太陽観測と電波伝播で使用される言葉の説明 
                ---サィクル23の解説を含めて             2004.3.8.追加改版
このPropagation Forecastで使用される言葉を正確に訳してないのではないかと、気がかりでした。 
以下に判りやすく御説明をしますので、文中の拙訳を補足して読んでいただきたいと思います。 

●Sunspot Number, 本文では「太陽黒点数」またはウォルフの指数と訳しています。 国際的に太陽黒点  
 を表現する指数として、天文学分野で使用されてきました。目視で黒点の数と群を勘定し個人差を補正
 してスイスのチューリッヒの国際天文台に世界中の観測者が送付するデーターを集計して発表されます。
 ですから、或る日のSSNは世界中で同じになります。現在では明くる日の午後に正式に発表になります。
 この数値の決定はウォルフ氏が決めた勘定の仕方によっていますが、曇っていると観測できない欠点と
 数値には絶対的な物理量が有るわけではありません。ただ1700年代から観測されているので、過去との
 対比が出来ると言う意味で,昔と同じ基準で観測され計算されて使用されています。
 1935年頃から電離層の発見や、短波帯の使用経験から太陽黒点の11年周期の増減が、電波伝播と密接な
 関係が発見されて、経験則的にSSNが100を超えないと高い周波数は遠距離通信には適さないことが判明
 しました。しかし近年の観測では太陽黒点と或る程度は関係しても、電波伝播はもっと複雑な要因がか
 らみあって形成される電離層生成過程によるものだという事が分かりました。この関係を解説したもの
 が末尾に翻訳掲載したK7VVVのタッド・クックさんのブレティンです。

●サイクル23− このSSNの増減の1回が約11年ですが、記録に残る観測を開始してから今度の増分が23回
 目ですから、「Cycle 23」と呼ばれています。観測値では2001年7月が最大の値を示しました。しかし
 その後の観測でサイクル22と同じように最大の山(ピーク)が2つ存在したことが分かりました。これから
 黒点数は除々に下がっていき2006-2007年には最低になるはずです。下降曲線は一般に立ち上がる時より
 もなだらかに降下します。未だ最終的な結論は出ていませんが今回のピークは平均サイクルよりも上回
 り太陽活動は盛んでした。最低の時期には黒点数は0も珍しくなく,SFIは60-70という今では想像出来な
 いような数値になります。下のグラフは平均化をしたものです。黒点数の平均は2004年3月現在50だと言う
 ことがハッキリしています。2007年の最低年から今年と同じになるのには1年位しかかかりません。しか
 しサィクル24が待たれます。サィクル24のピークは2011年の予想です。(2004年3月8日)
10.7cm Solar Flux、2800メガ(波長10.7cm)の受信機で太陽にビームを向けると雑音が受信できます。
 この観測は1940年頃から実験的に開始されました。最初は太陽が見えないときの補助的な観測でしたが現
 在はカナダのブリティシュ・コロンビア州のペンティクトンの電波観測所の受信機の数値で表現される数
 で表現するのがSFIです。この値は当然受信機のNF値,バンド幅,位相検波回路の時定数やアンテナの指向
 性と受信機のNFなどが関係しますから,どこでも同じ値の観測が出来るとは決まっていません。ですから
 アメリカのボールダーで測定する値とは異なります。これをソーラーフラックス値と言います。さて観測
 データの蓄積と解析によって,上記の目視観測のSSNの数,(黒点数=ウォルフ数)と比較するとほぼ正比
 例関係にあることが判りました。其のグラフを御覧下さい(下記)。(出展はARRLのハンドブックです。)
 余談ですが太陽雑音電波はこのことから、黒点が発生するメカニズムと関連していることが判りました。
この表のY軸はソーラー・フラック
ス値で,X軸はSSNの数値です。いず
れも平均的な値を取ります。黒点が
全く見えないような時でも,ソーラ
ーフラックス値は67位はあると言う
ことです。ARRLのブレティン中でタ
ッドが150位フラックスがあると、
Condxは良いだろうと表現してます
が、この時はSSNなら100有ると言う
事です。WA4TKKのMORのソフトで出て
くる10年間の値を比較すると,キチ
ンとこのグラフの上に並びます。自
然を対象にした科学観測はこのよう
に最初は基準も何も無く感覚的なも
のから始まりました。その為に比較
する時は,%パーセントを使用せずに
ポイントという表現を使用します。
勿論数値に単位はありません。これ
がFlux Value、フラックス値と言う
理由です。
planetary A index 言う単語がタッドの予報の最後に1週間の数値を表現する中でしばしば使われます。
 この訳は宇宙A値と訳したりしていまが,この辺は専門用語辞典で調べたものではありませんが言葉通りに
 訳せばSFIは「太陽雑音電波強度指数(2800MHz)」が正しく,Ap値は「惑星間宇宙磁場指数」と翻訳する
 のが正確です。このA値はQSTの表現では Ap と宇宙(プラネタリィ)のpを添字として附ける事もあります。
 我々の太陽系の空間中で,太陽が黒点の発生に伴って生じる磁場とか,コロナから放出されるエネルギィが
 地球に及ぼす影響を示す数値と表現されます。
このグラフは簡単な5段階表現で通信状態の予報をする
時に使用されるものの相関を示しています。良く明日は
「Low normal」(ローノーマル)などと言うのは、ソー
ラーフラックスは左の値を取り、Ap値は10−30の間にあ
る場合を指しています。例えば昨今のようにSSNが50(即
ちソーラー値は103)でも,Apが0なら正常以上のコンデ
ションであり、もしApが25だと、Low normalで悪いこと
に成ります。
このグラフの下の段に地磁気指数としてApとKの二つの表
記で示されていますが、この関係は1-1で対応している
ものです。稀にK値で表現されますが,Kは対数的な表現で
あると覚えられると良いでしょう。A=1がK=0で、A=3が
K=1、以下は,7が2、15が3、27が4、48が5、80が6、140
が7、240が8、400が9 と成ります。
アメリカの標準電波局のWWVは毎時の18分,WWVHは毎時の
45分から音声でこうした状況を告知しています。そして左
記の表の区分で状況を放送しますから,参考にされるのが
良いでしょう。実際にはアメリカと日本では緯度や時間の
関係で多少のズレが生じます。
予報で使用される地磁気とフレァの定義と説明
●地磁気関係で、活発(Active)と言う表現は、K値が4の時に使用します。                   K=4
        軽い磁気嵐(Minor Storm)とは,K値が5の時に使用します。                K=5
        重大な磁気嵐(Major Storm),マタは厳しい磁気嵐とは、K値が6以上の時です。K>6
        K値は、0から9迄の数値で表現されます。

●X線観測による太陽フレァの分類
     一般的には太陽フレァの放出するエネルギィを観測します。太陽フレァはNASAの宇宙環境センタ
     の分類では地球を周回している人工衛星で放射を観測し,ピーク値を1平方mあたりのW数で表現し
     ています。値はIで示し、帯域は0.1から0.8nm bandです。さらに単位が面倒なのでBとして下記
     の表示をします。I<10.0E-06  (参考:10.0E-06とは,0.000001の事です。)
     C級のフレァ--一般的なフレァです。               数値で表現すると  10.0E-06<=I<10.0E-05
     M級のフレァ--C級よりも大きなエネルギィです。    数値で表現すると  10.0E-05<=I<10.0E-04
     X級のフレァ--M級よりも一層大きなエネルギィです。 数値で表現すると           I>=10.0E-04
○グラフで見るとスグに判ります。左はワットです。これは2000年の7月12‐15日に衛星で観測した値です。
 Xとは10の−4乗以上です。X2級のフレァとは、2 X 10の−4乗の事です。Y軸は対数表示です。即ち
 X>M>Cとなっていて、夫々数字の大きい物ほどレベルは高くなります。黒点が減少気味の2001年の3月の
 カーブをお目にかけます。下のモウ一つの黄色い枠のグラフです。これを見るとM3とM1とM4のフレァが8、
 9,10日に観測されています。X線が放射されて地球圏に飛来すると当然イオン化されて出来る電離層を正
 の電荷を持つ粒子(プロトン)が中和して電離層は高度の高いほうから消滅します。コウナルとMUFは低下
 して高い周波数は屈折率が下がり電離層の反射がなくなり反射波が地球に戻らなくなります。
 HF帯は電離層伝播を使用して遠距離通信をするために、太陽フレァの爆発はコンデションに影響を及ぼし
 ます。こうした観測が可能になったのは1990年代に入ってからです。それまでは前日の電離層の高度の変
 化傾向から今日の伝播を予測していました。漠然と「黒点が多いと電波伝播が良い」というのは実は様々
 な要因があるので黒点指数やソーラーフラックス値が大きいだけでは必ずしもコンデションが良いとはい
 えないのです。
●コロナホール コロナホールは人工衛星で軟X線観測が出来るようになって発見され定義され出したものです。視認
        されるコロナの外側に位置して目では見えません。軟X線望遠鏡(コリメーター)で見ると黒い陰に
        見えます。ココでは磁力線が閉回路にならずに宇宙空間に大きく膨らんで出ます。その為のここか
        らプロトンが発生することがわかり出しました。本欄の左に載ってるX線写真の太陽画面でコロナ・
        ホールを観測して太陽風の予想をしています。余談ですが日本ではX線を測定する技法として小田稔
        博士の考案した「スダレ、コリメーター」を搭載した人工衛星「陽光」が,X線太陽観測部門では世
        界の研究をリードしています。(先生は2001年3月にお亡くなりになりました。)

●この解説はNASAの資料を中心にして編集,翻訳した物です。原本はNASAのホームページに掲載されています。2000
 11月29日に翻訳アップロードしました。                      
一般的なA値とK値の地磁気の状態を感覚的に分類した状況は下表です。
 A-Index   K-Index  地磁気の状態 
  0-7   0-2 平 穏
  8-15   2-3 不安定
 16-29   3-4 活 発
 30-49   4-5 擾 乱
 50 以上   5以上 大擾乱

Helioseismic Holography 太陽ホログラフィについて

新しい技法が公開されたのはNASAのホームページ上で、4月の下旬です。当ホームページでは、
一週遅れで一齣をさいて掲載をはじめました。ARRLのブレティンで発表されたのはタッドさん
の伝播予想の5月18日発表の第21号です。文章と訳を再録しました、お読みください--
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Until recently, once an active region passed beyond view during the
sun's approximately 27.5 day solar rotation relative to earth, any
developments on the sun's far side were a mystery. But a new
technique called helioseismic holography allows its users to peer
through the sun by tracking waves of pressure that affect features
on the surface.
●地球から見る太陽面は27.5日平均で自転をしていて太陽の裏面については今日迄
 不明な点が数多くありました。しかし最近になって太陽ホログラフィと呼ばれる
 太陽の表面の圧力を通して裏面の様子を知ることが出来るようになりました。
 (本Webでも今月の初めからこの図を転載して掲示しています--訳註)

By watching the sun's vibrating surface, helioseismologists can see
regions on the other side similar to the way seismologists use
earth's seismic waves to probe our planet's interior. Check
http://spaceweather.com/glossary/farside.html for a good explanation
of this powerful new tool.
●振動する太陽表面を観測することによって、アタカも地震学者達が地球の内部を
 地震波で観測するように太陽の裏側の状態を観測する事が出来るのです。この新
 しい技術の詳細については詳しく次のWebで解説されています。
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異常に大きい黒点が裏面に回りこんで再び回帰してくるような時に、どの程度迄
成長して(或いは減衰して)東から出てくるかを推定する為に有用なのです。黒点
の長期予報に役立てるためのものです。         2001.6.1. 追加
タッドが解説する伝播予報で使用する諸データの内容です。電離層の解釈,ApやKの説明です。
  以下のブレティンの中から抜粋で御覧にいれるものです。
  Propagation Forecast Bulletin 29.  ARLP029 by Tad Cook, K7VVV Seattle, WA. July 21. 2000 
 週間電波伝播予報 第29号, K7VVVタッド・クック編,シアトル市 ワシントン州  2000年7月21日(EST)
SB PROP ARL ARLP029
ARLP029 Propagation de K7VVV

The author has received many more inquiries recently asking for
explanations of the various parameters reported in this bulletin.
Although the explanations were repeated six weeks ago, it is
probably time to run them again, and they follow this paragraph.
Feel free to send questions to the author via k7vvv@arrl.net.
●筆者は多くの方々からこの週報で使用する数値の説明を求められています。これら
 の説明は2ヶ月前のこの欄でもしたのですが,時間も経過したので再び下記に解説を
 します。もしご質問があったら自由に筆者のメールの k7vvv@arrl.net へお送り
 下さい。

Amateur Radio operators who use HF generally like increased sunspots
because they correlate with better worldwide radio propagation.
When there are more sunspots, the sun puts out radiation which
charges particles in the earth's ionosphere. Radio waves bounce off
of these charged particles, and the denser these clouds of ions, the
better the HF propagation. When the ionosphere is denser, higher
frequencies will reflect off of the ionosphere rather than passing
through to space. This is why every 11 years or so when this
activity is higher, 10 meters gets exciting. 10 meters is at a high
enough frequency, right near the top of the HF spectrum, that radio
waves propagate very efficiently when the sunspot count is high.
Because of the wavelength, smaller antennas are very efficient on
this band, so mobile stations running low power on 10 meters can
communicate world wide on a daily basis when the sunspot cycle is at
its peak. There are also seasonal variations, and 10 meters tends to
be best near the spring or fall equinox.
●HF帯で活動するハム達は太陽黒点の増減を気にします。それはラジオ波の伝わり方が
 黒点数に関係しているからです。太陽黒点が多いときには,太陽は地球大気圏のイオン
 層に帯電した粒子を送り込んで来る事に関係しています。ラジオ波はこれらの帯電粒子
 によってイオン化されたイオン層によって屈折して良好な遠距離通信が出来るからです。
 イオン層の濃度が高い時には高い周波数はより屈折されて宇宙に飛び出さなくなります。
 この高い活動度は11年の周期で繰り返され10mバンドで顕著です。10mバンドはHF帯の
 スペクトラムのほぼ上限に属して,黒点活動最大期には効率のよい伝播を示します。そ
 れはアンテナは波長が短い所為で小型でも良い放射が出きること,そのために自動車無
 線(モービル)でも低電力で毎日の様に世界中に電波を飛ばせることが出来るのです。
 このバンドは四季にも影響をうけ,伝播に良いのは春から秋までが期待出来ます。

The sunspot numbers used in this bulletin are calculated by counting
the sunspots on the visible solar surface and also measuring their
area. Solar flux is measured at an observatory in British Columbia
using an antenna pointed toward the sun tuned to 2.8 GHz, which is
at a wavelength of 10.7 cm. Energy detected seems to correlate with
sunspots and with the density of the ionosphere.
●この週報で使用して居る太陽黒点数は,太陽面に見える黒点の占める面積を測定して得ら
 れます。ソラーフラックス値はカナダのブリテッシュ・コロンビア州のペンティクトンに
 ある観測所で2.8GHz,10.7cm波のアンテナを太陽に同期して測定した値です。この検出
 エネルギィは太陽黒点数と連動した値をしめしイオン層の濃度とも関係しています。

Other solar activity of concern to HF operators are solar flares and
coronal holes, which emit protons. Since the charged ions in the
ionosphere are negative, a blast of protons from the sun can
neutralize the charge and make the ionosphere less reflective.
These waves of protons can be so intense that they may trigger an
event called a geomagnetic storm.
●太陽活動の他の問題は太陽フレァとコロナの放射する正電子(プロトン)です。イオン層
 は負に帯電しています。が正の電荷をもつプロトンがイオン層の飛び込んでくると,イオ
 ンを中和してイオン層は濃度が減少し反射能力を失います。このプロトンの波が引金に
 成って所謂磁気嵐が発生します。

The Planetary A index relates to geomagnetic stability.
Magnetometers around the world are used to generate a number called
the Planetary K index. You can hear the Boulder K index updated
every three hours on WWV, or by calling 303-497-3235.
●Ap(惑星間宇宙磁場指数)値は地磁気の安定度を示し,世界中に設置されている地電流測定
 には宇宙K指数(K値と表現)があります。このK値についての最新の値は3時間おきのWWV
 放送(5,10,15,20MHz)か001-1-303-497-3235へ電話をすることで知ることが出来ます。

A one point change in the K index is quite significant. A K index
below 3 generally means good stable conditions, and above 3 can mean
high absorption and poor reflection of radio waves. Each point
change reflects a big change in conditions.
●K値の1つの変化は極めて重要です。K値が3より小さいときは大体において安定な状態で
 す。そして3以上ではラジオ波の伝播に対して高い吸収と悪い反射条件のなります。
 数値の一つの変化は伝播状態に対して大きな影響を与えます。

Every 24 hours the K index is summarized in a number called the A
index. A one point change in A value is not very significant. A full
day with the K index at 3 will produce an A index of 15, K of 4
means A of 27, K of 5 means A of 48, and K of 6 means A of 80. You
can find an explanation of these numbers on the web at
http://www.ngdc.noaa.gov/stp/GEOMAG/kp_ap.html.
●24時間毎にまとめられたK値はAp値と関係します。Ap値の1の変化は大きな影響はありま
 せん。一日中K値が3と言うことはAp値は15と言うことに成り,Kが4というのはAp値は27
 であり,Kが5というのはApは48で,Kが6はApは80という関係です。この関係はホームペー
 ジの,http://www.ngdc.noaa.gov/stp/GEOMAG/kp_ap.html で見ることが出来ます。
 (本Webにも「関連情報」としてこれらの関係のグラフを掲載し説明しています。訳者註)

The number reported here is the Planetary A index, which is a
worldwide average based on the K readings from a number of
magnetometers. The numbers reported on WWV are the Boulder K and A
index, measured in Colorado. Generally the higher the latitude of
the measuring station, the higher the K and A indices reported.
This is because the effects of geomagnetic instability tend to
concentrate toward the polar regions of the globe.
●本欄で使用しているAp値は世界中の地電流測定によるK値から算出した数値によっていま
 す。WWVで発表するK値はボールダーKとボールダーA値でコロラド州で測定したものです。
 [訳者註:本Webで最初の方に掲載しているSFI(ソーラーフラックス値)とK値はこの値です
 その為に日本のK値は一日遅れで柿岡観測所での数値を標準として9-12,12-15,15-18,
 18-21時の4回の計測時間の数値を翌日の午後に発表掲載しています。]
 高緯度地方ではK値もAp値も大きくなります。それは磁極が極地方にあり太陽風の影響が
 地球の両磁極に大きく作用するからです。

Currently we are near the peak of the solar cycle, so conditions are
generally better because of the increased ionization of the
ionosphere. But along with the increased sunspots come more solar
flares and coronal holes, producing disturbed conditions.
●現在我々は太陽活動の頂点に近ずいていて、伝播状態は良くイオン層は増加状況にありま
 す。しかしそれに伴って太陽黒点の増加のもたらす太陽フレァとコロナの爆発も活発でし
 ばしば伝播障害が発生しています。
バタフライ図
この図は,形状が蝶が羽を広げているように見
える為に名付けられました。左のY軸は太陽の
緯度で,X軸には日付をとります。太陽黒点が発
生している緯度毎にその大きさを(この図では
黄色を大,黒を小で表現)記入して行くと黒点
最大期には北半球と南半球の幅広い場所に黒点
があるのが判ります。黒点再小期は逆に赤道に
集中して小さくなります。この図を見ると96年
の6月が最小でCycle23の始まりが予想されます。
1748年から連続観測された太陽黒点の全グラフ(チューリッヒ天文台) 

 関連するLINKS(世界的に著名な伝播データーのリンク) 
  いずれもアメリカのデータリンクで英文ですが、宇宙環境の最新の資料が読めます。 
END    edit by Junji Saito/JA7SSB