師走を駆け抜けよう

巻頭言 2008年12月19日 
発行:福島CW愛好会

●訃報                                                      
 JA7SSB齋藤醇爾編集長が、12月2日夜に心不全で他界されました。                
                                                             
 残念ながら、下記の文章が遺稿となってしまいました。
 
                                                12月16日 JI7VBW


●事務局長が書かれたWW CW DX Contestが29、30、1日の午前9時から48時間行われました。そろそろ来年が元気な保証は少なくなってきたので(?)今年は日曜日はフルで出ようとシャックを整理して頑張ってみました。漫然とCQ TESTを叩くのを好まない私はカントリィを中心とゾーンを中心にして参加しました、JARLのJA1AYOさんがアクティヴだったのが耳に残っています。皆がCTかZ Logで出てるのでデュープが少ないこと、送信速度は25 w.p.m 即ち125文字/分以上で叩くのですからVBWさんの言うように聞き取りは楽ではありません。SSN最小期の所為でアフリカの信号はマバラでしたが、アメリカと旧ソ連圏はアクティヴでした。14メガを中心に呼びに回りましたが、それでも130局、34ゾーン、40カントリィを物したのです!!

○月曜日は野暮用で東京に出張でしたから早々に寝たのですが、20時間シッカリ椅子に座って運用したら月曜日は尾?骨が痛くて困りました。それでもコンテスト中に「Jun! you are still young」と叩かれたり、Hay Jun, are U OK? と少なくとも10局から聞かれて日頃もっとアクティヴに出なければいけないと感じたのです。ローカルのハムとの親交も大切ですが世界に広がるハムとのお付き合いはもっと大切なのかもしれません。老人になると視野が狭くなりがちです。卓上の新しいIC-7800とIC-7700そしてコンテストLogで参加しましたが、、昔は製図版に貼ったデュープチェックを見ながらの運用だったのです。ナンとサマ変わりしたことでしょう!寒くなるとフロに入り、食事はXYLが作ってくれました。今は全てを自分でしなければなりません。大変でした Hi !

○さて師走。世の中は未曾有の経済不安定で恐慌のただなかにあります。政府の投入する金融資本の何兆ドルは何処に消えたのでしょうか? 物理的に考えると消滅する物はないので何処かにこの消えたお金はあるはずです。ドコに行ったのだろうと考えていました。結果的にはアメリカとか新興国の貧しい人達の住宅に消えたのです。或いは一瞬のお金持ちになったホリエモンさんのような人や小室さんにたかった人達の浪費に消費されたのです。それだけです。OPEC諸国の繁栄も我々が結果的に負担しました。増大する戦費(アフガン・等の中東のテロとの戦いとかも含まれます)もあるでしょう。人事ではないのです。遠く離れた日本の我々が負担するオカネに気付かねばなりません。毎日の紙面を賑わす倒産する会社も大変です。福島県の主だったスキィ場とかホテルはなべて更正会社か更生中の会社です。気息奄々の状態が一刻一刻、死に瀕しています。この中でマジメに会社を運営している方々の努力には頭が下がります。騒然とした世の中で明るいニュースを求めていますが、官庁や企業のウソつきどもバカリ----、でも失望したくありません。私はそう思いながら入手したR-380Aを撫ぜています。ガマンしながら生きる、自分の内面を見ながら新しい世界を求めて来年も生きる努力をしたいです。絶望は死に至る病--とキョルケゴールが言いました。今年は浪費を抑えて、年末はバンドにでましょう!! 73 & 88

編集長 齋藤醇爾 12月2日