FCWA会員自己紹介

2021.3.1

JI7HIF局


 FCWAの皆さん、お世話になっておりますJI7HIF/7(ハンドル:SATO)です。3月の自己紹介は私にバトンが回りましたので、自己紹介させていただきます。

 私は昭和61年(1986年)に電話級(現在の第4級)の免許を取得し、平成元年(1989年)に開局してJI7HIFのコールをいただきました。開局してからは、2mのFMラグチューをメインに7・21メガのSSBも運用してました。ところが2mFMのラグチューに飽きてしまったり、7メガのSSBは強い局につぶされあまりQSO出来ず、アマチュア無線そのものがつまらなくなりやめようと思いました。でも、ちょっと待てよ、せっかく始めたアマチュア無線だし、何か楽しく出来る方法がないかなぁと考えていた時、そうだ!CWをやろうとひらめきました。

 平成4年(1992年)に入り秋葉原のロケットアマチュア無線本館に行き「モールスマスターU」のCDを購入して欧文モールスを覚える事にしました。一通り欧文モールスを覚えたので平成4年10月に第二級アマチュア無線技士の国家試験を受けたら一発で合格しました。第二級の無線従事者免許証が届いてすぐにCWを運用出来るように無線局免許の変更申請を行いました。平成5年頃から縦振り電鍵でCWの欧文ラバースタンプQSOを始めました。

 当時私は東京で仕事をしてましたので宮城白石市の実家には盆・正月・GWの年3回しか家に帰なかったので電鍵を叩くのは年3回位でした。ところが平成7年(1995年)6月に福島県双葉郡富岡町の事業所に転勤となりました。当時私は独身でしたので富岡町から毎週白石市の実家に帰りCWQSOを楽しんでました。同年の秋にJI7VBW 堀切さんと知り合い、FCWAに入りませんか?と誘われ入会させていただきました。10月には水林自然林でFCWAと郡山CW愛好会の交流会がありたくさんのCW仲間と知り合う事が出来ました。それからはCWがますます楽しくなりFCWAの行事にも数多く参加するようになりました。CWを始めてから初めの3年は欧文ラバースタンプQSOしかやりませんでしたが、7メガをワッチしているとCQの後にツートトツーツーツーと来ると聞いたことのない符号がたくさん流れて来ました。

 これは一体何だろうと思いましたがそれが和文電信でした。和文電信は全く分かりませんでしたが,、和文電信もやりたくなり「モールスマスターT」のCDを購入して和文も覚えました。一通り符号を覚えた頃、JI7VBW堀切さんに和文QSOの相手をしていただきました。私も初めは速度の遅い和文も取れず堀切さんにこれ以上遅く叩けませんと言われた事を今でも覚えてます。私が和文電信をやれるようになったのは、堀切さんが練習相手になってくれたからです。本当に堀切さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 平成11年(1999年)頃だったと思いますが、JE1TRV 谷口さんが仕事で福島に滞在されてましてFCWAの会員でした。その時、谷口さんからA1クラブの話を聞きA1クラブにも入会させていただきました。また平成27(2015年)年6月にはJE6HCL 佐治さんよりKCJ(全国CW同好会)にもお誘いがありましたのでKCJにも入会させていただきました。

 とにもかくにも私はCWが大好きで運用スタイルは100%CWオンリーです。ここからは私のCW運用について簡単に紹介させていただきます。

1.和文電信の楽しさ

 7メガや10メガをワッチしても聞こえて来るのは、相手局のコール UR 5NN BK、リポートの交換のみで、欧文ラバースタンプQSOも最近あまり聞こえません。ラバースタンプQSOは信号強度・QTH・WX・リグとアンテナの紹介・QSLカードの交換の約束位で、それ以上の情報は英語が出来ないと送れません。私は全く英語が分かりませんので和文電信に力を入れる事にしました。和文電信はイロハ48文字に記号があり覚えるのは大変です。でも苦労して覚えてしまえば自分の意志を相手に十二分に伝えられます。私は生きた日本語で会話できる和文電信、こんな素晴らしいものは他にないと思います。

 毎分60字程度の和文電信は紙に書き取る事は出来ますがそれ以上の速さになると手の方が追い付かず書くのは困難になります。そこでおすすめは暗記受信です。暗記受信はリグのスピーカーから高速の和文電信も言葉になって聞こえて来ますので毎分120〜130字の和文も取る事が可能になります。最近和文電信の出来る方は少ないですが、和文電信局は私の親、お爺さん位の年代の方がほとんどで年々減ってます。和文電信を後世に残していくためにも私は一人でも多くの方に和文電信を覚えていただきたいと願ってます。

2.QRP通信の楽しさ

 私は今から15年以上も前に自分で作ったリグでQSOしたいと思い、アメリカ、エレクラフト社のK1トランシーバーのキットを購入し組み立てました。出力はQRP5Wで周波数は7メガと10メガの2バンドです。

 K1トランシーバー

 私はQRP5Wでどれ位飛ぶのか知りたくWAJAのアワードに挑戦しました。10メガも7メガもそれぞれ1年以内に完成しました。コンディション次第ですがQRPでも北は北海道、南は九州・沖縄まで飛ぶ事が実証出来ました。6年前に新潟県柏崎市に仕事で滞在した時にも10メガでWAJAに挑戦し5か月で完成しました。

WAJAアワード

 現在QRPで7メガと10メガでそれぞれJCC・JCGを追い駆けてます。現在JCCは7メガが固定局355、10メガが固定局354です。まだまだ先は長いですがこれからも追い続けたいと思います。K1トランシーバーは実用機として使用してますが、自分で組み立てたリグでQSOするのは感動します。

3.CWを通じたコミュニケーション

 私はFCWAの他にA1 CLUBとKCJに入会してます。CW関係の集まりに参加する事により地元福島はもちろん日本全国各地にたくさんのCW仲間が出来ました。皆さん共通する話題はCWなので話すのはとても楽しく時間もあっというまに過ぎてしまいます。無線の事で分からない事があれば電話やメールでいつでも連絡の取れる仲間もたくさんいらっしゃいます。

 A1 CLUBでは欧文OAMや和文OAMのキー局を担当、KCJでは欧文OAMのキー局やハムフェアのブースを担当してます。OAMのキー局を担当すると一度にたくさんの局から呼ばれます。パイルアップを効率良くさばいたり相手局コールを一発で取る等CWQSOのレベルアップが図れます。また、お正月のNYP・12月のFQPは欠かさず参加してます。4月のALL JAコンテスト・10月の全市全郡コンテスト、その他の地方コンテストでは珍しいJCCやJCGから呼ばれる可能性があるので出来るだけ参加するようにしてます。

4.私のシャックの紹介

 (1)いわき市のシャック(JI7HIF/7)
  リグ:K1トランシーバー(7・10メガ QRP5W)、IC7300M(HF・50メガ) 50W
  アンテナ:VCHアンテナ・フルサイズDP

 自作VCHアンテナ

 (2)白石市(常置場所)のシャック(JI7HIF)

 白石市シャック(5年前)

 白石市アンテナ

  リグ:FT757SXU(HF) 10W、IC7000M(HF〜430)50W、
  FT817(HF〜430メガ QRP5W)、TR851D(430メガ 25W)
  アンテナ:クリエイトデザイン218H(7・21・28メガ)、サガ電子ZA3.5H(3.5メガ)
  830V(10・18・24・50メガ)、2×211A(144メガ 2列スタック)、2段GP(50・144・430メガ)
  KEY:縦振り:ハイモンドHK704、エレキー:カツミEK155、パドル:ハイモンドMK8)
     バグ:ハイモンドBK100、※KEYはいわき市と白石市共用で使用してます。

※古いリグはいわき市・白石市とも新スプリアスに変更申請済で令和4年以降も使用出来ます。

5.最後に

 私はCWを始めたからこそアマチュア無線が長続きしてます。もしCWモードが廃止になったら間違いなくアマチュア無線は閉局するでしょう。CWの明かりを絶やす事のないよう私達は頑張っていく必要があります。特に私は和文電信の活性化に力を入れたいと思います。

 簡単ですが、これで自己紹介を終わります。今後ともよろしくお願いいたします。

             JI7HIF/7 佐藤晴幸