カンニングQSOのすすめ

   CW通信は、モールス符号を打つより、聞き取りの方が難しいものです。しばらくCW通信をしていないと聞き取りの力が低下してしまいます。
 CWを始めたのに、聞き取りができず、ついついCWから遠ざかってしまう原因もここにあると思います。
 パソコンをうまく使って情報を得ることによって、より確実な不安のない交信を行うことができます。
 カンニングQSOというと「ずるい」と思いがちですが、パソコン、インターネットという文明の利器を「賢く」使いましょう。


 CW解読ソフトを使う
  (パソコンを使わないで単独動くCW(モールス符号)解読器が、販売されています。)
  ソフト名をクリックすると該当のWebページにジャンプします。
 例
  Degital Sound CW (JA3CLM局作)
  リグのヘッドフォン端子、またはAF出力をパソコンにマイク入力に接続し、CW解読ソフトを動かせば、受信したモールス信号が文字で画面に表示されます。和文、欧文の切り替えもできます。

  CqhRcvCW   CW解読ソフト
  CQHpc      メモリーキーヤーソフト
  この二つを組み合わせて使用します。もちろんHamlogとの連携も可能。
  DSCW
と比較すると使用方法が難しいので慣れが必要。解読性能はこちらが上かもしれないが設定がやや難しい。意欲のある方は挑戦して下さい。
  このソフトを使用して数千QSOを達成した人がいます、彼のオペレーションは見事です。耳で受信していないにも関わらず全く違和感がありません。Sメータの振らない信号でもコピー出来るそうです。

  CW Skimmer
  このソフトウエアは、他のCW解読ソフトと違って、単一周波数ではなく、広範囲にわたる周波数幅の複数の信号を、同時に読解する事を目的として作成されています。有料で約40ドルです。
  リグからの音声をパソコン音声入力に接続するだけで3KHz幅であれば、全てのCW符号を同時に300まで読解できます。
  入力する帯域が広くできるSDRPCに接続している場合、機種に制限はありますが、10KHz以上をカバーすることも可能です。コンテスト、ペディションではかなりの武器になります。Operatorがどこを取っているのかが分かります。また、ラグチューになっても、全文を読解するので便利です。読解は、コールサインのみ、全文、などを選択できます。
 
  HAMLOGを使う
  ログソフトHAMLOGをお使いの局は多いと思います。ハムログのユーザーリストとA1 Clubユーザーリストを有効にしておけば、CW運用時にコールサインを入力すれば、相手がHAMLOGユーザーならQTHと名前が表示されます。また、相手がA1 Clubのメンバーなら、ハンドルが表示されます。
  過去に交信があれば、何回目の交信か、QSLを受領しているかなどの情報も得られます。ですから、交信の内容に深みが出てきます。
  更に、海外局との交信の場合は、カントリー名とビーム方角が表示されますので、効率的に交信を行うことができます。
  クラスターを利用する
  「ワッチに始まりワッチに終わる。」
  これは、昔から言われているアマチュア無線の鉄則です。しかし、情報化が進んだ現代では、あまり効率的とは言えません。
  どの局がどのバンド(どの周波数)に出ているかという情報をリアルタイムで表示してくれるのが、クラスターです。
  国内では、Jクラスタ や 50MHzリアルタイム情報 などが有名です。
  DXでは、DX Summit や DXSCAPE などが有名です。

  コンディションの把握やDXCCハンティングを効率的に行う場合にはたいへん有効ですが、クラスターだけに頼ってしまうとアマチュア無線の楽しみは半減してしまいます。
  それぞれの運用スタイルに合わせて上手に利用しましょう。
  QRZ.COMに登録する
  いわば、アマチュア無線の住所録です。このQRZ.COMに登録することによって、自局の情報を世界中のアマチュア局に提供できます。
  また、JARLのQSLビューローで交換ができない国と交信した場合、カードの交換などで大変有効です。
  また、交信した局をQRZ.COMで検索してオペレータのことを知ったり、ロケーションをGoogle Mapで見て、さながら世界旅行を体験できるのもアマチュア無線の醍醐味ですね。

 、