2022年 巻頭言・編集メモ


さあ! FQPに参加しよう!
 2022年12月1日  巻頭言

 12月3日(土)9:00〜21:00に第14回FCWA CW QSOパーティ(略してFQP)を開催します。このパーティは、 CW交信の活性化を図り,各局との交流を深めること、JA7SSB 齋藤醇爾氏の功績を称えることを目的として開催します。規約はこちら

 FQPの参加者は、下の図のように年々増加しています。昨年は189局からログの提出をいただきました。
 FQPは、普通のコンテストと違い、単に順位を競い合うだけでなく、パーティというスタイルをとっていますので、自分の好きな時間に好きなバンドで交信できるのも魅力になっているのだと思います。



 今年もたくさんの局に参加いただき、CW交信を楽しんでいただきたいと思います。特にCW初心者は大歓迎です。相手のコールサインと交信ナンバー(RST+オペレータネーム(例 599KAZU))をじっくりと聞き取り、自分のコールサインを送ります。相手局から応答があったらRST+オペレータネームを送信します。これでOKです。 本パーティがCWデビューの場になってくれれば最高です。

 では当日、お空でお会いしましょう。

                FQPマネージャー JH7UBC 畠 惠治


FCWA創立30周年
 2022年11月1日  巻頭言

 福島CW愛好会(FCWA)は、1992年2月に創立され、今年で30周年を迎えました。創立当時は、福島市在住の会員中心でしたが、現在は福島県内はもとより県外のメンバーも含め30名の会員を有しています。
 これまでの活動は本サイトの「FCWA活動記録」のページに1992年以降の分は掲載していますので、ご覧ください。

 創立30周年を記念して、創立当時から長年本愛好会の活動に尽力された3名の方々(JH7TQA金田さん、JE7AYK佐藤さん、JI7VBW堀切さん)に表彰状が送られました。おめでとうございます。なお、お知らせのページをご覧ください。

 また、会員には、記念品として下の写真のエコバックが配付されました。会員全員のコールサインが入っています。デザインは、JA7SGJ草苅さんです。



 コロナ禍で十分な活動ができない期間が続きましたが、11月には電子工作講習会、12月には第14回FCWA CW QSOパーティが開催されます。少しずつ日常が戻ってきますね。

 これからもFCWAは、「CWをとおして通信技術の向上と会員同士の親睦をはかることを目的として」活動してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

                ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治


ハムのインターネット活用
 2022年10月1日  巻頭言

 今やインターネットは、現代社会の重要なインフラになっています。インターネットが一般に普及し始めたのは、たしか1995年にWindows95が公開されたころだったと記憶しています。
 ハムは常に進歩的ですから、当然インターネットも普及と同時に様々に活用してきました。最近では、パソコンやインターネットを利用した無線運用は当たり前になっています。

 アマチュア無線において交信が成立する最小限の条件は、お互いにコールサインとレポートを交換することです。DXクラスター利用やFT8などのデジタル通信では、最初から相手局のコールサインは見えていますので、相手に自局のコールサインを確認してもらいレポート交換するだけです。特にデジタル通信では、レポートも表示されますし、自動送信されますので、相手のコールサインをクリックするだけで交信ができてしまいます。つまり、半分以下の労力で交信できてしまうわけです。

 アマチュア無線の世界では、昔から「無線はワッチに始まり、ワッチに終わる」と言われています。しかし、日常生活の中で四六時中無線機の前でワッチすることは難しいことです。それこそ家族からブーイングされてしまします。こんな時、コンディションの確認や目的の局を素早く発見するためにインターネットを活用することは大変有効な手段になります。ただ、ネット上に情報が出てからの交信は、パイルアップになったりして、交信が難しくなることが多々あります。

 私は、中断していたTwitterを今年再開しました。プロフィールに趣味がアマチュア無線であることを記載していますので、Twitter社から勝手にアマチュア無線局からのツイートが送られてきます。その中に430MHzにおけるダクト伝搬に関するものがありました。このような情報はやはり貴重なものですね。これまでも、これからもハムは、インターネットを有効に活用していくべきと考えています。

 だからと言って、「ワッチに始まり・・・・」が時代遅れではないと思います。誰よりも早く珍局を発見し、交信することが交信の勘所であり、醍醐味であるとは今も昔も変わりがないからです。

 では、FB DX, FB Ham Life!

                ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治


モールス符号の覚え方
 2022年9月1日  巻頭言

 アマチュア無線家なら一度はCWで交信してみたいと思っているのではないでしょうか。CW交信では、モールス符号を使いますが、国家試験から電気通信術がなくなってからは、試験のためにモールス符号を覚えたのはよいのですが、身につかない方が多いようです。

 モールス符号の覚え方は、大きく2つあります。合調法と音感法です。
 合調法は、いわゆる「語呂合わせ」で、符号を覚える方法で、例えば、A(・ー)なら「アレー」などと覚えます。この方法ですと、・ー(トツー)という音を聞いて、アレーだからA、と音を聞いてから2段階でAと認識し、速度が速くなると聞き取りが難しくなります。

 音感法は、音による条件反射を作り上げる方法です。つまり、耳から入った情報で、脳を使うことなく文字として認識する方法です。具体的には、ト ツーという音を聞いたときにAという文字が浮かぶように、繰り返し繰り返し練習することです。この方法は、繰り返し繰り返し根気よく練習する必要があります。私はこの方法でカセットテープを使って、50歳の頃にモールス符号を覚えました。もう歳だからと思っている方でも大丈夫だと思います。現在では、モールス符号の練習ソフトがたくさんあります。繰り返し繰り返し、毎日、毎日練習する、これが最良のモールス符号の覚え方です。

 しかし、音感法にチャレンジしたけれど、挫折してしまったという方も多いようです。そういう方は、最近、新合調法という合調法の改良版がA1クラブのサイトやYouTubeで紹介されていますので、この方法を試すのも良いかもしれません。

 モールス符号をマスターすれば、そこには、素敵なCW交信の世界が待っています。さあ、チャレンジしてみてください。

                ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治


全福島マラソンQSOでCW交信を楽しむ
 2022年8月1日  巻頭言

 7月25日(月)から31日(日)までの7日間、JARL福島県支部主催の第53回全福島マラソンQSOが開催されました。規約はこちら
 

 当局JH7UBCは、2000年からほぼ毎年このコンテストに参加して楽しんでいます。昨年からは個人シングルバンド3.5MHz部門に参加しています。昨年はCWオンリーで運用したのですが、今年はSSBでも声を出してみました。

 7日間、毎晩20時から21時過ぎまで運用し、1日当たり10局前後交信できました。今回の運用スタイルは、Digital Sound CWでCQを出し、応答はエレキーまたは縦振電鍵で行い、ログはTurbo Hamlogに記録するというものでした。

 CQを出しても応答がないことが多かったのですが、パソコンからのCQに加えて、時々手打ちでのCQを出して変化をつけ連続してCQを出しました。応答は手打ちですが、最近は、FCWAのCW交信会では縦振電鍵を使用し、パドルを使う機会が減ったせいか、ミスタッチが多く、聞き苦しいこともあったと思います。失礼しました。

 久しぶりに交信する局、1stの局そして海外局(韓国とアメリカ)とCWでの通常交信を楽しみました。時々SSBでもCQを出したのですが、ほとんど応答がなく、交信できたのは、3局にとどまりました。

 長いようで短い1週間でした。久しぶりにCW交信を存分に楽しみました。「やはり、CWはいいですねー」
 交信いただいた各局ありがとうございました。

                ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治


測定器を自作する
 2022年7月1日  巻頭言

 我々の資格は、アマチュア無線技士です。と言うことは単に通信(オペレーション)をするだけでなく、無線に関する技術的なことができる資格なんですね。
 無線に関する技術的なことと言えば、アンテナやリグの製作などが思い浮かびます。測定器としては、昔はグリッドディップメータなどが良く自作されたものです。

 さて、最近はどうでしょうか。アンテナを自作する方はまだたくさんいますが、リグや測定器は高性能の物を購入する時代になりました。しかし、電子デバイスの進化により、簡単に自作できる測定器があります。
 具体的には、PICやArduino、Raspberry Piなどの1チップまたは1ボードマイコンを利用して、周波数カウンタやSG(信号発生器)やアンテナアナライザなどを製作することができます。

 私は、2013年からこれらマイコンの勉強に取り組んでいます。その経過は私のホームページに掲載していますので、ご覧ください。下の写真は、2017年に自作した周波数カウンタです。(PIC16F628AとPIC16F883を使用しています。)最高50MHz程度までしか測定できませんが、HFのリグを製作するときなど大活躍します。



 マイコンのプログラミングには、アセンブラ、C言語、Pythonなどを使いますが、プログラムをあれこれ考えることがボケ防止に大いに役立つのではないかと思っています。

 あなたもマイコンを使った測定器やリグの製作に取り組んでみませんか。面白いですよ。
 


            ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治


ごあいさつ
 2022年6月1日  巻頭言

 青葉若葉の候、皆様には益々ご健勝のことと存じます。

 先日(522日)、久しぶりの総会・ミーティングが無事終了し、参加者(14名)より貴重な話題を頂き大変参考になりました。

 尚、FCWAは発足30年を迎えました。皆様のおかげと感謝申し上げます。

 最後になりますが、いまだにコロナ禍中にあり、季節の変わり目でもありますので、どうかご自愛ください。


                  福島CW愛好会 会長 JG7QEN 堀切 秀敏


FCWA創立30周年
 2022年5月1日  巻頭言

 福島CW愛好会(FCWA)は、1992年2月2日に、「CWをとおして通信技術の向上と会員同士の親睦をはかることを目的として」福島在住の会員が中心となって結成されました。現在は、福島県内はもとより全国に会員・準会員を有するCW愛好会として、創立30周年を迎えることになりました。

 CW通信は、人類が無線通信を始めてから今日まで続く、最も基本的な無線通信の方法です。電話、インターネット、衛星通信など様々な通信方法がある現代で、なぜ古臭い効率の悪いCW通信をするのでしょうか。
 CW通信は、搬送波を断続させるだけの通信方法です。送信を1、送信していないときを0とすれば、CWは究極的なデジタル通信です。ですからノイズやフェージングに比較的強く、ローパワーでもDX通信ができるのも魅力です。また、これは、やってみた人しか分からないのかもしれませんが、トンとツーの世界なのにモールス信号の速さや、間合い、トンとツーの長さなどから、オペレータの性格さえも窺えることがあります。何とも奥の深い世界なのです。そういった不思議な魅力がCW交信の中にはあり、今でも人々の心を掴んで放さないのでしょう。

 今月FCWAの総会が開かれ、結成30周年の記念行事が計画されると思います。会員が一致団結してこれらの行事取り組んでいくことになると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

            ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治 


アマチュア無線は平和のバロメーター
 2022年4月1日  巻頭言

 2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、ウクライナとは通常のアマチュア無線による交信が出来ない状態になっているようです。また、ロシア局との交信を控えるようになったと聞いています。世界には、政治情勢などでアマチュア無線ができない国が他にもたくさんあります。

 インターネットなど通信インフラが進歩した今日でも無線通信は情報通信の重要な手段であることに変わりがありません。従って、権力が無線通信を統制することは昔も今も同じです。所詮趣味であるアマチュア無線は一番先にストップされるわけです。

 このような状態になると、我々が何事もなくアマチュア無線を楽しめることが幸せであることを改めて感じます。そして、アマチュア無線が平和のバロメーターであることを実感します。ウクライナ、ロシアの紛争が早く集結して、人々が再び正常なアマチュア無線活動ができるようになることを願って止みません。

            ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治 


Kiwi SDR
 2022年3月1日  巻頭言

 FCWAでは、毎週水曜日の21時からCWによるHF交信会を開催しています。周波数は、この時間帯で国内で比較的安定して交信できる3.5MHz帯を利用しています。現在キー局は当局JH7UBCが務め、毎回数局が参加し、欧文と和文で交信を楽しんでいます。これまでの交信会の記録は、こちら

 1年を通して行っている交信会では、コンディションが様々に変化します。コンディションが良く各局とも599で入感するときがあれば、コンディションが悪く、県内局の電波さえ聞こえないこともあります。特に冬至前後の2か月はローカルスキップが頻発します。実際の電波の伝搬状況がチェックできれば良いのだが、と考えていました。

 そんな時、KiwiSDRの存在を知りました。KiwiSDRとは世界中に設置されたSDR受信機がインターネットを介して公開されているサイトです。KiwiSDR Mapを見ると下のように世界中のSDR受信機の設置状況を見ることができます。


 日本国内では、下の図の場所に接地されています。


 交信会に参加している局は、福島県、宮城県、栃木県の局が多いので、電波の伝搬状況を把握するために、FCWA会員であるJP7FSO局(福島市)のkiwiSDRを利用させていだだいています。
 
 kiwiSDRを利用すれば、自宅にいながら、世界各地で中波帯から短波帯の様々なバンドでAM,SSB,CW,FM各モードで放送やアマチュア無線を聞くことができます。便利な時代ですね。うまく利用していきたいものです。

            ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治 


オンラインミーティング
 2022年2月1日  巻頭言

 コロナ禍で、アイボールQSOができない状況が続いています。そこでFCWAでは、毎月第3火曜日の20時から約1時間のオンラインミーティングを開催しています。これまで10月、11月、12月、1月と4回開催され、参加者は5局から7局程度でした。

 オンラインミーティングは、係のJA7SGJ草苅さんの司会で進められ、会長のあいさつの後、FQPの報告やFCWA結成30周年についての話し合いなどが行われました。また参加各局の近況などが順に話され、残った時間は様々な話題についての雑談が行われ、あっという間の1時間です。

 オンラインミーティングは、Google Meetを利用し、参加者はパソコンかスマホで参加します。お互いの顔を見ながらのミーティングは話がはずみます。しばらくはこのような状況が続きます。FCWA会員の情報交換はメーリングリストを中心に行っていますが、毎月行われるオンラインミーティングに積極的に参加いただき、会員の交流を深めていただければと思います。

 会員でオンラインミーティングに参加したい場合は、係の草苅さんのメールで申し込むか、メーリングリストで流れた手順に従って、開催時間帯にGoogle Meet上で手続きをとってください。では、楽しいオンラインミーティングでお会いしましょう。なお、今月は15日(火)に開催されます。

            ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治 


今年もよろしくお願いします
 2022年1月1日  巻頭言

 去る12月4日(土)に第13回FCWA CW QSOパーティを開催いたしました。12月31日現在で、189局からログが届きました。これは本パーティのログ提出局数の最高記録です。また、QRP部門の参加局も過去最高になりました。ありがとうございました。

 パーティ中はCWの符号が各バンドで溢れ、CW愛好家がまだまだたくさんいらっしゃることを実感しました。団塊の世代に続き、続々とリタイアされたアマチュア無線家が昔取った杵柄であるCWにも再びチャレンジされているからかもしれませんね。

 ログに記載されているコメントを読ませていただくと、普通のコンテストとは一味違い、和気あいあいと自分のペースでCW QSOパーティを楽しんでいただいたようです。それこそが本パーティの目的でもあります。嬉しい限りです。CW QSOパーティの集計結果発表は、今月上旬に本サイトへの掲載を予定しております。しばらくお待ちください。

 最近の太陽黒点数を見ると少しずつ上昇を始めています。長かった黒点最小期を脱してサイクル25の始まりを感じます。今年は電波の伝搬状況も回復してハイバンドも楽しめるようになってくることを期待しています。それに伴って、CWモードでの交信も大いに楽しめるようになることを期待しております。

 コロナ禍で制限されてきた我々の生活ですが、アマチュア無線を楽しむのには何も障害はありません。こんな時こそ大いに無線を楽しみましょう。では、今年もよろしくお願いします。
FB QSO! FB DX!


            FCWA CW QSOパーティ マネージャー JH7UBC 畠 惠治