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巻頭言

7月のコンテスト
 2020年7月1日  巻頭言

 今月は、6m and down コンテストが、7月4日(土)の21時から5日(日)の15時の日程で開催されます。また、全福島マラソンQSOが、7月25日(土)から31日(金)の日程で開催されます。

 夏に行われるコンテストでは、移動しての運用も楽しみの一つですね。山や海に移動してキャンプを楽しみながら無線を楽しむスタイルです。そう言えば当愛好家のクラブ局JA7ZBFも2000年から2007年まで連続でフィールドデーコンテストに参加し、輝かしい成績と忘れられないたくさんの思い出を残しました。
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 今年は、コロナウイルスのために外出自粛の日が続き、様々なストレスを抱えながらの生活が続いています。屋外の清涼な空気の中では、ウイルス感染のリスクも少ないと思います。皆さん、コンテストをはじめとして屋外運用(移動運用)を楽しんでみては、いかがでしょうか。

 当局は、6m and down、全福島マラソンQSOのどちらのコンテストも6m(50MHz)で参加する予定です。聞こえましたら交信をよろしくお願いします。

 では各局、FB コンテスト!

                    HP編集員  JH7UBC 畠 惠治
 2020年7月1日  編集メモ

対蹠点(たいせきてん)

 対蹠点(たいせきてん)という言葉をご存じだろうか。地球上のある一地点から、地球の中心を通る直線が反対側の地球表面に出た地点のことを指す。簡単に言えば、地球上の正反対の側の地点(地球の真裏の地点)のことである。日本の対蹠点は南米のウルグアイの東方海上を中心とし、ブラジル南部からアルゼンチン東岸の洋上に位置する。

 対蹠点を求める計算方法は簡単である。まず、緯度は北緯と南緯を替えるだけでよく、経度は180°から引いて、東経と西経を入れ替えるだけで求めることが出来る。例えば、福島にある当局の緯度37.743Nと経度140.479Eから、対蹠点は緯度37.743Sと経度39.521Wとなる。GoogleEarthで対蹠点の場所を確認すると、アルゼンチンとウルグアイの境目から、東に1600kmほど離れた南大西洋上であることが判った。

 ある地点から無指向性アンテナで電波を発射すると、任意の方向でパスが開けていれば、その方向に電波は伝搬し、ある地点の対蹠点に電波は届く。つまりどの方向でも最後には対蹠点に向かっていると言うことだ。当局がこれまでに受領したeQSLカードを国別に分類すると、日本からのものを除くと、アルゼンチンは4番目に多い国で、100枚近く受領している。QSLカードの枚数ベースの話なので、同一局との重複やバンド別もカウントされるため100局とQSOできたわけではないが、100枚というのは100回のQSOをしているということにはなる。完全な対蹠点とのQSOは洋上であるため無理であるが、アルゼンチンとのQSOが多いのは、やはりこれも対蹠点効果の表れだろう。

 地球の円周は4万kmなので、一番の長距離(DX)は対蹠点までの距離2万kmとなる。アルゼンチンまでは18000km強ほどであるが、日本からほぼ地球の真後ろにあるアルゼンチンとQSOができるというのは、電波が電離層と地表との反射を繰り返して届くことは理屈では判るとしても、現実として地球のほぼ真裏から発せられた電波の存在を目にすることは、やはり感動ものである。対蹠点が洋上であることを考えれば、究極のDXといえるのではないか。

 最近、FT8 Digital Mode デビューされたローカルにお住まいのOM氏が、「ようやくLU/アルゼンチンと ZS/南アフリカとQSOができました」と感激の言葉を伝えてきた。タワーにビームアンテナ、リニアアンプというDX'er必須の設備ではなく、マルチバンド用GPと100Wマシンという、極めて質素な設備でのQRVなので、DX通信ができたことがよほど嬉しかったのだろう。最後には「今夜はぐっすり眠れそうです」とも伝えてきた。

 それにしてもLUは対蹠点効果で説明できるとしても、「ZSもつながりやすい地域」というのは何故なのだろう。なかなか奥が深い。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄