現在偵察衛星が4機極軌道を周回していておよそ90分で地表を観測している。分解能等は 発表されていないが、管理は防衛省と内閣官房が共同で行いアメリカとデータを交換してい るのは確かだ。 ●この程度の迎撃はそうたいした問題ではない。自国の衛星の軌道要素は明確だから、打 ち上げる迎撃衛星の会合ポィントは容易に計算できる。自国の上空を通過するときが迎 撃のための制御には適している。迎撃衛星で一遍で会合させなくても同一軌道を周回さ せて近接誘導して衝突させれば事足りるのだ。 ●大陸間弾道弾の突然発射されたものを迎撃するためには、時間の制約がある。多くの場 合発見すると軌道を計算する手間がかかるが、発見から迎撃するまでの時間はアメリカでは およそ20分以内にアクション(迎撃ミサィルを発射)を起こさねばならない。 日本では北朝鮮が ノドンを発射したら着弾までおよそ15分とかからない。 この場合はデータを処理する時間 と、破壊のための意思決定機関のアクションがこの時間の中でおこなうということが問題に なるのだ。 ●中国政府がナンの反応も示さないのは当然だろう。アメリカだってこんなことはよく知って いるだろう。上空で大陸間弾道弾を破壊するのとは全く技術のレベルが異なるのは知って の上で騒いでいるに過ぎない。政治的な問題を絡めているに過ぎないのだ。 ●破壊されたデブリ(ゴミ)が10cm大のものが500個ぐらいが固まって飛翔しているという。 これは打ち上げたミサィルが直撃したのではなく、なんらかの爆発物で爆破したと思えるの だ。宇宙ゴミの問題は確かに問題だが、これは何も今回の中国の破壊実験だけによるもの ではない。 ○宇宙ゴミの回収は巨額の費用がかかるが、将来的には実施する必要があるのは確かだ。 アメリカ、旧ソ連(現ロシア),欧州連合,日本,中国が費用を分担しあって研究する必要が あるだろう。周回軌道を回遊しているデブリに外力を与えて重力に任せて地球に落とす 手立てが無いとはいえない。 ○現在の監視衛星は軌道修正用のエンジンを搭載しているから、迎撃ミサィルの軌道を計算出きれ ばこれを回避しながら、防御用の小さい迎撃ミサィルを逆に発射して破壊することは簡単に 出来る。(赤外線誘導のサィドワィンダーでも可能な筈だ。その重量は50Kgもない) ○アメリカが騒いでいるのは、この中国の実験を捕らえて政治的に利用するためのものに過ぎ ないと思われる。 de JA7SSB/齋藤醇爾 2007.2.2.
アマチュア無線こそ本当の緊急通信が出来る! なにも知らない人は携帯電話のほうがよいと思っているが? さて? 2006.1.25
●先日あるところで趣味の多様化でアマチュア無線は衰退しているという人が居た。私は そうじゃない!と思っているのだ。昔だって趣味はいろいろとあったのだ。タダコスト 的に廉価で設備が出来たこと、そしてダンダンに拡張できることが段階を追って設備も 運用も向上できたのだと思う。今QRPとか言うけれども、本気で自作したRIGで免許を申 請しようとしたら、とてつもなく面倒なことになる。今時どうやって申請書のラィンア ップをかいて免許を取ったらいいか判る人は居ないだろう。90%のハムは販売店で免許申請 書を書いて貰うのだから! ○そこへきて、話は飛ぶが先日新幹線に12時間閉じ込められた人の曰く「いやァ携帯電話は 当てになりません!」回線は全く繋がらない。其のうちに電池は切れるというのだ。こ れではイザ緊急の大地震なんかが発生したら全く役にはたたないでしょうという。 ○そうなのだ!もしミサィルが飛んできて大都市のTV局のキィ局が破壊されたり長時間停 電になったら、Newsなんて聞こえるわけが無い。中継網はズタズタだし、停電が24時間 継続したら中継所は動かないから地方ではTV局は役には立たない。電話?ますますダメ になるだろう。ミサィルでなくても10年前の阪神大地震の神戸と西宮地域だけで大阪の 回線はダゥンが回復まで7日かかった。これが東京大地震となったら新聞・TV・ラジオは全てと まりあやふやな情報が巷を不安に陥れるだろう。回復の目途は1ヶ月では済まないだろう。 ○この時に非常通信ができるのは、非常電源設備を持つアマチュア無線だけが頼みになる 筈だ。地方自治体のもつ衛星通信利用の緊急通信網もアンテナが傾いたらこれは直せな いからダメだ。自衛隊があるというが、自分の通信だけで手一杯で民間の非常無線なん かに利用できる余地は無い。インターネット・メール? そんなものプロヴァィダーがパンク したら全く繋がらないだろう。しかし東京の貧弱なアマチュア無線の設備と交通状況ではそれ さえ期待できない。 ○あらためて大切なのは、ポィント・ポィント通信(無中継の直接交信の通信)が如何に大 切かが身に沁みるはずだ。しかしハムの非常通信の難しいのは全てが自費で賄うことに あるのだ。Opが一人では成り立たない。第一家族の面倒も見なければならないだろう。 アンテナも大きなものは倒壊するかもしれない。じゃスグに予備のダィポールを建てれ るだけの能力を持っているか?から始まり、非常用の発電機を持っているとしてガソリ ンの備蓄など一般家庭ではないから当然買いに走ることになる。 ○幾ら機材が完備していても、所詮一人(個人局)では非常無線とても24時間以上の運用は ムツカシイ!それを防げるのは社団局(クラヴ局)しかないのだが、平素の連絡網ができ てなかったら、これも人的な資源で行き詰る筈だ。非常時は予測できないから非常とい うのだが、平素なにくれとなくメンバーが切磋琢磨して仲間意識を持ってなければこれ もムツカシイのだ。 ○こうして考えると非常無線を運用できるクラヴ局というのは、気ままなメンバーを入れ てはならないし、己を捨てて奉仕できる倫理観念で結ばれていなければならない。高い ところは怖いとか、電気を知らないとか、体が弱いとか、グズグズいうのはメンバーに 入れてはいけないのだ。そして運用させればテキパキと処理を出来る能力を備えていな ければならない。やたらと過激だったり、臆病では出来ない。 ○こうなると平素の訓練も必要になる。私たちのクラヴで何人いるだろうと考えるとホン の数名しか居ないことになる。(力強いの自衛隊の関係者は出動で居ないだろう、公務 員は勿論期待出来ない、となると学生、会社員、自営業になるだろう。コンテストに参 加して36時間の運用さえ出来ないようでは期待はずれもいいところだろう。 ○さて貴方の社団局は大丈夫だろうか? 今年のJA7ZBF/7は此処に重点を置いて遊びから 一歩進めた目標にも挑戦したいと思っているのだ。 JA7ZBF 会長 JA7SSB
ロスト・ジェネレィション! 失われた世代!
そして今年も成人式が近づく---
2007年1月6日
朝日新聞にこのタィトルの下で各種の記事が掲載されている。世に言う団塊世代のことだ。 景気上昇期のベビィ・ブームで誕生した人達のことだ。この世代の両親たちは苦労(貧乏) の中で育ったと思って子育てをしたから、子供達を自分と比較して潤沢な中で精一杯の贅 沢を与えてきたともいえる。己の学歴劣等感から大学にいれ、暖かい家に住まわせ、自由 な(と思われる日常生活)生計を行わせた。競争を避け、親子は友人だという躾け方をした。 こうして育った人の外観は、まず例外なく太っている、金銭的に独立心がない、我侭であ る、嗜好に一定したものがない、お金を欲しがる、きちんとした職業観がない、という特 徴を有するように思われる。 ●我々のような戦前の世界と、戦後の世界の一変した社会構造とか価値観とは異なり、右 肩上がりできた人達とは明らかに異なる人種を感じるのだ。流行には敏感で多勢に従う のも団塊世代の特徴だろう。しかし多様化が求められ微かな変化の中に自分を位置づけ るから流行も長続きはしないのが特徴だ。性的な開放感もこの世代特有のものだろう。 結果は親と子の関係は育てるのが親の義務と思うだろう。煩ければ殺しも辞さない。 ○しかしこれが長く続くわけはない。ニートとかフリーターの生活も若いうちだけだ。衰 えてくれば若い時代のような生活はできないから、社会生活体系は不安定になるのは当 然だろう。 ○もちろんこれは50%の人達だろう,若い方々の中にも異なる方々もいる。しかしその数は 平均値以下だ。これを中国とか新興国家でみると皆似たようなものだ。中国などは今後 30年後にこのような事態が出現するのだろう。世代交代というが会社もそうだ。終身雇 用できた時代、労働争議時代、無気力時代ときて、次は混乱時代だろう。政治もこうし た時代背景と無関係でいられるわけはない。こうした団塊世代の票田を如何にして獲得 していくか?が政治を変えてきた。企業倫理も自ずから変化している。 ○老人の悲しさは、これを積極的に説く場所がもはや無いことだ。見てるしかないのか? という哀しさ、虚しさ、これほど辛いことは無い。これを是正するためには老人の働く 場をもうけて老人にもう一働きしてもらい、古い世代の越し方を教えることだろう。 ○さて今年の成人式は8日だが、成人に期待する老人の弁を一言、贈りたい。 現在の社会はさほどに新成人に期待はしてないことを知っていて欲しい。何故なら全て 対してまだ未経験で知識も中途半端なあなた方が社会構成員として果たす役割は少ない からだ! しかしそれは過去の新成人達も同様だったのだ。誰でも通過地点としてもつ 年代なのだ。しかし社会はあなた方を必要としている。そしていつの日かあなた方の中 からリーダーが生まれ、否応無く社会の中心年代に育っていくのだ。社会は何時までも 同じ形態ではいられない。そのときにあなた方が否応無く正面に立って前進しなければ ならなくなる。我々の時代には未曾有の危機はなかった。アジアで競争したり、排日を 叫ぶ人たちも居なかったのだ。見掛けは豊かに見える日本に多くのアジア諸国は嫉妬を 感じながら敵対心を煽る政治状況を作り出す外国の政治状況も作用している。その中で 個人を完成し、社会に貢献するにはどうしたらいいか?を考えることだ。自分は何が他 より優れているか?己はどこが劣っているかは自覚する必要がある。それにはなお学習 が欠かせないのだ。ある意味では先輩の指導力を超えなければならないのだ。駅伝とよ く似ている。誰かが落伍したら勝ち目はないのだ。決して今の団塊世代のようになれな い。その覚悟をもって折々に思い返しながら大人になっていって欲しい--- ---2007年1月6日 齋藤醇爾(署名)
10大ニュースに追加 +2+1+1=4 30日にフセィン元イラク大統領死刑執行 2006年12月31日
●フセィンさん処刑される! 最初にこのNewsを聞いた感想は、暗澹で決して喜びではない。この裁判については余り にも政治色が強すぎるのだ。確かに軍事法廷とか特別法廷という違いがあるだろう。し かし第2次世界大戦後に行われた「ニュールンベルグ裁判」「東京裁判」に似通ったもの、 いやそれ以上にオカシイと感じたのだ。彼の罪状の中で人道と称するイラク国内の大衆 殺害だけで死刑を決め、早々に執行したのだ。臭いものに蓋をしたアメリカの強力な圧 力を感じないと言ったら嘘になる。誰にでもその人の持つ正義感があることを否定でき ない。たまたまブッシュとフセィンの正義感の差の違いかも知れないのだ。これは法を 正義の拠り所とするだけではすまない問題を根底にもっている。矛盾する正義を如何に して調和させるか?も大切な政治の側面なのだ。本当のものとはナンだろう? *この項は12月31日に追加した--今年は14大ニュースになってしまった。齋藤醇爾 ●安倍内閣ボロボロ! やはりダメか!と思ってしまう。軽すぎるよなぁ。官邸主導型を唱えるにしては若すぎ るというのが、最適の言葉だろう。良家の坊ちゃん首相では今の政治はとても勤まらな い。小泉さんが首相として優れている点は、貧乏だったことだ! だから派閥を嫌った し真の清潔な政治を実行出来たのは間違いない。しかし現首相は父の安倍さんの派閥や 縁でつながる政界の関係が深すぎる。海千山千の政治家を使い捨てに出来る勇気も見識 の人生の信条も持ち合わせない。だから選ばれたともいえるのだ。御しやすい首相とい うのが当たっている! この内閣は長くない。 大切なのは心から安倍さんと一緒になって考える人(小泉さんと竹中金融相のような真 のブレィンが居ないのだ!)がいないのだろう。マスコミが大臣連のスキャンダルを次 々と暴いているのもおかしい。これは政敵がリークしているのでなければコウはならな い!?ノコノコと外遊などしてるときじゃないんだが、ボンボンって甘いよね! ●JA7ZBFが連続4年、JARL主催の「フィールドディ・コンテスト」のCW部門の、マルチOp、マルチバン ドの部で、2003、2004、2005、2006年と続けて優勝を果たしたのだ。しかも年々得点は上昇 して自己記録を更新し続けた。己に勝つがモットーだがそれも更新したところが自慢だ! Opも独りとして雇われ組はいない。純然たるクラヴ員だけで、毎回新しい初心者を加えて の快挙を誇りたい。運用にあたり万遍無く、機材、設置場所、運用技法を勉強しながら 理論と実践を基に運用し、競争する根性を養成するFCWA道場という声もある。結束した 仲間意識を養成するクラヴとして自慢に値する。 ●ICOMからプロ用の受信機IC-R9500が発売される! 暮れも押し迫った12月28日にIC-R9500という受信機が出荷開始というニュース! IC-7800も 2004年12月25日に初出荷されたのだが、今度は値段がオープン価格と書かれている。しかし 5KHzから3300Mhzまで連続カヴァーする上に凄いスペクトラム・スコープを装備している。メモリィはなん と1220chある。周波数の確度は+/-0.05ppmときた。もちろんフルモード受信可能、とうとう注 文してしまった。写真はFCWAの巻頭言の下に掲載してある。待ちかねた、ヨウコソ!! de JA7SSB
EXTRAの選んだ2006年度の10大News! 例年の催しで、今年は第9回目に当たります。 12月22日
○福島県知事佐藤栄佐久さん、そして佐藤工業会長の佐藤勝三さん逮捕。 宮崎県、その他で知事が続々逮捕、辞任が続く。地方自治の腐敗しきり。 ○ブッシュ政権、中間選挙の影響で支持率低下、最後の2年間は死に体! ○安倍内閣が誕生したがすこぶる不安定で改革進行は望み薄か? ○北朝鮮地下核実験とノドン改を含めて中距離ミサィルを6発発射する。 ○イラクにマリキ政権が誕生するが宗教派閥抗争は収まらず、内戦状態継続中 ○アフガンでタリバーン勢力が破壊工作しきり,武力だけでは平和はこない? ○太陽黒点最小年がいよいよ2007年か? ○常陸宮家に男子誕生で皇位継承権第3位になる ○イスラェルとパレスチナの停戦は不安定で越年か? ○ホリエモンのライヴ・ドアと村上ファンドの株価操作による利益計上がインサィダーに よることが発覚 明るいニュースはない!のが実情だ。世界は不安定で今にもこけそうだ。皇室に悠仁くん が生まれるが、逆に皇室典範改正がささやかれるという不安定さが生じる始末だ。日本の 経済はイザナギ景気を超えたなどという政治的な発表はされたが消費は伸び悩み、デフレ 傾向が収まる風はない。これは実質大衆所得は増加していないという背景がある。国家予 算を見ても歳入は支出を下回り、かろうじて外貨の手持ちドルが増加しているに過ぎず、 経済は逼塞している。 地方財政も平成の大合併で、国家予算の支出を減少させて見かけはいいが、実質の地方財 政は借金経営で、今後夕張市のような破産状態の県や市が次々と出てくるのは間違いない。 ホリエモン式の会計に頼る利益計算か、村上ファンドのような一時的な成金会社が出るが、 真面目な会社は日本脱出を真剣に考えている。そうした中でITの景況をあてこんだ「近 未来通信」のような詐欺師的な会社が人をだます社会になってきた。不景気時代に出現し たマルチ商法まがいのビジネスがますます盛んになっている。 いわゆる貸し金業(銀行を含めて)の高金利の貸し換えとか,保険会社の支払い拒否という 稼ぎ方が暴かれるが、経済界の倫理観のない利益追求の態度には怒り以外の何物もない。 監査法人もイイ加減だし、家を買えば手抜き工事と設計で倒れるようなものしかない。車 を買えばリコールがある。医者に行けば仁術どころか、悪くない臓器を取り出される、学 校の教師は品性が下劣なのが居る、何を信用出来るのだ。代議士連中は金を貰って政党を 拡大しようとする素人タレント議員ばかりときた。 これは自由競争社会、資本主義経済の競争の行き過ぎによる結果だろう。大体会社が多す ぎるのだ。無限に消費が伸びるという図式はありえない。利益とは何か?を論じる経済の 基本がいい加減なのだ。その結果は後進国への援助にことよせる資金供給という美名に隠 れた経済活動が、利権を含めて商売の対象になってきている。為替相場を含めた連結決算 によるマネーロンダリングも不愉快なものだ。グローバルな世界経済の抜け穴を探す儲け かたが今のビジネスの流行だ。 世界情勢は北朝鮮とイラク、イランの不安定にはガッカリする。いずれも民意が反映され ない政権が統治していることが原因だろう。それを話し合いで解決しようとする外交戦略 のなんと虚しいことだろう。アフリカ、アジアにも似た国が多くある。世界人口の50%は こうした地域の人たちだ。薬品を、食料を、寄付するという行為も、実質をみると中間で 目減りするのはなんと80%にも達するのだ! 途中でなくならないものを送り込むことが 本当の援助だろう。JIKAとかUNISEFの援助も例外ではない。金を与えるのは決 して真の援助ではない。 そうした中で庶民はどうして生活するか?こそが今後の大命題になるだろう。都会を逃れ、 人ごみを避け、愛する人と共にヒッソリと生きるという消費生活を身につけなければ成ら ないだろう。それも最近のニュースではフィリピンで退職した移住日本人を相手に詐欺ま がいの土地売買が行われ、いざ入居したら土地は他人名義だ、手抜き工事だ、周辺環境は ゴミ捨て場同様だった!ということが次々と発覚している。知恵のない庶民は下手に人と 付き合わないほうがよいというのだろうか? 明るい公正な社会、利益を上げすぎない企業、会社、人、欲張らない人を作るという大元 は教育だろう。ここに至って私は自分しか信じれないようになってしまった。本当の友を 探し、友を育て、後輩を教える以外の援助をしてはならないと思い出したのだ。それは確 かに悲しい。見栄を張った生き方の横行する世の中で、実質を求めて生きるとは何かを考 えよう。自作の畠の作物で食べ、必要品を交換し合う。貨幣に頼らない生活の出来る経済 に戻る必要があるようだ。ものの本来の価値は、正札の値段だけではないのだ。メディア の面白おかしい番組による知恵で生活しないというのは大切なことなのだ。金を借りない 金をなるべく使わない、流行を追わない、モノを大切にする。これが2007年の私の目標だ。 2006年12月23日 齋藤醇爾(署名)
イジメはドコにでもアル! イジメが問題化しているが、それを乗り越えることで人は向上する。 11月24日
文部科学省の大臣までが談話を発表して子供のイジメを無くそうという。しかし考えて見ると 現在のイジメたるものは(暴力を除けばだが)今に始まったものではないのではないだろうか? 私たちの学生時代(戦争時代も含め)余り確たる理由が無くて校庭に並ばされて上級生に往復ビ ンタを貰ったものだ。曰く「この中に上級生に敬礼をしなかったのが居る!」とか、誰かが中 国人の畠から西瓜を失敬して食べたのが居るとか、であった。私などは小学生時代には先生か らのイジメにあった。「お前のお父さんは校長だから君は模範足らなければならない。それが なんだ!あの並び方は!」に始まり、ちょっとした試験の字が汚いといってXをつけられる。 それが私にとっては、辛かった。だが両親にいっても心配をかけるだけだから歯を食いしばっ て耐えたのだ。会社に入ってもいじめられた。あいつは生意気だ!労働組合の会合に出ればス パイ扱いされる。上司は学歴劣等感から私の些細な間違いも厳しく追及した。従って一緒に遊 ぶ友達なんて一人も居なかった。中学校に入ってそうした親が原因のいじめには会わないだろ うと意気揚々と学校に行ったら、今度は校長先生が父親を高師で教えた先生だった!まったく どこまで続く泥濘ぞ!という青年時代だったのだ。大学に入ればあいつの義理の父は教授だか ら奨学金が貰えるのだ!から始まり研究生時代の苦しかったこと。挙句は公安警察に付けねら われる(学生運動の旗手という理由だ) ●いったいイジメの無い社会って存在するのだろうか?余程の過疎地に住ま無い限り人との交 渉事はなくならない。人はその中で生きていかなくては成らないのだ。太っていれば[デブ] と言われても仕方が無いのだ。それを聞き流すのも人生の処世術だろうし、「どうしたら痩 せれるの?」と聞ける大らかさも必要だろう。貧乏人といわれるのは辛い。だったら貧乏で も無視されないような勉強の仕方もアルのだ。両親が貧しかったり家が借家だったりする事 は自分とは関係ないのだ!という開き直りの生き方から人は進歩すると私は信じる。 ●それは趣味の世界でも同じだ。アマチュア無線の世界ですらイジメは存在する。嫌がらせと いう程度から始まり、汚い電波だと怒鳴られる!ちょっと間違っても「アップ・アップ」と怒 鳴られる。でかいアンテナを上げれば「アイツの所為でTVが見えなくなった!」と枚挙に暇 は無い。その度に貴方はオチコムのか? それに負けないために学び、改善し、努力する事 が人の進歩発展につながる。 ●イジメとはナンだろう?と考えることから自分を創るのだと思う。イジメは時として大切な 自分の欠点を知る動機でもあるのだ。そこから正しいこととは何か?という哲学観も生まれ るだろう。皇太子だって雅子さんがメディアの標的でイジメにあってると思っているのかも しれない。女の子しか産めなかったという劣等感もあるかもしれない。それを皇室典範を改 正して救うことが正しいことか? ●自由主義とは、倫理上の問題を除いてナンでも言える自由が根底になければならない。言葉 を変えてBSEと言ってみたり、ハンセン病と言い換えたりしても形式に過ぎない。病気が怖く て無菌室にハイって過ごしていける人生なんて無意味なものじゃないの?って思う。いじめ も競争の一手段なのだ、貴方が間違ったイジメに囚われない為には明るく聞くことからはじ めてはドウだろう? 例えばカネを無心されてもナイ時はナイといい、だから殴られるなら それに耐えるしかない。人はそうして知恵をつけ強くなっていくのだ。だから幼少時代には 親は子供を保護しすぎてはいけないのだ。両親は子供より長くは生きられないし、永遠に保 護者足り得ないことを事アルごとに教えるのも教育なのだ。独り立ちすることの難しさを教 えなければならない。 齋藤醇爾 2006.11.24
法律で決めたらナンでもよくなるか? 教育基本法の改正で人が変わると思う政治家 11月16日
福島県、和歌山県と知事が逮捕されるという騒ぎは今に始まったことではない。どの知事も清潔 公明正大な県政をうたって選挙に勝った人たちだ。財界ともたれあい、県の事業を施工する業者 とのもたれあいから始まる収賄容疑が失脚の根本になるとは驚く。その下で働く官僚はエキスパート の集団として学歴・知識を求められ政治家は選挙という方法で選ばれて首長になり統括するのだ。 しかし仕事の処理を通じて官僚と政治家の間にグレィ・ゾーンが生じて垣がアヤフヤになっていくの だろう。政治力という得体の知れない権力志向が固定化していく段階でやがて贈収賄が許される のだ。これは知事一人の所為でなく組織全般のトップの品性・資質が背景にあるのだろう。 ○私はこれらを決めるのは教育がその根本にあると信じて疑わない。理念を植えつけるのは過去 からの慣例、歴史の道程の誤りを知悉することから始まると思う。それは教育に拠るしかない のだが,大切なのはそれを認める社会通念だろう。政治は大衆の生活に直結する社会構造の基 本なのだ。確かに立法も政治家の仕事ではアル。しかし立法で規制したらナンでもよくなるの だろうか?罰則を強化した結果[酔っ払い運転]が減少したなどと本気で信じるのか? ○いくら立派な憲法をもってもそれを実施する体制が出来てない、真意を理解できない法執行者 が居る限り、夢に終るのだが、同じことは公職選挙法でも同じことだ。人を作るのは法律を作 るように賛成・反対で決定できない。長い年月を経て完成するのだが、それでも全員が完成す るものでもない。 ○今の政治家諸君がアマリにも理想がなさ過ぎると思うのだ。職業的な政治家ばかり増えて官僚 を牽引する力のアル人があたかも素晴らしい政治家のようになってしまった。そうじゃないの だ、政治家は大衆によって選ばれたという自覚があまりにもなさ過ぎる。誰のために知事にな り、誰が選んだのかを忘れているのだろう。これは洋の東西を問わない。首相にしろ大統領に しろ、俺が私が!という主張は強いが、真の大衆のために権力を行使しているかは疑問だ。 ○政治家まで職業化してしまった21世紀は何処かが狂っている。これは豊かな個人生活を皆が望 んだ結果が齎した側面なのだ。選挙一つでも広告会社が引き受ける時代である。候補者の人と なりなどは、まったく無視されている。タレント議員あり、タレント知事あり、人格とか過去の政治へ の関与・貢献など一顧だにされない。もっと一般の民の中から声が聞こえてくる民主主義がほ しいのだ。マスコミにも大きな責任があるだろう。メディア自体が利益中心主義的な運営形態をと っていることが、誤りの根底にあるのだろうことは間違いない。イジメといえば悪いこと!と 騒ぎ立て、一極集中的な報道は行き過ぎる嫌いがある。もっと広範な背景を見つめるユトリの ある論調に発展させてこそ真の報道ではあるまいか? ○常識という言葉を聞かなくなって久しい。「己の欲するところを行えど、法を越えず」という 人を作ることが教育の基本であるまいか! それは等しく政治家も官僚も大衆も皆に望まれる ことなのだ。 2006.11.16 齋藤醇爾
ナンだ!今の学校は! 世界史を教えない、カリキュラム編成で嘘をついて卒業認定をしている。10月27日
既に新聞紙上をにぎわせているから詳細は省くが、土日が休みの週5日制に学校が移行した数年 前から授業時間が少なくなって卒業必須単位になっていて,理系の大学の入学試験に出ない科目 を選んで全く教えない高校が50%近くあるという調査結果が出てきたのだ。教育委員会もそれを 知っていて放置している、或いは黙認する、嘘のカリキュラムを受領している事実が判明した。 ○進学校ほど酷いとか新聞は書きたてているが、実情は生徒のご機嫌取り的な指導が受けている のだともいえる。教師自身も土曜日は休みたいから成り立つ週5日制の学校などがあること自 体がおかしいとは思っていた。 ○世界史とか、地理とかが対象になっているらしい。それで世界観など教育できるわけがない。 そうした若者達が海外に出かけても目に見えるものしかわからない。歴史の必然、イスラムとキリス ト、ヒンズー、仏教などが民族間でどのように権力と結びついたかなど理解できるわけがない。 ○他の教科を見ても(理科1、2類)、数学の教科書自体がはしょったものであることは言をまたな い。この影響は将来大きいとシミジミと思う。 ○教育基本法の改定以前の問題ではないか,これは教師の質が如何に低下しているかの大きな実 証であろう。厳重に処罰の対象にするべきだと思う。その為には文部科学省が乗り出し司直 の追求が必要だ。 ○中国や、韓国がいう靖国問題を含めて、戦争の是々非々などを教えていないではないか!と言わ れても一言もない。そして入学するのはせいぜい倍率1.1倍から0.7倍の競争率の、株式会社 大学と来たものだ。楽して多くを得ようという効率主義的な教育なのか!と暗澹としてしまっ た。道理で会社に入ってくる大部分の若者の仕事振りをみて不満なのは、勉強とは入試だけで、 本物の勉強が出来てない理由がわかったのだ。ウソツキ先生をこの際、放り出して学校行政に メスを入れて欲しい。 齋藤醇爾 2006年10月27日
北朝鮮!10月9日1035JST頃、地下核実験を行ったと発表! 17日第2回の実験間近!! 正気ではナイ、とうとう最後の切り札を見せてしまった---これからどうなる? 10月18日
■北朝鮮が11日以降に再実験の準備を始めているのが監視衛星で見られるということ これは世界を愚弄するものだ。話し合いではわからない人類なのか!とガッカリしている。 アメリカだけでなく、素人の私たちレヴェルからさえ失敗と指摘されたのが余程こたえている のだろう!このままでは実験指揮者達は責任を取らされ監獄行きか、悪くすれば軍法会議モノ になるだろう。 ●これはもう懲罰行動として攻撃に転ずるしか道はないのではないかとまで思われる。実験をさ せないための最小限の爆撃を認めるべきだろう。バンカーバスター爆弾を2発投下すれば実験 設備を破壊してプルトニゥムを実験縦坑の中に埋没させられる。国籍不明機を飛ばせば済む問 題だ。もしミサィルで日本を攻撃すれば徹底的にピョンヤンを爆撃できる。 ●この攻撃計画は当然アメリカでは検討されているだろう。グァム島からB52を2機とF18を護衛 に3機つければ可能なミッションだ。この可能性は50:50で起こりうるだろう。国家そのものがテロ リストなのだ。決して戦争は望まないがこれは自衛行動なのだ。これを先制攻撃しなかったら イラクとアフガンの介入が無駄になることを我々は知覚しなければならないだろう。10/18日 ---------------------------------------------------------------------------------- 今頃は日本海上空を集塵器を引っ張ったU-2がアラスカから飛び立って上空の大気層に紛れこむ 人口放射能を計測する最中だろう。10日は新聞が日本では休刊日であるけれども、新聞社は非常 呼集を受けた記者たちが記事の作成と、各国の論調を集めるテレタィプの洪水に悩まされているだろ う.アメリカ空軍は警戒度A-3でミサィルとピンポィント爆弾を搭載したF-117が待機しているのは間違い ない。 ○アメリカ政府はこのままブッシュ政権が中間選挙を支持率をあげて乗り切るだろう。金正日は 政治がどんなものかを理解できないスタッフしかモッテ居ないのか,或いは軍部のタカ派のキ ゲンをとらなければ生きていけないほど指導力を失い崩壊寸前に立っているのだろう。 ○とうとうアメリカの思う壺に落ちた!といっても間違いない。これでは中国もロシァも救う途 は無くなってしまったのは事実だ。支持する国はイランと若干の南米,アフリカ諸国しかないだろ う。そして北朝鮮はこの先、厳冬の世を送りながらクーデターが発生するか、臨時政府が誕生して 終焉を迎えるだろう。 ○今頃プルトニゥムを爆縮起爆装置を使用して地上で臨界爆発させるのは、私でも材料さえあれ ば出来る。問題はその臨界時の瞬間放出のエネルギィがプルトニゥムの理論崩壊エネルギィの何%になったか なのだ。核出力は測れる。ただプルトニゥムの量がはっきりしない。しかし空中に漏洩したストロンチゥ ムの量と若干の希元素の量を測れば推測はつく、しかしウラニゥム235を爆発させる技術はないだろ う。 ○これを兵器として使用できる能力は彼らの工業力では当分無理だろう。それなのに何故今頃 実験をしたのだろう。それは科学的な思考能力を持つ指導層が政権部内に不在だという事と 言い換えれるのかもしれない。昔の竹槍戦術的な日本帝国時代の軍部の持つ科学的な能力判 断と裏づけのない政治力に似通っているともいえる。(お粗末!) ●だから国民の平均的な学習能力が大切なのだともいえる。政治に科学的な思考能力が備わっ ていない国の末路は哀れを極めるのだ。飛行機が自前で作れて、通信手段が自前で創造でき 製造手法を持ち、資源を調達できる国だけが生き残れる。お金で買ったもので国が生きる手 法なんてないのだ!OPEC諸国のような枯渇する原油や人口による生産性や、GDPの大きさだけ で国を測っていけない。(第1報) 齋藤醇爾 2006年10月10日 ■北朝鮮核実験関連の共同通信のWebのアドレスは、http://topics.kyodo.co.jp/nkoreanuke/
WTCビルのテロから5年が経過した! アメリカがタリバーン制圧に乗りだしてから何か変化したか? 2006年9月11日
あの激的なテロから5年,かってないテロ行為だったことを思い出す。TVの前に釘付けになった のだ。小説の中では旅客機をハィジャックして突入するというのは読んだが、これは映画では なかった。ペンタゴンも同時に狙うとは!不敵もいいところだ。大概のことは容認できてもこ れを見逃しては通れないのは理解できた。しかしココまでイスラムとプロテスタントは仇敵な のだろうか? 5年経過してもまだ余燼は燻り続け一向に沈静化できないのは、もっと底深い何 かがあるというのか?政治と宗教の絡みで死んだアメリカ人の家族は何処に怒りと悲しみをぶ つけたらいいのかを思うとやりきれない思いだ。 ●云えるのは武力は一時的な政治手段ではあっても、最後は外交で沈静化させなければ、結果 は得られないという良い教訓だろう。テキサス気質の大統領に全ての今日の責任を求めはし ないが、騎兵隊とカゥボーイは映画の上ではカッコいいけれども、それは21世紀の現代には 通用しないと云う事をアメリカ合衆国は理解しなければならない。政治責任のない大衆は早 くも今のアメリカの武力だけでは解決には導けないことを悟っている。もうブッシュ政権で はアフガンもイラク、イランも収拾はつかないことを知っているだろう。 ○中間選挙の結果は見えているが、政権の末期は悲惨な結果に終わるだろう。それはブッシュ さんの身の上ではなく、アメリカ経済の崩壊を伴っての政権交代になるだろう事は容易に想 像できる。もはや力だけによる解決は出来ない時代になったのだ。しかしだからといってイ ラク、イラン、北朝鮮のような武力による政治権力の時代も終わったのだと云う事をイスラ ム諸国や、アフリカの部族国家にも教えなければならない。 ○大変な時代になったものだ。開発途上国、民意の低いただ生きるだけの民を抱える国家、名 ばかりの国家を根気よく指導していくのは、武器だけではダメなのだ。しかし宗教でもない。 混沌とした時代が未だ続きそうだ。こうした武力に訴えた闘争は結局経済を崩壊させていく ことを嫌でも知らされることになるのは間違いない。賢人が現れても結果はすぐには出ない だろう。 ○私は科学こそ真理だと信じてきたが、人間は科学以前に生じたことを忘れていた。人を束ね 人を教えるのには、科学以外に何かがいる。それは主義主張ではなくて、生き方を教える事 なのだろう。便利さとか、豊かさだけでもない、人は何を求めて生きるのか?から金を権力 を取り除いて考えることしかないようだ。単純な平和とかいったものだけでもない。命の大 切さというが、限りある存命期間中に人は何をすべきか?という最初の命題をトコトン話あ う場を作ることだろう。民族とか、国家はもはや正義の根幹において考える問題ではなくな ったとも云える。 ○NYのグラゥンド・ゼロで祈りを捧げる遺族、関係者を見ていてつくづくと感じたのだ。名ばか りの食糧援助とか、医療援助などよりも人道教育と宗教の党派を超える組織で言葉で融合を 考える組織で世界を輪にしたいとつくづくと思ったのだ。 ○おりから筆者の住む福島県では、司直のメスが入り、県政と企業のもたれあいが糾弾されよ うとしている。とにかくなんでもソウだが社会は権力でのみ統制できるものではないし政治 力だけで解決できるものでもない。人となりと資質が問われているのだ。マチガイと誤りを 認めて歩みなおすことこそ物事の解決への第一歩ではないだろうか? スミマセンの一言、 間違いました!の一言を言えることだけが大きな社会統一への最初の歩み始めではないか? 9月12日 齋藤醇爾
原爆投下記念日・お盆休み 2006.8.9.
例年の行事ではあるけれども、今もって原爆を持ちたいという国があることに一種キョトンと するのだ。イランそして北朝鮮だ。ましてやテロリストが持ったらドウなるだろう?と考えな いではいられない。パレスチナ、ヒズボラのあの憎しみは何処から生じるのだろう?国がない のを、或いは独立国家として認めて欲しいというだけが本当の根拠だとは思えない。イラクの 宗教派閥間の内乱騒ぎなどは、権力を得たい一部の階級が宗教に名を借りての権力闘争なのだ ろう。どこでもそうだが権力闘争の中で利益を共有しあえる人達が利用されるくらい馬鹿馬鹿 しい事はない。宗教とは何だ? しかし日本も笑えない。巷には神社、仏閣が並び立つ、法律 で宗教法人を認めているから合法なのだが、靖国神社などを政争の具にしようするバカモノが いるのだ。事もあろうに「政党の総裁選挙」に絡めて靖国神社をどうするか?などという炭鉱 上がりの外務大臣の提案には笑ってしまった。そこへ得体の知れない侍従のメモなどという物 を取り上げて「昭和天皇」が参拝をしたくない理由を発表したのだ! この新聞にもあきれた。 ●だから宗教は一般大衆にとっては麻薬だ!と云われるのだ。人間の云う事は信用できないか ら、神の言葉で言いくるめようとするのだ。世界から宗教を放逐したらドウだろう?少なく とも政治家は困るだろう。国という概念をもっと厳密に考えることからはじめたいと思うの だ。国は為政者が作り運用するのだが、少なくとも生産と消費と通貨が収支が成り立たねば 国とはいえないのだ。家庭もそうだ。結婚して(或いは所帯として独立する)家を構えたら、 そこでも収支がバランスしていてこそ独立するといえる。金を借りたり、人から返す当ても ない借金をして独立したとは云えないのだ。世界を見回してみて己だけで成り立つ国家はも はや何処にもない。アメリカも日本も膨大な借金を抱えている。その中で国の借金の返済業 務の中に組み込まれた事業で金儲けをしている職業もある。 ●こんな社会が民主主義とか、自由主義とかいえるのかと考えると悲しくなってしまう。すべ ての資本経済のあり方に疑問を持たざるを得ない。貧しさとか豊かさとは何か?を考える思 想に基づいた社会の構築こそ急務だろう。 ■私は、政治家にならなくて良かった!とシミジミと思う。公務員になって税金から給与を貰 わなくて幸いだったと思う。満足を知らない利益重点追求の会社経営にも飽きた。山川草木 の自然の中で人を避けて科学の勉強をするのは楽しい。亡くなって久しい両親のつつましい 生活態度を思い返して今年はお盆には京都の代々の墓に詣でて来たいと思っている。とにか く現世の醜さと汚さのハザマで嘘を付き合う大人たちの付き合いなどはもう結構といいたい。 2006年8月9日 齋藤醇爾
修理技術の消滅と不良! トヨタ、パロマだけか? 製品の初期不良・商品開発の急ぎすぎ、 2006年7月24日
マッタク最近の修理技術の低劣さは目に余るものがる。パロマのガス給湯器の改造問題もそうだ が、身近なところでは自動車の修理工場の修理などは論外の作業だ。人件費が高いからという 言い訳で部品アッセンブリィ毎の交換という作業が大半を占めるから部品代の高価なことは云 うまでもない、その結果は壊れてない部分まで廃棄するから、やたらと廃棄品が増加する。先 日私の車の修理を依頼したら、軽自動車が買える位の値段の見積もりが来た! 聞いてみると 300円たらずの部品が錆びて接触不良になってるのを直すために、バンパーを丸ごと交換するため に6万円という項目がある。れっきとした外車のディーラーの直営支店のお話だ!ガックリきた。それ だけではない。余程やめたと云おうかと考えたが大人気ないと,各項目を一つ一つチェックして指摘 しながら作業指示をしたら忽ち半額以下になったのだ。 ●先日テールラィトの片側が点灯しなくなって電球を交換に行ってその作業を見ていたら、カ バーを外して交換しているのだが、別に汚れを拭くでなく、単に電球を差し替えようとする ので注意をした。ついでに接点を軽く磨くこともなく、ゴムのブッシュ部分にコーキング剤 を塗布することもない。これでは修理ではない。要は作業者が車を愛する気持ちがないのだ。 ディーラーの待合室ではコーヒーを振舞われ立派な応接間に美人の受付嬢が座ってサーヴィ スをしている? これがユーザーへのサーヴィスと勘違いしてないか? ●こうした風潮は全ての商品の販売で見られるのだ。使用者の無関心がソゥさせるのか、専門 的な知識のない人が世の中にあふれた結果がもたらすものか?エンスージァスト(愛好家) にとっては悲しい世の中になったとシミジミと思うのだ。その結果がモノにこだわらない態 度で、壊れたら捨てる、買い換える世の中になったような気がする。普及すると云う事が招 いた結果なのかもしれない。アマチュア無線の機器もそうだ。新しいモデルが出ると前の機 器を下取りに出すような販売がされるようになって20年は経過する、使用しないものだから いい!という人から、シャックが狭いから、金がないから、と理由はさまざまだ。しかし嫌 いなら仕方がないが、どうやって進歩したのか?を比較するものもなく新しい機器を評価す るのだろう?と私にとっては不思議で仕方がない。 ●私はものを開発し、製造し、販売し、自分も使用するという立場で仕事をしてきた。全ての 分野にかかわって来たのだ。そして壊れれば自分で修理して、開発時の誤りか?生産時の誤 りか?使用時のマチガイか?を自分で確かめながら、次の製品に反映して生きてきた。今の 時代は、販売量を増やすためにそんな悠長なことを言っていられないのか、次々と新製品を 市場に出すことで、会社が成り立っているように見えて仕方がない。これでは本当に良い商 品をつくり、育てることは出来ないだろう。 ●本物を見分ける目を持った人が少なくなったことが悲しい。頼りになるのは自分だけか?と 思うと、昔のプロが居た時代が懐かしい。嘘で固めた宣伝文句にはあきあきしたのだ。隠す 誤魔化す、その場を凌ぐという人とは付き合いたくないと思う。ナニがこんな世の中にした のだろう? おそらく経済社会構造のなせることだろう。大衆を相手にしている競争なんて 愚劣極まりないのだろう。TVの視聴率競争、株価の高い企業、どれをとってもその裏の汚さ は、中国の表通りと、路地裏の差よりも激しい! 一番になることとは本当はナンだろう? 齋藤醇爾(署名)
そして七夕さま! 7月の一番いとおしく想う日、心の内を見つめる。 2006年7月7日
折から日本は梅雨時で夜間の晴れ間はまずは望めない時季に、せめて明日の晩は銀河が見たい という想いがする。大学生時代の私は京都で過ごしたし、多くの友人が下鴨神社を中心に住ん でいたし、家内の実家も下鴨神社の土塀に沿ってあったし、谷崎潤一郎さんのお家も、湯川秀 樹先生のお宅も傍だった。先年亡くなった旧制中学で二年後輩の伊丹十三の家はやはり近くの 加茂川沿いだった。未だ戦後の物資の不足気味の京都では下鴨神社の境内も土塀も補修されず に雑草が生い茂っていたのだ。街灯もない真っ暗な境内を放歌高吟しながら歩いたものだ。 ■この頃の京都は本当に古都の香りが漂っていた。お正月は家内と一緒に高坂教授のお宅で百 人一首の歌留多取りにうつつを抜かした。世の中は貧乏だったが希望は膨らむばかりだった のだ。昼間は実験室で過ごし、夕方ともなると哲学青年に変身できた。この福島の寓居がな んと当時の下鴨神社に似ていることか! 樹木が鬱蒼と生い茂り、藪を掻き分けて行くと突 然営巣している鳥が飛び立つのだもの--そしてこの梅雨明け寸前の夜明けには不如帰が啼く のだ。まるで世を忍んで女性をたずねる平安時代の大宮人と変わりないない気持ちになる。 ■確か谷崎先生の下鴨のお宅を写友と訪ねて写真を撮らせて頂いた(ズゥズゥしかった!)時に 短冊に和歌がしたためて門前の笹竹に下がっていたのを思い出す。あれは確か六月末だった。 先生の筆ではないとおっしゃったから夫人の筆だったのだろう。あとから文献の年代を調べ るとこの頃先生は渡辺夫人との恋に落ちていられたのだろう。小さな文机の前に座る先生は つくづく大きく感じたのだ。その帰りに神社の土塀に沿って細い道を歩きながら樹木の枝越 しに珍しく晴れ上がった空に銀河が綺麗に見えたのが思い出される。 ❒よい時代に生き、貴重な方々の謦咳に接することが出来たのをつくづくと幸せに思う。この ことが理学部の学生にもかかわらず古寺を訪ね歩き、和歌を読み、文学書にまで手を広げた のだろう。だから大学時代は決して優等生には成れなかったが、多くの師と友人に出会えた のだ。 ❒私が通信機とか回路網だけの技術者だったらこんなに四季を愛でたり、哲学書にのめり込ん だりすることは出来なかった。多分「京都」は私の情感を育てるインキュベーダーだった。その古都 で万葉集が編纂されたのだ。友人に「俺も鎌倉時代に生きたかったよ」と言ったら,彼が曰く 「貴族に生まれてたらいいけどね!」と貧乏を思い出さしてくれた。 そう!今宵、大宮人は御所の中の細い水路に杯を流して、水面に映る月影を見ながら和歌を 吟じていただろう。中宮のお傍にはきっと清少納言だとか、紫式部がはべって、今宵の恋人 になる男性を御簾越しに見定めていたに違いない。 世間(よのなか)の女(おみな)にしあらば わが渡る痛背(あなせ)の河を渡りかねめや 紀女郎 万葉集 巻4-643 今宵,あいにくと新暦ではあるが七夕さまの夜は、素晴らしい恋人の現れるのを待ちたい。 目には見て手には取らえぬ月の内の 楓(かつら)のごとき妹(いも)をいかにせむ 湯原王 万葉集 巻4-632 2006.7.7. 齋藤醇爾
北朝鮮のテポドン発射に抗議する! 7月5日午前4時過ぎに連続6発のミサィル発射を行う。 2006年7月5日
金正日という名の指導者によって国家を自称する排他的な集団がミサィルを撃ったという事態 は自由社会に対する挑戦だろう。日本海のロシァ沿岸に極めて近い公海上に発射した6つともに 短距離で落下した。 これについての世界中の対応はさまざまだ。国連は早速にも安全保障理事会を日本時間の今日 夕方から開催予定、日本は0730JSTから閣議を開き、アメリカも国家安全会議をホワィトハゥスで開催 している。すでに6月19日以降アメリカはニョンビョンにテポドンが設置されて発射準備が行われてい ることを日本等関連国に通知してきていた。さらにアラスカと宗谷海峡に配備したMDによる迎撃も 準備し新潟港にはアメリカのイージス艦が配備され,青森には迎撃ミサイル探知レーダーが6月26日から開設さ れていた。 何故この時期に実施したのか?は、まず7月4日はアメリカの独立記念日であること、もう一つ はニヨンビョンに衛星による監視が集中している時に,実戦配備されていたノドン・ミサィルを発射す ることがどのくらい探知されるか?の調査を兼ねての発射だっただろう。 アメリカの発表ではテポドンは27秒間の飛翔時間しかなく姿勢制御が不安定な軌道要素が観測 されたと発表している。 日本政府は本発射に対する政治的処理として[マンギョンボン号]の日本入港を6ケ月間禁止を発 効した。 ●ウランの濃縮作業の再開と、独自技術による核開発を正式に発表するという一連の挑発的な外交 政策を影で支えるテポドンの発射であることは間違いない。食料、燃料,資金援助を世界中に依 存している国、人で云うなら破産して生活保護を受けている家庭が、花火を束ねて打ち上げる という行為とさほどの違いはない。 ○こうした行為をする当事者に対してなお国際援助をするというのは、間違った人道支援とし か思えない。全ての国境を閉鎖しあらゆる物資の流入を阻止し、国際金融機関の取引を全て 閉鎖するという処置を即刻取るべきだろう。これを1年継続したら、北朝鮮は政治不安に陥り 内部から崩壊するだろう。 南朝鮮のノムヒョン政権の北との融和施策が、北の唯一の精神的な支援になってる事実も見逃せな い。南の不安定な政権構成も手伝っているとはいえココは今の韓国政府に対して政策の変更 を強力に指摘する外交も必要になるだろう。この提言はきつ過ぎるかもしれないが、ニヨンビョン とピョンヤンを戦闘爆撃機で破壊するよりは遥かに平和的な解決になるだろう Hi! ○イラン,パレスティナのハマス,北朝鮮に対する制裁を明確に行うのが世界の平和の為には必 須だと思うのは私だけではないだろう。 齋藤醇爾 2006年7月5日13時 ■面白がって5日の午後5時過ぎにもぅ1発のミサィルを発射したというのだ。この国は地球上か ら抹殺する必要があると考える。豚に古米を食べさせても決して北朝鮮には送らない。全て の金融資産の凍結、今後3年間あらゆる国際協調会議から締め出す、ニヨンビョンの原子炉を破壊 するための軍事作戦を立案実施する。今後北朝鮮といかなる交渉も取りやめる、という立場 をUNで表明すべきだろう。ここまで舐められても黙ってるつもりだろうか? 偽らざる心 境だ。いよいよ金正日の指導力が衰えたのか?アルツハィマー病にでもなったのか?としか 思えないのだ。もし正気ならこれは我々に対する挑発以外の何者でもない! 怒れ日本政府。 7月5日2240JST ○商業紙のニュース ○毎日新聞社説
村上ファンド・ラィヴドァの問題点! 常識が通じない世の中、金・金だけが全てか---- 6月5日
投機で儲ける職業が株屋さんだ。かっての証券会社は顧客に株式市場の情報を提供して利益の でる株式を紹介し売買によって生じた金額から手数料をとるものだったのだ。株屋の目的は自 分自身の利益を獲得しながら顧客に投機を薦める職業だった。しかしこの形式はだんだん変化 してきた。会社が市場に上場するときの利益を狙うことから、上場を進める投資組合と結託し て情報を得て、未上場会社の株を取得して、上場価格との差額を利潤に転ずるという積極的な 方法に変化してきたのだ。こうしたビジネスはさまざまな形を巧妙にとりながら、最近は持ち 株会社というグループの結託したビジネスの結びつきを利用して利潤を上げる方向に進化して いる。元ラィヴ・ドァの社長の堀江さんの言うように、法が実態に遅れるのは当然のことだか らその隙間をついての攻防は火花を散らす。立法は政治家が行うから、この拠点に働きかける のもビジネスだろう。いわゆる企業献金の必要性はここに生じる。 ●現代は情報は各方面から洪水のように流れ込む.インターネットもその重要な手法の一つだ。それが プロの手を煩わさずとも入手できることは周知の事実だ。情報を取得することから一歩を進 めて、情報を操作するのがプロの手法になってくるとこれはもうフェアとは言えなくなる。 村上ファンドのとった手法は正にここにあるのだ。証券取引法の一つに「インサィダー取引」とい う定義があるが、これも徐々に厳しさを増している。しかし情報をしって取引をするのが株 屋のビジネスの根本にあるのは事実だ。仕掛け屋と言われる手法は昔から知られていた。 ●実際、株価と会社の価値は現代では関係のないことが多い。会社の優劣とは関係なく、証券 取引売買で決まる市場価格で会社の価値が判断される現代はオカシイのだ。ラィヴドァの堀 江さんがこだわった株価の市場価格時価総額の大小で会社の資産を増やすというのは、決算 書の上では成立するが、実態のない金だと言うことは誰よりも本人が知っている。しかしそ の数字が会社の銀行借入を裏付ける担保になるなら経営者にとっては魅力だろう。 ●こうしたビジネスの手法の原点はアメリカの株式市場から日本にもたらされた物だ。金融市 場が連動し、外資が行き交うようになり始めてアッというまに東京市場もNY市場と変わりな くなったのが根本だ。しかしこれが株屋の世界でだけ行われているならよいが、会社が株式 の市場公開で資金を調達しようとするのが会社運用の手段として認められるようになってこ の図式は一般的になってしまう。 ●ビジネスという名で、合法と非合法スレスレで利潤を上げるのが近代経営だと錯覚している 人は多い。しかし問題は会社の経営権をもつトップの人柄だろう。揚げた利益を何に使用す るかという倫理感覚こそ重要なのだ。決定権をもつトップが大株主本人だった場合、単なる 雇われ社長の場合で立場は異なるが、トップの立場とは全ての情報は彼の権力の一つでもあ るから、インサィダーという言葉は意味を失う。 ●こうした市場を資本主義経済の回転中心に置いた価値感覚はやがて資本主義経済の崩壊の原 因になるだろう。今の経済学には倫理観という考え方はない。利益の上げすぎに対する制限 を設けなければならないのだろう。金はあっても貧しい心しか持ち合わせない人、そんな人 を排除することも大切だろう。私の父がよく言っていた。「多く金を持つことは善悪とは関 係ない、問題は金をどこに、どう使うかが問題なのだ!」 2006.6.5. 齋藤醇爾(署名)
経済市場は、立法・司法・行政との間で金銭を交換してはならない! 税収が増えるための経済市場の開拓といえども政治はビジネスに関わるべきではない。 2006.5.1.
●今朝の新聞に(5月1日)ジョン・ケネス・ガルブレィスさんが97歳でボストン郊外(マサチュー セッツ州・アメリカ)の病院で亡くなったという訃報が掲載されていた。私たちの年代にとって は彼の著書「不確実性の時代」は現代資本主義社会の大企業の行き過ぎに警鐘を鳴らす著作と して大いなる影響を受けたものである。専門は農業経済学で学位を取得された点もあって、経 済学者の主流とは認められなかった人だが、むしろ精神的な企業倫理面と人間性の側面をつく 社会構造のあり方に警鐘を鳴らして、婉曲に現代資本主義の将来を憂えた人として記憶に新し い。ケネディ大統領時代にはインド大使として政治面から見た経済問題にも言及できる見識の 広い方だった。 ●今年に入ってから感じるのは政治・経済社会が混沌としている点だ。表現こそスマートになっ てきているが、談合といい、偽造といい、政党の離合集散といい、宗教に名を借りる後進国の 外交手法といい、企業の生き残りの為の粉飾手法といい、教育基本法改正案といい、その場限 りの継ぎ当てのような気がしないか?一つも文化的、哲学的な進歩がないのだ。進歩と見える のは表現がスマートになっただけのお話のような気がする。平和的な解決という時代が続き、 戦争は悪だ!として大戦争こそ起こって居ないようにいうが、テロとか、派閥抗争とか、民族 自決に名を借りた戦争は今も世界中のアチコチで起こっているのは御存知の通りだ。戦争の仕 方が巧妙に成って、宣戦布告をしない当事国の裏の手法が、経済制裁だったり、援助だったり、 とややこしい手段に頼っているに過ぎない。イランとか北朝鮮は、原子爆弾をパンドラの箱に 見立ててウラン濃縮を開始したと、脅しをかけ始めた。アラヴ諸国はOPECでまとまる原油販売 で自国の経済を成立させる方法を取ってきたけれども、それもソロソロ行き詰まりを感じ始め ている。見かけの急成長をする中国も都市国家をどのように領土全体に平均分散するかという 段階で、人材難と輸出の為替レートの数値と連動しない国内経済格差の手直しに苦慮している。 やがてロシア共和国と同じ大混乱に至るのは時間の問題だろう。 ●問題は貧富の差が埋まるほどに、階級社会がなくなるはずが、人の個人の能力格差が目立ち 始めたという事に成る。富が権力に拠った時代から、複雑な経済社会構造を泳ぐ能力格差に変 化してきているのだ。フランスのような先進国でさえ、新世代の雇用法でゼネストに近い騒ぎ が起こって、事実上の廃案になるのだ。民族間のみならず、先進国でも世代間での労働意識が 異なるという新しい現象が見え始めた。国家意識も移民による人口比率が変化する西欧先進諸 国では複雑な様相を呈している。GMの衰退だけでなく、大企業が制御不可能になる現実は疑い もない。 そうした中で日本で教育基本法に「愛国心」という定義の難しい問題をとり込もうとするのは 余りにも短編急ではあるまいか? 21世紀の国家意識を近代史の進化の過程で見直す結論もな いままに言及するのは危険に思う。単独民族で構成される日本という国が何時まで続くのかと いう事にも目をつぶってはいけないだろう。国技の相撲でさえ横綱が外人なのだ。野球の選手 を見てご覧。愛国心とは何か?とは、国とは何か?がもっと明確でない限り持ち出すものでは ないのだ。それは経済単位なのか? 領土の国境線がはっきりしてる事なのか? 政権の立法 と司法の実施に住民が従うことなのか? 武力(懲罰)の及ぶ範囲を言うのか?という事は今 ぐらい混沌としている時代はないのだ。やがて国家は消滅するだろう。それは県とか州という 行政の単位のようなものに過ぎなくなるのは間違いない。 政治家が考える国家にもいろいろとあるだろう。韓国の大統領の考える朝鮮、中国共産党の考 える国家、パレスチナの自治政府の考える国家、北朝鮮の金さんのいう国、ブッシュさんの考 えるUSA、は皆違う。イギリスなどは連邦として考えると、インドもニュージィランドもカナ ダも含まれるのだ。それは国家元首が考える事ではなく、住んでる人民が考えることなのだ。 統治しているのではなくて、単にある期間選出されて任されてるだけなのを権力者は理解して いない。其の間に人類は拡散し、移動し住み易い場所に定住するのだ。そして確実に歳をとっ た権力者も、大衆も死んで行く。それが人類の進化だったのだ。国の相違も歴史を学べばその 変化幅(相違の幅)の偏差が時間と共に少なくなっていくのに気付くだろう。イスラムもキリ ストもやがて同化されるのは間違いない。竹島がほしいとかエルサレムが欲しいとか言ってる 間は子供と同じなのだろう。まして台湾が何処のものかなんて、言葉の上で論じるなんて外交 カード以外の何物でもない。 ■こうした中で科学という実証社会だけは確実だと信じていたら、なんと論文を偽造して金儲 けに走る学者が韓国とか日本で続出しているのはどう言うことだろう。これこそ企業から見た 価値によって学問の世界までも利益追求を第1の目的に挙げ始めた例ではないだろうか? ニュートンやガリレオが聞いたらあきれ果てるだろう。まして大学を株式会社にして利益追求 を求めるなどは政治と経済が真理を金で置き換えて評価するという誤った行き過ぎの代表的な ものと言えるだろう。大学を卒業する、教育を受ける、学問をする、のは、企業の利益を追求 する手段としての人材を育成するためだけではないのだ。(それは個人の問題なのだ)たかだ か24-5歳で大学を卒業したとしても、学を究めるなどは出来るわけがない。真理を探究し、研 究するためには、なお数十年、いや一生を必要とするのだ。生涯学習という観点からの学校の 在りかたを考え直すことこそイマ求められていることなのだ。学問をしながら働ける職場や、 働きながら通学できる大学を如何に作るか?こそ急務なのだ。国家主席が原油を買いにいった り、飛行機を売り込みに行ったり、ダィアモンド鉱山を支配するなんて、封建社会の君主のし たことだと言うことが判らないのかしらン? 齋藤醇爾(署名)
ロシァのTV中継衛星が宇宙ゴミと衝突か? 沿海州一円をカヴァーする衛星が廃棄処分に! 2006.4.2
今日バンドで聴いた情報によると(相手は沿海州のTV局の職員),昨日(1日)にTVの信 号が途絶えて大騒ぎになったというのだ。当初は理由がわからず右往左往していた が調べるほどに、モスクワからの信号を中継する為の衛星が在るべき位置に居なくなっ たことが判明して、宇宙を探し周った結果とんでもない場所で、とんでもない軌道 要素で廻り始めたことがわかり、軌道修正の作業を試みたが、元の軌道に戻すこと が出来ないことが判明し、現在、地球上に落すための軌道計算作業をしていて、や がて落下させる作業に入るというのだ。 ●衛星が無くなった!という最初の段階では「衛星を盗まれた!」「アメリカが実 験に壊した!」という物騒な見解もあったようだが、調査の結果は宇宙ゴミが中 継衛星の上部を直撃して、軌道要素を変化させて行方不明になった--という結論 に達したと言うのだ。 ●この辺の情報は一般には流されないものだ。理由は衛星を管理する能力が軍事機 密と連関している所為だろう。どちらにしてもこうした事故は早晩発生する可能 性があると考えられていて、アメリカなどは宇宙ゴミ(ロケット打ち上げ時の物) を監視するレーダー網があり直径50cm以上のゴミの地図が作成されている。この 破片だけでも50,000個を上回ると言われている。 ●1970年代から人類が打ち上げだしたロケットの残骸は現在、宇宙基地の安全すら 脅かす時代に入っているのだ。当初の自然宇宙塵への配慮が21世紀に入るや人為 的な巨大ゴミの存在が無視できなくなったことを示している。 ○さて地上でも、核燃料廃棄物から始まり、有害ガス、家庭から排出される一般ゴ ミが人類の生存に問題を投げかけている。地上のゴミ回収という産業が大きな存 在になるだけでなく、宇宙ゴミ処理会社の設立が企業として成り立つような所ま で成長したことになる。 ○宇宙に広く散らばるこれらの人工衛星の残骸、打ち上げロケットの残骸、などを どうやって回収するかはマッタク考えられていない。人間の過去の歴史をみると 問題が発生して初めて重い腰を上げるのだ。フロン、ダィオキシン、から始まり 近くはタバコの煙害?まである。最近など企業はRossという部品中に含まれる有 害物質含有量にまで神経質になっているが、一方で法規制の無い部分では放置状 態が続いているのだ。 ○宇宙ゴミを回収する会社を作ったら多分儲かるだろう!と冗談めかしたお話で締 めくくるのは簡単だ。しかしこれは利益の問題だけではない。全ての事業、全て の計画時に見越しえなかった人類の愚かさを示す教訓かもしれない。自動車の回 収のために初回の車検から14,000円をとられるなんて知らなかった--私に車屋さ んは丁寧に教えてくれた。しかしこれなどは製造者の責任分野だというお話はど こからも出てこない。 ○利益を得るための社会構造がおかしいとは誰も言わない。それは現在の経済社会 がもつ大きな矛盾点だからだ。共産主義社会が内部から崩壊した真の原因はまだ 結論に至っていないけれど、今の資本主義経済社会構造が滅びるのも遠くは無い だろう。早く新しい流通経済、消費社会、生産社会を構築する理論が出ることを 望みたい。 ■このNEWSソースは、発表しません。ロシァの公営企業に関わる取材源の方に迷惑をかけ たくないからです。現在沿海州地域のモスクワTVの中継は古い予備衛星を軌道修正し て移動させて使用することになったと言うことです。今日現在のNewsは不明です。 衛星を監視し追跡する能力、故障を修復する作業を傍受すると,レーダーの規格や能 力を知る事が出来るために多くは発表されないのです。(4月4日0900JST) 齋藤醇爾(署名) 2006.4.2
社会の景気の回復とは何か? 経済復興とは? 売り上げの増加か? 2006.3.24
財政構造改革プログラムの策定を目指す福島県が今後5年間の財政状況を試算した結 果概要を22日に発表したが,それによると今後特別な対策を打たずに予算を実行する と5年間の合計(2006-2010年度会計予算)で1700億円の財源不足に成るというのだ。 歳出の削減や基金の投入を図っても260億円が不足するという計算になるという。こ の計算根拠には金利の上昇は未計算という。現在県民数は約210万人だから大雑把な 一人当たりの不足分は12,380円になる。実際の納税者は所得のある成人層の20歳から 60歳位だろうから、約40%位とすると、12,380円は実際納税者負担分は、30,950円に なるのだ。法人税収の計算をどうみているのかも問題だが,地方財政は国庫負担金が どんどん減っていく中でますます厳しくなるのは目に見えている。次期内閣が9月以 降に組閣されると消費税額の増額はまず間違いない。健康保険料の値上げ等を含める と家計は収入が同じとしても支出は間違いなく増大することになる。給与の増は平均 で2%年をこえることはないとしたら,物価の上昇と税金の為に消し飛んでしまう勘定 になるのだ。貴方は生活を切り詰める以外にないのだ。お金で買えない「豊かさ」を何 に求めるか?が生きるために必要な事になる。 ●さて政府や金融各社は景気は回復していると大声で宣伝するが、本当だろうか? 物価は徐々に上がりデフレ不安は収まったと日銀は金融政策を転換すると発表した。 銀行預金金利は据え置くが,貸出金利は上昇に転じるというのだ。こうした発表で 経済指標が上昇し景気が回復すると思っているのは、前世界銀行総裁のグリーンスパ ンさんの金融界指導を真似た経済調整に他ならない。 ○本当の景気回復とは、生産指数の伸び(売上高の向上)と、消費指数の伸びが連動 すべきものだ。しかし企業の発表する決算などは多くは粉飾にまみれたものであ って景気回復のよってのみ調整できる数字に過ぎない。(ラィブドァを笑うが,かな りの大企業でも似たり寄ったりで人事ではない筈なのだ!) ○現在の労働条件は週5日(40時間)+年次有給休暇というのが常識だが、これを抜本 的に見直さない限り,会社は生産コストを引き下げることが難しくなっている。高度 成長期を振り返ると,日本国内で生産するしかない事情があったこと(海外の工業 力が低レヴェルだったからアゥトソーシングは不可能),製造で利益が出せるだけの工数があ ったこと,労働意欲が高かったことが大きな要因であった。 ○歴史を振り返ってみると産業革命の旗手だったイギリスの18,19世紀の隆盛と20世紀 のイギリスを比較すると国内に製造業は殆どない。アメリカはどうか?戦後のGMやフォード GEなどの盛況はイマやその影もない。アメリカ国内でかろうじて残っているのは軍需企 業に限られた生産市場しかない。先進国は農業も含めて輸入に頼る生産形式をと るだけだ。これは貨幣流通経済が為替取引市場の機能で世界中此処からでも自由 に買い付けが出来ることによって、流通による利潤が得られるからに他ならない。 もはや一国自立経済などは成り立たない構造に世界が組み込まれたということだ。 ●こうした世界経済の流れの中で日本だけが,福島県だけが成り立つような,独自の 経済政策があるのだろうか?頭を使おうと「新製品」を考えるという。冗談じゃ ない。世界中が考えているのだ。PATをとるという。しかしその所有者が利益を 得ようとして海外に売ることを阻むことは出来ない。結局,低賃金で多くの工数 をもつ国には製造業では敵わないのだ。もはや愛国などという言葉は認知されな い社会構造になっているのだ。(せいぜいWBC、オリンピック位に残っているくらいだ だが,それも日本人でも韓国人でもメジャーリーグに行きたいと思っている個人が一杯 居るのだ。) ●もう国家経済を単独で考える時代は過ぎたのだ。個人の経済もそうだろう。何故 日本で老後を過ごさねば成らないのか?も考える必要がある。年金を貰って中国 の奥地で読書をしたり、いや物価の安いニュージィランドの牧場に住み着いてもいいの ではないか?おそらくホリエモンさんも儲けた金をもってハワィ辺りの浜辺でユッタリと過ご そうと思ったのかもしれない。富みとはナニだろう? 収入に対して支出が少な い生計のことを指すのだ。(税金の安いところにいこう,生活費の安いところにい こう,収入が固定されたら誰でもそう思うのだ。) 国だって途上国援助を行って いるが、これも見方によっては海外投資の一種に過ぎない。 ○国民を国に縛り付けておくことは出来ない。県民を県に縛り付けておくことは出 来ない--ということを政治家や官僚は知っているのだろうか?その内に日本に残 っているのは、勲章を貰って余生を送る政治家と官僚だけになるかも知れない。 能力のあるものはドンドン海外に出て行く時代がもうそこまで来ているのだ。 ■私の住居の周辺には贅沢な球場があり,スポーツ施設が並び立ち,手入れの行き届 いた公園地帯がある。しかしその維持費たるや巨額に上る。本当に福島県にこん な設備が必要か?と疑問に成る。政治家達が机上で考えた将来を考えない投資が 利用者もない設備に税収を使用しているのだ。確かに町は整備されたが利用者の 少ないものはドンドン取り壊していったらどうだ。地域社会がいくら背伸びして も中央には成り得ない。東京と同じようにすることが地元住民の望みだったのか と自問することが最初ではないだろうか? 齋藤醇爾(署名)2006.3.24.
敢て書く「3Y0X」の壮挙 3度目の挑戦で成功する。ピーター1世島のDXペディション 2006.2.20
●大成功裏に2月19日2245JST頃に最後のQSOを終了したペディの陰で、これを推進した K4UEEにオメデトウを何度も繰り返して言いたい。去年JAを訪れた彼に逢う手はずだったの だが社用でGへ飛び立ったために話せなかったのだ。その偉さは去年プンタアナレスにメンバー と乗り込みながら,チャーターする船とヘリコプター会社のいい加減な手配で1週間もチリまで乗り 込みながら中止の決断を下したリーダーシップには,頭が下がるのだ。多額の費用をかけな がら出直しを発表し,チームを解散し1年後に同じメンバーで再挑戦した所にアメリカ人気質があ る。これが日本人なら中止しないだろう。今回の撤収も11日間で終るというのがまた 感心した。こうした背景を理解した上で呼んだ局が何局いたのだろう。87,000局とい うQSOは、絶対局数としては、その30%くらいだろう。いや20%くらいかもしれない。 ○それでも世界にはDXハンティングを志す局が,20,000局位居ると言うことになる。日本の ハム局はおよそ10万局だが,呼んだ局は多分5000局位だろう。アメリカが同じくらいだろう そしてEU+(アジアとアフリカ)が10000局というのが(ロシァを含める)常識的な数だろう。 ○DX人口は昔からハム局の10%と見込まれていた。この為にペディでパィルが巻き起こると 文句を言う層が圧倒的に多いのだ。DXコンテストの局数から見てもこの数値は妥当なもの と思われる。3Y0XのQSOの内容はCW,SSBモードが大半だったがどのバンドも両方のモード の交信局数はほぼ拮抗していたのは興味深い。 ○趣味の世界であるから当然多様化があるだろう。しかしCWモードが従事者の必須条件 から外れだしてから10年,HF帯でCWが聞こえるのはアマチュア無線と一部の後進国だけの 現状からみると,今後のアマチュア無線はいずれ滅びる趣味だというのは明らかだ。 ○今度のピーター1世島のペディに参加したメンバーの年齢の平均値はまだ調べていないけれ ども45歳は越えているような気がする。(参加費用だけでも一人がUS$5000を越える から休暇も考えると若い人は行けないだろうが--) おそらくこのペディは後世に語 り継がれるアドヴェンチャーとしてハムの歴史に残るのは確かだ。 ○QSLマネージャーはN2OOだが,カードがきたら額に入れて飾っておきたい1枚なのは確かであ る。初めて太平洋のラロトンガ島から始る移動運用をヨットの単独帆走ではじめたダニィ・ ウェイル、さらにドン・ミラーの1960年代のペディを思い返すと、今昔の感に堪えない。この 趣味の世界を細々でもいいから後代に伝えたいと思うのだ。 ☐私の卓上のRIGを眺めやると、著名なペディを追い掛け回したRIGを思い出す。4-65A のファィナル時代、20mのQuadアンテナとのカップルと、SP-400で、JA3UIと二人でダニィを追いか け廻した若きサラリーマン時代が昨日のことのように思い出される。その友も今は亡い。 こうした遊び方を教えてくれたよき古い友人にシミジミと感謝するのだ、有難う。 齋藤醇爾(署名) 2006年2月20日記
政治・宗教・文化 イスラムの風刺画に端を発する騒ぎ 2006.2.12.
デンマークの新聞が投稿されたイスラム教のムハンマドを風刺した漫画を掲載したのを受けて イランが反応して抗議するなどの騒ぎが欧州で拡がっている。国を挙げて抗議するイランの 政情が不安定なのは誰もが知っている。 古いことだがルネッサンス時代のイタリァを振り返ると,ローマ法王が絶大の権力を振るっていたの だが、宗教が政治を操ることが出来るのは大衆の知識レベルが低い時代には有効だった のが背景に潜んでいる。権力者は自分よりも全能の神を引き合いに出して己を正当化 するのが安易な統治方法である。 パレスチナ然り,イラン然り,イラクも派閥を宗派で区分する。政治が国を統治するには宗教か軍 隊による武力統一が手っ取り早い。日本でも蘇我氏と物部氏の神と仏のどちらを国の 宗教するかで武力紛争が起こり、天皇家を巻き込む大化の改新に結びついた故事があ る。この時も仏教は中国から渡来した文化と無縁足りえなかったのだ。明治以降には 日本では神道が幅をきかせ、天皇家の存在と右翼の台頭を裏付けた時代があった。 イスラム諸国も、日本の1400年前の政治形態に近いのだろう。新しい文化に抵抗する政治 情勢が欧州の文化と対峙しているのが現在の状態なのだろう。 誰が何を信じようが、それは個人の能力と、自由の裁量に任されて当然だが、それを 国の統治に利用したり、神のお告げで他の文化を排斥する行動とか、国の統治の正当 化に利用するのは、大衆が無知な時代に限られる。(日本で首相が靖国神社に参拝しよ うが、誰もナンとも感じてないのだが、中国では政治に利用して、愚昧な大衆を扇動 して排日感情に結びつけているようだ! 政治手法としては古過ぎるよなぁ?) 宗教が人間倫理を説く時代にはいることが大切だろう。キリスト教も近年、その拠ってた つ先進国の大衆のレヴェルの向上に抗しきれず、東ローマ時代の他宗教を攻撃したのは間違 いだったと認めたのは遂4年前に過ぎない。しかしそれでもアメリカの南部などでは,人間 の誕生とからんで、ダーウィンの進化論を教えることに反対する教科書を採択する学校が あるという。(理由は我々人間の祖先が猿と同じ亜種というのは気に入らない?という のが原因だというのだ!ナントマァ!!) 科学はマダマダ一般大衆の中に真に理解されるに至ってないのか?と憮然としている。 おそらく教育という観点をもっと厳密に定義しなおさないと、学校の存在意義が薄れ るのではあるまいか? 世界はピンからキリまでの人間で構成されているのだが、多 数決では真理は決まらないことを教えることも大切である。 齋藤醇爾(署名) 2006年2月12日1245JST
ライブドアの粉飾・東証株式全銘柄の取引停止に及ぶ!! 本当の会社がどれだけ迷惑したか? 偽者を見分ける目を持つことが大切だ! 本当の会社とは何か? 本物とは何か?を考える 2006.1.19.
かねてからIT関連会社の苦々しい行動に,やがて訪れるであろう破綻を見守っていた。 アメリカ式経営手法の「儲ける事の為には手段を選ばない経営」には嫌気がさしていたのだ が,経団連がラィヴドァを加盟させた時にも「何を考えているのだ?」とガッカリしたものだ。 私は経済は正式に学を修めたことがないが、会社の経営に携わってから35年間を経て 会社が何から経常利益を上げているかが最も大切な視点だと考えてきた。世の中でそ れは間違いだ!というのは簡単だが、正と誤、善と悪の区分は倫理基準、法基準、宗 教基準など様々な評価の方法があり、簡単ではない。とりわけ現代社会では法律で規 定することで秩序を保っているのだが、法は以前の体験を基にして作られるから変化 の激しい現代では抜け道を探すことは、いと簡単なことなのだ。さらに証拠を残さな ければ、疑わしきは罰せずの司法の基準から簡単に逃れることが出来るのもご存知の 通りだ。 現代の経営は或る期間を限っての利益傾向で商品を作る、販売する、起業する、社長 になるという傾向が強い。数字だけで判断するアメリカ的経営手法が導入されてから少な くとも40年が経過する。口では株主への責任などというが、実態は経営主流の大株主 の利益の獲得が大前提になってる会社が如何に多いことか--には唖然とする。儲かっ た時にサッサと退陣して後は有限の人生を豊かに過ごそうという成金志向の人たちが 社長になっていたり会社の黒幕として存在する。 会社が社会の公器だ!と本気で信じ、文化を支える事業を心掛ける人たちが如何に少 ないことかは知る人ぞ知ることなのだ。そうした経営者の人と成りが見えない大企業 になると、働く人は経営者を判断する情報は自分の目ではなく、会社の株価とか、給 与の多寡で、良し悪しを考えるようになる。自分の生活(食べること、生きること)の 利便性だけで漫然と組織に属し、人真似で(週刊誌やTVのいい加減な番組)行動する様 になるだろう。やがて自己判断基準は所得の大小だけで決まるのは自明の理だ。 悪貨は良貨を駆逐するというが、信じたくない! さてこれに対比する会社とは,ドンな会社だろう。自分の販売する商品(作ることも含 める)に限りなく愛情をもち、それが如何に人類文化に貢献できるようにするか?を 絶えず考えて行動する会社なのだ。究極的には他にはない商品を創造する能力を持ち 続けることなのだろう。この為には商品の内容にも拠るが、半期とか年度では利益を 出せないことは当然のことであり、通常の会社の損益では計算できない負担を抱える ことも辞さない決意が必要になる。それを社員に納得させれる人柄、倫理観、経営観 こそが社長の資質といえるだろう。それはラィヴドァとはマッタク反対方向を指して いるのだ。 私は無線機器とカメラと自動車が大好き人間で70有余年を過ごしてきた。その評価は 私なりのものがあるとは言え、創造性に富み、適価であり、文化の進化に沿ったもの で、かつ道徳的なもので無ければならないと信じている。勿論過渡期の商品に欠陥を 見つけることは多々あるけれども、それが創造性の基本を犯さない限り進歩の一過程 として容認する。 このページは、アマチュア無線に端を発しているから読者の理解できる材料で書くと、 ICOMのIC-7800という送受信機について,そしてICOMの経営姿勢について、真剣さと限 りない愛情の篭ったものを感じていることを書きたいのだ。 2003年末に発売されたIC-7800は、その販売価格で世界一の100万円をつけて発表され た。内容的にも価格に見合うものと私は評価しているが,この1月にこのマシンの改造を 有料(\52,500)でします-というさりげない案内状を貰った。しかし改造の内容たるや DDSのC/Nの向上と、新しく狭帯域のルーフィングフィルターを追加した基板を入れ替えるという ものなのだ。更に新しいIC-7800の広告を見て感心した。値段は据え置きで100万円な のだ。モデル名も変更は無い。この折に便乗値上げ(実際は工場原価は上がって居る筈だ) をしても誰も文句は言えないのにだ! 業界の中には、ICOMの真似をした製品が長い予告の末に去年から市場に出ているが、 これなどは会社の対抗意識から生まれた産物であることは確かだ。そこには創造性は 見られず、真似と改良らしい試みが散見されて、なおIC-7800には追いつかない。 かってICOM以前にCollinsという会社がアメリカに在った。今はロックウェルに吸収されて通信機 部門に「ロックウェル・コリンズ」の名を遺すだけになっているが,この会社も同じような素晴ら しい独創性のある商品を開発し続けた。神話的なまでに伝えられる社長のアーサー・コリンズ さんのお話は読者も漏れ聞いているだろう。 勿論他の会社でも短期間に素晴らしい機器が無かったとは言わない。しかしそれは経 営者の功績というよりは下部組織の一時的な業績の繁栄に過ぎなかったと思われるも のが多くある。それを発展させられない経営者は自己商品の内容を知らなかった経理 屋か、資金繰りだけが上手な方だったのだろう。星で言うなら、彗星か、恒星か、単 なる惑星かの違いだろう。 我々が真に生きるためには、こうした事柄を見極める目と知識と哲学を持つことで趣 味さえも更なる高みに押し上げることが出来るのだ。こうしたものを文化という。 「違いの判る人」と言うキャッチフレーズのCMがあった。貴方は違いが判る教養と知性 をお持ちか? 齋藤醇爾(署名) 2006.1.19.
2006年はどうする! 上を向いて歩こう、しかし足元も同じように見よう--- 2006.1.8.
新年明けましておめでとう御座います。とりわけ厳しい寒さと降雪で日本海側の各地 では豪雪の記録を塗り替える騒ぎで,7日現在で死者が70人近いとの報道です。心から お見舞い申し上げます。 ●新春から暗いNewsが引きも切りません。イスラェルのシャロン首相が脳出血,鳥ウィルスによる流 行性感冒が予想される、石油の高騰、6カ国協議は困難、イラクは相変わらず不安定、 パキスタンでは前の地震の被災者が非難キャンプ先で病死者が続出と,明るいニュースのない新 聞を見るのは辛いものです。一体2006年は希望の持てる年になるのでしょうか? ●日本の経済は一見すると、好転しているように見えます。それは株価が取引の増加 にともない出来高が増え、平均株価が上がっていることから経済人が強気な発言を している所為でもあります。しかし市場に販売されている商品をみると、これぞと いう新商品は少なく、単にモデルを新しくした、販売単価を割安感のあるものにした という程度に過ぎません。不景気というムードから脱却しようとして各社が発表する 施策も見せかけのものに過ぎず、失業率も横這いです。電器製品もTV局のデジタル化 に便乗した商品が出ていますが,基本的にはHiヴィジョンの応用技術の廉価版に過ぎず 販売価格の値上げの一環に過ぎません。女性の化粧品業界も去年のカネボウの実質 倒産に端を発して沈滞気味です。薬品業界に至っては新薬開発投資を控える動きが 数年来継続して、健康食品もふるいません。 ●市場購買力が減っている原因は、生産が余剰気味だということでもあります。大型 の買い物は土地建物ですが、新造家屋も減少していて多くの建設業者は公共機関の 仕事を除くと最盛期の10%という声も囁かれて居ます。これが建築基準をゴマカシて 安くビルを建てるという行動になるのは当然でしょう。 ●我々の趣味であるアマチュア無線をみると、JARLの会員数は年を追うごとに減少し ていて恐らく現在の会員数は8万人をきって7万人台と推定されます。この原因を考 えると、アマチュア無線の初期投資金額が増えているということです。現在のハム が開局するために必要なおおよその金額は、RIGに10万円、アンテナに5万円、その他の 受験費用などに10万円と最小でもかかります。自作すれば安くなるといいますが、 現在の免許システムでは自作の送受信機で開局する方法は困難を極めます。その上 住宅環境の悪い都市部では自作の送受信機とアンテナで開局すること自体に無理が あります。こうした状況ではパソコン通信かゲームの方が簡単に入れるのです。 ●さてこうした社会条件を昔に戻す作業はどこから手をつけるか?という事を地道に 考え、模索するのが、今年の大きな課題ではないでしょうか? 思いつきでハムに なりそれを継続することは難しいとしたら、入門から実施までの予定を綿密に建て て実施していく教育が大切に成ります。JARLも新会員の募集に力をいれるよりも、 これからアマチュア無線をしようという前段階の(勿論非会員、非資格者)の人を対 象にしたボランティア活動による次世代ハムを養成する業務にお金を投じなければ ならないのです。現在のアマチュア無線従事者を対象にした啓蒙で問題が解決する という安易な施策を長年とってきたのが間違いでした。 ●基本に立ち返る姿勢---が全ての社会に求められるのが21世紀の大きなテーマだと信じ られます。教育現場の目的意識、会社の目的意識、人として生きる目的などを総合 して育てるために何をすべきか?と今の大人達は思索し、実行しなければならない でしょう。個人の所得を増やすことが幸せの基とした時代が間違っていたことに気 付くことが大切でしょう。 ●私は、大きなことはイイコトだ。儲けることはイイコトだ。消費は美徳だ。という ことを排することこそ、今年の大きな目的にしたいと思っています。親と一緒に住 まい、住まいの近くの会社に勤め、幼い時からの同級生と同じ職場で研鑽し働らく よく知った近所の人と結婚する! それが環境を地道に育てる第一歩のような気が してなりません。上を向いて歩きたいですが、鳥にはなれないことを知るのも大切 な気がしてならないのです。 de JA7SSB/齋藤醇爾
2005年度の10大ニュースを選んでみる! --まだ1週間残っているが例年の選択である。 12月25日
①世界各地でのテロ行為は規模を大きくして発生中 英国で7月7日に発生したロンドン付近をはじめとする4件の同時爆発テロ、エジプトのシナイ 半島のリゾート地でもテロで70人以上が死亡、10月にはバリ島の同時爆弾テロで20名が死亡 ニューデリーの同時爆弾テロでは60人以上が死亡、11月にはアンマンの高級ホテル3箇所で同時爆弾 テロで50人以上が死亡、いずれの事案もイスラム過激派の犯行とされる。 ②尼崎市のJR福知山線が猛速度でカーブに突入、107人が死亡 4月25日の0918頃に6両編成の電車が、カーヴを100Km/hを越す速度で通過中に脱線した 重軽傷者550が発生する。 ③自由民主党9月11日の衆議院選挙で圧勝する 郵政改革法案の否決を逆手に取った解散、総選挙で、小泉自民党が圧勝する。古い派 閥の長老の自民党から、日和見主義者と族議員に鉄槌が下り古い自民党の体質改善 が進む。民社党は議席を半減して岡田代表は引退。新しい刺客議員がゾクゾク誕生す る。1960年代ならこれは革命騒ぎに匹敵する!? ④皇室典範の改正に関する有識者会議が女系天皇を認める答申 なにが有識者かわからないが、皇統譜の絶えるのを心配しての改正への第1歩を踏み だした。これは女権の拡張という文化背景を受けてのことだろう。しかし天皇制へ の未来展望は不明瞭なまま。雅子さんの不妊症に端を発しての怪挙? ⑤構造計算書を偽装して耐震性に乏しいビルを建設した 千葉県に事務所を持つ姉歯建築士が鉄筋量を減らす操作をして、マンション・ホテルなどの設 計をし、それを建設会社が知りながら建設した問題が発生した。チェック機能が果たせ ないコンサルタント会社が間に入って利益をむさぼる。まさに土方の世界の裏を露呈! ⑥ハリケーン・カトリーナがニューオールリンズを破壊 超大型のハリケーンが8月末の数日間にわたりフロリダ、ルィジァナ、ミシシッピィ州を襲い、1300人 以上が死亡した。あげくは堤防の切れたニューオールリンズは旧市街は今も使用できないと いう。世界の警察役のブッシュ司令官は、内政をなおざりにしたと不評さくさくで支持 率をさげて苦戦中。古いJazzの発祥地がズタズタとは勿体無い。写真はココをクリック ⑦原油が高騰して8月30日には国債標準価格が1バーレル・70ドルを突破する 12月はじめになって再び60ドル台をつけて、日本などもガソリン価格が高騰して130円台 をつける騒ぎ、大手卸業者はこの機に利益を更新中。儲かることはなんでも良い事の ビジネス世界では歓迎だが、消費者は利巧になっている。自動車の大型車が販売不振 をかこち、さしものRV車が売れなくなり小型セダンが来年は流行するだろう。さてトヨタ のレクサス店舗の展開速度が落ちている。Hi! ⑧東証とみずほ証券の大チョンボ、富士通のソフトも絡む 未だに決着を見ないが、61万円で1株を売りに出すつもりが、61万株を1円で売りに 出したというお話!発行株式数はたったの20万株しかないから大騒ぎになる。しか し売りを取り消せなかった為に、取引停止になるまでの約15分間にこの株を買った モルガン証券をはじめ各社がいる。みずほ証券の損害は現時点で200億円というお話! 楽天とFujiTVの株買収といい、この頃の世の中はオカネ万能のようだが、潰れるの も早い。若者がオカネを欲しがるのは無理もないが、どうせ器量のないのが持って も役にはたたないだろう! ⑨アマチュア無線界で恐らく初めて同じコンテストで3年連続日本一のJA7ZBF FCWAのクラヴ局、TORA(東北オーヴァーシーズラジオ協会)が、2005年度のフィールドディ・コンテストに 2003,2004,2005年と3年連続で優勝した。その点数は3年連続上昇数値で今年の得点 は、451232点で2位は284620点だった。百戦百勝を目指して来年もレコードを更新する 予定で作戦計画中。 ⑩セヴン・アィ・ホールディングがミレニァムの株を買収した この見出しではわかりにくいだろうが、セヴン・イレヴンやイトーヨーカドーの持 ち株会社が、西武百貨店やそごうの持ち株会社のミレニァム・リティリングを株式 の過半数を購入して支配権をもったというのだ。買収金額はおよそ2000億円ともい う。(陰にお金が余ってる銀行、借り手のない銀行の新しいビジネスが見え隠れし ているのがわかるだろう!)庶民の購買欲を一切合財手中に収めたことになる。 儲からない百貨店業を買い取って、スーパー大手で利益を上げているのに得な事は 何だ?と思うだろう。相手の弱みを握って買い取って、高く売れるときに売買して 収益をあげれば商売になるのだ。金になればいいのだ。こうした金融商品並みに会 社を扱うから、働く人間は嫌になるのだ。本来の会社とは消費と生産のバランスの上 にたって市場に価値ある商品を提供することで会社のイメージ・アップをしたり、 業界のリーダーとして存在を示したものだ。今もその筈だ。人もものも利益の対象 としてしか見ないビジネスが永続するはずがない。今後5年も経過すれば自動車産 業は成り立たなくなる。運輸・運送業界も駄目になる、この手の利益の上げ方の投 機ビジネスに皆が手を染めるのだろう。これは資本主義経済の末期的な症状と見え るのだ。会社の区別がつかない、商品に差別がなくなった。社員の誇りなんてない。 もはや愛社精神なんてドコを叩けば出てくるのだろう。(2006年1月1日追補) ○今年も不愉快なニュースの方が多いのは困ったことだ。EXTRAの話題は警鐘をならす ことばかり、拍手喝さいで喜ぶニュースは⑨だけだ。おそらく惰性で同じ事を繰り返 して行動する怠惰な社会の結果なのだろう。嫌な年だったというのが率直な感想だ。
日本の人口が初めて自然に減少! --視点を明確にしよう。 12月22日
人口の最適な数字はその時代時代によって算出根拠が変化するのは当然だろう。日本 の総人口は1億2千800万人くらいだが、1930年当時は約7000万人に過ぎなかった。人口 が減ることで何か不具合でもあるというのか? 常識的に考えると国威が翳りだすと 言うことぐらいしかない。昔なら徴兵制度だったから常備軍の数が減少して国力が減 るといったのだ。戦時中の「産めよ増やせよ」という標語があったのを覚えているか --- ●人口が減少する背景には人類文化が大きく関わっている。人口の群れの大きさが即 力だったころには大国の条件は人口だった。生産社会の伸びが経済を刺激する意味 では武力とは異なり、労働人口を抱えるほど国の生産指数は上昇した。中国とかイ ンドがまさにソウだ。しかし労働力が余剰気味のフランスとか、イギリスの慢性的な失業率 の高さは、海外植民地から帰化した国籍人のためだ。現在の経済社会のグローヴァル化 は国の人口とは関係なくアゥトソーシングが進んでいるから、単純労働者の為の人口は問題 にはならない。人間のもつ価値観は労働力ではなくて知力を求める時代になってい るのは確かだ。反対する人々は食料の自給率が低くなるとか、老人が増えるのが社 会の構造を変化させることに漠然とした不安をもっている。しかし世界的な規模で 見る限り人類の総和はなお増加しており、現在でさえ60億人を越えているのだ。 ●日本が率先して地球環境の改善に「京都会議」を主催しているが、人口が減少すれば 二酸化炭素の排出は確実に減少することを知らないわけではないだろう。遺伝子交 換さえ可能な現代に何故、出生率の大小を騒ぎ立てるのかが筆者にはわからない。 ●実際には女権が拡大して男性と同じ労働をするようになってから、子供を育てると いう労働に女性が熱心ではなくなっていることが出生率を下げる大きな社会要因に なっている事実から眼をそらせては成らない。生殖行為そのものの価値観は徳川時 代に代表される「大奥」の男性本位の考えから大きく変化して、対等に人生を楽しむ ための行為になっているという事実は認識すべきだろう。一方で皇室典範を改正し て女系天皇を容認しているのもこうした文化の底流とは無縁ではないのだ。 ●たかが政治家が法律を作ったり、助成策を講じたからといって、600万年の人類の誕 生以来の流れを変えられると思う方が間違っているのだ。天皇が居なくなると困る からという単純な政治の問題ではなく教育と人類文化の基底を考えるべき問題だろ う。 齋藤醇爾(署名)2005.12.23 *参考になった論文--Skin Deep by Nina G. Jablonski and George Chapman Scientific American October 2002
1940年(昭和15年)12月8日午前5時ごろ 日本帝国太平洋艦隊がハワィを奇襲攻撃して大東亜戦争始まる! 12月8日
今から丁度65年前の今日、昭和天皇の詔勅の放送と、大本営海軍部の発表で日本中が 湧きかえったのを覚えている。当時小学校6年生の私は父親から朝食の膳でアメリカの対日 輸出の禁止と中国からの撤退勧告を受けることは出来ないのが戦争の原因だと教えら れたのを覚えている。情報はただNHKのラジオ放送だけ,軍部の横暴などが理解できる筈 がない。 アメリカの太平洋艦隊の停泊地のハワィ諸島のオアフ島を急襲した日本の戦爆連合の飛行隊の雷 撃で停泊中のアメリカの戦艦群の8割方が撃沈,または大破されたのだ。事の是非はともか く大国アメリカ,イギリス,オランダに宣戦布告してその後の5年間の悪夢が始まった日だ。 ●その付けは今も外交問題に事あるごとに取り上げられて、中国と韓国から非難の声 を60年経過しても浴びているのだ。最近私は近代史の勉強に余念がない。本当に軍 部だけが戦争を指導したのではなくて、当時の財界人達も片棒を担ったのが何故追 求されないのか?とか、当時の植民地経営という国家事業は、イギリス,フランス,オランダや ポルトガル、ドィツが行っていたものなのだ。戦争をする当事者は軍人であっても,それ を資金面で支え、理論構築した文民政治家はナニをしていたのか?ということだ。 ●歴史の評価は後世の史家が行うというが、戦後半世紀を経過してなお日本の歴史家 が一定の評価を下しえないのか?がなんとも理解できない。戦争の時代に生きてき た政治家はもはや居ない。我々のような老人が残っているのだが、引き揚げてきた 私には国家の終焉の歴史を正しく書き留めた証言の少ないのが気になる。少なくと も当時の満州国に残して来た個人の資産とか財産などが問題になったこともなく、 ましてソ連の一般民衆に対する殺戮の資料などは一つも語られたことはない。 ●今、イラクではフセイン元大統領の裁判が開始されて話題を提供している。日本の 極東裁判の被告たちの姿に比べるとイスラム圏の裁判だからか?それとも21世紀の開か れた裁判だからなのか?その差の大きいのに驚く。後世の史家は第2時世界大戦と イラク戦争にどんな違いを見出すのだろう? ●日本人として正しい歴史を知ることが必要に思われるのだ。大東亜共栄圏というの は掛け声だけだったのだろうか?ビルマ(今のミヤンマー)とか仏領インド支那の独立運動に 与えた影響などを語る人もない。自由の過渡期に起こった戦争にも何がしかの理を 説かなければならないのではないかと思うのだ。歴史にもファッションがあるのだろうか そろそろ日本史を誰かが書かなければ成らない時代なのだ。勇気のある歴史学者の 出現が待たれる。でなければ国家を思い、国家の為に死んでいった多くの若者があ まりにも哀れではないか! 2005年12月8日 齋藤醇爾(署名)
小学生が広島と栃木で殺害される! 皆が警察官のつもりで加害者を見つけ出そう。 12月6日
理由もなくいたいたけな幼女を殺すのは、テロリストよりもレヴェルの低い行為なの だ。殺害する人数は少なくても罪ははるかに大きい。親が子供を殺す次に罪深い行為 だ。こうした殺人に対処するには厳罰をもって望む他はない。例えば、精神障害によ る免責を認めない、裁判を迅速に行い死刑以外の刑罰はない、加害者に少年法を適応 しない、という立法が必要不可欠だろう。 ●これらの犯罪が跋扈するのは、現代の「隣は何をする人?」という無関心が大きな 要因になっているのだろう。子供たちに声をかける大人は少なくなっている。もっ とも下手に声をかけると犯罪者に見られることもあるかもしれない。又最近の人達 は物事の係わり合いになるのを極端に嫌う傾向が多い。すれ違っても挨拶もしない し、見てみないふりをすることで近隣の付き合いも薄いのが都会地の傾向だ。これ は異常犯罪を事前に察知する阻害要因になっている。 ●学校関係者は対策に大童だが、これはPTAや親達,警察だけで解決できる問題ではな く地域の住民みんなで取り組むべき問題でもある。地域は古い形態の町内会が存在 しているが、団地のようなところでさえ自治会活動は低調だ。プラィヴァシィ保護 を口実に非協力を決め込む人達の中に犯罪者が潜むのはより簡単なのだ。開かれた 社会生活を心掛けない限りこうした犯罪を予防する基本はなおざりになり勝ちだ。 ●安全な地域社会を構築する為には、正常な構成員はそのプラィバシィさえ公開する 義務があるのではないだろうか? 精神障害者を持つ家庭は進んで公開して皆の理 解を求めるべきだし、医者も守秘義務を越えて情報を開示して、社会の安寧秩序を 保たねば成らない。これが個人の自由を保護する基本の義務ではないだろうか? ●とにかく憎むべき幼児、児童へのこうした性犯罪をふくむ異常犯罪に対して、住民 みなが情報を持ち寄り、協力して犯罪の基を根絶する態度を示す必要がある。一方 の警察組織も、最大の仕事は管轄住民の生命の保護にあるのだから、小さな申告に も耳を傾け、情報として登録し犯罪防止に有効なシステムを作る努力がまずなされ ねばならない。犯罪が起こってからの聞き込み捜査以上に、それ以前の情報の収集 が大切なのは言うまでもない。 ●日本の携帯電話の70%がカメラが付いている。怪しいとか,不審な徘徊者を見かけた ら撮影して情報として提供するシステム等は如何なものだろう。これらをデータとし て収集してコンピューターで分析処理をするという組織を作ってはドウだろう。指紋分析 などは大掛かりな警察組織の共有するデータバンクがあるが、それ以外では余り聞かな い。交通取締りのハィテク機器は罰金収入で償却できるために全国的にコンピューターで リンクされているが,住民の安全確保の為の映像データの分析システムの構築はお粗末の限り で地方自治体に任されているのが実情だ。 ○日本はそれでも犯罪の少ない国に属する。この国をより住みやすい、安全な国にす る為に皆が知恵を持ち寄りたい。私は外出するときはいつも複数のカメラを持ち歩 いているのだが役立てたいと思っている。 2005年12月6日 齋藤醇爾 ■栃木県今市市の吉田有希ちゃんに関する情報提供は、栃木県警今市署のフリィ電話の 0120-701578 か,茨城県警大宮署の 0120-200457 へ御願いします。(12/8記)
アマチュア無線の愛好家ってナンだろう? 暗い世相の中でハムの道を考える!! 11月24日
新聞を見ても面白い明るい話題って黒田さんと清子さんの結婚式以外にはない。信任 された小泉さんも郵政改革法案を通しただけだ。その後は誰が次の首相なのかという 詰らない話題ばかりだ。外国を見ればテロが渦巻き、アラブ会議でもテロの権利を留 保する?などというとんでもない共同声明がでる。一体世界の倫理はどうなってんだ と唖然としてしまう。変に指導者たちは意地になって相手の足元掬いにヤッキなのだ。 馬鹿馬鹿しくてEXTRAの原稿にもならない--Hi ! ●最近のアマチュア無線を考えてみよう。私達のご近所のアマチュア無線の活動度も メチャメチャ低調だ。聞くと仕事が忙しい、寒い、太陽黒点最小期で飛ばない!と いう言い訳しか聞こえてこない。それは本当か?を考えてみる。 ●貴方はなんでアマチュア無線をはじめたのでしょうか?その動機はなんですか? 私の場合を申し上げると、引き揚げてきた所為で貧乏でラジオも電蓄もありません でした。早速ラジオを作ろうとしてアルバィトで貯めた30円を握り締めて真空管の 中古を買いに行きました。その前に古本屋さんで2円でかった真空管の規格表と少し ばかりの回路図を元に探したのです。このお金では単球のラジオしか出来ないこと は判っていました。結局,回路図にあったUX-111Aという電池管を買い込み、庭の竹 を切り取って干してコィルボビンにして、学校の実験室から切れたトランスのエナ メル線を貰ってきて作り上げました。ヘッドフォンは陸軍の放出品の片耳のもので した。これが運良く鳴ったのです。必要から作ったラジオでした。 ○その後、級友に連れられてある方にお目にかかりました。他の高校の先生でしたが 貴方はアマチュアバンドを知っていますか?という質問です。SWLでやっと9メガを聞くだ けの僕にはワカリマセンでした。1947年のことです。こうして図書館通いが始まり アマチュア無線とはどんなものかが朧気にわかりました。とにかくアマチュア無線 を聞くための受信機を作らねば成りませんでした。 ○いろんな方を訪ね歩き質問を繰り返したのです。私の滑り出しは全てが本の知識を 基にして訪ね歩き、見せてもらうことから始まりました。学校で勉強したのでも講 習会で教えてもらったものでもありません。後に大学で電気磁気学でLCRを学びやっ と理屈が理解できました。 ○バーニァダィアルが正面パネルにつき,ツマミは再生と音量の2つがあるだけのもの でしたが,雑誌に出ているアメリカ製のハマーランドのHQ-129などは何故コンナに調整する所 があるのだろう?と不思議に思ったものです。 ■巷は配給時代でお米はなく高粱とか豆かすが主食の代わりに食べさされた時代です。 貧乏なんて言葉もなかったかもしれません。時々停電する70V位の電圧しかない電灯 の下でアメリカ占領軍の図書館から借りてきた本を辞書を片手に訳しながら読んだ のです。CQ誌もやっと発行されていましたが酷い紙で所々の活字は見えないもので す。 ●こうした学生生活の中で学んだ事は貴重です。そんなある日に実物の通信型受信機 のSX-28Aに出会いました。500KHzから30MHzを6バンドでカヴァーするものです。このデ ザインにはゾクゾクしました。とにかく触るだけで楽しいのです。それが音が出る上に 真空管の輝きも見える!つまみの印字もキレイな書体です。 ○頼み込んで安く譲ってもらえました。でも未だアマチュア無線をしようとは思いま せんでした。受信することについてはやっと理屈も理解できましたが、送信機の方 はよくワカリマセン。第一変調を掛けるということ自体が理解できなかったのです。 それが判ったのは大学の三回生の時でした。早速自分で考えた三球式の14メガのRIG が出来ました。6AK5-6BM8-6AQ5のVFO式の80-15mを4バンド切り替える出力5Wのもので した。変調器は自作の変調トランス(後でLUX株から市販されました。)を12AT7-12AU7- 6V6プッシュのものでした。このRIGはCWの時には12BH7を使用したセミブレークイン式になって いてキィダゥンすればスグにブレークインが働くもので私の自慢でした。このRIGはSSBになる まで使用していましたが,終段にアィマックの4-65Aを付けて最後はCWでは75Wの出力が自 慢だったのです。(1960年のことです) ■私のアマチュア無線は全て自分で理解と納得した上ではじめたものだったのです。 作れなかったものは、真空管とバリコンだけでした。(ツマミも会社員になってか ら自分で引き出して作りました)しかし公団住宅の5階に住まう環境から,アンテナにつ いての試行錯誤は福島市に移転してからのことになりました。 ○こうした集大成の上に私のアマチュア無線は築かれたものです。そして職業人にな り、今度はその知識と技能をもとにしてステレオアンプとかラジオを設計させても らえました。自分では買えなかった測定器も会社の設備として備えていただく幸せ は言語に尽くせません。もし職業の選択がお医者様や、大学の先生だったらおそら く私のアマチュア無線はここまで進化し、今まで継続できなかったかもしれません。 だから私は会社にご恩返しのツモリで給料を忘れて働いてこれました。 ◎ですから私は他の方とは違った受信機を使用できたり、アンテナも変わったものを 架設したりできたのです。その為に聞こえる設備を持っているのはプロ的なお陰で もあります。本当の意味での素人芸はモールス符号とタィプラィターで鍛えたRTTY の送り出しのテクニックに絞られます。即ち運用面でのテクニックだけが素人無線 なのだと思います。如何に早く確実にモールス符号で交信できるか?は日毎の訓練 しかないのです。それが私をCWモード大好き人間にした理由の一つでもあります。 ■人は皆夫々に異なります。職業もそうなら能力もそうです。私と似たような道を歩 む方もいらっしゃるかもしれませんが、育つ環境や先生によっては価値観も異なる のは当然です。でもこの趣味が大好きなのは、総合されたもので運用するという事 です。知識に裏付けられた技術、正しい技法に裏付けられた機器の使用方法、そし てQSOをするという知的な人間性,さらに計画的な局の構成、居住する地域との共存 自己信念、そのどれが欠けていてもアマチュア無線の完全な姿には育たないのです。 ○確かに好きなRIGのデザィンに接したり、ノブの廻し心地なども愛好家としての悦びに なります。でもアマチュア無線はお話をするという人間のコミュニケーションの基本がなけれ ばならないのです。 ◎黒点が少ないからDXが聞こえない、アンテナが貧弱だから出たくない、仕事が忙し いから出られない--という方はキット、アマチュア無線の総合された遊び方を未だ ご存じないのではないでしょうか?たかが趣味ではあります。しかし50年継続して みても私はまだまだ新しい悦びを日々に得ている状態で、とても奥義を窮めたとは いえないと感じています。昔に返ってみたくて裏庭の栗の木に引っ掛けた半波長の ダィポールに、苦労して修理をした古いKWM-380をつないでDXを呼んでみて,返事の あったときのあの感激に最近は再び浸っています。今度のCQ WW CWコンテストには この設備で出来るだけサーヴィスをしたいと考えています。どうぞヨロシク JA7SSB Nov. 24 感謝祭の日に。
意地になるのは止めた方がいいと思うこと! 広い見識、それを評価できる人間を作るにはどうするか? 10月19日
行くな!と思っていたらやはり小泉さんは秋季例大祭の初日に靖国神社に朝から参拝 したという。言うな!と思ったら中国政府は、町村外相の訪中を断ってきた。なんだ か韓国まで声明を出すという有様である。面子で政治ゲームを楽しんでるのはないか と思ってしまう。政治家は一つの国の治世を良くする為にあるはずだが、最近の国家 は他の国に見せるための行動をする気配がある。 マ、世界が狭くなったのかも知れない。経済も一国で処理できない外貨取得から為替 相場まであるのだから、他国を牽制するのも必要かもしれない。しかし飽くまでも政 治家は夫々の国の国民の委託を受けて政治をしているのだから、我々国民があおりを 受けて損をするような行動は慎むのが当然だろう。誰の為に働いているかの感覚がい きすぎてもいけないし、目先の利益とか自己満足とか思い上がりで政治をして貰って は困るのだ。これは日本の首相に限らず、アメリカのブッシュさんも、中国の湖さん も、韓国の大統領も、ロシアのプーチンさんも例外ではない。 ●日本の靖国問題なども格好な攻撃材料に使用されていると思えるのだ。中国も本気 で帝国主義礼賛が始まったと思ってるわけではないだろう。政治家が歴史を作る時 代は終ったのだ。時の政権が史観を形成できたのは情報が統制できた昔ならともか く、今の時代にそれはない! どんな理屈をつけようと後世がそれを肯定できる理 にかなっていなければならないのだ。 ●中国でも、ロシアでも単一民族でない広大な国は、現在でも民族自立運動が激しい。 力で国境線を作った時代の名残と、条約を楯にとって無理やりに単一国家にしてい る点では中国、韓国、ロシア、アフリカ各国はこれから苦労するだろう。日本民族 の侵略の歴史などは、可愛いものだ。(ちょっと表現が過激かな?) ●長い歴史を持つヨーロッパさえ民族が入り混じるバルカン諸国とかの平和は遠い状 態なのだ。歴史とは文化の交流の長さによるのだ。アジア諸国の確執は建国の歴史 の長さが短いということに言い尽くされるだろう。1945年以降に生まれた国が先史 をどう評価するかの前に、他国の先史時代に発生した問題に評価を加えるのは学問 的には余り意味のあることではない。 ●アフリカ諸国などは、植民地時代の境界線をそのままにして経済的に利益を生ない 植民地を投げ出して独立の美名の元に国家の名前を冠しているだけなのだから紛争 が発生しても当然ともいえるのではないだろうか?住んでる人は国の名前などどう でもいい、穏やかな生活の出来る場所を確保できたら満足なのだ。 ●そうしたことを順序だててキチンと教えるのが学校でなければならない。しかし考 えると学校は時の政府が教科内容を指定して義務教育として取り仕切るのだから都 合のよいことを教えるに違いないのだ。その弊害を取り除こうと日本では明治時代 に相次いで私学が出来たのを忘れられない。しかし今の日本では大学までも株式会 社にして利益を追求する体質に変化しつつあるのは問題だろう。学問の府が金を追 求したら実験一つでも知的財産を主張して公開性がなくなるのは当然のことなのだ。 学問とは公開が原則であり、自由な討議がなされる場でなければならない。国の利 益追求とか企業の利益追求の手段ではないのだ。学問は売買する対象ではない。 ●政治の誤り、国家形成の誤りさえ明確に教えることが出来る学問の府を作る事こそ 急務のような気がしてならない。 齋藤醇爾(署名)2005.10.19.
SPAM(スパム)という名の屑メールに構うな! --決して返事を出してはイケナイ、黙って受け取りなさい。そして捨てなさい!
先日も新聞にSPAMメールの事が書かれていた。それによると専用のソフト・ウェアがあ り、此方から返事を出したり,アクセスすると文体にあわせて返事を自動的にするとい うスグレモノらしい? ●私のところに今日来たジャンクメールに至っては「女の子を飼いませんか?」という酷 いコピーである。おそらく「おれおれ詐欺」に行き詰ったヤァさん出身者か、マルチ商 法で検挙された連中がIT関係のチョットした若者を使用して1回に10万通検討のメールを 発信しているのだろう。逆援助交際を求む!から始まり、貴方もお金持ちになれると いうタィトルの文章だ。稚拙極まりない文体で誤字の多いメールには現代の商法の姿 を見る想いがする! ●これらが送信する相手は概ね「検索エンジン」でホームページを見て廻り、その中から Eメールアドレスを拾い出すソフトで宛先を作成するのが普通だが,こうして集めたアド レスを5万単位で販売している所があるのだ。このホームページも検索エンジンで解読されて hamradio@roy.hi-ho.ne.jp宛になだれこむジャンクが一番多く,日に400通平均がクル。 ●私は専用のジャンクメール廃棄ソフトを入れているので最近は面倒がなくなった! 件名に禁句 が入っていると片っ端から捨てるのだ。Nortonのセキュリティ・ソフトにも2005年版から入って いるのはご存知の通りだ。間違って「メール不要」にマークして送り返すと逆にそれをキャッチし て、別の名前で送ってくるから決して返事をしてはならないのだ。 ●これを嫌って情報が漏れないようにと、決してEメールアドレスを書かない方が増えてきた。 しかしこれは「表札を出さない方が押し売りがこない」と思う類の考え方だ。個人情 報が漏れる--個人情報を教えたがらないというのが最近の流行だが、これも貧乏人臭 い自衛策だ。名刺を出さないでビジネスが成立しないようなものだ。大して財産も持っ てない(失礼!)人ほど喧しく個人情報にこだわる人が多いのは如何なものだろう? ●名を上げよう!という人が少なくなってコジンマリとした閉鎖家庭が多くなったのも この辺の事情なのだろうか? 人間が小さくなったように感じるのだ。道であっても 挨拶一つしない人の多いこと! コソコソと眼をそらせて歩いてる感じがしないか? それでいて人のことをヒソヒソと語るのが趣味という方は多い。 ●アマチュア無線はその点大らかなはずだが、これが最近そうではなくなったように感 じるのは気のせいだろうか?住所や電話番号を言う人が居なくなったのだ。聞くのが 悪いみたいに思うからコチラも聞かないようにしてる。銀行の口座番号を聞くなんて 言語道断のように思われるのだ。それでいて自分はローンを抱えている人が多いのだ が、これはどんな神経の持ち主だろうと私は考えてしまう。株式を上場している会社 の監査法人が嘘の会計報告を堂々とする世の中はこうした人々の心理状態を正当化す るのか、或いは情報非公開の倫理を正当化するのかもしれない。でもそれが自分を小 さくしてしまうことに気付かない人は多い! ●もっとも実の子を殺す親、自分の父母を殺す子、幼児に悪戯をする成人、大麻を吸う 自衛官、意味もなく通りすがりの人を襲う狂人がいる世の中だからといえばもっとも らしく聞こえるが、それと自分の身の上を隠したがることとは別問題だ。 ●もっと堂々として陽の当たる場所のマンナカを歩いてみないか? 10月6日 齋藤醇爾 On the sunny side of the street walking togather !
衆議院議員選挙に自民党が圧勝、単独でも61.66%過半数を超える! 小泉さん郵政解散作戦成功------ 2005年9月12日
自民党の参議院議員の抵抗に端を発した解散劇による「郵政解散」の結果が11日の投票で 結果が出た。定員480人の議員中296を獲得し,与党の公明党の31と合わせると327という 68.12%を獲得したのは予想外の結果としか言いようがない。自民党だけで61.6%という数 なのだ。一般人が郵政改革法案の細部を確認しての投票結果とはいいがたいが、それで も郵政族議員などという自民党関係者のいる中で郵政関係を民営化して、一省庁の金融 力を撤廃して大蔵省と金融庁に統一しようという考えは正しい。元々自民党はこれらの 族議員を糾合して成立した過去があり、多数を制して野党連立を阻むために中曾根時代 に緩やかな派閥を集めて成り立っていたから「郵政問題」は多くの首相は黙視してきた物 だったのだ。かっては国土交通省という利権を握る省庁があったが、JRの民営化、道路 公団の独立、古くは通信族議員の巣だった電電も民営化されて、郵政事業は最後の国営 事業だったから自民党内部での反対派がでても当然と思われた。更には官僚達の物言わ ざる反対が一部議員の足を引っ張っているのも確かだろう。 ●小泉さんが自民党総裁に就任したときの公約が4年ぶりに郵政法案として8月に衆議院 で賛成可決されてから参議院での否決までの経過は当然の成り行きとも思えたが、参 議院の否決をうけて、衆議院解散へ踏み切った政治的決断には感服した。任期切れに あと1年弱の首相がカケに出るとは,自民党の内部体質に慣れきった古参議員にとって は思いもかけなかったことだろう。 ●しかし選挙を仕切った自民党の新進プランナーにも素晴らしい作戦立案と誉めたい。刺客 だ、落下傘だ、と候補者の立て方に多くの声が聴かれたが、郵政法案に反対した議員 を党は公認せず、公認に当たっては郵政法案に賛成の誓約書をとる(?)という方法で 自民党の性格を明確にした点が高く評価される。かくして今までの自民党とは違うぞ という姿勢を国民に周知した選挙公示前の序盤戦が、この得票数に結びついたという 見方が正しいだろう。 ●こうまで自民党の内部体質を変えた総裁は過去にはいない点で小泉純一郎は評価され る。 ●一方の民社党は過去の議席177を大幅に下回る113議席しか取れなかった。元々自民党 で大臣になれない人たちが屯する党だったのだが、古いこれらの議員では国民が納得 しない現状から岡田さんが党首になったものだが、寄せ集めの連合軍のために明確な 判りやすい選挙のスローガンが消えてしまった。個人戦に持ち込まれては勝ち目はな い。元自民党系、元社会党系では問題点が明確な選挙戦に持ち込まれては破綻するし かなかったのだ。社民党にいたってはもはや党の形態すらおぼつかない。政治に核に なる理念がないからだ。 ●強力なリーダー・シップの成功の一例ではある。しかし強力というのは機を見るに敏と いう点で当たっているが、リーダーシップが国民の期待する方向と一致しなくなる事 があれば危険ではある。勝ちに奢らず、庶民の声にますます耳を傾けて時に謙虚な首 相ぶりも見せていただきたいのだ。小泉さん、オメデトウ。 齋藤醇爾。2005.9.12
8月15日終戦記念日、そして本ホームページの1998年誕生の日 終戦からは60年、ホームページは誕生して満7年 2005年8月15日
私(齋藤醇爾)は、1945年8月15日は満洲国新京市の父が校長をしていた「順天小学校」の 校庭に集合した避難民家族と一緒に終戦放送を聞いた。日本では終戦は明るい未来を約 束する日だったのだろうが、外地という名の植民地に住むものは暗い先の見えない日が 始った日でもある。満洲中央銀行は新京では8月11日に、政府首脳部、関東軍司令部と一 緒に通化市に避難して閉鎖されていて現金を引き出すことも出来ない状態だった。市街 地は不気味なくらい静まりかえり、散発的に小銃の発射音が聞こえるだけだった。新聞 は8月12日から来なくなっていた。しかし新京放送局は終戦放送を流していたのを思いだ す。僅かな関東軍の守備隊の小隊に編成され99式の歩兵銃と実弾50発と手榴弾2個を持っ て8月15日の夜は居留民が約500人避難している小学校(私の卒業した学校でもあった)の 夜間警備に土嚢の陰で銃を構えて徹夜をしたのだ。全く先が見えない事への不安は言葉 にならなかった。交番には巡査の姿も無く全く無政府状態になったことへの戸惑いは口 では語れない。己を守るのは己の力でしかないことを知ったのだ。 ●限られた情報でも入手できることがどんなに有難いかは皆さんにはわからないだろう。 これは引き揚げて日本に帰国した1946年8月まで継続したのだ。私が新聞を読み、本を 読むのを未だに大切に思うのは、この時の空白の1年に根ざしていると気付いたのは最 近のことだ。自分が渦中にあるとき程、周辺の状況を知ることが如何に大切かわかる。 ●それが私を引き揚げ後ラジオ作りに夢中にさせ、相手の言い分を聞きたくて短波放送 を夢中で聞いた始りでもあったのだ。大学に進んでからも理学部の学生にも関わらず 近世史に夢中になり、当時のソヴィェトの共産主義に大いに興味を持ったのも、アメ リカの民主主義に興味をもったのも全くいわれのない不当な生活を強いられた戦後の 1年間の生活体験がさせたものだったのだ。何故日本人なるが故に憎まれるのか、排斥 されるのか?は歴史の認識と政治の過程で生じる揺らぎに過ぎないものだったと思う。 私が日本人なのは両親が日本人だった為で私に選択の余地は無かったのだ。 ○このことが私の人生観の根本にある。人生の楽しさは家屋敷の広さでも、金でも権力 でもないと思えるのもこの時の経験が基になっている。自分の中にあるものと自分で 得た知識と経験で生きるべきで、周囲の人を頼りにしてはならないものだという境地 はこの時に得た。 ○それでも日本に引き揚げてきて銃声の聞こえない夜を過ごしたときにホッとしたのは 忘れられない。狂人以外は命をとろうとするもののない世界、如何にも不思議に感じ た。だから学生時代をすごした京都時代は自由に勉強が出来ることが嬉しくて仕方が なかったのだ。自由な発言、自由な制限のない行動が出来ることの尊さは何にも変え がたいものだ。幾ら現在の中国や韓国が自慢してもこの日本の自由な開かれた情報公 開社会はマダないのだ!隠さねばならない歴史をもたず、政府(権力)を批判する自由 がある日本は世界のどの国よりも優れているかもしれない。だからといって過去の日 本が正しかったという感覚もない。 ○50歳を過ぎて機会を得て海外で仕事をするようになっても私はこの時の裸の体験があ る所為で、容易に独りの人間として外人の中に身を置ける。日本人として仕事をする ことはない。己の学習結果に基ずく知識と哲学観で話すだけだ。人に媚を売ることも 同情を求めることもない。宇宙創生から124億年、不思議な縁で生を受けた人生を体験 させてくれた父母に感謝し、私と共に生き、働いてくれる友に深い感謝を思い起こさ せてくれるのが8月15日でもある。 JS. 2005.8.15(本稿は一部を書き直しました) 副編集長の堀切洋子さんの寄せられたEXTRAへの文章 ●60回目の終戦記念日。今朝の新聞(地方紙)を眺めてみたが、終戦特集記事は4面に少 し載っているくらいで、あとは3面記事にパラパラ。Webを見ても、朝日では「首相の 靖国参拝は見送りへ」、毎日では「戦争の評価などについて全国世論調査(電話)を 実施し「間違った戦争」43% 「やむなし」29%」の調査結果が書かれているくらい。 中国や韓国などで反日ムードが高まる中、中国では対日抗議行動が当局に押さえられ て中止となったようだが、昨日香港では反日デモが行われたそうだ。日本では忘れら れようとし、東南アジアの人々は、末代まで忘れまいとしている。広島と長崎では、 原爆被災のむごさを訴え、二度と過ちは繰り返しませんと、毎年色々な試みがなされ れているようだが、私を含め戦争を知らない世代が大多数を占めてきた今日、悲しい かな風化していくのを感じずにはいられない。 人の命は地球よりも重いということを世界中の全ての人が認識すべきだ。どのような 美名の下でも人殺しは正当化できない。人の命を奪う権利は誰にも無いのだ。 お蔭様で、このWebを立ち上げて丁度まる7年になる。編集長のサービス精神により、 ほぼ毎日更新されているのは、個人のWebとしては珍しいのではないかと思われる。当 初、月に1回、週に1回--と更新される期間が短縮され,今では一日数回書き換えられて いる。編集長の強固な精神力に脱帽だ。私は、月に一度、行事がある時はその時々にお いて更新させて頂いているが、あまり熱心とは言えない。本来怠け者だから編集長に突 っ突かれながらどうにか継続させているのが現状なのだ。(いつも有り難うございます。 お世話を掛けます!) 創立当時3人で始めたが、お仕事が忙しくなった渡辺さんが抜けて、彼の分まで編集長 が穴埋めして下さっている。しかし、そろそろ再び3人体制に戻れたら・・・と、願っ ている。私は、最初にデザインした表紙が気に入っていて、プリントアウトしたものを 時々眺めて懐かしんでいる。それが原点だからだ。このところ忙しさにかまけて新しい 企画もないが、ボチボチ構想を練って、マンネリ化しないよう努力せねばならないよう だ。 当初インターネットに繋いでいる友人は少なかったが、私の中年世代も徐々に繋ぐ方が 増えてきた。インターネットは本当に便利で、お買い物も調べ物も、自宅に居ながら簡 単に用件が済ませられる。反面、トラブルも増えていると聞く。最近は、小学校でもパ ソコンの時間があって、大人から子どもまで簡単気楽にWebを立ち上げているようだ。 問題はコンテンツで、人それぞれ対象も違うし目的も違う。自殺や殺人など、普通の人 が見て心地よく思えないWebは止めて欲しいと思う。誰が何を書いても自由と言えばそ れまでだが、公共性がある以上、少なくとも社会に与える影響を考えて欲しいのだ。 世界中の人が、相手を思いやり相手の立場を尊重して心安らかに過ごせる日々が一日も 早く来る事を念じつつ、今日の終戦記念日をそして私達のWebの創立記念日を私は迎え た。夏を惜しむ蝉の鳴き声が、今日は静かに聞こえる。 JI7VBW/堀切洋子 8月15日
小泉さんを支持したい! 郵政改革法案が参議院で否決される、即、衆議院解散へ。 8月9日
8月8日午後1時40分の参議院本会議は過半数-17票で、改革法案を否決した。郵政の解体 は官僚政治の悪弊を垂れ流した最後の親方日の丸企業である。明治時代の通信情報機関 として地方の資産家に株を持たして特定郵便局制度を拵えて郵政ネットワークを拵えた ところまでは良かった。これが世襲制度につながり地方での名士には郵便局長がなって いる所が多い。やがて郵政族議員の誕生につながり、国鉄や電電といった国営企業が姿 を消す中で最後に残った利権の象徴になっていたものだ。 ●私は自由党が(現,自由民主党)嫌いだった。それは古い自由党の体質だったのだ。歴代 の総裁は資本家よりの姿勢を崩さず、財界と結託して資金の供給をうけそれを政治に 反映してきた。1970年代の野党はどちらかといえば労働者階級の庶民の代表だったが 労働組合の堕落とともに主張がおかしくなり、代表格として社会党(現、社会民主党) のように誤りを犯し消滅の道を辿っていくことになる。政治を道具にした職業家的な 議員、組合貴族の正体が暴かれていったのも大きな理由である。 ●一方の自民黨も大臣になりたい派閥抗争が民主党を生み、こちらも分裂を繰り返しな がら民社党になる。残った自由民主党が野党に転落したのも感慨無量である。その中 で現在の小泉政権が誕生したのだ。ミレニァムを迎える日本経済は不況のどん底にあ り、貧乏くじを引いた首相と囁かれたのだ。金もコネにも乏しい小泉純一郎に何が出 来る!と自民黨の長老達は思っていたのは間違いない! ●妻もない、さしたる企業との連携もない、財界は冷ややかだ--ということがヤルキ満 々の小泉さんを生み出したともいえる。8月8日の参議院での否決を受けて行った記者 会見での首相の答弁は、お見事だった。小泉の信を問う!という決意に満ちた総裁を 見た事はない。三木、森などの政略家とは異なる大臣になりたいのは改革のためだと いう政治家の真摯な姿を今見る思いがする。清清しいではないか! 決して要領がい い人でもない、むしろスタィルとは逆に無骨にさえ見える。反対票を投じた議員は自 民黨として公認も推薦もしません! という言葉は立派だった。これで清清しい自民 黨に生まれ変わり、政治を利権と切り離した場にすることへの第一歩が踏み出せるの だと信じる。公明党の神崎さんの支援も立派だ。それに較べて漁夫の利を得て大臣に なりたい民社党、社会党の反応は汚く感じた。 ●私は小泉自民黨の大勝を期待したい。今の若者がヤルキ満々の改革者を選出して呉れ ることを望みたい。とにかく形だけやっと離陸した飛行機のような日本経済を本当に 軌道に載せて、健全な社会経済を復活させ、世界の指導者になれる日本にするのは金 ではなく、正しい歴史的必然にのった政策を立案し実行する政治家の選出なのだ。 ヒョットすると小泉さんは歴史に残る首相になる人かも知れない。8月9日 齋藤醇爾
7月23日午後4時半頃関東地方にM5級の地震! 交通機関が停止,携帯電話は規制50% 幸い週末だったが-- 7月24日
23日1635JST頃千葉県北西部を震源とする強い地震が関東一体を襲った。都心部は軒並み 震度5+で、この揺れは13年ぶりと報道されている。折から土曜日とあって企業の殆どは (サーヴィス業を除き)お休みのために大きな混乱は発生しなかったが、これがウィークディ の通勤時間だったら騒ぎは倍増したと想像される。 ●最近の都市構造は機能するために交通網が必須条件になっている。通勤はおろか買い 物、行楽といえども交通機関の円滑な運用が前提条件になっている。さらに通信機関 は経済を含めて広範囲にわたる都市圏の人間の行動を支える大切な連絡網になってい るのだ。 ●この二つの基本的な都市を構築するハードとソフトが働かなくなると、人々はパニックに落ち いり、正常な社会経済活動の速度が低下する。しかるにこの大切な基幹産業がいずれ も営利団体としての民間企業に委ねられている。昔はいずれも国営だったのだが現在 流行の利益感覚の導入で民間企業化されているのはご存知の通りだ。 ○自由な経済活動は民主主義の基本であり、これに異を唱えることはないが、自由なと いう前提条件は、周辺環境が統制された社会秩序に基づくこととしたら、異常が発生 した時に、正常時とどのくらいの変化まで同じような行動が出来るか?が問題になる。 ○経済圏が巨大になるほど、ちょっとしたことが異常の回復を遅らせ周辺に影響を波及 させるのだが、このことは巨大な都市構造、巨大な経済圏を分割して、個々の組織体 でも機能できるような組織に改めることが解決の手法かもしれない。 ●インターネットの誕生は、通信網の一部が破綻しても迂回路を取り、距離と関係ない サーバーとのリンク機能で接続を可能にするという構想でアメリカ国防総省が開発した通 信方式だった。こうしたリンクが経済活動の中にどうしたら構築できるか?は難しい問題 だが、ここは本腰を据えて考えなければならないだろう。 ●非常事態が発生した時に、個々のユニットが利益中心で動き出さない為の法規制から、補 助問題を含む広範な対応をとる賢人達の出番がきている。 2005.7.24 齋藤醇爾
ロンドンの同時テロ 社会はテロ根絶にあらゆる手を打つべきだ! 7月8日
現在サミット会議が行われているイギリスの首都のロンドンで「テロ」に拠ると思われる 爆発が3箇所で同時に発生(7日日本時間1650時頃)した。場所はエッジウェア駅、大英博 物館の近くのタビストック・スクェア、リバプール・ストリート駅である。現在の死者は 33人,負傷者は350人と発表されているが今後増えるものと見られる。 ●3箇所で同時に爆発が発生した事は人為的なテロ行為であるのは間違いない。各国首脳 はテロを非難すると同時に緊急対策を指示したという。現在までのところ犯行声明等 は発表されていない。 ●自己主張の極限の表現行為として無差別に殺人,殺傷を行うという行動に対して,一般 人はもっと怒りを行動で示さねばならない。無差別な殺傷は如何なる理由に関わらず 激しく非難され、行為に参加した者には弁明の余地を与える事無く厳しい罰で対応す るという世界的なコンセンサスが与えられるべきである。 ●その為にはテロへの特別な情報収集の為の受付窓口の設置が望まれる。これだけの騒 ぎを起こすために関与した人数は3-4人では不可能だろう。周囲の人々の目に必ず留ま る異常な動きがあったはずだ。情報社会という名の先進諸国で情報がキャッチ出来な い筈がない。警察をはじめ情報収集機関の分析能力向上に専門家と機材を集中して自 衛策を向上する必要がある。 ●これは遠い異国の出来事では済まされない。日本でも早晩発生する可能性があるのだ。 戦争犯罪とは全く異なるのだ。ハーグの国際条約でも正式の軍人以外の服装で(便衣) 行う襲撃・殺人に対しての自衛行動としての殺人は認めている。一般人を装う者が行う これらの殺傷行為をテロリズムというのだが、先進諸国ではその対応は平時の処理と して警察と司法に委ねられている。この甘さを掻い潜ってのテロの流行に対して世界 が特別法を設置して厳しい対応を図らねばテロリストを根絶することは出来ないだろ う。 ●主義,主張は如何なる場合でも合法の範囲で行わなければならない。かって共産党が暴 力革命を是としたことがあった。権力打倒の為には止む終えないという論調だ。これ がいつの間にかイスラム社会に輸出されたようだ。 ●多くの普通の人が理由もなく突然その生を、原因もなく絶たれるという暴挙は憎んで も憎みきれない。亡くなった方々に対して深い哀悼の意を表し、テロ根絶に皆が情報 を提供できる場を直ちに設置し運用を開始して欲しい。 2005.7.8 齋藤醇爾
七夕さま 童心に返って笹に短冊を下げてみよう。 7月7日
日本では、どうやら平安末期頃から宮中で中国の故事に倣って祝うようになったようだ。 万葉集には多く七夕に寄せる和歌が収録されている。中国の友人に聞いてみたが知らない といわれた。 向こうでは仲秋の満月を祝う「仲秋節」が大々的である。 ●日本では近年商業的に七夕様を扱うところが増えた。仙台の七夕様が東北ではとりわけ 著名で1番町から大きな吹流し状の大きなものは10mに及ぶ飾り付けが,通りに約百本近 くぶら下げられる。それをまねたものが福島の繁華街にも下げられているが,不景気の 余波の所為か段々静かなものに変化しているようで,竹飾りに短冊をつけた古来の飾り つけが門に建てられるのをみるのは微笑ましい。 ●本当に平和で満ち足りた時代のお祭りなのだろう。世の中が騒然としているこの10数年 七夕様は幼稚園の低学年層で語られても大人が伝説の彦星を語ることはなくなった。 科学知識の普遍が銀河とか星を理解させてくれるようになると,むしろスターウォーズのよう なSF物の方が夢があるのかもしれない。 ●アメリカ独立記念日にNASAがテンペル第1彗星にロケットで打ち上げた衛星「ディープ・インパクト」から子 ロケットをぶつけて彗星の破片の輝きから組成を調べる実験に成功した。これは我々のWeb のScienceにも記事があるが,30年前には想像もつかなかったことなのだ。 ●人々に夢がなくなったのは事実だろう。それでも人は生まれ,そして必ず死ぬのだ。多 少生存年齢が延びたとはいえ高々80年の生涯に過ぎない。その為に政治社会では年金問 題だ,老人介護だと仕事が増える!夢のないお話だ。そしてソレに群がる新しいビジネス が増える。知識が増えることが幸せ感,満足感になるとは限らないようだ。今晩くらい 昔に返って七夕様の故事に浸ってみないか? ○天の川 相向き立ちて わが恋し君 来ますなり 紐解き設けな ---山上憶良 万葉集巻8-1518 「現代漢字と仮名遣いに改めた。」 2005.7.7 齋藤醇爾 ■2004年7月7日のEXTRAは此処をクリック ■2003年7月7日のEXTRAは此処をクリック すると見られる。
日本人学校で使用する教科書を中国大連税関当局が没収! その上罰金ときた! 挑発に乗るな! 6月30日
この記事を読んで腹立たしく感じた。没収とは何事か!である。日本やアメリカ,英国で は他国の本を没収するのは,公序良俗に反するものしかない。それも最近ではその例をみ ない。 言わせて貰おう。日本では教科書は国定ではない。各出版社が教科書検定をうけて地方の 教育委員会が採用した中から各学校で使用する制度になっている。すなわち教科書は数あ るなかから選択する仕組みなのだ。台湾が中国と異なる国なのに,色分けが異なる図が掲 載されている。のが没収される理由とは呆れてモノが言えない。いうなら台湾問題は自分 達が内紛で生じた事案であり,今に至っても解決できない喉にささったとげみたいなもの である。我々の史観では共産主義の発展段階で生じた歪み以外の何者でもない。正しい中 国の成り立ちを学ぶ上で中国の国共内戦は教えるのを避けて通れない歴史の道なのだ。 しかも中国にとってさえ共産主義経済だけでは国が成り立たない事実に基づき,開放政策 という名前の資本主義競争を採択して工業生産力をあげているのは誰もが知るところだ。 もはや共産主義経済は世界経済の中で,単独には成り立たないのは北朝鮮をみれば明らか である。中央政権にオベンチャラをいう成り上がり者の茶坊主共のしたことだろう。 (日本でもこの手の茶坊主が政界にも、産業界にも沢山いる。) 共産党の政府とはいえ名ばかりの共産党員による武力を背景にもつ政権で国家の威信を 保っているに過ぎない。これらは、北朝鮮、ミヤンマー、ベトナム、中国、キューバと 幾つかしか残っていない。地方の指導者達が中央政府におもねるような「教科書没収」で 点を稼ごうとしているのか、北京で行えば事が大きくなるから大連で試しにした事かも しれない。 最近の中国政府の対面を重んじるような動きは、胡政権になってひときわ目立つのは政 権がまだ安定していないことが大きな原因かもしれない。 日本政府はこのことに何もコメントをしていない。それでいいだろう。歴史観を共産主 義に基づいてしか解釈できない連中に学問を説いてもムダだろう。紅衛兵問題さえ語ろ うとしない現代中国史はまだ学問には程遠い。 我々が取れる手法は、日本人学校を撤収して子弟を日本に引き揚げさせるのが一番だろ う。いずれ後代の史観が中国のいうのが正しいか、自由諸国のいうのが正しいかを判断 するのは間違いない。間違った民族主義史観が日本でも過去に歴史観を大きく変化させ て教えられたのを思い出す。学問が如何に大切か、それには自由な言論と出版の自由こ そ基本だということに中国人が気付くのは何時のことだろう? 未だに領土の主張で軍艦をだしたり、観測の名で遊弋する船をだすなど、19世紀の感覚 の国なのだ。とんでもない隣国を多く持った中で、大人の道を歩みたい。 齋藤醇爾
韓国大統領、盧武鉉さんへ申し上げます。 青瓦台での小泉首相との会談の新聞発表をよんで 6月21日
日韓国交正常化50周年の首脳会談が20日に行われました。我々日本が第2次世界大戦でポツ ダム宣言を受諾し無条件降伏をしてから間もなく(8月15日)で満60年にもなります。閣下は 未だ産まれていない時のことです。そしてわが国はその後,戦争に参加したこともなけれ ば紛争を自ら起こす事無く,アジア諸国に対して戦火を償うために多くの援助や協力をし たのは枚挙に暇がありません。 その間に貴国では朝鮮動乱があり、光州事件あり、大統領暗殺事件ありで政権は変化し ました。貴国の前大統領の金大中さんは日本に滞在中に韓国秘密警察に東京で拉致され て韓国で裁判を受けて死刑の判決が出たのは近々20年前に過ぎません。 その金大中さんは貴国の大統領になられました。貴国の政情が必ずしも安定してるとは いえないのですが、貴方方の日本に対しての感情は時の政権と政情で左右されている事 は確かです。馬鹿馬鹿しいことに貴国では日本の歌謡曲も最近まで放送が禁止されてい ました。しかし私達の国では桂ウンスクさんや、キムヨンジャさんの歌が盛んに歌われ て韓国人への差別感情などはマッタクないのです。 そんなときに日本が帝国主義戦争をしかけて朝鮮を併合したことから始まり、朝鮮民族 を不当に弾圧した事をあげ、更には戦争犯罪人として絞首刑になった戦争指導者の軍人 を祭ったという理由で靖国神社を槍玉に挙げて、日本の国家指導者の首相が参拝する事 を取り上げて非難を繰り返すのは我々の理解を超えています。 確かに当時の日本政府には列強のアジア進出に対抗して日本を守るためにとったアジア 政策が妥当なことばかりではありません。それは世界の国家の在り方自体が歪んでいた のも事実です。日本も明治維新でやっと開国したばかりで行政もよちよち歩きで官僚も 幼稚な時代でした。そうした中での国家の存続のためにとられた手法なのです。これは 日本だけに限られたことではありません。中国も貴国もロシアも同じような不安定な政 権構造の中で起こりました。 具体的にお話します。靖国神社は創建以来兵士として国のために死んだ人を祭る社とし て建てられ、将軍から一兵卒までを祭っています。正義とか不正義の問題でなく、遺さ れた家族がお参りをしている場所です。東京裁判で絞首刑になった東条大将も例外では ないのです。彼も日本の命運を託されて戦争の道を選びました。しかも極東裁判に服し て処刑されたのです。貴方方は死者になお罪ありとされるのでしょうか?公人としてお 参りをすることが軍国主義礼賛とお考えになるのは早計です。小泉さんも貴方も戦争を しらない世代です。(ブッシュさんもそうなら中国の胡さんも、ロシアのプーチンさん もそうです。)我々の日本では戦時中に間違いを犯した人たちの多くは亡くなりました。 今の世代は昔にこだわる貴方をむしろこっけいにさえ感じる時代なのです。私も靖国神 社にお参りしますが、同時にアーリントン墓地にもお参りします。それは決して戦争を 賛美していることではありません。 この問題は歴史の判断に任せるべきことです。最近日韓の学者たちで近代史の研究会を もつ試みが行われています。その評価が決まるのには年月と時間が必要かもしれません が、皆が認める定版が語られるまでは暫定的な政情に基ずく教科書や「靖国問題」が語 られるでしょう。それはそれで意味のあることだと思いますが、これをお隣の中国と一 緒に騒ぎ立てる流行にしてはなりません。その批判が定着するまで閣下は冷静に諸問題 の重さを考慮して日韓問題を妨げる現実問題を前進させる義務があります。 貴国には北朝鮮を含む複雑なかけひきがあることを我々は理解している者です。しかし 日本が過去60年ひたすら反省しながら経済競争に全力を傾注して復興し世界の経済大国 として活躍している事実は認めて戴かなければなりません。アメリカ一辺倒の外交を展 開してきた日本は今アジア諸国との連携と平和維持を基にした新外交、新経済政策を実 行しようとしています。その為の日韓の問題をもっと真摯に検討して欲しいのです。 齋藤醇爾 2005年6月21日
アマチュア無線はオタクの元祖だ! アメリカのワィアード・ニュースが伝える--- 6月2日
英文を日本版として翻訳発行している 「ワィアードNews」の6月1日版を読んで笑った! 現在ではコンピューター・オタクとか、携帯オタクが一世を風靡している。まさかアマチ ュア無線家をオタクと呼ぶとは知らなかったのだ--Hi! このURLをクリックして一寸読んでいただきたい。ハムを知らない人にハムとはドンナ者 かといおうとするとコンナ具合になるのだろう。 日本のアマチュア無線局が減少して,JARLが収入が減ってヒィヒィ言ってるのにアメリカ の免許の発行数などは大いに興味を惹かれたのだ。日本人は遊びとしての甘無線の運用が 下手なのではあるまいか? なんでもシャカリキになってDXCCだ,コンテストだと騒ぐの は反省しなければならないかも? ワカラン de JA7SSB 2005.6.2
文殊「無効」原判決破棄 高速増殖炉「文殊」が生き返る---6月1日
去る5月30日,最高裁第一小法廷は先に許可を無効とした二審名古屋高裁金沢支部の判決 を破棄して国の設置許可処分を認める判決を下した。 ●高速増殖炉として日本最初の「文殊」は,最新の技術で(1983年当時)設計・施工を行った 原子力発電所の原子炉である。主燃料は核燃料に含まれるプルトニゥムで,より高温の熱を 熱伝導剤としてナトリゥウムを媒体として使用する。更に使用済み燃料に再利用できるプルト ニゥムが出来ることから利用効率の良い原子炉として未来を嘱望されたものだ。当時フラン スも同じ形式の高速増殖炉を建設していたが此方は開発を中止していてない。 ●私は科学者の一人として新しい技術の進歩を期待する者である。しかし1985年代の日 本の原子力行政はソレイケドンドンのムードの中で世界の列強に技術力で挑戦しよう という意識が見え見えだった。本来恩恵を受けるべき大衆のことを忘れて行政も学問 も説明をなおざりにして企画,施工を急いだキライがある。更に企業の利益も絡みその 実施にあたって無理が重なったことを今では誰もが自覚している。原子力船「むつ」も そうだった。一遍も公式航海をすることなく税金を無駄遣いしたことを誰もが苦々し く思い出す。 ●更に不幸なことに長く休止に追い込まれていた「文殊」の実験操作中に,ナトリゥム漏れに起 因する大事故が発生したのだ。 ●この判決を原告,被告とも決して歓迎できない現在,科学技術に従事する行政も企業も 共に反省しながら新規利用についての方針を謙虚に立案し、改めて科学技術の説明を 住民側にも行うなどの一段の努力が必要だろう。 ●発電原価についても途中経過の中で不明朗な計算根拠が示されていた。情報の開示は 包み隠さず開陳しながら実験炉としての「文殊」をトコトン利用することが求められる。一 方の住民側も1985年当時と2005年現在の工業技術レベルが格段に進歩していることを 認めねばならない。感情論で反対を唱えては大衆の利益を損じることにも通じる怖れ があるのだ。学問の進歩は謙虚さを持つ真理への従順さだろう。 ●我々の原子炉は、北朝鮮の原子炉とは違う(アメリカ,フランス,イギリスとも異なる) という誇りをもって稼動したいものだ。決して核戦力を持つために稼動するのではな い原子炉は日本にしかない。 齋藤醇爾 6月1日
世の中は騒然! これが21世紀か?バカにも程がある! 相次ぐテロ行為、ウズベキスタンのデモへの発砲、北の核実験? 5月20日
相変わらずイラクでは私兵どもが自動車爆弾でテロ行為、ウズベキスタンではデモに発 砲して死者が500人以上でたという,北は我々は自衛のために核兵器をもつ!という。人 工衛星からの偵察写真では寧辺(ニヨンビョン)の近郊で工事の為の大規模な動きが見え るという。これら3つの国はともに外部からの情報が入らない国だ。行動している民衆も 中間指導者も外界がドウなってるのか、世界情勢などはマッタク暗闇の世界なのだ。 間違った一握りの権力者のいうことを繰り返し聞かされたら外部世界が悪いと思うよう になる。 ●中国さえそうだ。ホンコンから広州にはいる列車では、新聞を持ち込むことは禁じら れている。曰く「退廃した西欧文化のエロ写真を見せないため」というが、ホテルで 販売している新聞は、サゥス・チャィナ・モーニングポストと人民日報だけ,インター ネットがあるというが、ちゃんと規制がかかっている!学校で繰り返して教えられる 日本の南京虐殺(どうもオーバーな数だが、いい加減な写真を載せている)などを覚え れば、日本人は殺人鬼のように思うだろう。しかし1945年からの国共内戦での死者な どにはマッタク触れていない。 ●日本の1935年代がそうだったのだ。こうした国を閉ざされた国というのだ。合弁で外 国資産の会社が出来ているというが、内情はマッタクの言語レスで、会話などはない にひとしい。信用できないが給料は貰おう!というスタィルで働く人ばかりだ。 ●日本、アメリカ、ドイツ、英国などは自国に不利なことでもマスコミは掲載できる自 由をもっている。なんと誇らしいことだろう。 ●アマチュア無線局ひとつをとっても、中国では個人には許可が下りていない。台湾も 昔はソウだった。東南アジアの国で免許制度が整っている所といえば、シンガポール ホンコン、位しかない。報道の規制というが、権力に都合のいい許認可の保持の度合 こそが、先進国か後進国かの判断の拠り所ではないだろうか?してみるとアラヴ諸国 旧ロシア連邦を構成していた地方の小国、アジア大陸、アフリカ大陸の大部分の国は 未だ国家の体系をなしていないのだろう。それにしても1945年以降の日本が何時から 先進国の仲間入りをしたのかを考えると、せいぜい1975年以降のような気がする。そ れは憲法のお陰だったこと、教育機関のお陰だったのかもしれない。でも社会党や共 産党の所為でないのは確かだ。進化には自由な時間が必要なのだろう。 ●中国もイラクも北朝鮮も己の愚かさを知ることの為にはマダマダ時間がかかり、我々 はイライラさされるだろうが、外からいうよりもやらせておけば大衆が目覚めるだろ う。政治家という名の権力者が大衆によって評価される情報が自由に入るまでは外人 の我々が口出ししたり、援助しても逆効果しかないように思えるのだ。 齋藤醇爾
第二次世界大戦が終って60年(欧州でのこと) 1945年5月6日、ドィツ連合国に降伏してから60年。
新聞各紙での写真を御覧になっただろう。ロシアのモスクワで西欧首脳に、日本、ドィツ 中国等各国の首脳が参加して「開放記念日」の祝典が行われた。 ●韓国と中国は日本の戦後の反省が少ないから始まり、教科書問題を(それも一つだ)を あげて日本がかっての戦争を正当化しようとしている!と非難をしている。先にも書 いたけれども、近世史の評価は学者や史学家が将来下すものであって、政治家が下す ものではない。国家経営の作戦手法として他国の政策を批判する材料に使用されるよ うな歴史の正当化に基ずくような勝手な論理は正しい史観足り得ないのだ。 ●プーチン・ロシァ大統領の演説(この数週間のもの)を仔細に読んで見ると,ソ連邦の崩 壊を残念だとすることを表明している。ゴルバチョフの連邦解体に始まる共産主義の 経済崩壊についての正しい解釈も未だに定説はない。中国は未だに共産主義社会国家 の体制を維持しているから、この辺の体制の保持に本当の共産主義の理論の構築が必 要にもかかわらず、学問的なイデオロギィの是非を問う学説はない。 ●かって我々が学生時代だった,1950-1960年の冷戦時代には、資本主義経済と共産主義 経済の正邪を論じるのが経済学だったのだ。現体制はイデオロギィは経済的に安定す るかしないか?で正邪を論じる商売人的経済学に終始する世の中になってしまった。 ●金融機関という名の高利貸しが貨幣を分配し、生産設備投資にまで影響を与える世の 中になったのだ。いや大学も株式会社になると学問の世界も利益計算を中心にする世 になったのだ。国家予算という名の経済の根幹も実は膨大な国債の発行で、不足する 税収を補っているのだ。支出を決めるのは政治家という利権を握る議員たちである。 ●こんな経済体制が長く継続すると本気で信じている経済学者はいないだろう。全ての 危機を先送りしながら自分の一生のうちに失敗という結果が出ないようにしているに 過ぎないように思える。 ●戦争が罪科だということは誰もが知っている。しかしそれでも時代の、地域の、正義 の主張の為に、有史以来人類は戦いをしてきている。夫々の国の今、平和を唱える国 が例外なく武力を行使して、自分の正義を輸出している事実から目をそらせることは 出来ない。平和になったはずのイラクで未だに生命が捨てられているのは、部族の権 利の為のようだが、世界中の国が同じような自己主張をしている事実を知っているの は実は権力を持たない大衆なのだ。 ●アジアの独裁国家であり自称共産主義体制国家、日本の近くにある国(?)が原爆実験 の準備をしている。それを許しておいていいのだろうか? かってイスラェルの戦闘 爆撃機がイラクの沸騰水型原子炉の燃料挿入の寸前に爆撃して破壊したのは決して暴 挙ではなかったように、これは是非とも彼らに教える必要があるのではないだろうか? ●戦争、それを賛美した時代は何時の世にもなかった。日本は誇るべき憲法に第9条を設 けている。アジアの各国にこんな理念を掲げた憲法を持つ国がない事を大きな声で叫 んではどうだろう。 2,005年5月10日 齋藤醇爾
中国の言論統制、自由への逆行! 日本に住むことの有難さに感謝しよう。 2005.4.20.
日本のインターネット、メールの自由振りには使用者も当惑することがある。前にもか いたけれども、2-3日メールを開かない後での処理は大変だ。まず私の場合は一日平均 1000通のメールが来るのだが、その中に5-6通はウィルス,400通は所謂交際を薦める類 のもの,300通は証券関係のメール,その他のスパム・メールが舞い込む。これをNortonのフィルターリング でバッサリ切って捨てると残りはせいぜい20通未満になる。メールアドレスを変更したらいい という助言を頂戴するが、それは現代流の一時逃避であって解決ではないと思っている。 私のようにホームページを開いている以上、きちんと発行場所から、メールアドレスを公開 するのは責任の所在上当然の義務であり、検索エンジンで簡単に私のアドレスは捉えら れるから、アドレスの変更をしてもせいぜい当初の1ヵ月位のスパム・メールが減るだけに過 ぎないと考えるからだ。 私たちのこのホームページのようにお金を儲けようとしないものはマズ無いから、世の 中の99%のホームページは何らかの手法でお金を取ろうとしていることになる。メールも同じだ から、相手の意図を事前に読み取って読者からドンナ方法で金をむしりとろうとしている かを我々は個人レヴェルで絶えず研究し、対処する必要がある。 さてこの数日、日本の国会でも、新聞紙上でも、中国の排日デモの端を発する抗議が多 く話題に上っている。しかし中国国内で発行される新聞には一切記事は掲載されていな い。でもインターネットがあるから中国の大衆は外国からのNewsを読めると考えるのは 間違っている。ワィヤード・ニュース(原版はアメリカで発行される)が伝える中国のネット の検閲作業は大いに興味がある http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050420202.html では日本でもこうした検閲で下らないピンクインターネットを除去してはどうか?とい う議論は確かに一理ある。しかしもし検閲当局が中国政府のようになったとしたら我々 の望む報道も規制されかねない危険性が生じる。 こうなると善悪混じった情報を規制するのは、使用者の倫理観念に任せるしかないこと になるのだ。これは一重に社会構造の完成と人の教育という事業に頼らざるを得ない事 になる。このレヴェルの高いのを、文化レヴェルが高いという。 それにしても、歪んだ進歩をするところほど文化の格差がいびつになることに気付く。 自動車を作り、人工衛星を打ち上げれる能力を持ち、巨大な原爆を含む軍事力を持ち、 常任理事国になっているにもかかわらず、平均した国民の文化レヴェルが低い国が暴 走しはじめたら、大変な事になるだろう。中国を脅威と見る人たちの心配はここにあ るのだ。 胡、温政権の国家統制能力に期待せざるを得ない現状では、ブッシュさんの政策を支持 せざるを得ないだろう。先進諸国は国内政治に関係なく一致して後進国を牽引していく ためにあらゆる努力をしなければならないだろう。今くらい外交に哲学的理念が必要な 時代はない。(昔ならとっくに砲艦外交が優先して、今頃は米、英、日、露の海兵隊が 上海に上陸しているだろう Hi!)なるほど21世紀は変化したものだ。私たちも大人に なったと言えるのだろう。 齋藤醇爾 2005.4.20.
温家宝首相閣下、私は貴方の論拠に反論します! 2005.4.13.
中国の現首相の温家宝さんは,12日訪問先のニューデリーで記者会見し,日本の国連安保 理常任理事国入り問題について「歴史を尊重し、責任を負う国だけがアジア、世界人民 の信頼を勝ち取り、国際社会でさらに大きな役割を果たすことができる」と述べ、歴史 問題の解決が前提となるとの見解を示し、日本に対し、中国で起きた反日デモを教訓と するよう求めた。--毎日新聞 ○私たち日本人民は歴史を尊重し史実に基づく歴史観に忠実であることを誇りに思って います。現中華人民共和国の設立時の経過とアメリカを利用しての貴国の成り立ちも よく知るところです。貴方は革命当時の史実を共産党史からだけに拠って居られるか もしれません。私も中国に生まれ、中国人と共に育った人間ですが、史実とは対局的 な両面と側面から眺め、その評価が定まるまでには多くの年月を必要とすることも学 びました。 ○日本が侵略戦争を起こしたことは残念ながら認めるところです。そして戦後、様々な 経過を辿りながら人民は反省し償いの行為をしてきました。貴国が革命に成功した前 後に私は学生であり,マルクス・エンゲルスの社会主義に心酔しました。しかし現在の 私はソ連の崩壊、貴国の実践する社会主義(?)の転換を興味を持って見守っています。 ○我々は過去を清算したつもりですが、貴方は未だに60年前のことの責任を問われてい ます。戦後に生まれ育った政治家たちの認識はボクよりもお若いのですから、伝聞で 論ずる以外はないのです。貴国に駐在する阿南日本大使は、かっての阿南将軍の子供 ですが、貴国はこれを認めています。 ○我々の父の世代が犯した侵略戦争の反省から、日本は戦争を放棄する世界に稀なる憲 法をもって世界の範にたる行動をしてきました。今我々はその結果としての経済発展 に成功し、技術革新に成功してきました。その成果は貴国と合弁する多くの会社が貴 国の経済発展に寄与している事実を認めて頂かねばなりません。 ○どこでもそうですが、軍隊という名の力と権力をもつ軍閥が政治を支配した事実は貴 国もわが国も、或いは北朝鮮も、イラクも同じです。これが歴史の教えるところです。 こうした軍閥から大衆が武器を取り上げ、闘争を放棄させ、平和を築くのは時間がか かることも貴方はご存知でしょう。歴史はいずれの国でも時間の経過で問われるもの で、現時点でその差異を問い詰めるのは正しくありません。 ○貴方の発言は多分に政治的であり、日本の一般大衆にとっては苦々しいものでしかな いのです。貴方の政治権力の保持、共産主義政権のために行う発言を日本人の大部分 は、不愉快に受け止めます。その結果は決して貴国の得にはならない結果を生じるで しょう。私はそれを憂います。 ○貴国の内部事情もおありでしょうが、その解決に近隣諸国に不愉快な方法で問題を提 起するような政治的発言をやめて頂けませんか? 齋藤醇爾 2005.4.13.
中国の日本人排斥運動 中身を知るものにとっては苦々しい限りだ----- 2005.4.12.
この一週間ばかり新聞に中国(中華人民共和国)における日本人排斥運動が盛んに報じら れている。上海、広州といった日本系企業の進出地域を狙っての抗議行動は恐らく共産 党の指示による騒動であることは間違いない。日本系企業でストラィキの騒ぎがあった り、抗議デモが繰り返されるのは、オルグを潜入させて騒動を起こし、日本政府に圧力 をかけて、先の首相の靖国参拝問題、教科書問題への解決の交渉の糸口を捕らえようと している中国の現政権の外交展開の戦略なのは見え見えである。 ●国内に経済不満が高まったり、政権が不安定になるとドコの国でも、不満の捌け口を 外交工作に使用するのが常である。北の6カ国協議への中国が精一杯,北朝鮮に示すジ ェスチェアかもしれない。 ●民社党の岡田代表の発言なども国内政治問題化するだろうが、なにも遠慮することは ない。我々一般大衆(政治から距離をおく大衆層)は、なんの利害関係もないのことを 知覚している。政治抜きの社会の到来を望みたいのだ。政治とビジネス社会は関係な いのだ。60年前の戦争の是非を巡って当事者同士がお互いの立場を主張しても当事者 の生きて居ない現在はその是非を確かめる正しい方法を探すのは著しく困難だろう。 ●しかし実際に中国に友人を持ち、台湾に友人を持ち、朝鮮に友人を持つもの同志が語 り合うと、如何に各国とも政治がドロドロしたものかを認識しあうことが出来る。街 宣車に金を出して政敵を攻撃する日本の政党もあるが、中国も似たようなものだろう。 あちらはオルグが民衆を扇動するのだ。警察は黙ってみている。これも日本と似てい るかもしれない。 ●そんな事に騙されて、中国が憎いと思ってはいけないのだろう。イラクもミヤンマー も、ネパールも似ているだろう。政治家抜きで民衆が交われる時代は何時来るのだろ うか? つくずく考えさされる。 ●言葉の障壁がそれに輪をかけるのも事実だ。もし世界が単一言語だったらもっと理解 が深まり、国境を越えて大衆の理解が深まるだろう。民衆外交が大切な所以でもアル のだ。それにしても個人個人がもっと自分の国の政治に関心を持ち、正しい政治家を 選出する力を持たねばならないのと違うか? 中国や朝鮮の政治家はほんとに大衆を 代表しているかどうかたずねてみたいのだ。 齋藤醇爾(署名) 2005.4.12.
ラィヴドアー対フジTV、竹島問題、キルギス政変 3月の話題は豊富だったが、中身は乏しい------ 2005.3.25.
久々にヤングとオジンの対決を楽しめた Hi! しかしフジの側の言い分の古いのには 驚いた。要約すると「放送事業は公共サーヴィスであるから買収とか利潤を目的として のTOBはそぐわない」という言い分が日枝さんの言い分である。 フフン?果たして社員 達が公共事業という認識で仕事をしてるのか? と質問したくなるのだ。放送事業位個人 プレィの多い職場もないだろう。NHKの不正支払い問題,番組のやらせの例を上げるまでも ない。多くの外注番組発注をしている大元が何を言ってんだ!と考えるのだ。25日の発 表ではフジの株式を,Yahooの孫さんに貸与して本丸を守ろうという異例の処理に出たの は、正に泥棒から身を守るために暴力団を雇うようなものではないか! この勝負は余 りにも大人気ない。フジ側の負け! 韓国のノムヒョン大統領が[日本の竹島問題、売春婦問題、靖国問題で批判]の演説をする。 政治家としての発言、政治問題に過ぎない。竹島が日本の領土として長く認知されてい たのを地勢的に韓国領とする主張は近代史を学べば判ることだ。戦時中の日本の朝鮮時 代の従軍慰安婦問題は倫理的な問題として理解できるが、それを国として取り上げ賠償 問題と絡めるのは政治的人気取りの国内向けの政争への利用としか思えない。更に小泉 さんの靖国神社参拝への姿勢を云々して対日感情を悪くしようとするのは考え物だ。 弱い犬ほど吼える--という言葉がある。取り合ってはならないだろう。大人が子供の言 い分に反論するような愚は避けたいのだ。黙殺しておくのが賢明だろう。唯、竹島が日 本領であるということは事あるごとに繰り返して国際世論に訴えるべきだろう。韓国の 世論全部が日本を敵視しているのではないのは確かだ。彼らの北朝鮮問題の方がもっと 焦眉の急の筈だが? 旧ソ連時代の共和国のキルギスの大統領が不正選挙と圧制から民主化デモに屈して24日 に逃亡したらしいとNewsが25日の新聞に書かれる。アフリカの某国の大統領が死去してその 息子が世襲で大統領を継承しようとしたのが先月問題になったばかりだが、政治が大衆 と離れていると暗闇で操作しやすいのは確かだろう。 世界は平和で社会保障が行き渡ったかに感じている人々が多いが、21世紀になっても依 然として19世紀の国家統治が行われている地域が多いことを知らねばならない。歴史を 紐解き、近代史を学び、政治が如何に汚い反面を持ち、権力構造が不可解なものかを学 ぶ必要があるのだ。アジアを見回しても先進国というに値しない国の如何に多いことか に驚く。生産に最新の機械を使用し、自動車が普及しても、それだけで先進国の仲間入 りが出来たとするのはマチガイだろう。国民大衆の一人一人の倫理観と歴史観が進歩と 発展の方向に向かっていない限り、国の文化のレベルは旧態依然として帝国主義から何 も変わらないのだ。日本は先進国なのか?と聞かれると冒頭のライブドア対フジTVをみ てもマダマダのように思えるのだ! 2005年3月25日 齋藤醇爾(署名)
ジャンク・メールと犯罪をどう防ぐか? SEXと麻薬と振り込め詐欺、変態男の増加はどうする? 1月24日
私の所に来るメールは,毎日500通を越えるのだ。さぞかしアクティヴなハムからのものか?と 思われるかもしれないが,中身の90%は不愉快極まりないジャンクメールである。暇にまかせて 統計を取ってみたら一番多いのは、アダルトまがいのクラヴの勧誘が63%で、次いで最新の麻 薬がらみの販売勧誘が28%、次が車の販売関係となっている。最近の新聞にも掲載されて いたが、「入会無料のデートクラヴ」のEメールなどはURLをクリックすると,怪しげな女性の写真が並 ぶ--そして最後のボタンに「配信を中止したい方は此処を-」となってるから其れを押した ら10日ほどたって「貴方は会費が1万円未納になっています。下記にお振込みください。」 というメールが頻々と来る様になる。そのままほって置いたら今度は「滞納です。此の侭で は金利が嵩みます。3万円をお振込みください。もし放置されると法的手段に訴える事に なります。」というメールが日に2-3回入るようになる。 さもない女性の下着姿の写真をチラリと見て,ニヤニヤしたという後ろ暗さも手伝うから多くの 善良(?)なコンピュータ・マニァは、この種の請求には弱い。一人で悩むことになる。 その振込先はチャンとした銀行の支店を(私のは高松支店だった)指定してくる。此処で気の 弱い人なら振り込むのだろう。此方は早速この銀行口座名を警視庁に照会してやった。 不思議なことにそれから数日でピタリとメールが来なくなったのだ。 こうしたメールのプロパティを調べると,圧倒的にYahooとmsnの唯でアドレスの取得できるものば かりなのだ。携帯電話でもカードで料金を支払う氏名の登録のないものから掛かると追跡 が出来ないのとよく似ている。 私のメールアドレスは、このホームページでも公開しているから多分,夜間に検索エンジンを利用して サーチする手法で無作為にアドレスを取得して売るのが居るはずだ。現にEメール・アドレスを20万通 で5万円でお譲りします。というメールが来るからアドレスを入手するのは簡単だろう。 不景気な世の中にだから金になることならナンでもする!という職業(?)が増えるのはわ かる。こうしたことがメールの普及に影を投じ,犯罪の温床になっていることを憂えずには いられない。最新の携帯電話のデジカメで女性のスカートの中を盗撮する、幼児を誘拐して携 帯電話で写真を送る、捕らえてみると、大学の助教授だ、少し腑抜けた男だったり、い やゴルフ場のマネージャーが絡む外人窃盗団だったりだ。 個人の情報を大切にする傍らで犯罪者の情報を保護しているキライがないでもない。全 く不愉快な世の中になったものだ。こうした犯罪に対応する為には全国的なネットワークを張 り巡らせて分析、追跡する専門の警察組織が構成されなければならない。更には軽微な 被害者も遅滞なく届け出る勇気を持たねばならないのだ。 最近の社会は倫理という大切な部分が欠落している。閉鎖された個人主義が如何にも自 由を保護するような錯覚に捕らわれているのが原因だろう。人として守らなければなら ない最低の倫理とはなにか?を教育する場を育てる工夫がいるのだ。 齋藤醇爾
2005年の新春のご挨拶--明けましておめでとう御座います! --2005年はどうなる? を予想する。 2005年1月4日
静かなお正月を迎えました。戸外は30日、31日の雪でマッシロですが、3、4日と好天続き で雪道も溶け始めて路面があらわになっています。スーパーの売り場も盛況というには遠く 景気はやや回復して居るとはいえ購買意欲は決して高くないと判断できます。市場は冷 えたままです。でも必要なものはチャンと売れています。 ●今年はサィクル23の最小期に入りました。NOAAの予想では12月にSSNは最低になり2006年 の4,5月からサィクル24に入るという予測です。ですから夏場のSSNは10くらいでSFIは多 分70前後で推移するでしょう。当然の事ながら1,2月の伝播は20mバンドでは昼間にDX が短時間聞こえるだけで、夜間のDXは期待できません。 ○観測網がリァルタィムに各種のデーターを世界に供給出来るようになって初めての黒点最小期 です。VHFの6mのEspの形成が黒点最大期にだけのものでなく、地磁気嵐が発生した後 にリカーレントの影響で高緯度地方に異常伝播をもたらす構造もわかってきました。昔はデ リンジャー現象と片付けたものも実はCMEによるものだということが判り今ではその回復 時間も推定できるようになったのです。 未だわからないのは、黒点が発生することを予想できないということです。しかし太 陽裏面の黒点は中規模以上のものなら観測が可能になりましたから、回帰してくる黒 点の出現は予想できると言うことです。しかし今年の短波帯は3年前とは異なり著し く悪い伝播であることは確実で、2008年の上昇気配までは我慢の時代に入ります。 ●コレに対して人為的な市場経済の動向はまったく予測が出来ません。即ち科学的では ないと言うことでしょう。利潤を得たいという人の本性が他人を出し抜こうとする限 り正しいことを発表しないという卑しい心が、あらゆる階層で形を変えながら横行す る為です。市場競争という美名に隠れた商行為の汚さが本音を言うことを出来なくし ています。しかし販売される商品の大部分は科学的な生産品です。(金融商品を除い て)その為に会社経営には様々なテクニックが駆使されます。最近の連結決算による会計処 理とか見なし納税の引き当てなどもそれでしょう。 ●一方の為替相場などもそうです。たとえば日銀総裁とか世界銀行のグリーンスパン総裁な どが市場操作を念頭に置いた発言などです。相場師の筆頭とも言える方か(失礼!)と 苦笑いします。つくづくと自分が理科系の科学を信じたことを誇らしく思うのです。 ●最近の経済統計などは、基本になる経済指標に為替相場と株式相場は含まれて居ませ ん。この辺が自由経済の泣き所であり、不可解なところなのでしょう。元々貨幣経済 そのものが人為的なものですから尤もではアリマス。 ○それでもあえて景気を占うとすると、今後の市場はエネルギィ関連の資源の原価が大きな 影響を与えるでしょう。イスラム圏の石油資源とOPEC諸国の動勢が先進諸国の景気に変動 を与えるでしょう。20年前の工業の最大手の自動車産業はエネルギィの元を何処に求める かと、普及に伴い消費者の声に何処まで真面目に応えるかが会社の存続を決めるでし ょう。この20年間車は大型車から小型車指向になりました。車の普及はさしものベン ツもBMWも軽自動車寸法の車を発売せざるを得なくなったのはご存知のとおりです。大 きな事がいい時代はもはや過去のものになりました。 ○大きな家、大きな車、大きな家具から、真に生活を豊かに感じさせる家、経済的な道具 になっていくでしょう。衣服もそうでしょう。今時スーツで通勤するのは限られた官庁 勤め人になっていることに目を向けねばなりません。きそってリゾート地に進出した観 光産業が整理されているのは貴方の身近に幾らも散見されているはずです。ゴルフが庶 民のものだという間違った感覚はもはや存在しません。 ●2005-2010年の社会は小型化と専門化の時代にはいるのは間違いありません。我々の 趣味の分野のアマチュア無線も例外ではないでしょう。真実を求めていけば行き着くとこ ろは、効率と経済的なものでなければなりません。この時流を正しく理解することこ そ生き延びる為の知恵に他ならないでしょう。更に大切なことは本物と真似たものを 区別できることです。 正しい生き方とはどんなものかを皆で検討し、自己の尊厳を保つために他人の尊厳を尊 重した生活をする努力が人類を幸せにするでしょう。己の利益のために他人を傷つけな いことを信条にした生活を心がけたいものです。どうぞ皆様のお幸せを心から祈ります。 2005年1月4日 齋藤醇爾
2004年の10大ニュースを選ぶ 12月28日に⑩を追記
①台風上陸最多記録を更新! これはアマチュア無線家にとっては1番頭の痛い事 なのだ。東北地方はいつも列島上陸で勢力が弱まってから通過するから被害は僅少に 留まるのだが、それでも23号の被害は深刻だった。 ②新潟県中越地震 タダ被災者の方々がお元気に成られることを祈るだけしかない。 天災とはいえ失ったものは多少の補償で補えるものではない。生きる希望をお送りす るような活動が今後も継続して望まれる。ハムの方で被害を受けた詳細は不明だが心 からお見舞いを申し上げる。 ③イチロー選手の262安打記録達成 野球ファンとはとても言えない筆者ですら彼の ひたむきな努力と人柄は理解できる。こうした黙々と目的に向かって自分を駆り立て る姿勢を現代の若者に学ばせたいと思う。日本の球界の体質が旧態依然とする中で唯 一つの明るいベースボールを教えてくれた大切な人だ。 ④中近東のテロ騒動 イラク戦,チェチェンの独立闘争,パレスチナとイスラェルの紛 争とテロ,これらは宗教戦争を思い出させる。東ローマ帝国時代の十字軍対イスラムの 構図がイマに至るのは理由がない。宗教を隠れ蓑に行われる権力闘争であろう。テロ 位卑劣な行為はない。 ⑤日本の皇太子「雅子さん」をかばう この新聞報道をみて,ホホゥ現代の甘ちゃんだ と思ったが主人としては当然だろうとも思った。しかし自分が皇位継承権第1位を持つ 人として言ってることの重大さを少しも感じていないのは情けない。弟君の批判に近 い発言、さらには天皇誕生日に発表された天皇の会見にかわる文書では苦衷を漏らさ れている。企業で副社長がこうした企業批判の発言をしたら帰国次第、首だろう。 ⑥北朝鮮の拉致問題 発生してから30年,未だに全貌が見えない問題だが,基本的には 国家がかかわる誘拐事件である。個人レベルでも誘拐は重大犯罪に分類されるのだ。 こうした国と「国交正常化問題」など語り合うのもおかしいし、人道支援の名目とは言 え米を送る、輸出をするなどは問題外だろう。これが70年前だったら日本の爆撃機が ピョンヤンを空爆しているのは間違いない! ⑦大学などの学校法人の不正経理 いやしくも教育という真理を説く場である。その 学園経営で怪しいものが続出する,国家試験問題は漏洩する。助成金は虚偽報告で受 け取る。論文は捏造する。教授は女子学生に言い寄る。学生は女子学生に暴行する。 これは学校とは言わない。大学に行かない方がよっぽど立派な人格形成が出来るのだ。 官立、私立を問わない学問の府の腐敗ぶりを新戸部稲造が聞いたら嘆くだろう! ⑧景気の低迷に見通しが立たない 株価が\11,000を越えたら景気は回復するだろう という見込みが根強かったが、これが一向に反映されない。そうだろう国家予算の支 出の10年分を越える債権の発行高で、アメリカに次ぐ借金大国なのだ。GNPは微かに プラス予想だが,生産手段が賃金の安い外国に移動して国内の一般産業は空洞化が進む これを止める手立てはない。個人の消費経済への感覚を正す以外の道はなさそうだ。 来年はいい年になりますようにと祈るような他力本願では現状維持さえ難しい。若者 よプーケットに行って遊ぶより,外国に出て行って働いて日本経済を見返しては如何。 ⑨JA7ZBF(FCWAのクラヴ局)がフィールドディ・コンテストに優勝 偶然に優勝した のではないこと(2003年度のこと)を示したくて,今年も8月のJARL主催のこのコンテス トに参加し見事に2004年度の電信モード・オールバンド部門で第2位を一桁引き離す点数で 2度目の優勝の栄冠をものにした。やれば出来ることを示してくれたOpの皆さんに感謝 し2005年度も過去のレコードの点数を越えて優勝したい。しかしそれにしてもCWとい うモードが如何にグループで運用されていないか?ということがわかるのだ。 ⑩皇室典範改正に向けて有識者会議 これは皇太子の子供が女の愛子さまお一人の様 だからであろう (雅子さんが不妊症で今後の懐妊が期待できないだろうという事があ る) しかしこの会議はおかしい。皇位継承者が居ないわけでもないのに誰が考え付い たのか? そもそも天皇制そのものがアヤフヤなものだということに焦点をあわせて 天皇制そのものの論議が行われることを望みたい。(イマは21世紀なのだ!) 10大ニュースを選ぼうにも他にないではないか?という事だ。このWebも1998年発足から 7回目のお正月を迎えるが,ヨクも継続できたものと思う。来年もどうぞご愛読をお願い 申し上げ読者の皆様のご多幸をお祈りする。 12月25日 編集長 齋藤醇爾/JA7SSB
2004年を振りかえる 何かが変わったか? 2005年にはどうすべきか? 12月24日
確かに変化がおきている。ダィエーが5800億円もの負債超過で整理を迫られ,UFJ銀行は 飛ばしと検査の隠し問題で司直の手が入る。NHKは貴重な時間を使用してヒタスラに謝罪を繰 り返し、皇太子は外国で可愛いお后弁護で天皇が誕生日に記者宛の文書で苦衷を表明す る。再選された小泉首相は郵政の解体を着々と進め、地方交付税を減らして財政を立て 直そうと努力中。どれもこれも氷山の一角からの改善に過ぎないかもしれないが、皆で ソレイケ・ドンドンで突走った間違いの道は、修正するのに時間がかかって当たり前だ。 ○経済学者(株の評論家?)が景気の回復しないのに業を煮やして,バブルの崩壊後の回復 の遅いのは他に原因がある--と言い出した。曰く「北欧諸国のバブル崩壊後の立ち直り は,遅くても4年で終った。日本の回復が10年を越えてなしえないのは,政策が悪い」と いう論法だ! ●これは違う! 日本の経済が実態のないところに基盤を置いた金融政策の為だった事 にあるのだ。未だに多くの会社は含み資産を過大評価しているし決算書が正しいと言 い切れる会社は10%もないだろう。現代の民事再生法などは、徳川時代の債務の放棄と 同じで、借金を放棄してもらう図式で再建する。法律で救っているだけで理由の如何 に関わらず、正しい会社の更生ではないのだ。 ●消費を上回る販売など出きるわけがない。そして生産したのだ。在庫をどうやって資 産評価しているか調べたら殆どの会社は倒産寸前なのだ。 ○教育関係の不祥事も後を絶たない。大学の補助金の不正受給、儲け主義の大学などあ って良いわけがない。当然のこととして卒業証書を安売りして学力のない無気力な若 者をネコも杓子も学士さまにした。学力の低いのは当然のことなのだ。 ○見掛けの経済発展が誰のためになったと言えるのだろう。困窮しているのは踊らされ た一般民衆である。自動車の普及、持ち家、そんなものが幸せの尺度ではないのだ。 仕方がないから返済できない借金を重ね破産する。そうした負債の累積が日本経済を 圧迫していないといえるか? 企業は海外の安い労働賃金で生産するために日本国内 は産業の空洞化が進んでいるが、これを止める手立てはない。 ○一人一人が己の分に応じた生活設計を立て直さなければ日本経済は底なしの泥沼にな る事の警鐘を鳴らさねばならない。自分の得た賃金だけで生活しなさい。収入を超え る生活を今すぐに止めよう。それでも韓国にペ・ヨンジュンさんを追っかける熟年が居 るのはどこかオカシイのではないか? ●今夜はクリスマス・イブである。偽クリスチャンがクリスマス・ツリーを飾り祝いと称 してマダ町を徘徊している。本物に迫り、人の本質を見直す、そして生きてある事を 自覚する為に本当の学問をしたいのだ。年々歳々衰える日本を見ているのは辛いこと だ。末法の世というが本当かもしれない。本物を、真実を求めて生きたいと願う。 齋藤醇爾(署名)
後継者を育てる! 後継者を選ぶ! 後継者に託す! どうしたらいい? 12月5日
隆盛を極めた家業、隆盛を極めた企業等々がその最盛期を過ぎると衰退に向かう。これ は全てにおいて見られる自然現象でもある。身近では太陽風速度の統計数値を見ると必 ず平穏時が続くと次は上がるしかないのだ。環境などもそうだろう。温暖化問題で京都 議定書をアメリカは批准しないと先日発表した。確かに自然環境保護は大切だろう。しかし 根底は人という種族が増加しすぎたことが最大の原因だが、この人口が一旦減少に向か ったら、おそらく自然現象による環境の揺らぎ(ファージィ性)が問題を包み込むだろう。 動物や植物の保護にも同じことが言える。あんなに日本にはびこった「せいたか麒麟草」 は今では河川敷でも稀にしか見えなくなった。人が自然を大切にするのは良いことだが だからといってそれが全ての問題解決に必ずしも結びつくとは考えられない。 大きいことはいいことだ!という概念は、おそらくアメリカ的な資本主義経済社会の運用か ら来たものだっただろう。一挙に利潤を上げ、競争相手を牽制し買収し、市場を独占す る方法は日本経済にも浸透して常識化してきた。中国も右へ倣っているようだ。しかし これが継続出来るのは発展途上のビジネス社会か,国家経済か,大衆の意識の低いときしか 成立しないのだ。 物理学には「エントロピィの概念」というのがある。これはエネルギィを得ようとして熱エネルギ ィを使用すると、周辺の熱温度が上昇して,最後は温度差によって得るエネルギィ量は減少の 一途を辿るというものだ。生産と消費の関係も同じようなものだ。人がモノを消費する には生産物が必須だが、それを購入するための原資である所得がなければならないのだ。 ところが生産原価を引き下げるために(或いは利潤を得る為に)労働賃金を下げたり合理 化を進めると労働賃金は人口総体では下がるのだ。その結果は消費を減少させ、生産は 過剰気味になり、悪循環を招くのは誰が考えても理解できる。 仕方がないから、物不足の外国に輸出することになる。もはや同じ生産者と消費者の中 では今の企業経済体制の下では利潤を上げることが出来ないのだ。一国経済が成立しな い図式になっている。やれいけ、それいけで大店舗を展開して連結決算という会計手法 で利益を上げたが如く装った会社が次々と消えていく時代に入っている。これはバブル 経済時期の不動産投資の失敗とか、設備投資の過剰で倒産するというのは弁解であって 本当ではないはずだ。 これからは、小さいことは良いことだ!が見直されるのは必須だろう。決してグローバル化 だけが未来を明るくするものではない。お隣の中国が間もなく失速経済の時代を迎える のを見るまでもないのだ。 さてアマチュア無線の世界もそうなるだろう。かって1980年代のWではカリフォルニァKW等とい う時代があった。しかし現在のWには当時のような風潮はない。QRPなどを真っ先かけて 謳う局が増加している。先日友人からメールがきて--とうとうパンザマストを撤去し,八木アンテナ を撤去しました。と言ってから1年、再びメールがきて、彼が自慢の低歪率のリニァーアンプを売 却しました!というのだ。庭にはGPが1本建っているだけになりました。と仰るのだ。 かって貴重な通信機を多く集められた方がいらして伊豆のご自宅を開放して、1935年代 から現在までの著名な50台を越える送受信機を展示してらした。しかし現在では保守が 出来ない、健康に問題があって閉鎖していらっしゃると伺う。そうだろう。それは歳を とってみて判ることなのだ。人は必ずいつかは死ぬものだ! いや世界の全ての自然的 なものにも必ず終わりが来る。この我々の住む太陽系も終わりが来るのは計算できてい るのだ。無限に右肩上がりに成長が続けられることはあり得ない。縮小に向けて準備を する心構えも、成長と同じくらいに大切なことではある。有終の美とは何かを考える事 が来年の課題かもしれないと筆者は思っている。 齋藤醇爾 2004年12月5日
アメリカ大統領George Bushさん再選される! 民主主義の国,アメリカ国民の良識に世界中が期待している。 11月5日
アメリカ時間の11月4日,ケリィ候補の敗戦宣言でブッシュ大統領が2期目の4年を担当すること になった。アメリカ経済界は過去の道筋が継続し政策に大きな変更はないとしてNY株価は上 がりドル買いが進んでホッとした表情だ。一方のイラク戦争に協力する同盟国も一様に安堵感 が漂い,イギリスのブレァ政権,日本の小泉政権は安定感に歓迎の意を示すコメントを発表する。 ●なにしろ財政赤字とはいえ世界経済を諸手で引き受ける輸入国が引き続いて過去の政 策を継続するという事を歓迎しない向きはない。典型的な南部気質の大統領だから強 気一点張りである。政治哲学などは期待する方が無理で、力を背景に繁栄を打ち出す 大統領は資本主義的な経営に頼るアメリカ経済手法に従属する第三国の経済人のとっては 歓迎以外の何ものでもない。日本経済などはアメリカのドルに裏付けられて価値を有し自動 車輸出で還元している流通経路に乗っているのだから、結果が先送りされる方がよい に決まっている。 ●しかし他国の影響のお陰で成り立っている日本経済の底の浅さにはハラハラする。バブル 時代の借金を整理中の日本経済が外的条件の変化で整理が中途半端に終る事がなかっ たのは政府としても、財界人としてもホッとしたことだろう。ことほどに世界は通貨 の単位こそ$,ユーロ$,ポンド,円で動いていても流通する商品には,国境がないという事実 には目をつぶれない。 ●生産地を持っている国が強いのか、購買力を持っている国が強いのか、この流通段階 を制御する力を持つ国が強いのか、は今日の経済の根本である。現在のアメリカは流 通を制御する通貨(株、為替操作)を強制、統制する武力と外交力を持っていることだ ろう。 ●この超大国アメリカが失敗しないという保証はない。独りの人間大統領の人格と識見 に期待するにしては外国人の同盟国は何も出来ないということが不安だ。スポーツで もそうだが眞の競争相手のない独走態勢の競技は、甘えが先立って記録が出ない時を 過ごすという。ピルグリムスの建国精神、民主主義の国のアメリカ人が良識と世界史 観をもって未来を正しく見つめて努力することを希う。 2004.11.6. Junji Saito
新潟地震、台風23号被害、プロ野球不祥事、ダィエーと再生機構の問題etc あるわ、あるわ、よく続くこと 10月25日
なにも太陽黒点数がこの時季に異常なまでの高い値をつけるだけじゃないということだ。 相次ぐ台風で日本列島は秋の収穫どころかのところに、米どころ新潟を襲った23日の地 震は大きな被害を齎したようだ。土曜日の夕方ということもあって被害の状況把握には 困難があるようだが、逆に土日のお陰で混雑と被害が避けられたという見方も在る。 とにかく被災された方々には心からお見舞いを申し上げ、一日も早い復旧に我々も一臂 の力を添えたいのだ。 自然災害に対して人の力の空しさは何時も論じられるが、昨今の被害の復旧は目覚しい のも事実だ。ただ気になるのは、電話回線がいつも不足になり、通話規制が行われると いうことだ。これは電話回線が切れたとか、交換設備が壊れたというのではない。 電話機の端末が一斉に利用はしないという前提で成り立っているためである。市外線が 不足とかいうのではないところに問題がある。携帯電話などは最初に掛からなくなる。 NTTが発表しているところでは昨日は90%の通話規制をしたというのだ。ここらも問題に なる。長話しできないように2分で切れるような規制方法も考えるべきだろう。筆者は昨 晩どこかで非常無線が行われていないか聞き耳をたててバンドをワッチしたがHF帯ではなに も聞こえなかった。停電という事態もあるだろうが、ポィント・ツー・ポィント通信という見地か らすると、アマチュア無線通信の非常無線運用は非常に有用な手段である。 しかし事前に訓練を含めて通信網の設定が出来ていなければ闇雲に局を設置できても運 営が出来ないだろう。勿体無いことだと思ってしまう。文書はPSK-31なら今では日本文 も送れるしパケット通信もSSTVの画像送信も有効に利用できるはずである。 さてプロ野球界は近鉄の合併問題に端を発して、新規参入だ、ストラィキだ、いやスカゥト が現金を提供したと一気に膿が噴出し始めた。 一方ではダイエーが主力銀行の支援を断られて、再生機構のご厄介になるというお話だ。 いずれもオーナーとか社長が辞任するという形で決着の幕引きを図っている。そうこうして いると西武グループの持ち株処理の不正売り抜け疑惑である。 元を正せば長い間いい加減に処理を重ねた結果である。うすうす感じながらも周囲をま きこんで皆をとりこみ、共犯にしたてていたのが事実なのだ。金融関係にはこの手の処 理が如何にも多い。「皆で渡れば怖くない!」という生き方にこそ問題が在る。おそら く当事者にしてみれば、そう悪いことをしたという自覚はないのではないか? これが多数決時代の一見民主主義的な現代の生き方だとしたら怖い。 私の現役時代にある社長がいった「金は多く借りた方が強い、貸した方がダメージを受 ける程の金額になったら返せとは言えなくなる。借金は貸した方と借りた方で半分にす る事が出来るのだ。」と。その社長は今は個人破産しているが、彼にしたら社長を辞め る時期が遅れて貧乏くじを引いたと思って、間違った事とは考えていないようである。 この問題点は個人の責任というものが曖昧になっているところから起こっているものだ。 自分は社会構造の一つで、社会の成り立ちに関与しているのは給与を受けるという点で のみ結合していて、その構造の改善とは関係がないと思っているからだろう。何を正と し何を邪とするか、何を正義といい何を不正というかを、周囲の環境によってその場、 その場で取捨選択して、長い時間の歴史とか、進歩の中で真実を捉えようとしない態度 にあるようだ。その場限りの利益、その期だけの利益計上、その場だけの悦びが人の評 価に繋がる社会構造にも問題がある。 歴史を紐解けば誰にでも理解できることなのだ。多分現代史は100年後には数ページでし かかかれないのだ。将来の経済学者は(現代の著名な人は皆政府の御用学者に成り下がっ ているが) この21世紀の経済社会を元にして新しい経済構造のあり方の名論文を書ける だろう。世界の国々、とりわけアフリカ諸国と中近東の貧困は元を正せば先進国の植民 地政策の歪みの齎した結果でもあるのだが、歴史学者も面白いだろう。齋藤醇爾(署名) 2004年10月25日記
イチローに国民栄誉賞を与える? 「今の私は未だ途上だから引退したときに戴けるなら--」 10月12日
過去には現ダィエー監督の王貞治さんが頂いている。特に基準はないかもしれないが誰 が考えついたのだろうか? 政治家に決まっているだろうが、彼の本当の努力をしらな い人が言い出したのだろう。80年前の記録を破ったというが彼は記録を破るために野球 をしているのではない。おそらく自分が野球が好き、自分の能力を試そう、としている のは間違いない。 ○本当に褒めなければ成らないのは才能があって認められないでいる人に対して行うも のではないだろうか?賞金を生活費や、勉学費にまわしてもっと伸びれるものに与え るべきだと思う。 ○結果に対して付和雷同的に賞を与えて「褒めてとらす」態度は無責任すぎる。野球の ナニたるかも知らない政治屋が自己満足で立場を利用して栄誉賞を与えるのは眞の天 才なら断ってアタリマエではなかろうか? ○褒められる側は、自分よりも出来る人に褒められたいとは思うが、自分以下の人から 褒められて喜ぶのは、人間としては未完成としかいえないだろう。代議士を25年務め たとか、議長を10年勤めて勲章を貰うのは、差しつ差されつの酒飲み仲間と変わりは ない。 ●イチローのとった態度の爽やかさに秋の空の高さを感じ取って久しぶりに清清しい気 分を味わったのだ。 10月12日 齋藤醇爾
イチロー君、261安打の新記録達成、おめでとう。 ------------一人の天才が志を遂げる一歩を踏み出す。 10月3日
私は決して野球ファンではない。しかし多くの日本の野球選手がメジャー・リーグに憧れて渡米す るのを苦々しく思っていた。でもいろんな理由があるのだろう。お金がほしい、旧態依 然の日本の球界のドロドロしたものから逃れたいとか、いや自分の力を試したいとかと 様々だろう。大魔神とかシンジョウなどはサッサと帰国しているが、その中で苦労して いる野茂選手とイチローには頭が下がる。 ●アメリカと日本では選手の起用方法も違うだろうし、対人関係も違うだろう。その中 で自分のフォームをアメリカに合わせて(打者なら高速球にあわせた打法があるだろうし投手 なら一発やの処理と異なるストラィクゾーンに悩むだろう)戦わねば成らない。言葉 もママならない中で生きていく為には精神的に強靭でもなければならない。 ●外国で仕事をすると簡単に言うが、手法の違う中で自分の特技を生かすためには、日 本とは違う生き方をしなければならない。松井ゴジラが多弁で批評家のようなことを いうのを良く聞くが、イチローと野茂は無口だ。そして二人とも共通しているのは仕 事が出来るということだ。おそらく血の出るような練習に明け暮れているのだろう。 ●日本人は多数で何かをする時には環境に強いが、一人で周辺環境に適応することは下 手なようだ。外国に進出している企業人でも仲間が居るから外国暮らしが出来るが一 人で外国企業に勤めて、その中で生き抜く人を見ることはごく稀である。きっと己に 厳しくないのだろう。孤独の中で自分を磨くことは容易ではない。故郷を捨てて何処 ででも貴方は働けるか?失敗にくじけず、自分をヒタスラに信じてMY WAYを突き進む 青年諸君が沢山出てくることを祈るものだ。 2004年10月3日 齋藤醇爾
テロリストを許すな! 9月5日
子供を失う位惨いことはないのだ。9月2日にロシア共和国の南部の北オセチア共和国の ベスランの学校で発生したテロの惨状には言葉を失う! もともと誘拐事件位罪深いことはない。しかし今のテロリスト達には罪深いとか人道と かは全く通用しないのだ。4日の解決まで人質たちは食事も水の差し入れもないまま狭い 体育館に閉じ込められ,爆弾を吊るした下で脅迫に怯えて過ごしたと伝えられている。 ●死者の総計数が322人と発表されているが,問題は死者の数でもなければ解決の方法で もない。大義の前には(大義の中身は我々にはおよそ理解に苦しむ内容だが!)人命な どは問題外とする宗教観などはありえない。これは宗教に名を借りる狂人の集団と考 えざるを得ない。チェチェン独立がいかなる背景を持つのかを知らないとはいえ、許 し難い行為である。 ●今、独立を名目にして殺し合いが続いている場所は、アフガン,イラク,チェチェン,パレスチナ,アフリカ の幾つかがある。しかし多くの殺される側の人は独立とか独裁とは関係のない一般の 庶民である。権力者の将軍とか革命家に踊らされる人の家族はどんな気持ちで殉教者 の家族の死を受け止めているのだろう。 ●さて此処までテロが日常の行為として社会に浸透しているのを食い止めるためには何 か司法に変更を加える必要があるのではないだろうか?例えば裁判を受ける権利を認 めない。いかなる法律の適応も受けない超法規的処理が出来るようにして対応する事 を前提にした対応を考えては如何なものだろう。 ●最後に独立とか民族自決という言葉の定義が必要になりそうだ。独立しても自立でき ない国が如何に多いか?を考えると独立という言葉は便法的に使用されているような 気がしてならない。我々先進諸国に生きているものが自分の周辺環境しかしらずに他 の地域を類推すること、独立を進めることは考え治す必要があるのではあるまいか? ●最後に素晴らしい権力者とは、大衆を理解する者しかなってはならないということだ。 パキスタンとかアフリカ諸国とか,紛争地域の権力者の素質を見分ける大事な第一条件なのだ。 2004年9月5日 齋藤醇爾
2004年ハムフェァを見学して--- 8月23日
今年も数名の福島在住のハムとご一緒に8月21日,22日に東京のビッグサィトで開催されるハムフェア を訪れた。去年IC-7800の展示を見に行ってから早1年経ったのだ。今年はDX-9000が発表 されていたが、カタログとモックアップでコンペティターの心意気は味わったが,いささか拍子抜けして 専らJunk品の中から目ぼしい物を探して歩いたり,講演会に伺ったりして旧友のお顔を拝 見してきたのだ。3年前まで毎年お目にかかったJP1BJR, JA1CBも今はなく,ご一緒した日 の出桟橋で暫しの想いに浸ったのだ。 ●私はその昔,オーディオの関連会社で育てていただいた時期に「オーディオ・フェア」に長く参加させ て戴いたのを思い出した。最盛期のアマチュア無線のハムフェァのメーカーの出品駒に比較するとなん と寂しくなったのだろう!オーディオフェァが無くなったように,ハムフェアも消えいく運命にある とは思いたくない。 ●今年はCQ出版社の50周年行事の一環で22日に「堀江建一さんの講演」が行われた。彼がハ ムであるという事ではなく,一人の人間が限界に挑むチャレンジ精神を語るものだったのだ が,アマチュア無線家も同じで,一人で企画し,一人で準備し,一人で運用することから成果を 上げて自己満足をする--という共通点を感じたのだ。パスポートも持たず,金も持たずに 西宮からサンフランシスコへ向けて旅立った姿は、若い頃の私のアマチュア無線にも共通している物 を感じたのだ。 ●今迄のハムフェァがこの数年展示と販売から,こうしたレクチャー的な会議場を使用する講演会と か発表会に形を変えていくのをみていいことだと思うのだ。ホテルに会場を移してのDXフォ ーラム(アイボール大会?)も有意義ではあるけれども,共通した話題に皆が耳を傾けるという形 式で、ハムの運用とか思想面を開拓したり教育していくのは大切なことだろう。 ●しかしなんとアマチュア無線家たちが歳を取ったことか!と寂しく感じた。昔の催し物では メーカーの技術者も,関係者も50歳位が大OMだった。入場者も若かったのだ。それがクラヴの ブースの半分は50歳以上の方とお見受けした。アマチュア無線業界も成熟したものだ。 ●しかし,測定器とかコンピューターとか電子楽器まで並びだしたJunk市に現代を感じさされた のだ。807とか813などはドコにも無かった! 21世紀になったのだと痛感したのだ。新 しい時代のアマチュア無線はドチラに向かうのだろう? de JA7SSB 齋藤醇爾
腹水管破裂,高圧蒸気を浴びて4名死亡 福井美浜原発3号機タービン建屋の蒸気噴出事故 8月13日
間違いとか誤りは何処にでもある。しかし問題はそれに気付きながら対策を行うのを忘れ ていた,いや放置していたという事なのだ。通常の家屋でさえ25年しか耐用年数はないのだ。 今回の事故は原子力発電所としての問題ではなく,発電所としてタービンに使用する高圧蒸気 を常用する所では常に問題視される箇所なのだ。 ●関電の社長が辞めて済む問題ではない。現場の所長,保安部長,総務関係者の全員の入れ 替えをしなければならないのは勿論だ。 関西電力の運営の大部分は下請け会社が行う。実際の社員は事務管理とモニターに限られて いるようだが,こういった組織体制が業務委託の境界線を不完全にしていると思われる。 ●少なくとも発電所長は自ら工場をくまなく見て廻るという事をしなければ成らないだろ う。どんな素人でも外観を見るだけで25年も放置された復水管をみて危険を感じ取るこ とが出来る。私は事業部長時代に2週間に1回は必ず全工場の中を全て歩き回った。それ が管理責任者として行う仕事なのだ。どんな抜け道も工場の柵内は全て知らなければ成 らないのだ。現場主義という事を私は宗形年闊社長から学んだ。 ○破裂した箇所は、蒸気の流量を測定するためにセンサーを取り付ける場所から少し下流にあ たる。ここは管の中にくびれ目が入り直径は54cmから34cmになっている。高圧の蒸気が 流れる所だから破裂した箇所の流速は通常部分よりも40%位早くなっていて,更に乱流が 発生し圧力も不均一にかかる場所に当る--事は物理学の知識のある者なら誰でも気付か なければならない場所なのだ。破裂部分の肉厚は1.4mmに成っていた(本来は10mm)という。 内部の復流水蒸気の温度は140℃で圧力は9気圧以上と見られる。25年前の流速センサーを今 も使用しているのには驚く! 最新の超音波ドップラー・センサーなら管の直径が細くなること はないから均一な磨耗が起こって今回の惨事は防げたに違いない。(*物理学の知識とは、 ベルヌーィの定理のことを指す) ○私が旧制の大学予科在学中に叔父(母の弟)が旧満州国最大の豊満発電所の所長をしてい た時代に蒸気タービンの配管の漏れの恐ろしさを話してくれた事がある。「蒸気は目には見 えないから漏れていても判らないのだ。しかし前を歩いている作用員が,バッタリ倒れて気 がついたら腰から上下でまるで刃物で切断されたように半分になってしまった」という。 気付いて上を見たら水蒸気がモゥモゥと渦巻いていた。勿論熱気もあったのだそうだ。 ○強電はおそろしい!と絶えず叔父は言っていた。今回の事故を原子力発電所として取り 上げて論評しているのは間違っている。全火力発電所を含めて高圧蒸気タービンの発電所を 早急に検査しなければならないのだ。 ●先にウランの濃縮溶液をバケツで混合したり,今回の保安の怠慢から起こる事故の基本は作業 者の知識が皆無だということを示している。科学離れが急速に進行している現代の社会 の怖さが露呈されているとも言える。機器の設計者だけが使用者よりも突出した技術を もって開発され施行されて使用されている工業機器は実に多種多様である。確かに高度 な科学の進歩は,「君作る人,私使う人」と分業化されるのは仕方がない。しかし基本的な 常識の科学知識を使用者も習得しておけば容易に避けられる問題なのは本当だ。 ●事故が起こって現象面からだけ追求したり,マスコミの取り上げ方も様々だが,職場で働く人 の能力と管理組織の学習はもっと大切なことではないか?! 齋藤醇爾 8月13日
参議院総選挙をドウ見る? 民主が勝った? 共産党が後退? それはホントウか? 7月14日
共同通信が12,13日に実施した全国緊急電話世論調査の結果が新聞紙上に発表されている。 それによると小泉内閣の支持率は38.9%(前回5月調査では54.9%),政党支持率では自民党が 28.8%,民主党27.8%というのだ。この調査方法は全国の有権者を対象にRDD方式で選んだ人 1073通話(人)の結果だ。 まあ失礼だが-全国の大衆動向だとするは理解するが,だから政治の進路をそのまま反映さ せてよいとは思えない。年金問題とか不景気対策などという問題は所得と密接に関連する から沢山貰える方がイイに決まっているから,反対する野党に利があって当然なのだ。国家 経済なんて理解できる層は大衆には居ないから,とにかく土木工事を起こし,税金を減らし 経済復興をします!といえば票が集まるのは間違いない。 自民党が減ったのは元々居た党員の不祥事などで辞任していく人達が減った分だけ少なく なって当然である。さらには民主黨などは元をただせば自民党にいても首相になれないか 日が当たらない不満分子(失礼!)が集まり,そこに理想主義者も加わり結党されたのだ。 ○私は自民党の51議席われの数人は北海道のムネオさんやその他の人の勘定で理解できる。 むしろ現在が正しいのだろう。民社党はご存知の合唱連衡で合併した選挙目当ての党だ からこの%は半分にして見るべきだろうと思う。社民党と共産党の衰退は「悪の枢軸」で名 ざしされる国の社会を想起させる名称に問題があるのだろう。この数十年で政治の背景 になる労働組合などの組織が変化していることを見れば判るとおりの結果なのだ。 ○かって資本主義と共産主義で2分された時代は対比が簡単だった。今や主義主張の根拠を 経済に求めて思索を分類するのは容易ではない。要は社会の在るべき姿の最大公約数が 定着してきたことだ。福利厚生面の充実,人種差別の撤廃,言論の自由,個人の尊厳とその 資産の尊重,国際平和--は常識になってきているのだ。 ○問題は指導者の資質そのものにあるようだ。能力のある,私心のない人が指導者になるべ き時代なのだ。人を選ぶ時代になったのだ。しかしそれをドゥやって選ぶか?にこそ問題 があるのだ。政党政治がよいとか悪いとかを論じる前提条件に踏み込めば大衆の教育と いう問題を語らずに通ることは出来ない。ほんとに神様があるものならその方に政治を 任せてみたいというヤケッパチな事も考えてしまう程大衆はレベルが低い、だから人気取 り発言とか,知名度というばかばかしい観点から芸能人やスポーツマンが立候補する事になる。 ○しかし不人気を知りながら年金問題に手をつけ、票田を壊しても国の土木工事を減らす 挙に出て政権を担当している小泉さんをもっと声援してもいいと思うのだ。田中角栄時 代の政治は金余りの時代だったから政治家は面白かっただろう。しかしこれからの政治 は苦しみの連続なのだ。先生と言われるほどのバカじゃなし--という古い言葉がある。 権力を持つ事を楽しいと思う人の居る限り世の中は真のデモクラシィとは程遠いのだ。 2004年7月14日 齋藤醇爾(署名)
七夕さま! そしてお祭りのシーズンだ! 7月7日
去年もこのコラムで七夕様の思い出を書いた。 京都に住んでいた時代には七夕様が終わると 祇園祭だった。四条通りをあるくと,商店街のショウウィンドウに祇園祭ゆかりの家に伝わる品物 を展示する老舗が嬉しかった。中に入って由来を聞いてお茶をよばれて訪ね歩いたのが懐 かしい。夜ともなると町内会で祇園祭の囃子の練習の音が聞こえて古都は祭り一色になる のだ。日本にはカレンダーがなく七曜表はなかったから、江戸時代は奉公人のお休みはお盆と 暮れしかなかったようだ。そしてお祭りこそ庶民が総出で楽しむ催し物だったのだろう。 東北では仙台の七夕様の飾りつけが豪華だ。多分武士が使用したほろを飾ったものが恒例 に成ったものだろう。今年の夏は例年のように酷暑がぶり返して、季節感を体感している。 去年は東北は冷夏で果実が不味い年で、果樹園の経営者はガッカリしたと伺う。福島県は お祭りとしては浜通りの「相馬の野馬追い」が有名だ。戦時中は軍馬の産地として著名な地 域でもあった。馬が輸送手段の担い手の時代がさり、馬=競馬の時代にはサラブレッド以外は 馬として扱われなくなって久しい。 全てが効率一点張りの時代になってお金に換算できないものが滅びる時代が長く続いたの だが、心に感じるものを大切にする新しい時代が見直される時代が始まった様な気もする。 四国の愛媛県の特産の小麦粉で作る「讃岐ウドン」の小麦の品種が輸入小麦の安いお値段と パンの材料でもてはやされて消え失せたのを再び品種改良交配で作り出したお話がTVの番 組「プロジェクトX」で放映されたのをみて,最近の讃岐ウドンの味が何故懐かしく美味しいのか をやっと理解できた。 温故知新「古きを訪ねて,新しきを知る」と云う。なんでもかでもファッション全盛の時代にあって 昔の習慣を見直す風習が帰ってくることを懐かしく思うのだ。 週末は参議院選挙だが、この予想が喧しい。もっぱらマスコミと政治家だけのお祭りのようだ。 しかし我々の生活の根底にある社会の底流は政治体制の充実にあるのは間違いない。一時 的な小事で惑わされることなく、政治家の人となりを視野に入れ、将来を見誤ることのな い人の選択が大切だ。全ては人なのだ。(党ではない!) 最後に万葉集から七夕様の一首を--- 天の川 霧たちのぼる たなばたの 雲の衣の かえる袖かも (巻十-2063)
メィンテナンス、修理をする、保守をする! 故障した時ほど寂しいものはない。どうして直すか? 6月16日
私は先月から故障の連続である! 順に挙げていくと、IC-780の電源が不良になった。再 度KWM-380のVFOシンセがロックアゥトする。TS-950SDXが運用していると段々IF利得が下がっていく、 マィクロフォンのPTTスィッチが入らなくなる。極めつけは愛車のBMW-850iがコンピューター故障で走らなく なった! そしてHi-FiアンプのJBLが片chからノィズが出るときた。ダィニングルームに置いてある SONYのHi-VisionのBS衛星のアンテナが利得がなくなった。しょっちゅう降雨対応の荒れた画面 しか出てこない。 ●これだけ15日くらいの内に起こると人と喋るのも嫌になる。勿論代変品はあるが、好き な道具でなければ遊ぶ気が起きないのはご存知の通りだ。IC-780もBMWも大急ぎでメンテの 依頼をして現在はそれの治って来るのを待つ日々だ。日の経つのがナンと長いことか? 何もする気がしない。夜はBedの中でカタログを取り出して読み返しては疲れて寝込むのだ。 ●昔、会社勤めの時代に「製品が故障したので治しに来て欲しい」と言われてお得意様の お宅に伺った時に、奥様が玄関で「とにかく昨日から機嫌が悪くて困ってました。もし や失礼があったらお許し下さい。」という耳打ちである。ステレォマニァで,会社の製品をいろ いろと買って頂いていた。40年も前のことである。其の方は50歳を越えてらした筈だ。 少しハムが出るという事で早速プリアンプを調べて初段の真空管のヒーターハムと判明して新しい 球と交換したが、その方の喜び方は口には尽くせなかった。その後料亭でご馳走になっ て帰宅したのだが、今その心境が理解できる。 ●今、自分が其の方の年代を越えて,その心境がわかるのだ!決して粗末には使用しない ばかりか、肝心なところはポィントを抑えて使用している。触るときの悦びも十分に感じ ながら操作するものばかりだ。それにも関わらず物には寿命があって壊れるのだ。メーカー が悪いなどとは決して思ってない。しかし自分が悪い使用をした事もないから,一層お ち込むのかもしれない。鬱憤の持って行き場がないのだ。 ●しかし嬉しかったのは、マィクのメーカーの代理店に恐るおそる連絡を取って15年前のパーツの 在庫をお訊ねしたら「ございます。お送りしましょう。」という事だった。マィクヘッドを 3つも購入して(ダィナミック,コンデンサー、セラミック型と交換できるものであった)自慢していた物 だったのだ。大会社のヘッドフォンなどはパッドが痛んだので交換しようと電話をしたらそれ は製造後5年経過しているので修理部品がありません!と断られて捨ててしまったこと を思い出した。デジタル・テープレコーダもソウだった。悲しい。 ●最近廃棄品の処理にもお金がかかる様になって思うのは,製造会社が自社の製品に真の 愛着を感じていないことだ。製品に寿命のあることは理解できる。しかし作った製品に 愛情をもって発売していたら,顧客が捨てる行為を留めたいと思うはずなのだ。三菱自 動車がこの1ヶ月ほどマスコミに散々叩かれているが、これなどは自動車が消費財で買い替 えられることを念頭においているから起こった問題だろう。 そして最大の問題は、商品を開発する人,販売する人が皆,経営者とは関係のない雇用人 でお金ほしさに働くスタィルだと言うことだ。責任は分担制だから、具体的な商品の内容に 責任を持つ方法がバラバラなのだろう。素晴らしいGDI直噴エンジンを開発した京都三菱の技 術員達がさぞかし情けない思いをしているだろう。 ●銀行から出向してきた人が役員をしたり,親会社から出向してきた社長が率いる会社等 では真の商品の理解の下に会社経営をすることが出来るだろうか? 金勘定だけで会社 経営が出来るのはホンの短い時期に過ぎない。創業者社長の本田宗一郎,井深 大,松下幸 之助,松田弘平と言った方々が新たに生まれることを望むのだ。 ●こうした世の中だから私たちは本当の製品,名機を探す目を磨かねばならないのだろう。 そして名機を手に入れたら世の中の為にも,それを壊したら必ず自己責任で修復して後 代に伝える作業をしなければならない筈なのだ。貴方がそれを出来ないなら,いい加減 な使い捨ての機器を購入するべきだろう。 ●私は辛いけれども生きてる限り所持する名機をメンテナンスしながら,良き時代を思い返して 過ごすことになるだろう。いや知らなければヨカッタのではないかと思うこともある。 6月16日 齋藤醇爾
新しいアマチュア無線の在り方 人の創りなせる業が芸術になるステップ 5月27日
その昔にある講演会で「科学は芸術足り得ない!」と言った友人の著名な劇作家の言葉尻 に憤然として、私は「それは違う!」と1時間もやりあった事がある。私も若かったが我々 の学生時代を思い出して、私は彼の好きな楽器のピァノを例に挙げて反論に転じたのだ! 「ベートヴェン時代のベヒシュタィンと今のYAMAHAのG8と,どちらが演奏会で綺麗な音を出せるか ね?」という屁理屈から始まったのだが、職人の技は科学と線引きされているようだ。 5月24日のBS衛星番組で放映された「マリァ・ジョァン・ピリス」さんのポルトガルのリスボンから300Kmほど 北のベルガィシュ村に拵えた芸術村の紹介だったが、これを見ながらシミジミと思い出したのだ。 ヨーロッパのピァニストで天才演奏家として著名な彼女の日々の生活は、この自分の村で三三五五 と訪れる音楽家や村人と一緒にパンを捏ね、音楽談義をすることから始まり、無料で有志 との音楽演奏を行い後進を生活の中から指導するという生活を送っている。そして時々の 大都市での彼女の演奏会に出演するのだが,その彼女が「芸術は日常生活の中に融合されて 生きるものだ」という言葉に打たれた。プレィアーの生き様が反映されて音楽は個性と芸術の 域に高められるのだ。(彼女は自分で私立の小学校も開いている。) 私はしがない技術屋に過ぎないが、技術の中にも技法と科学の融合点を見つける時がある。 音響工学などはその代表的な一つであろう。単に生活の利便性だけに生きる科学技術もあ るが,それもやがて存在が生活の一部になるときに,知らず知らずの間に道具から芸術の域 に入ってくるものだろうと思う。 アマチュア無線に目を転じて見る。最初は通信の基本の情報の交換に重宝された時代に素 人集団が個人の遊びの為に始まったものだ。現在のアマチュア無線は、必要な事柄を伝え る為に通信をする為ではなく、人と人の心の触れ合いを求めて行われているようだ。朝夕 の通勤時間にナンとなくするおしゃべりモービル・コンタクトもそうだろう。本当に大切なことはお そらく携帯電話で済ませられるし、その方が確実なのだ。HF帯で偶に出会う外国の局とも そのお互いのスイッチを入れて交信できた偶然性に堪らない悦びを感じているのだ。こうした 必然に程遠いものが心を通わせ宇宙の存在に神秘感を抱かせる--それこそアマチュア無線 の齎す胸ときめく一時なのだ。 道具として使用する通信機器も立派な芸術品だと思う。卓上のマィクロフォンも,電信のパドルも こうした通信に心を込める為の芸術品だと思う。最新の無線機もそうだろう。美しい!! 最近アマチュア無線家が減少しているのは確かだ。それは利便性を中心にしてアマチュア無線 を喧伝し、アマチュア無線入りした人が多い事に原因があるのではないだろうか?山登り に持参して緊急時に役立つとか、自動車無線で家と連絡が取れるとかと言った勧めで始め た人達にとっては、それに代わる道具が出現したらアマチュア無線の欠点が目立ち始めて 自然に足が遠のいてしまうのは無理はない。ピリスさんがいう生活の一部に成らないものは 芸術足り得ない--が原因だろう。自分を開放して語り合えなければアマチュア無線も成り 立たないものなのだ。 こうした考え方に基づいたアマチュア無線を何処で教えることが出来るのだろうか?と思 うと暗澹となる。確かにいろいろな遊び方がある。技術とか技法だけを中心とした遊び方 だ。しかしこれは飽くまでも個人のレベルで差がある。それよりもモット人間的な基本な 生活のお喋り、心の通うお話をする世界的な通信手段になる為の自己訓練が要るのではな いだろうか?狭いアマチュア無線から開かれたアマチュア無線をもっと探求するグループ が居てもいいのだが--- 5月26日 JA7SSB
「盗人猛々しい--」という格言をご存知か? 小泉北朝鮮訪問と拉致家族の子供5人の帰国 5月22日
固い顔をして政府専用機から降り立つ小泉首相が多分一番悔しい思いをしているのだろう。 結果から言えば25万トンの食糧と1000万アメリカ$との引き換え交渉なのだ。これを見ても北 がドンな国かは容易に想像できる。よど号事件の超法規取引で飛行機と日本円数億円でハィ ジャック犯の逃走を認めた時から日本は舐められてきた-としか思えない。アメリカならこうした 取引には応じないだろう。しかしアジア人と欧州人とはいささか違うようだ。困った事では ある。 一方領有権で韓国と揉めている「竹島」だが,現在この島から韓国のアマチュア無線局がAS-045の IOTAの分類でD77Aのコールサィンで運用中である。パケット・クラスターに日本の局が「Tok島は韓国領では ない!」と書き込むと,HLの局が「Tok島は韓国領だ!」と応酬しあっている。悲しくなるの だ。200海里領有権とか,石油の埋蔵の可能性のある海域が絡むから韓国は領有権を主張し ている。 私はDXCCもIOTAも欲しいけれどもこんな状態ではP5もD77も決してQSOはしないと決めてい る。朝鮮半島の民族の歴史を紐解くと結局は中国と蒙古民族に端を発しているのは間違い ない。今更、韓国民族とか、大和民族とか、言う時代か? 欧州連合が力をつけ、昔を水に流して国家統一を果たそうとしているのに比較するとアジア 民族の民族意識はまだまだ低いレベルにあるように感じられて成らない。多分文化という点 ではヨーロッパに遥かに遅れているのだろうか? 我々は平和を説く前に、政治も経済も文化も全てに確固とした哲学を持たねばならないの だろう。そうした第1歩としての為に25万トンと1000万ドルの医薬品供与が役立つ事を祈り たいのだ。歴史の評価は時間を要するのだ。とにかく小泉さんお疲れ様でした。5月22日
爽やかさと未練タップリ! 謝罪の連続。 日本の政治、アメリカの政治。 5月9日
福田官房長官が辞任したのは近来になくスガスガしい。年金未納問題は火付け役の民主党の 菅代表だった、此方は言を左右して留任を望んでいるようだ! この二人を比較して最近の 政党の傾向が見える思いがする。30年前はむしろ清清しかったのは野党だった。今の野党は 政権を手に入れる可能性が高い所為か自民党で花の咲かない不平不満分子連中のたむろする 場のように感じる。狸と狐が連合しているから大衆などはそっちのけで利害得失で論理を構 成している。大臣になりたいから代議士になるのか? 大衆の為に代議士になるのか?が明 確ではないのだ。 ●アメリカも大統領選挙戦を前にして汚い暴露合戦が展開している。イラクの捕虜の虐待な どもその一環のリーク合戦の齎す結果に違いない。ブッシュさん一人を責めるわけには行かない だろう。閣僚が揃っていて国政を担当しているのだが、本気で自由と民主社会を思って行 動する前にわが身の利害得失を考えているのかもしれない。こうした同盟国を持つ日本政 府は外交について確固とした信念に基づく行動が大切になるだろう。 ●北朝鮮の問題、とりわけ大事故の後に国際支援が欲しいと自ら寄付を申し出るしたたかな 民族集団(あえて国とは言わない!)を相手に交渉をするには、歴史の道程を反芻しながら 拉致問題、原子力問題を絡めた筋の通る交渉をしなければならないだろう。金正日の権力 保持のための援助などは理屈としての人道支援は通っても、禍根を将来に残すことになる のは間違いない。こうした交渉をするのが汚い政争に明け暮れる代議士連中に任せること に不安を持たないというと嘘になる。 ●イラク問題もこうした一部の間違った政治の行き方への批判を利用しての動きには警戒し よう。イラクから軍隊を撤退させることがよいことだ!とイキナリ結論に走るような事は 戒めたいのだ。人質と交換の撤退要求などは決して許されるべきではない。大義という言 葉の対語として不義がある。しかし小義というものもあるのだ。イラクにもアメリカにも 小賢しい奴らが居る。 ●日本の大学問題も深刻だ。猫も杓子も大学卒に憧れる風潮を利用した商売大学がはびこり 悪貨が良貨を駆逐するように、良い大学までが堕落していくのは見ていられない。昔官学 に対抗して出来た私学が明治時代に誕生したのとは違う形式の利益優先の株式会社の大学 の未来は暗黒状態だろう。学問を利益に利用する企業形態などは論外なのだ。こうした教 育が齎す若い青年たちへの悪影響は数え切れないだろう。 人はかく在るべきとする道を説くことから始めなければならない。真の人たる道とは己を 知ることにある。自己革新、自己浄化、そこから始めることをしたいのだ。何になるかで はなくて、何に成ってはいけないから教えるべきではないだろうか? 齋藤醇爾
スンニ・トラィアングル地域で民間人が虐殺! 再びイラクの人に 4月5日
あなた方は文明社会に挑戦するつもりでしょうか? この様な暴挙はいかなる理由があろう と許されないことです。死体を切り刻み橋の橋脚にぶら下げるというのはナミビァのかって の虐殺と同じです。こうした事がイラクの為になると思っているのでしょうか? あなた方 イラク人全てがそうだとは思いませんが、これは許せません。テロに狂奔する人はおそらく 扇動者に踊らされているだけに過ぎません。 日本も60年前に戦闘機に爆弾を積んで神風攻撃を仕掛けました。しかしこれは戦争であり軍 人が行ったものでした。あなた方に既に軍隊はなく臨時政府があります。 文明国から見るとあなた方には法も秩序もない野蛮人の集合体に見えます。人間という事さ へ否定され兼ねません。貴方がたが国際社会から見捨てられたらイラクの存在さえ否定され ます。 無政府状態という事を考えて我々は貴方がたの沈静化を待っています。しかしそれは時間の 問題です。私は平和を尊びますが、貴方方の暴挙を許すこととは違います。戦うことを恐れ ている為に平和を望んでいるのではありません。アメリカ人がどんな気持ちで今居るかを考 えて下さい。アメリカや同盟国が撤退するためには貴方達がイラクを再建する事しかありま せん。貴方方はフセィンの暴挙を見逃し、権力者にへつらって生きる道を歩んだのです。そ の間違いが歴史に逆行していることを知るまでは我々は貴方たちを教育する義務を持ちます。 これが文明社会の生き方です。ユーゴのセルビァ問題も、アフリカ諸国の不安定さも、パレ スチナ問題も、アフガンも全ては一握りの権力者の己のための政策に過ぎませんでした。 我々の権力者が全て正しいかどうか?はわかりませんが、我々は殺し合いをする前に話しを したり、立法府と司法府で調整して物事を解決しています。時間はかかりますがこれが現代 の紛争解決の手段なのです。 騒ぐ暇があったら、働くことを考え、歴史を学んでください。21世紀に18世紀の蛮行はもは や通じないのです。 Junji Saito
花見に事寄せて、先輩を訪ねる! 人生は出逢いと別れの連続であるが--- 3月27日
私が若い頃にお世話になった方がいらっしゃるが、先年退任されて山奥に引篭もられたと伺 ってからさえ10年以上が経過する。今年は住所を訊ねてお年賀を出した。そうしたらお元気 になられて千葉県の房総半島の山の中に畑をお求めになり奥様と一緒に晴耕雨読を楽しんで いらっしゃるという文面のお便りを頂戴したのだ。早速お電話とお手紙で花の頃に伺いたい という申し出を受けていただいた。 --こういっては失礼だが、K氏はすでに82歳,その上お体も弱く長い闘病生活をしてられた のだ。去年は私よりも若い友を二人も失ったので滅入っていたのだが、機会があれば御礼を 申し上げたかったので早速お訪ねすることにした。久しぶりに心をときめかせて550Kmをもの ともせずに車で走り出した。東京在住の友も2人が馳せ参じてくれて一晩語り明かすことにな ったのだ。 折から氷雨の降る房総半島の野島岬灯台を過ぎて田舎道を走ること福島から12時間目に宿を 探し当ててご挨拶もソコソコに午前4時まで語り明かしたのだ。現役時代にはとてもお尋ねで きない裏話をおききし、そうだったのか!!と納得もしたが若かりし頃の理解の乏しかった ことが悔やまれる。 ●晴耕雨読をよしとするひともいる。しかし仕事がなくなった老人たち(私も含めて)はそれ を決して幸いとは思っていないのだ。会社時代の労苦は様々ではある。しかしそれが今思 うと人生への糧でもあったのだ。苦しみは一時的なものだ。それを越える喜びの大きかっ たことを自覚する。 ●貴方もご恩になった方を訪ねて一言お礼を申し上げることは心が穏やかになるものだ。そ して自分の道程を振り返るよい勉強でもあるだろう。 齋藤醇爾 3月27日 筆者は今日で73歳になった。前日に古い管球アンプとローサでLPのシャンソンを聞きなが らすごした時は忘れられない思い出として長く記憶に残るだろう。Kさん、Eさん有難う。
イラクの人達に-- テロはアメリカの所為ではありません。あなた方の所為なのです。 3月19日
イラクでは毎日のようにテロ騒動が起っていると聞きます。そしてあなた方の中にはこれはアメリカ軍 が占領して駐留している為だという意見があるそうですが、今から60年前の日本もあなた方 と変わりない状態だったのです。職はない、食料はない、電気は不足して停電がよく続いた のです。勿論テロという言葉は当時の日本にはありませんでしたが、社会は不安定で国会前 でデモが行われ警官隊と衝突があって死者も出たのです。大学では原子力と航空工学の学科 は廃止され教える事を禁じられました。当時の帝国大学では暖房も冷房もなくガラスも割れ たままで板が打ち付けられていました。イラクやアフガンのあなた方は世界の国々の援助資 金を仰ぐことが出来ます。しかし日本は占領状態が昭和27年まで,終戦後丸6年も継続したの です。世界は貧しく食料等の支援はアメリカだけがしてくれました。 その上私達の日本は資源に乏しく僅かに石炭があったに過ぎません。そして我々が住宅を建 てやっと住宅政策が実施されだしたのは、昭和30年過ぎになってからです。 自分の国を今日にする為には日本にも形を換えたテロがあったのです。それをアメリカの所為に して抗議をするという間違いを日本でも犯しました。本気で武力で政権を取れると思った人 達が日本にも居ました。日本共産党、日本社会党がそうです。そして労働組合がその資金源 を担当したのは事実です。 真の独立とか民主主義社会は長い年月と人間改造が必要です。その基本は人間教育であり社 会風土の改善にあると思います。更に宗教から離れた自然科学と生産力を獲得する事にある ようです。唯違いがあるとしたらお国と違って武器が一般社会には流出しなかったことでし ょう。 お国の宗教はイスラム教です。我々にも神道とか仏教があります。しかしこれは法律とは別 ものです。確かに長く植民地としてお国の人民たちは搾取され、統治され、独裁国家の中で イスラム教に救いを求めたに違いありません。それは日本でも徳川時代に農民が税金に苦し む中でキリスト教に救いを求めたり仏教に救いを求めて一揆という名の騒乱が多くあったの です。しかし祈りよりも働き、学ぶ道も忘れないで下さい。 しかし我々も長い時間をかけて国を開き、外国とお付き合いできるようになりました。貴方 がたも同じ長い苦難の道を歩んで国を再建することになります。今の日本人達が全てこうし た事実を知覚しているとは限りませんが、歴史をひもとき、真のアラヴ人の国を再建する為 に忍耐する事をお願いします。我々の国も経済政策の過ちのために今貧乏な経済状態に置か れていますが、あなた方のために資金を投入している事実も忘れて貰いたくありません。 人と人が殺しあう愚に気づいて欲しいです。言葉が通じなくても手話でもなんでも使用して 理解する為の話し合いをして欲しいのです。 齋藤醇爾 3月19日
花の季節、時分の花 世阿弥が説く、天分の開花とは? 3月8日
花便りを待ちかねる時が来た。一荒れごとに春の気配が漂う頃になったのだ。学校も卒業式 の練習をしたなどというお話が聞こえてくる。3月8日付けの「民友新聞」のコラムに世阿弥の 「時分の花」という言葉が出てきた。要約すると12-3歳頃の少年期の天性の開花を指してい るのだが、人間の開花はどうやら一度のようだ。この頃に己の才能を磨くことが出来るよう な機会に接した人は成長期の学習時期に目標設定が容易に出来るのだろう。 ○親としてこうした子供の才能に気が付く人は少ないかもしれない。だから偶然の機会でし か子供は才能を開花できない。しかし周囲に居る人たちが気づいて開花させれるかもしれ ない。 ○職人芸という言葉がある。それは個人の天分によって裏付けられるものだろう。誰もが素 晴らしい絵を描いたり、練習だけで素晴らしい彫刻を作れるものではない。多くの美術学 校があっても、ルーベンスやゴヤ、ルノアール、ピカソが何万人も出てこないのはそこに ある。 ○素晴らしい工科系の大学が世界中に沢山できた。しかしアィンシュタィン級のサイェンテ ィストが雲霞のように生まれただろうか? Noである! ○どうも12-3歳頃の才能の中にその芽があるかないか?で決まるようだ。確かに努力とか研 鑽は必要だが、無から有を生じることは出来ないようだ。 ○誰かが(島崎藤村だったと思う)「誰でも努力することで並みの事は出来るようになる。し かし傑出したとか、不出生の天才的なことは、努力だけでは出来ないようだ!」と言って る。それを天分というのかも知れない。 ○同じ吉野櫻でも時々異常な種が見つかることがある。それは気付かなければ一代で終わっ て仕舞いかねない。異常(少ないから異常というのだが)なものを交配で育て上げて新しい 美しい花を創りだすことは大切なことだ。それを人では教育という。 私は歳をとって人は権利は平等だが、能力は平等ではない--と思うようになった。言い換え ると、人類に貢献できる人と、自分が生きるだけがやっとの人が居るということだ。多分誰 でも同じには出来ない事がイッパイ有るのだろう。アマチュア無線一つ取っても巧い人、そ うでない人がいる。しかし法ではアマチュア無線家として一律に扱うのだ。 60億人を越えるホモサピェンスが地球上に生息する。これを一律に同様な種として見る事に そろそろ反省があってもいいかも知れない。天才教育が見直されてもいいのではないか? 2004年3月8日
社会情勢、オゥムの麻原に死刑判決、北は形だけの6ケ国協議! 鶏インフルエンザの鶏肉を出荷した京都府の養鶏業者、子供を殺す親--etc。3月2日
2月中の社会のお話はまったくもって情けないことばかりであった。まずはオゥム(現アレフ) の裁判である。宗教に名を借りて人を殺傷するなんて卑劣としか言いようがない。そしてこ んな人たちの為に膨大な時間と経費をかけて裁判をしなければならないことを考える。法治 国家である以上はこれを否定できない。-だとしたらこの裁判を通じて経過を民主主義とは 何か?という実践の為の教育の場として生かすような勉強に持ち込まねばならないだろう。 学校教育とはあらゆる機会を捉えて、不義不正の観念を縦横に説かねばならない。ところが 教育の場に師であるべき教師が女子生徒に触るとか、看護士が施設に収容されている女性に 対して性的な接触を持つとか、16-7で女性を襲い性行為に及ぶことは、教育のナンたるかが 自覚されていないように思えるのだ。 学校とは単に社会にでる地位と職場を獲得する資格の一つに考えられていることに問題があ るのだ。試験に受かる為に覚える教科学習の場に成り下がった学校に問題がある。もう一つ は家庭内での教育がまったく為されていないという事だろう。子供を虐待する、殺すという 親に育てた教育環境を考え直す必要がある。 商業主義が全てに優先し、拝金主義を評価する世の中に成り下がったのは社会の構造にもよ る。損得を度外視してもしなければならない事がある事を今の人は忘れているように思える。 倫理を説き、人道を説くにはまず己を正さねばならない。一体どこから手をつけて軌道を修 正したら良いのだろうか? 貴方は自分の為に生きているのだろうが、地球を共用している 他人のことにも責任があることを自覚しないと生きては行けない。自分の家庭、自分の属す る小社会構造(会社とか村とか町とか--)の中で存在価値がなければならない。社長になれば 自分の会社だけが成り立てばよいと考えたら間違いだ。知事になったら自分の県だけが財政 的になりたてばよいのではない。一国の大統領になったら自分の国だけがよくなればいいと 考えてはいけないのだ。 己の利益、収入だけを求めるのではなく、関連する皆の為に何を差し出せるか?ということ が大切なのだ。こうした事を一つ一つ教えたり、実践することが今の人達に求められている。 そうして世の中を見ると、何が間違っていて、何をしなければならないかが明確になる。 麻原をみたら何をしてはいけないか?がわかる人間、北朝鮮をみたら国は如何にあるべきか がわかる人間、を育てよう。お金がなくても生きていける社会環境を作ることの為に他人に 頼らない自活能力を持つ必要があるように思う。 間もなく桜の季節が来る。今年は山の中にひっそりと咲く山桜を見に行ってみよう。植物は 一人で自然だけを相手にして生き続けている。何か学べるかもしれない。 齋藤醇爾
グリコのおまけ! 覚えてる? --あれで科学を志すようになったのに感謝する 2月2日
私たちが過ごした幼少時代(小学校1-2年まで)は、ラジオも午後6時の子供の時間位で、遊び は自分で工夫したものだ。小学館の付録とか,グリコのおまけは遊び道具の一つとして大切な ものだった。グリコのおまけを専門に作ったという宮本順三さんが去る1月13日に88歳で東大 阪で亡くなったという記事を週刊誌で見てお礼を言いたかったのだ。 ●小さな漫画のハトロン紙の原画を青写真風に焼き付けるもの、ピンホール・カメラの組み立て付録から グリコの点数を集めて貰った日時計などは今もハッキリと覚えている。本当に送ってくるのか? と期待に胸をときめかせながら郵便受けを毎日見て待つ習慣は、この時が最初だったのだ。 ●アルミの4x5センチ位の瀟洒なケースの蓋を開けると、指示板がバネで立ち上がる構造の日時計は中 に磁石が入っていて北に向けるように書いてあった。それが何故か?と父親にしつこく訊 ねたが聞いても良く判らないまま何時も紐で首から下げていたのを思い出す。おそらく初 めて天体構造に興味を持った材料だった。 ●次は望遠鏡の付録だった。逆さまに見えるので余り面白くなかったけれど、こうして私は 物作りに興味を持ったのだ。そして大きなものを簡単に小さくして性能は落ちるけれども 同じ目的物を拵えることに興味を持った。こうして原理原則を少しずつ理解したのが思い 出されるのだ。 ●高等学校でレンズを磨いて天体望遠鏡を作ったのは思い出深い。曲率を計算しマィクロメーターの使 用法も覚えた。今の子供達は完成品しか知らないだろう。それは学校教育の在り方が受験 一本槍の授業になったからなのは確かだ。思考力を養い時間をかけて自分の物に育てる時 間がないのだろう。だから道具を使用することは出来ても、壊れたら直せないし、原理と か理論を知らないままで過ごしてしまう。物が豊富な時代、商業主義が横行する中では自 分で作るよりもお金で買った方が早い! それが進歩向上を停止させていることに気付か ない。 ●それだけではない。お金で全ては買えるから、基本はお金を沢山持つものが知識を獲得で きるような錯覚に捕らわれ、オカネが欲しい!となってしまう。学校時代から物を作る事 ではなく、オカネを如何にして沢山貰える職業に付く為の学歴を得るか?の為に進学する ようになる。宮川さんのように子供たちに夢を与え、そこから生産する為の知恵を育てる ような大人がモット沢山居てくれたら世の中はもっと良くなるのにと残念に思う。JS. 2004年2月2日
狂牛病と鶏のSARSで外食産業が干上がる! ここまで我々の食べ物は外国産に頼っているのか? 何故だ? 2月1日
中国は必死になって鳥SARS騒ぎを沈静化しようと努力中、一方アメリカからの輸入牛肉が今度は 狂牛病で輸入を禁止の処置をとった。1月は外食産業にとってはアタマが痛いに違いない。 有名な「吉野家」の牛丼はアメリカ牛のリブに付いてるクズ肉を安く輸入している為に他の 産地の牛肉では今の利潤を満足する販売価格が出せないというのだ。食品産業が抱える問題 が明確になるのは望ましい。ホンコンでは旧正月が終わったところだが、中国からの鶏が入荷不 足で庶民のお正月の食卓から北京ダックと鶏が消えて大騒ぎだというのだ。 ●食料の自給が出来ないのはホンコン位か?と思っていたら日本もソウなのだ!この原因は食料 もまた経済原則に基づいて利潤のないものは取り扱わなくなって久しいということだ。魚 一つでもそうだが旬以外では近海ものは殆どオーストラリァかマダガスカルからの輸入なのだ。マグロ などを寿司やで握らせていて得意になってると、遠くはノールウェイから近くはフィリピン産のもの なのだ。最近蕎麦屋で聞いたら、蕎麦粉も中国から来るものは値段が5分の1です--という。 ●かと思うと朝鮮人参が実は福島県の会津地方で栽培されているというのだ。道理で美味い 物がなくなったと思った。毒が入ってなかったら(無害ならの意味)良品という時代は過ぎ たのだ。 ●TVなどでグルメ番組があるけれども、昔の日本風の倫理では人様の前で食べ物の事を話すの は、武士の嗜みに悖るものとされた。それがドウダ、大口を開け、舌鼓を打って「奥深い マルミがあります」てな事をのたまう。あれは町民どものすることで卑しいものが好むも のだ!と教えられた覚えはないか? ●栄養がどうだこうだから始まり、確かに食は命の源には違いないが、自分で育てたものを 食する習慣に戻るべきではないだろうか? 世界中が同じものを食べる必要が何処にある だろう。食に関する問題は雪印から始まり、輸入品問題はどうも不明朗な陰が付きまとう。 これも日本の農家がしっかりした生産の姿勢を持たないところに原因があるのではないだ ろうか? 工業一点張りで来たこの40年、それとて安い労務費に押されて日本の製造業の 生きる道は日に日に狭くなっている。そのつけが今度は農業だ。一億総出で移民という事 にならない為にも、生活態度を改める必要があるのではないか? --21世紀の日本人に倹約のすすめである。Hi! J.S. 2月1日
世論調査は正しいか? 質の高い回答だろうか? 自衛隊派遣反対が51.6%と共同通信はいうが? 1月20日追記
民主主義社会につきものの世論調査はTVの視聴率から始まり、現政権を支持するか?まであ るのだが,このところイラクに派遣する自衛隊の派遣に対して反対の声が強いような報道が多い 見出しは元気がいいが、調査項目を調べると,反対の中に「治安が悪く危険だから」という項 がある。賛成の中に「自衛隊以外の派遣は危険だから」というのもある。これは同じ事を理由 に上げているのだ。この調査は電話による調査だという。恐らく理由を何回も聞かないし書 面でないのも前の項目のヤリナオシが効かない意味でも問題なのだ。誘導尋問に近い形で世 論を動かすことも不可能ではない。かっての労働組合の組合員調査に似ていないか? 貴方は月給を上げて欲しいか?にNoと答える人間は居ないのだ Hi! ●調査は科学的になされていなければ意味がない。こういう調査の数字をグラフにして如何に も世論は半数以上が反対だ!と思わせるのは問題があるだろう。もっとも賛成が50%以上だ となってもこれは問題だ!!もっと学識経験者に依頼して共同通信は報道配信に徹すべき ではないか? ●物事の理非がわかる年代か?という対象も絞りたいものだ。電話で回答に責任のないよう な問いを発すること自体が無責任すぎると考える。 これが科学関係の調査だったら条件が問題があるとして取上げられないだろう。私は何時 もこの種の世論調査の数字の見方に自分の判断基準に合わせた補正係数を加えることにし ている。賛成と反対の比率が80:20という比率に達しないものは,信頼すべきではないのだ。 ●自衛隊を派遣するという事自体の内容を考える必要がある。政府の命令で復興支援に日本 人を派遣したいと仮に考えたら,国民に命令する権限はない(法律がない)から権限の及ぶ 範囲で人を選択しなければならない。日本を防衛する為に志願した自衛隊員の方々は最も 適した人たちである事は確かなのだ。防衛とは間接的な行動も当然視野に入れるべきなの は当然なのだ。危険のあるなしは保険料率でも判るとおりで今論じるべき問題ではない。 ●マスコミの大切なことは物事を理解できない人も含めて現実を正しく報道することなのだ。 声を張り上げて(北朝鮮の放送のアナウンサーの口調)大衆を或る路線に誘導することではない。 史観を見つめ、人間愛を基底にして淡々と説明しなければならない。予断を持って対処す るかのごときは戒めなければならない。日本がアメリカ等の連合軍に占領されていた時間は実 に6年以上だったのだ。イラクを1年足らずで新政権に任せるなどで開放が完成したなどという のは間違いもはなはだしいのではないか?(アメリカは結果を急ぎすぎる,本気でイラクの人の事 を考えていないのではないか?) ●君が首相ならどうする?という考え方で政治は考えるべきである。なんでも反対の昔の社 会党と共産党が今どうなったかを見るといい。共産党は当面、天皇制と自衛隊保持につい ては反対を止めると党大会で決議したが世の中は確実に変化している事実から目を逸らせ ることは出来ないのだ。 JS. 1月19日記 ●筆者が望む調査の代表は「毎日新聞のスィッチ」というWebのものだ。このようにY,Nで答え る形式の調査でしかも質問が単純明快であるものを見て欲しい。ハルウララへの回答はニコニコして しまうではないか! http://www.mainichi.co.jp/eye/switch/index.html 見てご覧な さい。追記1月20日
新年明けましておめでとう御座います。
読者の皆様もよいお年をお迎えのことと存じます。編集者一同から初春の御挨拶をお送りし ます。去年はイラク,アフガンなどテロへの対応に追われた世界中でしたが,アジァの一角にある北朝鮮 は相変わらず強気の発言を繰り返しています。最後の共産主義国家の中国がある地の利を頼 み核兵器という実体のないものを振りかざし過去を清算できない国として最後の抵抗をして います。地中海の暴れ者のリヴィァでさえ,核施設の査察を認めて多量破壊兵器を廃棄するのと 引き換えに経済制裁を解除してもらう道を歩み始めました。現在バルカン半島のユーゴが獄中の元 大統領のミロシェビッチ氏を議会の比例区で選出する挙にでたのとイラクとアフガンの部族長達の権力争 いが無知な大衆を引き込んでテロの温床になっているのはやり切れません。イスラム・ヒンズーといっ た宗教がらみで統治をする国々の混乱はパキスタンの政情不安も含めて解決に至っていません。 折からイスラムのイランで大地震が起り数万人が死ぬという大惨事になりました。隣国の中国といえ どもSARSの混乱とか天然ガスの噴出事故で死亡者が出ており地方都市は未開の儘です。 人間は権力者達の勝手な都合でその生活を圧迫されたり地震で死ななければ成りません。 ●3000年前と同じ様な権力の集中が21世紀になお一部の国で残っているのはナンとも残念で すが、日本に住む皆さんはこうした国の人達に比較すれば遥かに平和で豊かな生活を営ん でいることを自覚し、より良い社会建設を目指して夫々の出来る限りの奉仕をしたいと思 うものです。 ●イラクに派遣される人道支援の為の自衛隊の隊員さん達が,我々の代表として彼の地を見たり 感じて御無事の帰国を願うものですがその経験を是非語って日本の将来のために生かして 頂きたいと願います。 ●一方アマチュア無線家である私たちはこの局を持つ権利を如何にしてハム以外の方々に還元 するか?という奉仕の方法を考えたいものです。イランのような地震が起ったら携帯電話は全 く役には立たなく接続が出来ないという結果にならない保証はありません。国によって保 証される贅沢な電波の使用権利を充分に生かして奉仕作業を行う為の訓練も大切な業務だ と考えます。個人で出来ることは限りがありますから、グループでの活動が大切になります。 平時の何事もない時に非常を想定し、開かれたクラヴ活動が大切な所以です。 ●不確定な世相を越える確固とした生きる信条を持ち、精一杯の努力を傾注して2004年もこ のWebは努力する事を誓います。 編集長 齋藤醇爾 2004年1月元旦
Merry Christmas ! メリィクリスマス-- 宗教と争い! 12月24日
初めてのクリスマス・プレゼントを思い出していた。母がクリスチャンだったのと外地に住んでいたから家に は神棚も仏壇もなかった。町に出てもロシァ正教会しか見なかったのだ。あれは中国人の神様だ と廟を教えられた。色とりどりに彩色されて髭を生やした像は,人間的過ぎて拝む対象ではな かったように思う。その点教会のキリストの像はシンプル過ぎしかも人の罪を背負って磔になったと いう犠牲的な点に我々よりも一つ上の次元を感じるものがあったのだ。キリスト教とクリスマスがどう いう関係があるかは判らなかったが,24日の夜にサンタクロースがプレゼントを届けて呉れるという事は 知っていた。 ●或る日百貨店でみたブリキに彩色した金属製のダグラスのDC-1の玩具を「あれが欲しい」と言っ たら、25日の朝起きたら枕元にアッタのには驚きであった。当時の家の間取りから考えると 長春の官舎だから私が数えで5歳だった筈だ。妹はママァ人形だった。どうしてサンタクロースが私の 希望がわかるのだろうと不思議に思ったものだ! ●私の家ではこうして宗教との関連は最初はキリスト教だった。祖父が亡くなって初めての葬式 で浄土真宗の様式の仏教儀式に初めて接した。意味のわからない経典は親しみのないもの だった。満州事変が起ってから学校から神社参拝に行くようになり神道に触れたが神様が 幾つもあるのは理解できた。しかし平易な言葉で倫理を説くキリスト教ほどには判らなかった。 ●そのご中学校で西洋史を習い十字軍という戦役を教えられて異教という考えを知るが宗教 が戦争の理由になる事がなんとも理解を越えて納得が出来なかった。大学では折からの自 由主義(デモクラシィ)と共産主義(コミュニズム)の狭間で政治環境の出来上がり方に興味を持った。 統治者と宗教の結びつきが戦いの正義を唱えるのに便利な理由で、宗教を巻き込む闘争が 起こされることが理解できるのに時間がかかったのだ。 現代の戦争は、自国が侵略された!或いは自国を脅かす派閥を取り除くことを正義として 唱える。そして国連をよりどころにして制裁処置に出るのが一般的だ。しかし被攻撃者は それを宗教がらみで捉えて反イスラムの謀略だとする。先進国では憲法で宗教を政治的には無 関係とする施策をとっている。 ●神様(モシあるならば)こそ迷惑に感じておられるだろう。偶々宗教関係者が1国の首長とし て存在し,法衣をまとっている為に,法典の都合の良い部分を引用されて戦争を自分の為で なく、神のためにするという大義名分に摩り替えるからだ。イラン,サゥジ,アフガンが未だに宗教 を立法,司法に組み込んでいる。 ●クリスマスはイェスの再生の大事な儀式だが,今の若者達には年中行事の一つに過ぎず,商人にとっ ては大売出しの大切な時期としてしか認識されない。しかし此処まで大衆化したクリスマスは 平和な時代の大切な行事として過ごされるなら素晴らしいことに違いない。元朝参りの行 事もあわせて2004年は常識が倫理の域にまで高められる明るい年になって欲しいと心から 願いたい。 ●私は日本流に歳を数えると74歳になる。父よりも長く生きながらえたが祖父の歳にはマダ 及ばない。幸い健康にも恵まれて今の所異常はない。このWebも2004年もまた継続して編集 出来るだろう。読者の皆様のご健康と貴家のますますのご隆昌を心から願うものである。 12月24日 --齋藤醇爾
初めての動力飛行機が飛んで今日が100年! 12月17日
ラィト家の兄弟が苦心して作成したエンジン搭載のフラィアー1号機が,1903年12月17日アメリカのノースカロライナ州 のキティホークのキル・デヴィル・ヒルで砂地に敷いたレールを滑走路にして,弟のオービル・ラィトが初めての飛行に 成功した日である。当日の4回目の飛行では260m,59秒間の飛行に成功した。初めてプロペラをつ け,尾翼をつけ,操縦可能な機体として飛行をしたのだ。 今日の飛行機はエンジンはターボファン(ジェットエンジン)になり、最高速の有人機といえば音速の3.2倍で (時速3400Km)で3万mの高空を飛ぶことが出来る。戦闘機の平均速度は時速2000Kmである。 ボーイング747(通称ジャンボ)は航続距離で20000Kmを無給油で飛翔する。60年前にはB29がやっとの 事で5000Km飛べたに過ぎない。 これを技術というのだ。今日私はこの飛行機で福島から大阪までを飛ぶのも何かの縁だろう。 何かを人類のために出来る人は素晴らしいと思わないか? 同じ人生をいろんな生き方をする 人がある。貴方はラィト兄弟のように記憶されるのか?それともサダム・フセィンのように生きるのか 100年を経過してなお人類に貢献できる人になりたいと思わないか? de JA7SSB
サダム・フセィンが捕らえられる! 日本は自衛隊(空海陸の3軍)をイラクに派遣を閣議決定する 12月15日
12月14日にイラク駐留のアメリカ軍司令部が「サダム・フセィンを無傷で捕らえた」と発表する。日本では先 週,閣議決定した自衛隊のイラク派遣でマスコミが騒ぎ立てている。一方でブッシュ大統領は「イラク鎮圧に 協力しなかった国のイラクへの投資をさせない」と言って,世界中からブーィングを浴びている。 ●こうした騒ぎを静かに振り返ることは必要だろう。まず日本のマスコミの取上げ方はTVを見てい ると不愉快に成るくらいセンセーショナルにタィトルをつけているのに気づく。おそらく視聴率を上げる 為としか思えない騒ぎ方をしているとしか思えない。 ○世論に迎合するような番組の組み方も気になる。したり顔のニュースキャスターにも飽き飽きする。 軍事評論家という得体の知れない人の話も聞きたくない。(ニールセンの視聴率調査の裏をかくと いうTV局の言う事を信用できるか?) ○自衛隊の派遣に私は必ずしも全面的に賛成するものではないけれども,額面通りの人道支援 の為の協力をしに行くという事については,危険のアルナシに関係なく賛意を表し激励すべ きだと思う。これは国家の存立を賭ける外交の一環として必要なことなのだ。 ○危険だから辞めろとか言ったら,人に間違いを是正するために注意するのも辞める現代人の モラールと変わりなくなる。その場を回避して自らを守るという姿勢は自分を失う事なのだ。 ○確かに現代くらい不確かな時代はないだろう。しかしそれだから何もしないという事を是と して良いことではない。 ○社会党や,次の政権党に成れるかも知れないという民社党が盛んに反対を言うけれども彼ら はおそらく自党の復活の為に主張する部分が多いのだ。反対意見も結構だが彼らが同じ環境 に置かれたらドゥするだろうという冷めた見方をすることが望まれる。 ○ブッシュさんの言うことも一理ある。これはテキサス人らしい正義感の表れだろう。危険を侵して正 義を実行したものに対して特権を与えるという考えは,能力のない人達からはウケないのは 確かだ。しかし多民族国家のアメリカ大統領としての再選はまず難しくなるだろう。 ○21世紀という不確定な世の中は,力だけでなくあらゆる能力で優れていなければ成らないの だが,そうした人は非常に少ない事が問題なのだ。人を創ることへの配慮,教育の場の醸成こ そ急務なのだ。哲学観の欠如した人が多く利益優先の拝金主義を根絶するのは容易ではない。 過去から未来まで一貫した姿勢で自己主張をする難しさは,むしろ己の弱さにあるのではな いだろうか? 齋藤醇爾(署名)
今日12月8日は1940年に日本がハワィを爆撃した! 日米開戦からなんと63年が経過した-- 12月8日
日本の連合艦隊がオァフ島のアメリカ海軍基地を艦載機で爆撃したの今朝の早朝だった。それ から63年、この日を覚えている人は少ない。当時の新聞には淵田少佐がライカで撮影した従陣 で停泊するアメリカ太平洋艦隊の旗艦群から水柱が上がる写真が掲載されていた。今日はハヮイ では当時の戦艦アリゾナ上で追悼式が行われるはずである。 ●世界の状況は一転し日本はアメリカの同盟国として在り,ドィツも同じで共にイスラム諸国に出兵をす る。植民地は世界中からほぼ消え去ったが,殺し合いは無くなっていない。テロが横行し実行 する側は様々な理由を挙げて事の正当化を訴える。南米諸国のゲリラ戦闘,近くはアジアでも頻 発している。アフリカは言うに及ばず紛争は貧しい地域を中心に衰えを見せない。 では貧しい地域に援助をして苦しみを除くことで,紛争を回避して社会秩序を取り戻そうと いう発想で様々な企てが経済先進国の間で過去行われてきた。しかし社会秩序が混乱してい る地域や国々ではこの援助も本当に援助を必要としている層には届かず,一部の権力者を潤 して逆に権力の集中化に利用されているのを否めない。 ●中南米,アフリカ諸国,中近東の過去の援助が,今日の紛争の引き金にならなかったとは言えない のだ。アフガンのタリバーンもかっての米露の冷戦時代の援助合戦の結果だった。 イラクもかっての イラン・イラク戦への援助の結果だった。政治目的の援助位いい加減なものはない。 ●こうした経過が近代史の勉強が情報不足のために出来ない地域に住む一般民衆には,事の正 邪を判断することが出来ない儘,民族感情に煽られている部分は少なくない。 ●私なども1945年当時に,何故同じ中国人同士が国民政府と共産党軍で戦うのかが理解できな かった。統治権力者が事実を伝えない事で,大衆の意識を誘導し自己権力の保存に利用する からだ。情報を自由に得られるように成っているといっても紛争地域の情報の真偽性は怪し いものが多い。 ●真の援助とは真の情報を歴史観に基づいて教えることでは無いだろうか? 教育の輸出に心 がけたいと思わないか? 齋藤醇爾
奥大使,井上一等書記官の遺体が帰国。司法解剖も終わる。 仕事で死ぬことは幸いだと思う。 12月5日
大使になって公館で公私混同の生活をしている外交官も居れば,危険な地域で働く方々もいる。 しかし其れは何も外務省には限らない。どこにでも有用な優れた人材は少ないが居り,命を張 って働いていることを忘れてはならない。 スペィンでは国葬だが日本では外務省葬だということに文句をいう批評家が居たが,そんな事 は問題外だ。 ●自衛隊の海外派兵について,危険区域に出すなという野党の政治がらみの反対がある。生命 の尊さは確かだ。しかし自国の大使館を他国に警備してもらう国なんて珍しいのではないか とも思う。政府が機能していない国に大使館を置く以上,自分の力で警備をすることは大切 な事ではないか? ●現在の自衛隊は徴兵制ではなく志願制である。一朝有事に際しては危険な職業である事を自 覚して志願している事を忘れているのではないか? この辺の事情を考慮した派兵論議をし て欲しいと政治家諸君にお願いする。私たちの祖父,父の時代には考えも出来ない論議がお こなわれる。 ●しかしイラクの現状は酷いものだ。この国は戦争に負けて停戦条約を結んだり,降伏条約を結ん だのではないという点が問題なのだ。勝手に戦争は終わったと言っているのはアメリカとイギリス なのだ。カルザイ政権と平和条約を締結したのでもない。戦争地域である事を知らなかったとは 外交の専門家なら知覚していて当然なのだ。さらにアフガニスタンと異なり石油資源を持つ国だと いう点は,石油資源に乏しい連合国は侵略者に見えるだろう。イラクとかクェートの元宗主国がイギリ スである点も問題点だ。 ●これ等の諸点をアメリカは等閑視して開放の大義だけでイラクに踏み込んだ。こうした諸点をブッシュ さんに膝づめで語り路線を修正する説得をする国がないのだ。自国の経済的利益だけを見据 えて行動する政治はご都合主義ととられても仕方が無いだろう。トップにたつ政治家に歴史の 流れから問題解決に踏み込む知識的外交手腕がまったく欠如している点が反省材料だ。 ●事前にあらゆる努力を行い,その上で出た自国民の犠牲なら大義としての納得もいくのだろ う。人道支援という美名は,人道がまず理解でき他国民の人道の実情を理解する事からはじ めないと北朝鮮の軽水炉供与みたいなことになって,お金と資源を無駄遣いしてしまう事に も成りかねない。そして結果として北に悪宣伝をさせる材料として残ることになる。
日本のH2Aロケット打ち上げに失敗! 偵察衛星を2機搭載したまま(約1000億円)太平洋に沈む 11月30日
2003年11月29日1333JSTに種子島から打ち上げられたH2A,6号機は,大型補助ロケットの切り離しが 出来ず衛星軌道に乗せる初速に達せず,発射後約11分後に自爆させられた。 ●すでに各紙で報じられているが,多段ロケットの切り離しボルトに仕掛けられた爆薬が点火しなか ったものだ。お粗末としか言いようがない。機関銃弾の不発率は現在0.01%だそうだ。10000 発撃つと詰まる勘定だ。量産品で安定した機械作業でも不良は出るのだ。この部品は手作り のボルトなのは間違いない。(こんなものは量産はしない) 個人の手作業に任されるのだ。 それは検査をするといっても爆発させたらなくなるものだから,検査はシミュレィションに頼るしか ない。 ●電気雷管を使用しているのだろうが,普通の設計者なら雷管を複数個内臓させて不発の確率 を半分にし,電気系統も2箇所から引っ張る。これが最低限のフェィルセィフ機構なのだが--さて?? ●恥ずかしくなってしまった。大企業なら心配ないという大方の事務屋の考え方は改める必要 がある。(三菱重工が製作している-多分下請けで造らせているのだろう。) ●原子炉でもそうだが,福島の第1原発の非常水タンクの中に作業着からスパナまで置き忘れている 作業員がいる世の中だ。物を創る,造る,作るを区別できない人達が,金を計算しながら働く 社会構造から変えなければ成らない。 ●中国のロケットがいいとか悪いとか言うつもりはない。所詮はお遊びのゲーム気分で仕事をする 日本人の体質を改善しなければ危なくて傍にも寄れない。コンピューターもTVも外国製が80%を越 える現在,飛行機と同じに全部輸入してはどうだ! 物造りに従事してきた私はガッカリした。 11月30日 齋藤醇爾
飛行機,Airplain--100年 ラィト兄弟がアメリカで飛んだ 1903.12.17 私は飛行機に憧れた、初めて見た飛行機はフォッカーだった! 11月16日
隔月位に飛行機のお世話になっているが,最初に父に飛行機をみに連れて行ってもらったのは 1936年だった筈だ。当時の朧な記憶を辿って写真集を探してみてそれがフォッカーの複葉機だった のは間違いない。当時,飛行機が発明されてからタッタの30年しか経っていなかったのが不思 議な感じがする。戦時中動員で飛行場に居た私は97戦に乗る機会を得た。その数年前まで模型 のラィトプレーンを作って校庭で飛ばしたのが夢のように感じたものだ。 ●飛行機とか受信機とかの素晴らしいのは、物理学の原理に基づき,関連の工業製品の進歩と 応用が渾然一体になって完成度を高めていくことにある。理屈が通り,多くの組み合わせの 中に進歩が秘められている。今日の飛行機の飛ぶ流体理論は1930年代にはほぼ完成していた。 しかしエンジン,機体設計,材料工学は幼稚の域を出なかった。 ●1990年以降コンピューターの普及は,どんな形の飛行機でもフラィバィワィヤー方式で安定に飛ばせるよう になったのだ。人の感覚に頼って操縦した時代から今はソフトの力を借りてより安定な操作が 可能になった。 ●50年前の飛行機の設計は家内工業的でも可能だったが,現在の飛行機の生産は膨大な周辺技 術の支援なくしては出来ない。即ち個人の持つ工数(寿命)では完成できるような物ではなく なったのだ。ここに分業化の基本がある。個人の力では出来ないのだ。こうして企業体が力 を得てきた。組織を通じて個人を管理して能力を引き出し,完成品に至る道程が出来た。 ●しかし原点は人の能力に在る。いくら組織が出来ても,素晴らしい管理力があっても,基本の 原点を見つけ出す人なくしては物は出来ない。その逆も言える。個人技が直接すぐに成果に 結びつかないのが現代社会構造なのだ。今の若者達が結果を早く求める余りに,報酬に拘り 待つことが出来ないか,或いは希望を持てない儘,去っていったり,努力しなくなるのを見る のは辛い。 ●社会の進化(退化)の中で70有余年を生き延びてきた私自身,道がかくも遠く更に時間を要求 されるとは思わなかった。ラィト兄弟がノースキャロラィナ州のキティホークで飛ばなくても,早晩誰かが発明 しただろう。マルコニィが大西洋越え通信をしなかっても誰かが電磁波通信を完成しただろう。 数年遅れか数十年遅れかは判らないが、その間進歩はなかったはずだ。先人の業績の御蔭で 私は今、747に乗れ,IC-7800を使用することが出来る年代に生きていられる事を感謝したい。 11月16日 齋藤醇爾
超音速機「コンコルド」、とうとうリタィアする。 それは古いのか? 技術は陳腐化しないが、製品は陳腐化する-- 10月31日
- REUTERS が10月31日に伝えた記事によると------- ロンドン(ロイター) 英ブリティッシュ・エアウェイズは30日、先週最後の商業飛行を 終えた超音速旅客機コンコルドについて、今後は航空ショーなどイベントでの飛行も行わな いと発表した。技術、コストの両面で負担が大き過ぎるとの判断したためだ。コンコルドは 事故やテロなどの影響で利用者が激減し、24日を最後に運航を停止した。BAでは、保有 する7機のうち1機だけはショーなどで飛ばし続けたいとの意向を示していたが、製造元の 航空機メーカー、エアバスの協力も得られず、飛行は不可能との結論に達したという。 これにより、BAのコンコルドはすべて、米英各地の航空博物館などに展示されることにな る。また12月1日にはロンドンで、コンコルドの操縦席や客席、機首部分、速度計などを 競売にかけるチャリティー・オークションが予定されている。(10月31日追加)
2003年10月24日の16時(GMT)にロンドンのヒースロー空港にニューヨークから飛来したBA-002便が到着した。 他に当日他の2機もビスケー湾を観光するフラィトを終えて,ヒースローの滑走路には3機のコンコルドが居た。 2000年6月25日、ドィツの観光客を乗せたコンコルドがパリのシャルルドゴール空港で離陸に失敗して113 人の死亡が起きてから1年近く就航を停止していたが、エールフランスは今年の5月にとうとう飛行 を取り止めてイギリスのBA(ブリティシュ・エァウェイ)だけが、大西洋越えのニューヨークのケネディ空港との便を 確保していたが,初フラィトから28年目の商業飛行も今年とうとう全ての就航を中止したものだ。 ●超音速で(マッハ2.8)で飛行するコンコルドは折からの環境問題の壁と,小型なるが故の乗客一人 あたりのコスト高などで営業採算度が悪いなどから廃止と決まったものだ。通常のジャンボの 速度だとロンドン⇒ニューヨーク間は5時間かかるが、コンコルドは3時間弱で飛行する。この便利さを 重宝するお客は実に多かった。 ●何故やめるのか! 本当の意味は機体の老朽化、搭載諸計器の老朽化,部品の製造困難と いうことである。操縦系統一つをとっても計器盤なども今ではメーカーが製造していないとか 車載のTVなども古くなり交換するとなると,機体ソノモノを再設計しなおさなければ搭載 出来ない。エンジンももはや古くなり部品の補充が難しく高価につくことが飛行を断念する 一番の理由であろう。ビジネスとして使用できなくなる,それが最大の理由なのだ。 ●この飛行機の出来た時代は設計時から考えると35年以上が経過している。当時のコンピューター はオソマツなものだったし,通信機,レーダーも同じだった。1機で500億円にもなる機体はジャンボ といわれるボーィングの727と比較しても5倍以上だ。さらに就航機体は僅かに12-3機に過ぎ ない。これで事故でも起こそうものなら大変な出費になるのは確かだ。 ●技術的に見る限り,民間需要だけでこの機体を営業ベースで保有することはもはや限界だっ たのだろう。すべて現在の社会では経済的に採算が取れるというのが寿命を決めるのだ。 アマチュア無線でもそうだ。コリンズが幾ら実用になってもスペァの部品がなくなり,真空管が入手 出来ない今、現用品として使用することは難しい。自動車もそうだろう。クラシック・カーをみて も同じだ。タイァ一つでも入手は難しい。だから走れないのだ。コンピューターに至っては3年前の ものを修理に出したら,新品のXp搭載のペンティアム4のものを買うお値段よりも高い修理代を 請求される。直っても性能自体が劣っているのは勿論だ。 ●なんとも寂しい世の中になったものではある。そんな世の中で懐古趣味で古いLPレコードを きくファンとか三極管アンプを大切にするファン,アマチュア無線ではAMでQSOを楽しむ方がまだ残って いる。Leicaもその一つかもしれない。 ●技術は過去のものを改善することから新技術が生まれるのだ。古いものは決して新しい物 に勝てない。それを知った上でリスクに責任を持って使用するのは個人の自由だが、それも 金銭的な負担が増加すれば捨てるしかなくなるのだ。これを勿体無い事とは言えない。 ●全てのものが生き残るためには社会の仕組みと適合することが求められる。人もまたお役 御免の時がくるように万物に適応寿命があるのか!と悟ったのだ。進歩の蔭に隠れた犠牲 とも言い換えれるのだろうか? 10月28日 齋藤醇爾
阪神タィガース監督,星野仙一さんの美しい最後! 引退を飾る日本シリーズ優勝を祈ります。 10月17日
「長嶋監督を超えた」といわれた新カリスマの星野監督も、高血圧、不整脈、糖尿病などの健 康不安には勝てなかった。7月27日のナゴヤドームでの中日戦の試合途中にベンチ裏で嘔吐。 そのまましばらくベンチを離れるという事件が発覚してから、深刻な健康問題が取りざたされ 去就問題もくすぶり続けていた。「初の日本一監督になって勇退。来季はゼネラルマネジャー として常勝阪神作りに取り組むのでは-」という電撃勇退説が根強く流れていたが、その通り の展開になったのだ。[毎日新聞が伝えた] ●人の去り際は桜の花のように惜しまれて去るのがよい!と言われるが、それが中々出来ない 凡人たちが多すぎる、藤井道路公団総裁、中曽根前首相、鈴木前首相、福島県のさる教育長 といらっしゃる。中には巨人の原監督のような方も居る。「後進に道を譲る」と言えば格好 いいが、才人ほど後進に恵まれないものだ。それを敢えて行う自我の滅却は星野さんのよう にありたい。 ●ベンチで試合を見守る星野さんは何時も苦虫を噛み潰したような顔をして采配を振るってい たが、そうか苦しみを堪える顔でもあったのか?とやっと理解できた。己の健康を担保にし て優勝したのか!と一入の感慨である。ご苦労様でした。 ●トップに立つ者の心得の最大のものが引退を決めるタィミングなのだ。ご苦労様星野さん! 最後の日本シリーズへの王手も決めた。優勝と貴方の健康を祈念します。ファンの一人JA7SSB 10月17日。
日本は総選挙、韓国は大統領信任投票、アメリカではブッシュ大統領の支持率低下 パレスチナでは首相人事で混乱中、バグダッドではテロがますます盛ん!! 10月14日
世相は明るくない。県内では倒産企業が相変わらず続く。老舗が無くなっていくのだ。冷夏で 農家は減収を余儀なくされ、先週には関西で刈入れ前の田圃から稲を刈り取って盗むという騒 ぎである。そこへ幼児を誘拐する例が絶えない。犯罪は増加の一方という日本だが明らかにこ の不景気が反映されているのだろう。 ●しかし収入が減っているから犯罪に走るというのは犯罪者手前勝手な理由に過ぎない。収入 に見合った生計を建てることが倫理観である。 ●収入が減少する理由を全て他に転嫁して文句を言うのは当たらない。かって得ていた収入が 己の分不相応だったのかも知れないと考え直して見る必要があるのではないか? ●私は先日「終わりなき戦いの地」-セバスチャン・ユンガー著を読んで愕然とした。(集英社文庫762号) そこにはコソボでの残虐な殺戮が、キプロスの想像できない人種間の闘争が、シェラ・レォネ(アフリカ)の殺 戮の実態が冷静に書かれている。それはたった数年前のことに過ぎない。そして現在もパレス チナでイスラェルでバグダッドで続いているのだ。 ●日本の犯罪者の多くが、これ等の地方の人々よりも恵まれた環境で生活していて、携帯電話 を持ち、車に乗りして、自分は貧乏だとか、不幸だとかと勝手に思い込み犯罪に走るという 自分勝手な行いは何によっているのだろう? おそらく幼少時から人は皆同じだ!という感 覚で教育を受けた為ではないだろうか? しかし実際には人は皆違うのだ。能力も外観も異 なるのだ。その差を少なくする為に学校教育は行われる。法律では人に最低の人権を保障は する。しかし高い文化生活をおくろうとすれば人並み以上の努力を必要とするという事を忘 れてはならない。 ●しかし先刻の本だが、アジア人と中近東、アフリカの人種の憎悪に関する違いは著しいもの だと感じたのだ。バグダッドの人達が今言う言葉は「アメリカ兵が駐留しているから自爆テロが起き る。だからアメリカ人は出て行け!」と叫ぶ。アジア人種はこういう抗議はしない。日本も終戦後に 多くのデモがあったが,アメリカ人へのテロ行為は決してなかった。 戦争というルールが明確だったと言う言い方も出来る。現代の闘争は公のものでない個人の恨み を他の集団に向ける事のように思われる。 ●それでも17-8世紀の世界状況から見れば著しい社会進歩である。先ず奴隷制度がなくなった 事であり、人種差別が悪であることが常識になった。しかしその蔭で巧妙な商業主義に名を 借りた悪徳商法がはびこる。21世紀はこうしたビジネスに関する倫理を確立することが大切な ことになるだろう。 ●おそらく文明の進歩とともに其れを消化できない個人が問題になるのだろう。大切なのは人 の教育である。ペスタロッチのような偉大な教育者が出ることが大切なのだ。現在ほど哲学が必要 な時期はない。 齋藤醇爾 10月14日
北島幸介選手(平泳ぎ世界記録保持者)と平井コーチ 頭で考え体で応える、選手とトレィナーのお話--BS TV Report 9月25日
確かに新聞紙上で多くの記事を見る選手だ! 暗い世相の中でひたすらに泳ぎ続ける人である。 しかしその蔭に隠れたコーチ陣の科学的な分析を取り入れた平井さんには教育者としての義務 感を感じる。 スポーツが肉体とそれを制御する頭脳にかかわるものは良く理解で出来る。平井コーチは自分 一人の指導では不足を感じて、画像撮影、筋肉トレィナー、マッサージ、データ分析の専門家を お願いして北島選手の泳法、身体、ピッチの全てを改善し続けたというのだ。しかしそれに黙々 と応えて一見不可能な泳法に自分を捧げる20歳の青年のひたむきさには感嘆した。 これは選手と周辺グループの結合の勝利だろう。素晴らしいコーチといえども、付いてきてく れる選手が居なかったら実証は出来ない。世間には多くの選手達も居るが、きっと北島さんに は天性の人間性としての素直さが備わった方なのだろう。良い選手を発見したコーチも幸せな 事は言うまでもない。 ●これを教育というのだ!とシミジミと感じた。師弟の間で絶対的な信頼感が無かったら結果 は得られない。伺うとこれ等のコーチの報酬は殆どないというのだ。多分北島さんもコーチ 陣も己を夫々の分野で確立する。それだけの名誉に体も生活も賭けているのだ。 ●なんでもそうだ!「それは良いことだけど難しい」「ボクには出来ません」という会話が多 く出る世の中で「やってみます」と黙々と練習する姿は尊い。 ●この世の中では(プロは金を貰うがアマチュアは無報酬だ)如何にお金に縛られない分野が尊 いかが判る。もし月給を貰って世界記録に挑戦しようとするなら此処まで自己改善を出来る とは思えない。 ●科学的泳法とか、計算された泳法とかいうが、これにお金は一切関係のないのが北島さんを 作り出した源なのだろう。北島幸介さん、努力して世界一になってね。 Junji Saito
Gracias a La Vida--人生をありがとう チリの歌手 ヴィオレータ・パラが作詩,作曲
南アメリカの国チリがアジェンデ政権で社会主義を謳歌した時代に生きた歌手が歌った「人生よありが とう」を訪ねて同じラテン歌手のメキシコのオチョァという女性シンガーがチリとアルゼンチンを訪ねる番組 をみて思った。我々は,心から「人生よ有難う」と歌えるか? この歌を私はアメリカの反戦歌手のジョーン・バェズが歌っているのを聴いた覚えがある。チリが1973年 軍事クーデターによって再び17年間にわたる圧制に喘ぐ間、焚書が行われこの歌は反戦歌として禁 止されたのだ。アルゼンチンもフォークランド紛争後に軍事政権が民政に移管されるのだが,この国の女性 歌手のメルセデス・ソーサもスペィンに亡命を余儀なくされたというのだ。 年代を見てなんと遂最近までこうした国々がラテン諸国に一杯あるという事実と,それを知らなか ったことを恥じた。 報道の自由とか、正義とかを軽々しく口にする私達は恥ずかしいことに一部しか知らされてい ない。国連とか大国の理想の蔭に多くの人が拘留され、拷問を受け、殺されている事実だ。 歴史は政治と権力の側しか伝えられないまま一般民衆は唯消えていくだけの人生を送るのか! という事だ。それでも歌の中で「人生よありがとう」と歌う人達の事を伝えるTV番組は強烈に 訴えるものがある。 人は権力(小は企業の社長、市町村長から、代議士、大は国家元首)を持つとその特権に酔うも のらしい。この位ならいいだろうが癖になり,特権で保護される部分が心地よくなり、自分が特 別な人間に思えてくるのだろう。やがて会社は自分の物と感じ,お金が彼を虜にし接待に溺れて 他を顧みなくなるらしい。(学校の教師が、警察官が、市町村長が不祥事を起こしている。) 人の性のなせる部分が表に出るのだ。権力を持つものが戒めねば成らないものは自分の特権を 自分で得たものと勘違いする愚かさであろう。単に代表し責任を持って代行している自分を自 覚することの大切さ、それを覚えたい。(名刺に職業欄と肩書きがなくなっても貴方は人々か ら慕われ、教えを請われているなら大丈夫だ。) 軍隊と力で保持する権力の蔭で大多数の民衆が歌声で己を励まし、未来を信じて生きようとし ている姿を忘れないようにしたいと思ったのだ。イラク、アフガン、パレスチナ、北朝鮮、ミヤンマー、チモール の一般大衆を思って暗然とする。それでも「人生をアリガトウ」と歌うしかない人々を忘れな い姿勢を持ちたい。 9月21日 齋藤醇爾
阪神タィガースが優勝 ファンが道頓堀川に5300人飛び込む騒ぎ! 9月18日
オメデトウ阪神タイガースの選手諸君! 私は家族が総出で応援するのでとうとう阪神ファンに されてしまった。もともと読売系のジャィアンツがお金に物を言わせ新聞の力で強いチームにな って居ることに反感を感じていたからタィガース・ファンになる素地は十分だったのだろう。 今度の阪神の優勝はなんと言っても,星野仙一監督の指導力とオーナーを説き伏せての選手の強化 という二つにあると思う。勿論金を出したオーナーも偉いが,苦言を呈しうる勇気が今回の優勝の 原動力であるのは誰もが認めるだろう。私は野球の世界の裏を知らない。しかし最近の選手は 自主トレすらしないのが大半だと言う。今の若い者を見ると確率的にもこれは納得できる。 指導力とは,こうした選手を引っ張っていく星野さんの実力だろう。奥さんを数年前になくし 独身という事も彼の背景にあるだろう。今回はお母さんを亡くして葬式にも出ないで球場にい るという誰にも出来ない事をして,率先して先頭に立つ親分を持った阪神タィガースは幸せだ。 職業と家庭を両立させる人が90%以上の現代では,誰にも通用することではない。幸せな人はこ れ以上の幸せは得られないのだ。自分を逆境においてなお仕事の出来る人,今の社会にはこう した指導者が望まれている。そういえば小泉純一郎さんも独身だ。 選手諸君、君らはいい指導者に恵まれた。慢心せずに来期も頑張れよ! ファンの諸君、君らも 職場では自主トレに励み家庭を忘れて打ち込めよ! 道頓堀に飛び込んだ諸君,汚い職場の作 業にも飛び込め! 9月18日 齋藤醇爾
WTCのテロから今日で満2年! 9月11日
アメリカを怒らせたニューヨークの世界貿易センターのテロから2年が経過する。これを契機に してアフガニスタンへの侵攻が始りイラクへの侵攻が行われたのだが,どちらも元凶と目されるオサマ・ビン ラディンもフセィンも捕らえられていない。 2年前にテロには武力を行使するのも止む終えないとする 論理から始った侵攻はイスラェルの政策も力づけられてパレスチナへの締め付けが強まった。 しかしシャロン首相の方針も,ブッシュ、ブレァの米英も真の和平への道は遠い。確かにテロを許すこと は出来ない。しかしこれは統制の取れた社会で通用する倫理であって,食うや食わずで生きる 社会では死と生の差は紙一重であって、豊かな社会生活を営むものへの嫉妬からくる行動をと めることは、彼らの社会に秩序の無い限り理解できないのだろう。 それにつけ込む権力機構がある限り悪循環を繰り返すことは当然だろう。近くは北朝鮮がそう だ。野生動物を倫理社会に適合させるのには何代もかかるように、これらの国に対しても世代 の交替を待つしかないのだろう。愚か者を排除するのにも時間は必要なのだ。 イソップ物語には太陽と風が、道行く旅人のマントを脱がせる賭けをして、太陽が勝つくだりがある。 人はいずれその命を終える。その為に待つ理由も待てない理由もあるのだが,隔離して安全を講 じる手法も見直す必要があるのではないだろうか-- 平和とか平安は大きな声で唱えるものではなく、悪を糾弾するほど大衆受けしないから政治の 社会ではインパクトがないのは確かだが、庶民は明日も、明後日も何も無い事を願っているのを忘 れてはならないだろう。言い換えるなら自民党だろうが民社党だろうが社会党だろうが、社会 が騒がしくなく過ごせる世の中が一番よいのだ。富が偏ろうがそれを知らない大衆にとっては 自分の生活が出来れば良いとする感覚があるのを忘れてはならない。 人にはそれぞれ個性もある、知能の差も厳としてある。これを画一化して人と呼ぶのは如何な ものだろう。マルクスは階級社会構造から諸悪は生まれるとしたが、異なる階級からの見地だけが 正義と不正義を決める見方ではない。階級,知能などの全ては,いつかは拡散して画一化される が無理やりに掻き回す事で反応熱が起こる事の結果が生じるのは困るのだ。人類史を紐解くと この5000年でもマダ時間は足りない。しかし地球の40億年の歴史から見ればたった5000年に過 ぎない。自然現象に任せる方法も考えてみたいものだ。 自分の生命の限界に捕らわれるから無理が生じるのかもしれない。 JS. 9月10日
9月1日は防災の日 アマチュア無線の非常通信ネット構築への提言 8月31日
さて関東大震災がきっかけになり防災の日ができたのだが、この所アマチュア無線の非常災害 ネット活動が訓練も含めて疎かになっているように思われる。昔は日赤とJARLがタィアップし ての訓練が実施されたものだった。その後市町村単位の防災無線ネットが完備して官庁ではア マチュア無線に依存しないでも体制が完備したと思っているようだ。 更に携帯電話の著しい普及はこれに拍車をかけた。しかし携帯電話とか固定電話回線は地震が ちょっとあっても回線が接続されにくくなって本番の大災害が発生したときにはおそらく連絡 としては一番信頼性に乏しい通信網と推定されている。電話網が駄目になればE-メールも同じ である。 ●こうした中で自分の設備で中継に頼ることなく連絡手段を持つことが出来るのはアマチュア 無線であろう。しかしこれも平素のネットワーク、本部局の組織が出来ていることが必須条 件になる。移動局として自動車無線があるが災害時にガソリンの不足などで24時間以上運用 出来ることも難しいことを考えると、自家発電装置をもった局を中心として、フォーンパッ チシステムを完備し、クラヴ組織を母体としたボランティア活動体が絶対に必要になるだろう。 ●VHF/UHF/HFを自由に中継でき、簡潔な要領を得た交信技術を持つグループの結成は必要に思 う。(ダラダラした交信でなく、簡潔に事実を伝達し,返事の出来る操作者の訓練は大切であ る。)これ等を結成するのは社会に我々の持つ技術をもって貢献できる唯一の機会なのだ。 ●実際の非常通信のLOGの書き方から、近隣との(町内会組織・行政組織)連絡方法などができな ければ肝心な情報を伝送することも出来ない。まず小から初めて献身的なボランティア活動 を心がける態度も必要になるだろう。 ●FCWAもクラヴ局を組織の中に持っているが、いざ大災害時に奉仕が出来る方はどの位いるか も問題だ。阪神大震災でも実際に非常無線を組織することは困難で部分的な作業に終わった ことは大きな反省材料だろう。 ●アメリカのARRLの組織するネットワークは群組織で行政と絶えず連絡が取れているという。 さらに非常用のコードなども完備しているのは羨ましい。それを先ず作ってみないか?! ●ご意見のあるかた、参加をしてくださる方のご連絡をお待ちする。(E-メールで齋藤までご連 絡下さい。ja7ssb@arrl.net )災害は忘れた頃にやってくるという。 2003年8月31日
2003年日本ハムフェア!! 東京ビッグサイトで8月23-24日開催 8月23日
久しぶりに酷暑の戻った23日の関東地方にハムの祭典、老骨に鞭打って数社のブースを見学に 田舎から参上した。早速目指すブースに向かい某社の特別説明会会場に座り込む。感じたのは まず、ユーザーの要求は使用面のソフトに集中していることだ。今から15年前の雰囲気とは一 変していると感じた。 昔のOM諸氏の質問はハードに集中したものだ。しかし今やそちらの質問はほとんど無い。とい うことはモハヤOpが前面に出てきて、技術的な興味を追求するのはメーカーにお任せという事 なのか?と疑問になる。そうではなくて技術の進歩がアマチュアに物を言うだけの隙を与えな いのか?それとも電子専門家はアマチュア無線家には居なくなってしまったのか?と思ってし まう。 ●私たちが若いころには、回路の専門家のOMが論理的にお話を展開していくのを聞くのが楽し みだった。会社の立場を離れて一技術者として立場から論争が展開されたが、それがないの だ。なぜAGCがかかっていると弱い信号が聞こえないのか? という部分が理解できないまま の質問とか、200W出力のRIGに300Wは出るか? という質問が出るのには苦笑してしまった。 おそらく経験から得た知識を基にした聞きかじりだったり、OMのしゃべっている内容を間違 って理解して成長した現役のハムが増加してきた結果だろう。 ●不景気の影響でハム関連の雑誌も一誌になり、メーカーも不景気の影響でアマチュア無線に 力を注がなくなり、論争とか対立がなくなったのも一因かもしれない。商売が前面に出てき て理論とか基本とかは二の次になっているのがこうしたハムを生む連鎖反応を齎したとも言 える。 ●フレァマーケットに並ぶ逸品も理解されないまま売られている姿を見るのは痛々しい限りだ った。世の中は変化しているのをよく理解できたが、この変化は進化ではなく退化ではない か?と一抹の寂しさを感じて帰途に着いた。基本技術の必要がなくなったITの世界はやがて かってのオーディオHi-Fiの様に消え去る運命が待ち受けているのかもしれない。次はコンピュ ーターの番だろう。 ●しかしその中で私と同年代のICOMの井上社長が自ら陣頭に立って説明された姿を拝見して心 強く感じたのだ。例え聞く人に理解されなくても自分の理論を飽くことなく説くエンジニァ 気質の姿勢に強い感銘を受けた。そして捜し求めていた低リップルの電源を中古で入手でき たこと、更にKWM-2AとPM-2をクランプするノッブを探し出せたのは大きな収穫だった。 しかし前日から二日間続けての会議を含めた日程と酷暑は72歳の筆者には体力の限界を感じさ せられた日だった。会場ではかってのアクティヴなOM方々に沢山お目にかかれた。しかし肩を 並べて数年前までフェアの後、銀座で夕食を共にして語った師や畏友の姿が無くなった事も痛 みとして胸に迫る。しかし残る人生を使用して、私の考えるアマチュア無線を説き続けたいと 思った一日でもある。 有難うございました。 8月23日 齋藤醇爾
テロへの怒りと絶望! バグダッドでイスラェルで絶え間がない。 8月22日
8月19日にバグダッドの国連イラク本部が襲撃される,イスラェルのエルサレム市内でも19日に 自爆テロがあり20名が死亡130名が傷を負っている。 これはドゥ考えてもテロ側に理解を示す理由がない。ブッシュ大統領ならずとも怒りを感じて テロを排除するための手段を講じるのを止める事は出来ない。一般市民、非武装の一般人を殺 すのは許しがたい暴挙としか表現できない。私は平和主義者一辺倒ではないから殺戮者に対し ては同じ武力で接するしかないと思う。イラクに進駐している米軍も決して安穏としているの ではないだろう。先日撮影中のロィターの記者がTVカメラをロケット砲と間違われて射殺され たが、これには双方に対して同情する。しかし全てはイラク人とパレスチナ人に原因がある。 彼等に言い分のあるのはわかるが、中途半端な平和を急ぐ余りの行動は彼らを一層刺激するだ けだろう。机上の空論に近い平和主義を唱えるのは危険だということの証拠かもしれない。 ●平和な日本に住んでいる人は、戦争を知らない。頭の中での理解が誤解を生むのだろう。 人間の盾になろうとバグダッド入りした人たちが複雑な社会背景に接して一様な日本人の感 覚など通用しないのを悟ったのはいいことだろう。しかし理由も無く突然襲われるというテ ロはまず根絶すべきだろう。 ●平和なはずの日本にも狂人としか思えない輩がいる。幼児を誘拐したり、通りすがりに人に 切りつける、コンビニに爆弾を投げ込む等々だ。これ等の一部の狂人は社会に復帰させると いう安易な刑罰でなく、一生を人類社会から隔離してしまう刑罰を与えて、犯罪に関わる前 に自制心を取り戻させる刑罰を考慮すべきではないだろうか? 精神異常だとか未成年者だ とか、いう理由で野放しにすることが犯罪を繰り返さしているのは事実だ。 ●こうした厳しい態度を一方で持ち、正常な社会人が責任ある行動をとることが日本の為にも 大切だろう。そうすれば北朝鮮に馬鹿にされることもないし、アジアの良識ある国としての 指導力も発揮できるだろう。それには確固とした政治力が大切だろう。立法を行い、現実の 社会を更によいものに近づけるのは政治権力の大切な義務でもある。 ●基本的には物事の価値観が一様でないことにあるのだが、その根源は貧富の差というだけで はなく、一様な教育の欠如にあることも事実だろう。死を恐れない教育者の出ることを切望 する。 8月22日 齋藤醇爾
平和,戦争,殺戮--原爆 --真夏の終戦記念日が間もなくくる 8月11日
人は忘れやすく日々に疎しという。1945年の夏は暑かった。戦後何回の原爆記念日を迎えただ ろう。58回!にもなる。国政を司る人達は多くは戦後に生まれた人ばかりに成ってしまった。 多くの記念日は言い伝えられるが実感とは程遠いものに成りつつある。それにも関わらず戦前 と変わりない体制を堅持したいとする国があり、軍服と軍靴に身を固めて国を守るという言葉 で自由を知らされないまま根拠の無い想像に身を任せて生活する民がいるのには驚く。 言葉が異なり、住む地域によって各も文明とは大きな差を産むものかと残念である。その根源 は為政者の独りよがりな思い込みと自分の利益だけで国政まで左右するのだ。アフガンの軍閥 はかっての中国の軍閥政治を髣髴とさせるし、イスラム諸国の階級差別は果てることの無い戦 渦の只中にある。先進を謳う西欧諸国ですらバルカンとパレスチナ問題を解決には導けないま まである。アフリカも悲惨なままで国の体さえ整えられない。 そんな中でも日本は第2次世界大戦から思想的に立ち直り東洋諸国の中で,唯一の理想社会に向 かって、政治、経済、産業で歩みを続けてきた。今世界的な経済の中で一国経済から、世界経 済と連動する経済への転換での大整理が求められている。ヨーロッパ連合(EU)を見るまでも無 く、世界は国家連合時代へ舵を切りつつあるのだ。民族主義とか国家主義といった小さな観点 でなくグローヴァルな結合が21世紀以降の地球規模の人類の生き残りに必要な視点であろう。 昔を懐かしむのでなく、愚昧な時代を思い返して今後何をすべきか?を考えるためのマィルス トーンとして古い中から教訓を学びたい。それは憎みあったり、賠償を求めるような事にして はいけない事なのだ。人類は愚かにも有史以来の5000年の大部分を浪費してきたが、今後はも っと急速な進歩を遂げねばならない。事実を確かめ,目を逸らせずに語り合い,確かめ合えば大 きな過ちには至らない筈だ。 8月11日 齋藤醇爾
国会の会期が終わって自民党は総裁選を視野に入れている --そして衆議院選挙にむけて走りだす! 7月30日
政治家を選ぶには何を基本にしてみるか? 民主党と自民党の合併とか、自民党は総裁選挙を見送って、衆議院の解散選挙対策にしようと か、きな臭い匂いが立ち込めている。これは総選挙で占める政党の議員の数によって大臣が選 出されることが原因である。一遍大臣になりたい!というのが代議士諸侯の目的であろう。 元々政治家とは、議員立法のために議会に議席を置くのだが、賛成が得られなければ立法も適 わない。政党政治では、51%の議席を占める政党になることが大切なのだ。野党と呼ばれる各党 は議席と議員の特権は持つけれども国政に直接参与しているとはいえないのだ。自由民主党が 分裂騒ぎで、民社と自由党が出来たのは10年にもなる。社会党と共産党は万年野党で議席はジ リ貧状態で、党というのもおこがましい。自党の存続のために反対討論や反対演説はするけれ ども、実際の国政を動かす人材もなければ、政治的な信条も乏しい。 実際、政治の論点が今ぐらい思想に欠けている時代もなかろう。せいぜい貧弱化した日本経済 をどう運用するか?で収支の配分を論じる経済再建策を考えるに過ぎない。社会保障を減額し、 税金を上げるだけしかない日本経済にはウンザリしてしまう。医療費を削り、煙草税を上げ、 デフレを克服するために物価を引き上げる方向の知恵しかない政治家諸君にはウンザリする。 それでも道路公団の総裁は辞めないし、新幹線、新高速道路の建設を止めたとは言わない。借 金財政を繰り返しながら後事者に始末をさせるという基本態度で臨む人気取り演説を繰り返し ているエセ政治家にはウンザリする。 小泉内閣の中でホントウに働いているのは、恐らく金融大臣と首相と官房長官くらいで、他の 閣僚は官僚の代弁に過ぎない仕事をしているだけに見える。 政治家にも人材が居ないのが現実なのだ。これは現場をしらない大臣が多すぎるのだ。選挙で 票を獲得するための信条、政策を語れるだけに過ぎない。政治家とは国家の経営者なのだ。収 支バランスを捕らえ、今、何を将来の為にすべきか、を明確に示せることが必要なのだ。自分 の属する党の政策を語ったり、地域に(選挙地盤)利益誘導をする政策を得意気に語る人ではな く、世界の中の日本を認識して理論で裏付けられた政策と、自分の考えを大衆に問う人が求め られている。次いで、大衆の中に入り込み、人が何を求めているのかを(金以外で)知るため に、民意に耳を傾けることの出来る人が欲しいのだ。 貴方はこうした見方で代議士を選出しようとしているか? 今自分に利益を齎す政治家を選ぶ のではなく、将来に希望を託せる人を真剣に選びたい。知名度とか、かっこいいとか、面白い では困るのだ。やはり最後はその人の人となりであり、頭脳なのだ。小泉さんを支持して改革 路線を走れる政策を持つ人、大衆を指導できる人を選んで投票したいものだ。 7月30日 齋藤醇爾
ユーザーを試験台にしている最近の製品! コンピューターお前もか!! 魂が籠もっていない 7月11日(追記16日)*
誰もがそう思ってないか? 去年「IBMホームページ・ビルダーV7」が出た時に真っ先かけて買ったのは 勿論だった。同じ編集部の渡辺さんがV3.0を私に下さって以来愛用者だった。しかしこのV7を 購入してバグだらけなのには呆れて仕舞った。仕方がないから電話で「なんとかしてよ」と言っ たら、それは日本IBMとは関係ありません!という返事。2002年11月から待つこと5ヶ月,なんと 修正プログラムがWebに掲載されている! 早速ダゥンロードすること10分,19メガに及ぶ多量の書き換 えである。私の指摘した2箇所のバグは修正されていた。勿論購入者の私にはウンでなくスンでも無 い。チャンと愛用者カードを送っていて住所も名前もわかっているのだ。 WindowsXpだって酷いものだ。Xpが発売されて既に二年だが,未だにシステム毎組み込んだ最新のパ ソコンの中身のXpは古いヴァージョンで購入者の負担でインターネット経由で、アップロード・サーヴィスを受けな い限り心配で仕方が無い。 世の中のIT製品の進歩は目覚しいから、各社共に競争で新しいものを一杯発表するが、これが 開発を急ぐ余りに不完全なまま市場に製品として販売されてしまう。市場回収騒動に成らない のは次々と発表される製品で問題点が薄められているだけだ。保証書があるとメーカーは言うだろ うが,使用者が専門家ではないパーセンティジが高いから,自分の誤りではないだろうか?と思って躊 躇っているのが大部分だろう。 無線LANでも然り! 新しく規格が変更になることなど何処吹く風で、販売店では7月末には旧 製品になる親機と子機を安く売っている。こうした事はスキャナーからデジカメまで全ての分野で日常 茶飯事起こっている事なのだ。 私は40年前のLeica III-gを未だに愛用している。この当時の新製品に対するメーカーの態度は真 摯なものだった。 アマチュア無線の機器でもそうだ!現代の社会風潮は外国産の牛肉を国産と偽る だけでなく工業製品を造る会社にまで及んでいる。電力会社のエンロン,近くは東京電力,枚挙にい とまがナイ! 購買者自身が製造者であることが、それを許しているのか?と思ってしまう。 シュラゥドの罅位大した事じゃないよ!がバケツでウラン溶液を運ぶという無知と重なると,これは人間 としての本性の崩壊としか思えないではないか! アメリカ大統領でもナイものをアルという世の 中だから仕方がないのか! マッタク倫理のない世の中になったものだ。 齋藤醇爾(署名) ●福島県で東電の原子炉が再稼動を始めた、電力不足に対しては泣く子と地頭も勝てないとい う自明の理である。福島県知事の反抗もカッコだけだった。とにかく最近の労働事情の作業 の質の低下は酷いものがある。(もっとも労働者だけでなく政治家達,官僚の質もいうまでも ない)7月16日の朝日新聞の記事では「三菱造船長崎造船所」の改革と称したものが掲載され ていた。先に建造中の客船の火事騒ぎで組織を見直したのだそうだ。驚くのは作業者の大部 分(85%)は下請企業(孫受け外注)で占められていて,命令系統がスグに機能しないのだそうだ。 汚い作業を嫌う人達,月給ほしさに使命感もなく働く労働者が多い日本の社会構造は,間もな く滅び去るだろう。ホワィトカラーの代表格な銀行,証券業等もその社会的な存在感は薄らい できている。不景気の実際の原因は「ヤルキ」を無くした一般大衆の無自覚な生活態度に一番 の理由があるのは確かだ!そういえば叱る人が居なくなったと思わないか?(追記7月16日)*
七夕さま‐-良い響きの言葉。 偶に童心にかえって笹に願い事を託すとしたら? 7月7日
私が初めて七夕(タナバタ)さまという言葉を聞いたのは幼稚園に入った時だったと思う。満洲 には竹はなかったから恐らく日本から取り寄せたものだったのだろう。枯れた竹の葉にそれで も短冊を下げて「お星様キラキラ」「織姫さま」などと書いたものだ。お話の時間に天の川の 両岸にたたずむ男女の姿をかいた紙芝居を見せて貰った!幼児に恋物語のわかる筈が無いから 多分先生は苦労しただろう。子供心に何故川を挟んで別れ別れに佇むのか?は遂に判らなかっ た。 ●同じ園児で記憶に残っている女の子は居ない! 確かその時に先生が「ジュンちゃん貴方の 好きな事を書いたらいいのよ」と言って下さったけれど何も無くて、黄色の短冊を持て余し たことが思い出される。幼児の私は体の弱い子だったから、何が欲しいとか、何がしたいと かの記憶は余り無い。空気銃(ダィアナというブランド名のライフル溝の入ったドィツ製)を父 から買って貰ったものが唯一の遊び道具だったのだ。500発の弾の缶入りを何時も引き出しに 2缶大切に仕舞っていた。 ●勿論字を書くのも余り好きではなく「綴り方」の時間は苦手だった。要は自分の考えが無かっ たのだ。だから人を疑うことを知らなかったし、本に書いてある事は皆覚えたものだ。もの を考え出したのは自分を主張する事を覚えてからだった。それにはイジメにあわねばならな かったように思う。最初に苛められたのは小学校の1-2年の担任の先生だった。父が校長だっ たから意見の違いを子供の私にぶつけたのだと思う。それが何が何でもケチを付けられない 為に試験に100点をとる事しかないと私をシャカリキにした。 ●プルタークの英雄伝を買って貰って読んだ結果、弱いものイジメをする者を懲らしめるのが 強い人間のすることだと知ってから、弱いながらも正義を主張する事に成り始めたのが私の 主張の最初だったように思う。小学校の二年生の頃に四年生の女のお姉さんが意地悪をされ て薄暗い納屋に閉じ込められたのをみて「ヤメロッ!」と言った所「そうかお前も一緒に閉 じ込められたいか?」と首筋を掴まれて放り込まれて仕舞った。マックラな中から「ジュンちゃ ん?--バカね,乱暴者に敵うわけないじゃない。コッチにいらっしゃい!」と言われた時に何故 か幼稚園の時の織姫と彦星が川を渡って出会ったような気がしたのを思い出す。 ●戦うことから私は自分に目覚め、知識を得たように思う。満足と平凡の日々の中から得られ た思い出に残る成果は無かったように思えるのだ。 ●今、短冊に書くとしたら何を願うだろう?きっと私と交わる方々の健康と幸せだと思う。 自分が死ぬ事を怖いとは思わないが、大切な交わりを人生で共有した人に先だたたれる位辛 いことはない。心を乱されるとしたら帰らぬ人の事だ。あえて平和を!とは言わない。しか し命の尊厳は守りたい。世の中に一生懸命に努力する方々に報いのあるような社会の到来こ そが望まれる。 ○天の川 い向ひ立ちて 恋ふとにし 言だに告げむ 妻といふまでは (万葉巻10-2011より)
原発の格納容器の蓋が落っこちた! 福島原発は現在,保守点検中だが工事を受け持った日立製作所の孫受け外注のミス!
重量50kgのアルミの蓋を水槽に落っことしてシュラゥドにぶつかったという。詳細は調査中と 発表されているがこれを聞いてモットモな事だと感じたのだ。作業者の年齢も経験も発表され ていないが、日本のメンテナンス関係の作業のおざなりなのには常日頃腹に据えかねる筆者は これを、現代の人の育った環境によるものと考える。 ●現代の製品は修理をするようには出来ていない。人件費が高いという理由と多量生産のしや すさから、分解することを考えた商品は非常に少ない。こうした生活環境に慣れて来た人達 が今日のメンテナンスサーヴィスをするのだから後先の事を考えて居ない。 ●私の車などは立派な看板のディラーでメンテをしているが、修理と言うのは部品の交換作業 としか位置づけが出来ていない。マニュァルに書いてない作業はマッタクしようとしない。 だからビスの増し締め一つ見てもあぶなかしい!しかも作業をして新しい箇所に不良を拵え てしまう。 ●ISO9001だとか、10001とかいうが、時間と余裕のある時にはよいシステムかもしれないがこ れは品質管理とは言わない。 ●品質管理を行うには、元々の商品の規格を知り、それを長時間にわたって使用した経験に裏 づけられて品質を理解した上でいえる事ではないだろうか?そして欠点を知り尽くしてこそ 修理が出来るようになる。現在のように不良隠しをしている業界で修理のノゥハゥなんてあ り得ないのだ。 ●肉体労働を嫌う現代人が多いのもこうした作業をオザナリにするのではなかろうか? 貴方 考える人、君、体を動かす人という階級が顕著な会社の組織形態にも問題がある。 ●それらをひっくるめて原発反対に直結するような論議が多すぎる。下請けに汚い作業をさせ ずに日立の本社のホワィトカラーの設計者達に作業をさせてみるとキッともっとメンテナン スのしやすい原子炉を設計出来るのではなぃだろうか。 ●使い捨てからリサィクル時代になったとは言っても、修理しやすい商品を生産する知恵には 至っていない。一貫した設計思想、生産思想、使用思想、物品愛護を持った個人の養成こそ 大切なのだ。 6月19日齋藤醇爾
万景峰号が来ない! ---この船の往来は誰が最初に許可したのか? 6月12日
日本から輸出禁止の品物を搭載していた可能性がある!いや麻薬を運搬していた可能性がある。 北朝鮮のスパイが利用していた。という風聞を広めたのが誰かはわからない。突然北の船舶を 対象にして船舶検査をする。超音波とX線の透視器を持ち出す。これは嫌がらせと受け取られて も仕方が無い。もし裁判だと仮定したら状況証拠に過ぎないとして無罪か却下のどちらかであ ろう。冷静にならねばならない。法の適用というが、過去に見逃していた理由は何だったのか も追求することがメディアにも求められて良いのではないだろうか? ●日本人の欠点はすぐに熱くなることだ。国民世論が許さない等と言ってはならない。拉致問 題でもそうだ。皆が肝心の点について不明なまま可哀想だ--という事からなだれを打って北 だけを責めるのは的を射ていない。よど号事件の時に日本政府が執った「超法規処理」を頬か むりしてはならない。当時の国際情勢は冷戦の最中であったし今にも共産主義社会が世界を 席巻して現在の市場経済が崩壊するかもしれないという不安があったはずだ。孤立してしま った北が独りで過去を責められるのは当って居ない。今でこそ経済成長が世界一を誇る中国 が当時「毛沢東政治」の最期で紅衛兵による無茶苦茶な追放劇を演じた時代を誰も大きな声 では咎めない。何故だ? それは中国が上手く立ち回って国際政治の場を乗り切ったからだ。 ●これを歴史という。今の北朝鮮は指導者が時代の趨勢を見極める事が下手だったからに過ぎ ない。そして人材も居なかった所為もあるだろう。中国が過渡期を乗り越えれたのは周恩来 という偉大な官僚政治家のお陰だったと考える。翻って今後歳月を経て日本の政治はどうだ った?と振り返って語られる時に、誰が偉大な政治家だと言われるのだろうか? ちょっと 寂しい気がしないでもない。 ●「朝鮮で日本姓に改姓するのは申し出によったもので強制ではない」などとドサクサに紛れて 発言した九州選出の石炭やの孫が発言した。このレベルの代議士が国政を動かす与党の三役 では悲しい。内閣の顔ぶれを見ても数人の政治家らしい大臣はいるが、その他は派閥持ち回 りで大臣になり官僚の知恵に助けられてヤット任期を終える凡人が大部分なのだ。 ●政治家の歴史観のなさには呆れる。大臣を終えて大学の教授になれるような人材を探そうで はないか。世界の歴史を正しく主流と支流を見分けながら自己に反映して未来を語れる人こ そ真の政治家なのだ。己の失政を他国に振り向けて問題点をかわすような施策を行う者は北 朝鮮の指導者を笑う資格は無い。 6月12日 齋藤醇爾
師を失う! JP1BJR、大河内正陽先生が6月1日0117JSTにお亡くなりになる 6月4日改版2号
東京在住の畏友からの至急のメールでJP1BJRの大河内先生の訃報を受け取る。今年に入ってからは 奥様の御話によるとシャックに入られる事も久しくなり専らオーディオ・ルームでバッハばかりを聞いている ご様子であった。去年の夏までは時々お空で御目にかかっていた。何回ハム・フェアにお供した事だ ろう。JH1WIXの矢木さんと御一緒して取りとめのない事をお話しながら歩き回った。 私達戦後にハムに興味を持った人なら先生の事を知らないハムはマズ居ない。決して原稿を沢山書 いたり派手な集会で御話になる事は無かった。しかし戦前J2JJのコールサィンでJ5CCと一緒にDXCCで は活躍されたのだ。先生の叔父上が理化学研究所の理事長だったという恵まれた環境の中で科 学を学ばれ戦後のアマチュア無線再開にご尽力された中心でいらした。本職は大学の教授でいらした が、皆に請われて今のCQ誌の編集長を暫くお引き受けになった事も逸話になっている。 勿論貧乏な時のJARLの理事長もお努めになられた。ハムとしての御友人の好パートナーはJH1WIXの矢 木太郎さん(東芝取締役)と拝見した。矢木さんが亡くなられてから急に静かになられた様に感 じる。多分御二人だけに通じるお若い頃の思い出を語り合う相手が亡くなったのがが辛かった のだろうと拝察する。(私だって,古い友としか通じない楽しい隠くれた思い出があるのだ!) ●私はひょんな事から御目にかかりお話をするようになってからでも20年以上が経過する。会 社にお招きして講演会をお願いした事もある。(日本経営者協会の理事長でいらっしゃった) 或る日「齋藤くん!RIGは何がいい?」と聞かれてご相談にのったのがお気に入られたのか、 その後はJP1BJR局の機種選定委員役になってしまった。田園調布のお宅に泊めて頂いておつ きあいした事も幾度かに及ぶ。しかし新しいものの好きな先生だった。コリンズ等は1台もなか った。何時も新しいRIGをお買いになって使いこなされたのだ。 ●しかし最近は会社が忙しいと畏友の今は亡きJA1CBの野村さんに修理をお願いしたりJA1APの 菅田さんに無理をお願いして仕舞っていた。先生と御一緒のIBMのパソコンを買って毎日のよう に電話とお手紙でトラブルシュートをお話しあった事が昨日の事のように思い出される。 お育ちがいいから決して他人には大きな声で物はおっしゃらなかった。私の娘が本省の勤務 で東京に在住した時に下宿を探して戴いたことまである。長身の先生と御一諸に歩いた道は 先生の人生にとっては一齣に過ぎないだろうが私には余りにも大きかった。 ●FOCに私が入会したのも先生のご注文であった。「私はモゥ歳だから後をお願いします」の一言 だったのだ。師とは言葉で教える方も有るが,先生は行動を共にして体から教える方であっ た。今次々と師を失い,友を失う年代に入り人生の重みを知覚できる。そろそろ自分の番に なる事への準備が必要だ!と先生は教えてくださった。6月3日のお通夜に東上する車上で考 えたのだ。早速某所を訪ねてお願いをした事が有る。人は必ず死ぬのだが後を濁さずスムーズ に引き継げるようにしたい--と感じた。先生は此処まで私に教えてくださったようだ。 ●ご看病にお疲れの安子夫人を遠めに拝見して,暫く経ったらお慰めにお伺いしたいと感じた。 我々に教えてくださった事をお話しながら,さぞかし奥様を残して行く事を気遣われたろう と思うと、御いたわしく感じる。ちなみに先生は87歳でいらした。 謹んで御冥福をお祈り申し上げます。 告別式の6月4日書く 齋藤醇爾
人工衛星のニュース ---中国、日本の衛星事情など 5月26日
日本の気象衛星「ひまわり5号」の寿命が尽きて5月22日の観測分から、アメリカの静止衛星GOES-9 を借りて営業する事になった。賃貸料は年間9億円にもなるというのだ。ひまわりの寿命は5年 と設計されていたのだが、それを5年近く越える仕事をしたのだが問題はNASDAに打ち上げを依 頼したH2ロケット・エンジンの不調で打ち上げに失敗してから三年が経過して代変衛星を上げる事もで きずにアゥトソーシングすることになったものだ。しかし早速当日に観測時間が来てもカメラが動作しな いという事でヒヤッとさされたが此れはコマンドの相違に因るものだったらしい。 一方で中国が20日にGPS衛星の打ち上げに成功して中国でのGPSの穴が埋まり、中国全域での使 用が可能になったと発表した。我々日本ではアメリカの軍事用のGPSにオンブにダッコされながらの 実際使用が問題なく稼動しているのだが軍事応用面での誤差(通常アメリカではわざとデータを+/-50 m以上狂わせている)を比較しながら修正して使用できるための標準のGPS衛星なのだろう。 さて日本では3月28日にH2ロケット5号で内閣情報室の管理する「偵察衛星」(サィドルッキングレーダーと通常 カメラを搭載)の打ち上げに成功しているが、この偵察衛星の軌道要素を地上の望遠鏡で観測して 発表した日本のファンが居る。極軌道を回転する衛星の周回時間は約1.08時間といわれ北朝鮮の上 を通過するのは13-15時の間だと言うのだ。データーはデジタル化されているので例えバンドが判って も解読は困難だがトラッキング用のビーコン電波は受信できる。(写真は既報) 次のH2ロケットで軌道の時間をずらした偵察衛星を打ち上げるのは7月の予定だが,気象衛星の方は 未だ本体のテスト中で完成していないという。早くても2004年の春まではレンタルのGOES-9号の力を借 りる事になるのだろう。いいねぇオオラカで。Hi! しかし平和で安穏とした日本だからこそ趣味のホームページで好きな事が書けるし,天文ファンも衛星 軌道要素を発表できるのだろう。これが北朝鮮だったらトックに国家安全法で死刑は確実だろう。 5月26日記 齋藤醇爾
リソナ銀行が政府資金を2兆円受けて国有? ---今度は監査法人が決算書を認めなかった Hi! 5月20日
銀行が危ない!とはズーッと囁かれていた事だ。マスコミも人心不安を助長するとして大きくと りあげないが、問題の発端は監査法人が還付納税金の見込が多すぎるとして認めなかったこと から自己資本率が低下して銀行法に適合しなくなったものである。 もともと銀行の役目はお金を貸して利息を貰って利益を上げる商売である。貸すためのお金は 自己資本と預金者のお金である。この単純な図式で利益を上げることが出来るのは、預金者が 沢山いることと借りる側が沢山いることが必要で、しかも預金者は預けっぱなしで預金をおろ さないこと、借りた側は契約とおりに利息と元金を返却するとという条件が必須になる。 しかし商売の元手として借金をして見込どおりに利益が出ないときには借りたお金を返すこと が出来なくなる危険は常にあるから、銀行はお金を貸す時に万一約束が守れなかった時には金 に替わる資産を処分してもよいという見返りをとっておく。これを担保という。 大抵の銀行は借金の担保に、金額に見合う土地の権利を求めてきた。これが形式だけで済んだ 時代は問題が無い。しかし担保の土地がここ10年間毎年値下がりしていく状況では銀行のもつ 債権も目減りするだけである。そこへ持ってきて株券の持ちあいで保有する債権も巨額になる と、株式市場の低迷する現在、銀行の保有する資本は実質半分以下に減っているかもしれない。 ●これを救うのにどうしたらいいか?が喧しく論じられて居るところなのだ。株式市場が現在 の7000円台から11000円になればよい--土地の値段が上がればよい---から始まりデフレが悪 いまで一杯あるだろう。(大方の自民党の議員が地元でしゃべる内容だ。だから土木産業を 興そう!道路を造ろう、新幹線をもっと引こう、ダムを拵えよう、米を高く買い上げよう) ●何かを変えなければならないのは確かだ。今大学が岐路にたっている。猫も杓子も大学志向 の時代を齎したのは急速な社会構造の変化の中で人が必要とされた時代に応えようと即席の 人材を拵えるのに便乗して出来た地方大学のナンと多いことか!酒田短大、奥羽大学などと 過去に問題を提起した大学を我々は一杯知っている。こうした大学という名の余剰が一方で 始まっている。土日を休む学校!悪い教師、しかし生徒も先生も学業の先にあるお金がほし くて学校に来ているのではないか?これが政治家になり、銀行家になり、会社の経営者にな ってる。自己の利益中心にしか物を考えられない人がどうして社会構造の変革が出来るのだ。 ●どうも全ての事は、人の教育を含めて人の資質の低下が今日の日本経済を回転さして来た様 に感じる。ホッテントットに金貨を与えて流通経済を論じるような経済構造になったのは人の価値観 を支える教育が出来てないからではないか。これは世界的にも言える事で日本だけの問題で はない。世界賢人会議とか世界教育会議というものを開いて基本的な人間教育に踏み出さな いといけない。 5月20日 齋藤醇爾(署名)
SARSが経済をひっくり返す? ---どうも商売人の言い訳くさいなぁ 5月16日
3月末ごろから話題になりはじめたSARS(急性呼吸器症候群)が飛行機を停め、船を停め、挙句 に玩具から,カメラ工場まで停まるというのだ。しかしどうも此れには最近の経理処理作業が 絡んでいるように思えるのだ。 ●現在の経理処理は、物を移動させる時に売り上げを計上する方法がとられる。これは同じ会 社でも部門を移動する毎に会計処理を済ませる。そうすると物品が移動できなければ売り上 げには計上できない。例えば中国で生産して日本の工場に入荷しない限り販売にはならない ことになる。ごく当たり前に聞こえるが此れが穴なのだ。 ●本社部門は日本の港に入ると,そこから包装工場に移動する時に売り上げがたつ,包装工場か ら販売会社に送ると売り上げがたつ,販売会社から大規模卸店へ移動すると売り上げがたつ その移動の度に利益を5-10%も計上する。利口な会社はこれを全て自社の内部組織の中に持っ ているのだ。(税務署の課税審査が大変なのがわかる!) ●こうした経理処理が全て停まるのだから本社部門はゼロが継続するのだ。今日の経済界の売 上げは、実際に消費者によって消費されるものとは別物なのだ。この間に為替差益も変動す るわけである。決算前の企業は在庫が一掃出来たかもしれないが、含み損も発生しただろう。 ●流体力学でいうものの流れのようにこれが一定の調子で流れているときを想定して計画はた てられているから、途中で流れが途絶えたり変化すると部分部分で吸収できなくなるのだ。 その結果は全て親亀の負担になるのだ。何しろ昔のビジネスとは流れが大きくなっているこ とがこの被害を齎している。 ○しかし飛行機の減便などは酷い物だ。福島空港から発着する上海行きの週2便は15日から当分 欠航になった。成田からの香港行きのキャセイ航空も毎日1便を欠航してから20日経過した。 しかし搭乗してみると圧倒的に外人さんが多かった。これは殆どが観光目的の人達だ。用の ない人間が動き回って無駄遣いをするのは真の生産とは関係ない!SARS以前から乗客率は60 %を切っていた。 ○SARSと言って騒ぐが地域社会で区切って見ると別に生産障害が起こっている訳ではない。こ れを逆手にとってビジネスの言い訳に使用している節があるのだ。コロナウィルスがこんな 所まで威力を発揮したとはウィルスもビックリだろう。 ●物を生産するというのは人類が生活するための必需品を拵えることだが、どうも最近は間接 的なものも生産品目に入れられている。第一マクドナルドとか、ゲーム機だとか、ローンビ ジネスだとか、旅行業者だとかは必要なものとは縁遠いものだと思うや如何? ホントに人 の生活のために必要なもの以外の企業とかビジネスが多すぎるのではないか!もっと整理さ れてよい会社がマダマダ有るようだ。 2003年5月16日 齋藤醇爾(署名)
イラクの戦いが終わる-- 博物館から政府官庁に至るまで略奪の限り! 4月17日
●イラクではヤンキィーゴーホームを叫ぶデモが多いという。アメリカ兵は治安を保持してく れない。水がない,食料がない,電気がこないのはアメリカが壊したからだという。 ●ナンと単純な考え方だろう。ちょっと聞くとその通りだと思う日本人がいるだろう。しかし考 えると治安が容易に回復すると考えるほうがおかしい。かって暗殺されたアメリカ大統領のジョ ン・F・ケネディが言った言葉が有る。「あなた方は政府に此れをして欲しい,あれをして欲しい と言う前に,貴方は何が出来るかを示し小さな行動からはじめて欲しい!」と!! ●日本が戦争が終わった時に都会地に住む人達は約2年間というものは食料が無く,芋が主食 替わりに配給されたのだ。衣類もなかった。バグダッドの破壊などは知れたものだった。 東京も大阪も無差別爆撃で家が見えなかったのだ。学校の教科書もなかった。ノートも無かっ た!鉛筆?勿論ない。 ●為政者まかせで生きてきた人達,アラーの神に祈るだけしか知らない文明がイラクなのだ。 だからサダム・フセィンが生まれ独裁がまかり通ったと言うことだ。日本でさえ1960年まで再建に 時間を必要とした。部族抗争に明け暮れる国は他にも有る。 単純に食料やメディアの供給で 立ち直れると考えてお金をだすのは間違いだ。まず大衆が自覚し,自分で行動することを教 える教育文化が大切なのだ。 ●くれぐれも安易な寄付で済むと考えて欲しくない。きっとおっチョこちょい達が募金活動 をはじめそうだ。 4月17日加筆 戦い済んで日が暮れて!という。バグダッドは一夜明けると今度は略奪の街に成り下がるのは 悲しい。私は1945年8月17-20日を今の中国の東北省である,満州国の首都の新京で過ごしてい た。この時も確かに略奪はあった。国務院など政府庁舎はメチャクチャに荒らされたが,それ も大した事ではなかった。これはアジア人とアラヴ人の行政環境にもよるのだろう。しかしハムラビ 法典の盗難とは穏やかでない。エジプト辺りの古墳王墓などは盗掘で完全なものはツタンカーメンのも の位しかない。彼等の倫理規定はマホメット教によっているが,アジアの倫理規定は宗教以外に孔孟 の教えによるもの,日本では武士道などがからみあって倫理が守られる。中近東の騒ぎとかを 見てもこれは大衆の教育が如何に劣悪な状況かということだ。此処らの解釈は宗教学者による しかないだろうが、言える事は極端な個人主義の表現なのだろう。 ●人道支援などと軽々と口に出すべきではないとシミジミと思ったのだ。価値観が異なる民族間 の平和共存が如何に困難なことか!「話せばわかる」と言って暗殺された首相が日本にも いた。しかし話して判るのは文化と教育レベルが対等な同一言語の人間の間の場合に限られ るのだ。未だに民族,人種の差が区別の対象になっている地域では,日本に住んでいて頭の 中で考えて行動するのは軽率に思われる。悲観主義的にみればかってのアメリカのモンロー主 義(不干渉主義)も理解できる。 ●その地域(あえて国とは言わない)に住んで生活してから,その地域に溶け込んで見た上で 物事は進めたいものだ。「衣食足りて礼節を知る」と孔子は論語でいう。道は遠いのだ。 4月14日 齋藤醇爾(署名)
始まりがあるところ,必ず終りが有る! 戦争は見世物ではない。しかし指導者の愚かな事はドウだ! 4月8日
メディアは競ってイラクの現状を伝えようとする。しかし時間の一駒をある場所に限定して流す映像 や情報には連続性はなく量子物理学で言う不確定性原理と同じで、位置と運動量の両方を確定 する事は出来ない。まして対立するイラク側と米英側の報道の聞き方には注意がいる。映像が幾ら 明瞭でも報道が信頼出来ようとも,写ってない,語られて居ない部分の方が圧倒的に多いのも問 題だ。 ●しかし戦争も大きく変化したと思った。これはする方が双方共に戦後の生き残りに備えての 対応、世論を気にしているという事だ。戦争が政治で完全に統制されている事を現す。 その一つの事例は、占拠した建造物に国旗を掲揚しないことだ! ウムカスルの港湾施設を占拠し た米軍がアメリカ国旗を掲揚したのが問題化したのを受けて、7日のバグダッドの宮殿ではなんと 兵士の卒業した大学の校旗を掲げたというのだ。おそらくアメリカが勝つのではなくて自由主義 国家連合が勝利したことを示したいのだろう。ここまで気を使うのか!! ●イラクのサハフ情報相の記者会見を見ていて気の毒になった。多分サダムの忠実な部下,イラクの国家を 代理として語って居るのだろう。恰もバカな社長のお気に入りになりたいために「当社は期 限切れの牛乳などを再処理していません!」と言った部長級の弁解を聞いているようだった。 間も無く真実が判明するというのにこれは知性有る人間の取る道ではないのだ。 ●しかし人は多く、その知性,知識,知能の差は同じではない。それらをひっくるめて国に属す る人民に分類する事の不合理をどうするかだ。更には文官、軍人。権力者、被権力者。雇用 者、被雇用者。という対立する階級存在がある。これらはいずれも人の能力に起因している 構図だ。そうしたホモサピェンスが地球上に60億人も居る事を考えると、気が重くなる。 ●しかしアジアも人事ではない。真の自由で開かれた国、自分の才能を磨くことが正当に生きる ことに評価反映される社会を拵える道はまだまだ遠い。しかし賢人を育て拵える事に一縷の 望みを持って居たいものだ。 齋藤醇爾(署名) 4月8日
イラク戦争と指導者 今こそ高邁な指導者の出現が望まれる。日本の地方選挙など 4月3日
史観を持つことの重要性--未来への期待と時間感覚は人で異なる。 ブッシュ大統領とラムズフェルド国防長官らの鷹派と慎重組のきしみを伝えるニュースが散見 される。勿論事を進めるに当たってはいろんな意見が出るだろうから珍しい事ではない。しか しアメリカの過去の戦闘の記録を見る限りでは、冷戦時代のアイクから、キューバ問題時代の ケネディ大統領の時には際どい開戦寸前が何度もあったのだが、ベトナムでジョンソンとニク ソンは軍部に引きずられてしまう。その戦訓が生かされたか?というと、必ずしもそうではな い。今度のブッシュさんは共産主義の脅威をテロという言葉に置き換えただけで開戦して仕舞 った。その背景はアメリカの商業資本主義経済がチラチラ見え隠れしている。ブッシュさんの 選挙の基盤は南部の石油地帯と農業地帯にあり、利潤にさとい選挙民を背景にしている。ケネ ディさんのような代表的なヤンキー(北部出身)のピルグリムの理想の精神とは違うのではな いかと思う。選挙戦を通じて就任時からブッシュさんには外交の視点が乏しいと言われてきた。 確かに開戦に至るまでの経過を見ると、チェィニィ国務長官を除いては平和解決のための外交 活動を展開していないように見える。 こうなって見ると大統領選挙戦でのブッシュさんとゴアさんの争点から見直して見る必要が有 るようだ。アメリカは長くモンロー主義を標榜して、ヨーロッパやアジアへの介入を避けてい た時代がある。それが第2次世界大戦に介入し,勝利の旗頭に躍り出てからいつしか世界の警察 役を買って出るようになったのだ。その背景は、建国時代の追いつけ追い越せの経済躍進時代 から、ビジネスの先頭にたって市場を世界に求めざるを得ない国家背景を考えねばならなくな った時代を反映しているのだろう。 アメリカの国土はアメリカ大陸で南部にメキシコ国境を持つ以外に地続きの強国をもたず、他 国と自国内で戦争をした事がない。(建国当初の南北戦争は別だが,メキシコ戦争と言っても相 手は大した事はなかった)第2次世界大戦はヨーロッパとアジアが戦場、朝鮮戦争、ベトナム 第1次湾岸戦争、アフガン、といずれも国外での戦争で終始している。戦争の悲惨さを国民が体 感していない。(日本も似たようなものだ,爆撃こそ受けたが非戦闘員は戦争を知らない)目の 前で顔を見ながらの殺し合いをしたのは戦うことを職業にする軍人に限られている。 しかしロシア、ドイツ、イスラエル、フランス、バルカン諸国や中国は違う。目の前で遭遇し て殺しあう戦争を体験している。これからのバグダッドでの戦闘は非情なものになるだろう。 片や職業軍人だけのアメリカ兵と市民+戦闘員のイラクでの戦闘は奇麗事では済まないはずで、 それがアメリカ人に理解できるか?という問題だ。コンピューターゲームとは違うのだ。 アメリカはイラクに新しい政権を樹立して民主主義国家を造るという。多分第2次世界大戦で日 本を占領した時の処理が成功した事が思い出されるのかもしれない。しかしそれは違うだろう。 日本人は国土内での戦闘を知らなかった。アメリカと戦争をしたのは国外で軍人同士の戦闘に 過ぎず、更には長い軍閥主導と財閥中心の経済の独占が背景にあり、民主主義的な世界の潮流 が背景にあった為に日本人自身が新しい国家の誕生に協力的だったことを忘れてはならない。 さらには日本には資源がなく占領に値しない国であった事も事実だ。強いて言うなら地勢的に 航空母艦の代変に役立つだけだったとも言える。 しかしイラクやアフガンは違う。彼等は独裁者であろうとなかろうと国そのものが石油資源を 持ち、それをくみ上げて輸出すれば国民に分配する富を持っていることだ。生きて行く事に基 本的に不自由さはない。確かに民主主義で分配の公平さは増すかもしれない。しかし原資が富 裕なのだから少しぐらいの分配に不平等があろうと庶民には充分なのだ。(サゥジも、サバ王 国もそうだ。ダイァモンドの産出国のナミビァも、ガンビァもそうだろう) こうした国の人達 の目に映るアメリカ等の連合軍は自国を侵略する異邦人以外の何者でもない。 さて、地球上には多くの国がある。(しかし国として機能しているのは恐らくその内の20とない だろう。)国とは言葉だけで、経済そのものが何を基底にしているかさえ判然としない地域が あるだろう。我々が温暖化を問題にし、健康を問題にしている事さえ全く知覚せずに唯、言語 が似ているというだけで国として区分されているような地域が一杯在るのだ。人口問題?産児 制限?なんだソレは!と言われても驚く事はない。彼等はそれでも明日があるのだ。そして笑 って楽しく過ごせる毎日を待ち望んでいる。AIDSで死ぬからコンドームを付けろ?なんだ?と いうことだ。30年しか生きれないって?それが普通だと感じていれば余計なお世話なのだ。こ うした環境下の事情を体感できるか? 再び指導者の人となりが問題になる。有史来多くの指導者が国家体制を仕切ってきた。しかし 本当に大衆を思い指導して来た人となると数少ない。地域指導者が全体の指導者として適切か どうかは、指導者が如何に自分の体験しない領域の問題に対して耳を傾け、意見を交わし、持 てる知性で決定しうるか?という問題なのだ。自分の育った環境から下す判断位恐ろしいもの はない。ブッシュさんは大統領の息子以外の育った環境、アメリカ南部のテキサス以外の歴史 を本当に知っているか? 政治家としての信条を学んで来ているか?こそが問われるのではな いか? 日本でも地方選挙が始まる。誰が立候補しようがそれは自由だが、最後の論点はその人となり がどんなものかこそ,問われるのではないだろうか?庶民として人気があるというだけの人(集 票力があるだけ)の人が政治家として適切かどうか?は誰でも判る。しかしそれでもムネオが出 てくる、真紀子が出てくる、のは選挙する側の知覚の問題かもしれない。なんでもソウだがそ の時限りの場当たり的な決定は、時間の経過とともに進歩発展する社会中では成り立たない。 即ち歴史の流れを正しく学び、過去の教訓の中から将来を見通す事の出来る能力を啓発する人 だけが指導者になる資格を持つのだ。新聞などのメディアの支持率調査などは現時点しか判断 できない一般大衆の意見の反映に過ぎない。その渦中で将来を語り説得するためには時間のか かる大衆の教育こそが実は最も大切な基本的な政治家の仕事なのだ。
H2Aロケット第5号機、発射成功! 3月28日1027JSTに情報衛星を2つ打ち上げた。 3月28日
無事に打ち上げに成功した。関係者はホッとしているだろう。北 朝鮮の妨害工作を警戒して鹿児島湾には警備艇が数日厳戒体制で 張り付いてきた甲斐があった。衛星軌道に載せることには成功し たが今度は2機の偵察衛星を極軌道に乗せる作業がある。更には衛 星との通信リンクの設定から始まり,カメラ,レーダーの性能テストと問題の出 そうな部分は山積みしている。更に衛星の軌道修正用のアポジィモー ターが大切だ。 一方の北朝鮮は「日本が衛星を打ち上げるのは問題がなくて何故 北が打ち上げるのは危険なのだ!」という。確かに一理はある。 この偵察衛星は今後6-7月に後2個を打ち上げて計画が終了する運 びになる。この衛星打ち上げは先に北がノドンロケットを日本列 島越しに太平洋に発射した直後の対応策として予算化、承認され たものだ。 利用面についてははっきりした発表はないが、陸自と空自と海自 が制御運用することは決まっている。将来的には2-3000人のスタッフ が張り付くという。 3月28日 J. Saito |
バグダッドの写真、衛星写真 Timeのホームページからみる! 3月27日
日本の新聞にはなかなか掲載されない写真である。 http://www.time.com/time/covers/1101030331/map/ を開くとバグダッドの写真が出てくる そしてカーソルを点滅する番号の上に合わせるだけで破壊された映像が出てくるしかけだ。 28日の1030+/-15分に日本の偵察衛星(写真衛星とサィドルッキング・レーダーの2基)が鹿児島の種子島か ら打ち上げられる。当分は北朝鮮を監視しながら使い方の勉強になるはずである。電磁波によ る傍聴は現在内閣直属の設備が有るが,実際はラジォプレス社の(フジTVの中にある)受信設備によっ ているようだ。
戦争とは命のヤリトリだ! これはCPUのゲームとは違う-- 指導者の目標は何か? 3月26日
紛争開始から1週間が過ぎた。アラヴ外相会議も終り英米への抗議の声明を出した。国連もどうに もならない。英米連合軍がバグダッドに100Kmに迫る。しかし後方のバスラではまだゲリラの散発的 な反撃があるという。 ●反戦運動がアメリカ,イギリス,フランス,ドィツ,日本から伝えられる。当然の事だろう。根拠はフセィンとの間 でもっとネゴシェイションすることがあったのではないか?の判断への抗議だ。しかし一般庶民にこ の間の真相が精細に判るハズはない。 ●人間の盾を希望してイラクに入った日本人も5-6名居るようだ。その方達の勇気(?)には感嘆する。 しかし物事は一つの局面だけで決められるべきではない。むしろ己の命をもっと大切にして 真の平和の為にすべき事の基本が他にもっとあるのではないか?と思う。 ●現代人は戦争を知らない。この60年間平和な時代に生まれた人は想像の世界の戦闘しか理解 出来ない。それに対して中近東,バルカン半島諸国は生死の境を過ごしてきているのだ。イスラェル もアフリカ西海岸諸国もそうだろう。 ●問題解決に乗り出す諸国はいずれも安穏に生活した人達ばかりなのだ。戦争を観念でしか理 解できない人が戦争をする事に誤算がないほうがおかしい。 ●生産手段をもたないイラクが外部と補給を断たれて戦う時間はごく少ないだろう。理論的には弾 が無くなる時に負けるのだ。(第2次世界大戦の日本でよく判っている!)ここまで来たらアメリ カはバグダッドを占領しフセィンを捕らえるまで終わる事は出来ない。 ●私がフセィンだったら自分の命と引き換えに,これ以上の殺戮を止めるために降伏する。此れが指 導者の姿ではあるまいか!本当に自国民を愛しているなら,国家を愛するならそうすべきだ。 ●指導者とはまず自分の率いる集団の幸せを願うのが本当だ。自分の幸せはその後の筈である ベキだが権力を持つとその心地よさを継続するための行為が先立つのは過去の事例から明ら かである。小は会社の社長に始り,地域社会のリーダーから,一国の首長に至るまで例外はない。 ●労働組合の幹部もそうだ。人の欠点は最終的に己の権力保持の為に何かをする事が集団の利 益を損なうか否かにある。 ●問題はあらゆる個人の本質に潜んでいる。指導者の資質が一般大衆の資質と同一であり、あ らゆる行為が基本的な人間性に基づいていることが一番大切なのだ。 ●指導者とは教える人をいう。それは知識のいたらない人に物ごとを習得させて最終的には次 の指導者を造ることなのだが、指導する権力に酔いしれたらその時に指導者ではなくなる事 なのだ。一般的に社会では大統領が最高指導者だと思われている。それは最終決定権を持っ ているからだが(会社の社長もそうだ!),彼の指導力が最高でないことから問題が発生する ●あらゆる最高権力者は自分のもつ資質を見直し,学習しなおし,自分に属する社会の求めるも のを正しく認識して決定することを意識したい。 齋藤醇爾(署名)3月26日
静かな21日、イラクの情報--ワシントン・ポストが伝える --サダム・フセィンが20日の攻撃で負傷したと思われると---
21日が過ぎようとしている。散発的な戦闘の報告は有るが大きな作戦は行われていないのは? ●バグダッド周辺が昨日から雨と砂嵐だという--天候上の理由 ●20日に行われた巡航ミサィルのトマホーク50発弱とバンカーバスター型誘導爆弾によるフセィンを狙った攻撃の 評価がまだ出ていない。(悪天候の為に評価情報を取得できないでいる) ●こうした中で,ワシンポストは消息筋のリークとして「サダムとその息子のウダイか,クサイのどちらかが負 傷した」攻撃後に宮殿に医師団が密かに入ったと言う事。を理由として上げている。 ●或いはサゥジ・アラビァ辺りが密かに亡命の裏工作をしているかも知れない。 ●圧倒的な武力を示され,もしフセィン親子に何かが有ればイラクの体制は音を立てて崩れるだろう。 ●気になるイラク情勢である。未だ駆け引きの段階なのかも知れない。by JS。3月21日2200JST
イラクの放送事情など-- 3月20日
[バーレーン=岐部秀光] 米軍は攻撃開始とともにイラク国営ラジオの電波を乗っ取り,アラビ ア語で「われわれが待ち望んだ日だ」などと放送した。イラクの通常の放送を遮って突然始ま った米軍放送は「フセイン政権は攻撃を受けている」と説明した。 ●電子戦は目に見えないがハードの戦いの裏で大きな役割を担っているだろう。巡航ミサィルのGPS 衛星電波を妨害するのに対抗する、携帯電話の妨害、イラク軍事通信周波数の妨害まである。 ●アメリカ・アマチュア無線連盟はFCCに対して[開戦になったらアマチュア無線の運用に制限があるか?]とい う質問書をだした。此れに対してFCCは現在はその必要はないと考えている-と答えている。 ●昔はラジオバグダッドという短波放送があった-現在イラクの短波放送は少なく周波数表に掲載さ れているものは、次ぎの通りで放送時間はアナウンスされているものを掲載(下記) 7160.0KHz Rep. of Iraq Radio 02-04JST 9685.0KHz Rep. of Iraq Radio 02-04JST ●アマチュア無線局はクラヴ局のYI1BGDがある。数ヶ月前まではUNの職員がゲストOpをしていた。 ●米軍の配備の地図(産経新聞のWebによる) ●とうとうアメリカ軍の作戦が開始された。(20日1030JST) 最初の発表を数時間後に纏める とトマホーク巡航ミサィルによるものと、空爆で小規模のものとされる。アメリカ政府の発表では40発のミ サィルとB52の2機によるミサィル攻撃というだけである。作戦を昼間から行う筈はないから偵察 写真で効果を判定して本格的な攻撃は21日のイラクの早朝から始るのだろう。さて米軍の知恵 者達と政治家の思惑通りにイラクが乗ってくるだろうか?アフガンでもアルカィダ掃討作戦が 始っている。
アメリカがイラクに最期通告--残る時間は48時間 3月20日1000JST迄の期限をきっての事実上の宣戦布告 3月18日
ブッシュ米大統領は17日午後8時(日本時間18日午前10時)過ぎから全米テレビ演説を 行い、イラクのサダム・フセイン大統領とその息子らに対して48時間以内に国を離れ亡命し なければ武力行使に踏み切ると宣言した。(毎日新聞による) *ブッシュ大統領の演説の全文(英文)は此処で読める。 UNの安保理への新提案を取り下げて国連の1441決議案を盾にしての最期通告である。演説は淡 々としかし欧州諸国への皮肉も交えながらアメリカの置かれている危機を打開するために止む終え ない仕儀と訴えて終わった。皮肉にもウォール街は高騰して昨日よりも20ポィントも高値に推移し た。 ●サダム・フセィンの亡命は有り得る事かもしれない。行くとすればシリァか,リビァしかないだろう。確率 は意外と高いだろう。逃げるなら19日中である。(これがアメリカとしては最も有利な解決になる だろう。そうなったら武力で恫喝したことが是となるのだ!) ●しかし逃げないと成ると大義名分からアメリカとしては薬品工場,武器の製造工場,軍事施設等の 爆撃しかない。おそらく油田なども破壊されるだろうから占領しても復興のために資金を投 じることになるだろう。市民のいる大都市での戦闘は戦後の非難を考慮すればやりにくい筈 だ。 ●装備面から見れば全く問題になるような事はないが,21世紀の戦争は事後処理が第2次世界大 戦とは根本的に異なる。勝っても外交的に孤立しないような妥協と国連との関係改善に力を 入れなければならない。しかしブッシュ政権が今回のイラク問題で孤立化した現在,事態収拾に廻る 人が居なくなっている。 ●結果としては現在でさえ不安定なアメリカ経済は不安定になり,ドルの威信を損なうことになり再 選どころかブッシュさんは退陣をやむなくされるだろう。 ●漁夫の利は,経済的には中国だろう! 歴史的にはフランスのシラク,ドィツのシュレィダーがEU連合を率い て世界の政治舞台を引っ張る時代になるだろう。 ●アメリカにも沢山いるであろう隠れた知恵者が出てきてこの残された36時間余を巧妙に繕うこと を心から願う。 J. Saito ●日本の衆議院本会議で19日、菅直人さん、志井さんが質問に立っているが、日本の立場がア メリカ支援でありその行動を是としている事には嘘があるわけではない。野党諸君は日本の 議員で国連やイラクの職員ではないはずだが、国際世論によると--式の反論しか出ないのは お粗末の限りである。社民党も共産党も「拉致問題」をかって、それは事実ではないといい 続けてきた過去を持つ。政権党への反論に外国の政府の方を信用するような言い方でなくて 自分が政権党ならコウする--こそ国民大衆が聞きたいことなのだ。国際政治の場から長く離 れている日本は足を地につけた、自国の周辺の実際的な問題の解決から始めるべきだろう。 ○北朝鮮問題、鉄道,交通行政の早期の決定、長期負債への金融体制の確立、などが急務。 この項は3月19日1530JST追加--------------------------------------------------------
3月17日期限のUN理事会の新決議への対応! 世界は固唾を飲んでアメリカとイギリスを見守る
民主主義と世論をどうする!という土壇場の17日,アメリカでは日本の18日がそうだ!大方の 世論で言えば、ロシァとフランスが常識的であろう。 ●ブッシュ政権の弱みは国際外交が下手なことだ。おそらく歴代大統領の中で最もスタッフに哲学 者と外交官が少ない。外交を見る限り子供の相談よりも低級ではなかろうか? ●確かにキッシンジャーさんが言うように,テロでWTCが倒壊した事を経験しない国にとってはアメリカが 唱えるテロ支援国家を締め付ける事には消極的だろう。 ●そもそも湾岸戦争で父親のブッシュ元大統領の停戦事態がタィミングを失した事への悔しさを子 供の現大統領は意識しているのではないだろうか? アメリカの閣僚級に大統領を補佐するに足る 力量を持つ人が不在なのか,それともブッシュさんは人の言う事を聞かないカゥボーィなのだろうか ●攻撃後の終結にUNが今度は協力しないかも知れないがその時にアメリカはドウ幕を引けるのだろ う。ヴェトナム戦争以来の下手な戦争に乗り出すアメリカの行方は暗澹としている。 ●アフガニスタンも終わったのか、継続しているかもわからない。今度はイラクだ。実際にはイスラェルとパレ スチナの紛争も終りがない。そして北朝鮮問題も抱えている。 ●おそらく20日のNYとTYOとLDNの株式市場は暗黒の相場になるだろう。日本では7000円近く迄 なるだろう。 ●ゴァ前副大統領と票を数えあってヤットなった大統領だったのを思い出す。危ないなぁ! ●戦争に勝っても国を治める点から見れば,先進国の大統領としてはクリントンに劣る評価を受ける のは間違いないだろう。恐らく3ヶ月では終結を見ず後味の悪い勝ち戦になるだろう。 ●やはり政治家は卓見と高邁な理想を持つ人(歴史を見据えた人がならねばならない。)がすべき ではないだろうか?人気で政治は出来ないことを我々は知らねばならない。支持率なんてあて にはならないのだ。 政界でもまた人材が不足している!のを嘆く。 JS. 3月18日
北朝鮮がTBP(燐酸トリヴチル)を購入した! ウラン燃料棒からプルトニゥム抽出のための溶媒を入手と米高官が語る 3月14日
ワシントンで共同通信がインタヴューしたアメリカ政府の高官が語ったというニュースは確か だとすると封印していた使用済み核燃料棒を処理するための作業にかかる準備が始ったという ことになる。ウラン濃縮技術は大掛かりな装置を必要とするけれども、ピューレックス法を用 いて化学反応でプルトニゥムを分離するのはそう困難ではない。 ●最初は使用済み燃料棒(長さ数m以上)をステンレスの容器毎切断して硝酸の中にいれて溶解する。 ついでTBPとトルエンを混ぜた有機溶媒を加えると、水溶液と有機溶媒に分離する。此処で硝酸 ウラニゥムと硝酸プルトニゥムがTBPと反応して水溶液側から溶媒中に移動する。この作業を繰り返す ことで硝酸プルトニゥムの濃度を上げていって最後は硝酸を中和除去することで純プルトニゥムを抽出 するだけである。プルトニゥムの臨界量はウラニゥムよりも少ないから後は点火するための圧縮用の爆 薬を制作する段取りになる。 ●かなり下手な工作でもプルトニゥムの分裂反応を起こさせることは出来る。(唯飛び散るプルトニゥムが 多い,即ち能率の悪い爆弾になる。)爆発すると放射能をバラマク汚い原爆になる。 ●アメリカが1943年からネヴァダ州に全米の科学者3000人を集めて全力で(マンハッタン計画)開発し た当時の工法でも多くの白血病患者が発生して亡くなっている。北朝鮮の科学レヴェルで作業を すればかなりの無理をしなければならず多くの被爆者を生ずるのは貧弱な設備を見る限り確 かである。(人道問題から考慮すれば当然の配慮である。) ●これをロケットに搭載して飛ばして戦術兵器に完成するまでには長い時間が必要なのは確かであ ろう。アメリカの初期のプルトニゥム爆弾は5トンも重量が有ったからテポドンでは飛ばせないだろう! ましてやMIG25には積載できない。精々白頭山で実験をする程度の事だろう。しかし狂人に刃 物の例えで将軍サマのお気に入りになりたい軍人連中は不審船でわかる様に何をしないとも 限らない。この玩具は取り上げるか壊さなければならない。 ●人道支援の名を借りて北に食料や医療品を送るといった作業を直ちに停止し、国際送金業務 をスグに中止して彼等の糧道を完全に断ち、あらゆる活動が出来ないようにすべきだ。一般 大衆が困るのは勿論だが、彼等が何故貧しい経済状況になったかを大衆に教えれば北朝鮮の 体質をかえる為の政治活動(革命?)が内部から起こるだろう。 ●これは純然たる平和活動だ。 3月14日18時 JS。
平和であることは戦争をしないことか? 苛めにあっても逃げているのを平和主義者というか? 虐めを予防するのは行き過ぎか?
これは難しい問題だ! 日本には「判官びいき」と言う言葉がある。弱い者に声援を送る事を いうのだ。今回のイラクの問題も、世界の超々強大国のアメリカが大声で制裁を叫びだした所 に問題が起きた。フランス,ドイツ,ロシアといったプライドの高い国(実際は力は殆どない)が 自尊心を傷つけられたと見るのが正しいだろう。しかしシラク大統領もチト大人げないしブッシュさ んも国内と同じ調子でヨーロッパに対したのは外交的なセンスがなさ過ぎる。 ●しかしこのような国連での論争はイラクや北朝鮮を利するだけであって悪い前例を今後に残 すだろう。このシコリはNATOの今後と,アメリカの外交姿勢を転換させてしまいかねない。 ●アメリカとしては、国連を無視してもイラク攻撃をしないわけにはいかなくなったと見る。 ●日本が積極的にアメリカを支援する影には北朝鮮問題が潜んでいるだろう。おそらくアーミティジさん との秘密協定で北の閉じ込めにアメリカの軍事力を展開する約束が有るだろうと想像する。 アメリカ海軍は、航空母艦[カールビンソン]を日本海にいれて北に威圧をかけるのは当然の行動で現に 嘉手納基地にB52とB1爆撃機を2個大隊展開した。(約30機) ●国連が文句を言わないうちに制裁は終えなければならないから、電撃作戦を展開するだろう。 3月末まではかからないで攻撃にでて,1ヶ月以内に終了するだろう。 ●アメリカは2001年のNYのWTCのテロ事件でアフガンに侵攻したが,その目的の一つであるオサマ・ビンラディン さえ捕らえられていない。ここで手を抜くとトルコを含め中近東が不安定になる事を考えれば イラクは喉に刺さった骨のようなものでアラヴに対しての力を誇示しておかねばならないだろう。 現にパキスタンがおかしい動きをしている。 ●フランスとドィツとロシァが反対するのは、彼等の中近東の市場を失うことへの懸念が大きい。ドィツ は別としてフランスとロシァは多量の経済援助や武器を過去に供給して来たのだ。 ●日本は対岸の火事だと思えない北朝鮮問題を抱えている。拉致問題,不審船事件,テポドンの日 本越え発射とあいついで挑発を受けている。これも今後は放置できない問題である。 ●決して戦争を歓迎はしない。しかし相手によっては戦わねばならない選択肢と権利は何時で も自分で決定できなければならない。世論調査とか民主主義の多数決も大切なことだが事実 を明かせないような事態では多数決がよいとは決めかねる時もあるのだろう。 ●日本の株価は連日安値をつけていて財界関係者は政府に手を打てと大合唱をしている。しか し塩爺のいうように、政治と経済は別物だ! 財界人も情けない。アメリカ式資本主義経済を謳 歌しているときは黙って利益を甘受し、儲からなくなると政府に手を打てというのか!自分 で自分の会社の株価ぐらい保持しなさい。それを株式会社というのだ。 ●己にやましい所がなければ断固として己の道を貫くのを正義と言う。60年前の御先祖様の誤 りの為に何時までもグジグジしてることはないかも知れない。 2003年3月14日 JS.
北朝鮮の寧辺の原子炉が稼動中の証拠 ----アメリカのデジタル・グローヴ社の撮影した衛星写真 3月10日
アメリカの商業衛星が5日に撮影したニョンビョン の黒鉛減速型実験炉を上空から撮影した ものである。冷却塔(赤円内)から蒸気が 立ち上っているのが見える。この実験炉 の発電能力は5000KWに過ぎないから北の いう電力不足を補うためというのは根拠 に乏しい。 ウラン燃料からプルトニゥムを作る為に最初に使 用された原子炉形式で、アメリカもネヴァダで この黒鉛炉で最初の原爆の為のプルトニゥム を製造した。 膨大な経費をかけて迄行う発電としては 見合わないのは周知の事実だ。 ●アメリカの電子偵察機に嫌がらせの為に15 m迄近づいたり,シルクワームなどの旧式のミサィル を発射して見たり政治的な行動が目立つ。 ●この衛星写真は分解能は1m以上だがも し軍用のKH衛星で写真を撮れば現在では 分解能は10cmとも言われている。しかし アメリカとしてはその写真を発表したくない (衛星の能力を相手に教える事はない)か ら敢えて商業衛星の発表を許可したもの だろう。 ●それでも道路の3台のトラックが見える。 ●おそらく安全設備なんて殆ど無いよう な設備で将軍様のために働く労働者には 同情する。 |
●近日中に過去の本ホームページに掲載したものを,目次によって検索し再度ハィパーリンク でアクセス出来るようにライブラリィを構築中です。暫くお待ち下さい。編集部2月16日記