FCWA会員自己紹介
2021.12.1
JR7WIS局
当局は、この11月で開局して41年になります。その間、NYP(ニューイヤーパーティ)しかオンエアできないという時期もありましたが、細く長くハムライフを続けております。 続けてこられたのは、ひとえにCWを知ったからではないか、と考えております。まあ、そのあたりのいきさつを振り返ってみることにします。 1980年当時、わたしは福島交通株式会社福島支社に配属されたバス乗務員でした。 バス会社の路線バス部門は、朝夕が忙しく、日中は比較的ダイヤが少ないので車庫で待機する時間が長い職場です。そこにJA7WKA安藤忠光OMや、JR7KUY佐藤良一OMなど、電信をこよなく愛する先輩がおりました。職場にもJH7YIY(福島交通 福島アマチュア無線クラブ)があり、その当時、福島支社管内で20局近くの局長さんがクラブに所属しておりました。(わたしは20代のバリバリの若手?) ダイヤ間の待機時間は長いときで5時間、6時間というときもありましたので、中には許可をもらって自宅で農作業をしてくるという人もいたように記憶しています。 とくに、冬場の観光路線が運休している期間はヒマでした。ボーとしているわたしに安藤OMが「無線の免許をとらないか?」と誘いかけてきたのが、アマチュア無線の世界に飛び込んだきっかけだったと思います。中学時代、同級生にも1人無線従事者免許をとった友人がいたのですが、彼は開局はしなかったので、私のハムライフの始まりは、この福島交通時代ということになるでしょう。 冬場のヒマな時間を見つけて、休憩時間に勉強し、晴れて1980年四月期の電話級アマチュア無線技士試験(当時)に合格。7月ごろ、無線従事者免許証が交付され、さっそく開局申請をJARL保証認定経由で行いました。いまとはずいぶん違いますね。 当時は開局申請から局免許まで数か月かかるのが通常で、11月30日付でJR7WISが免許になりました。 初交信は1980年11月30日14時05分、JJ1AXJ/7で144MhzFMでした。 当時のリグは、尾崎電業社から購入したトリオTR-2300Aでした。福島市唯一の電子パーツ取り扱い店であった尾崎電業社は、残念ながら今年10月末で閉店してしまいました。 さて、その頃はサイクル21の真っ盛り。VHFだででは物足りなくなり、1981年にはトリオのHF機TS-830Vを購入、同時に電信級にも挑戦し、1981年4月期の国家試験で電信級に合格しました。81年5月には21Mhzを中心にしてHFデビュー。初交信はJH5LTVでSSBモードでした。CWの初交信はJR7MCQとの144Mhzで、10月26日でした それから、CWの腕を磨き???初DX-QSOは82年4月VK3DNDで、ちょうど桜が咲き始めていた時期で、SAKURAと打ったら、「英語ではチェリーブロッサム」と言うんだよと打ち返されました。HI。 いきなりの初DXで30分ぐらい交信したと思います。終わった時に汗だくになっていたのを思い出します。 以後、83年4月期の国家試験で第2級アマチュア無線技士を取得、TS-830には当時パワーアップキットというものが販売されており、真空管を2本パラにして、電源のブリッジ整流を倍圧清流にして、10W機から100W機に増力することができました。真空管回路ならではですね。もちろん、アマチュア無線「技師」ですから自分で改造しました。 100Wの固定局だと新たに開局申請が必要となるので、増力は50Wにとどめ、仙台の電波管理局に持ち込みで変更検査を受けて、無事50W局免許されました。 その後、職場が変わり、転勤もあり、子どもも3人生まれ、無線はモービルシャックのみ、固定からはNYPかメジャーコンテストの時のみという時期が長く続きましたが、2017年の定年退職を契機に自由な時間ができたので「昔の夢よもう一度!!」とばかりに、ヤフオクでトリオのTS-780を購入。晴れて144Mhz10Wオールモードの夢がかないました。(それまではTR−2300のブースターなし1Wで「細く長く」やってました) で、調子に乗って「見果てぬ夢よもう一度!」と、1アマに挑戦。2018年には念願の第1級アマチュア無線技士の国家試験に合格。TS-830を100W改造して「保証認定で」100W固定局を免許されました。ついでに2020年にはAmazonのお正月セールで破格の値段でTS-2000sを購入。同年11月にはFT8も免許され、現在に至っております。 開局当時のTR-2300AとTS-830は今でも現役です。 細く長くと言う通り、職員住宅住まいから、持ち家になった現在でも、団地のため、事実上のアパマンハムです。 アンテナは、ダイヤモンドのV-2000とBB6Wだけ。BB6Wは、ネット評価ではさんざんに言われていますが、CWかFT8なら十分実用になります。さすがにローバンドはキツいですが、3.5MhzでDXもたまにはできます。7Mhzならそこそこ。10Mhz以上ならまあまあというところですね。このアンテナで南極の8J1RLとも交信できましたので。HI。 このアンテナシステムで、1.9Mhzから433Mhzまでのバンドに出没しております。ちなみに、わたしは、基本的にモービルシャック以外でフォーンの運用をしません。ホームシャックからはほぼ95%CWかFT8でヘッドホンを使って「サイレント・オペレーション」に徹しております。 なぜか? はい。ご賢察のとおり、家族の平和は何にもまして重要だからであります。HI JR7WIS 大堀 真 |