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巻頭言

フリーライセンス無線
 2021年4月1日  巻頭言

 かつて、CBと呼ばれる27MHz帯のフリーライセンス無線(免許のいらない無線)が日本で大流行したことがありました。トラック同志の交信、友達とのおしゃべりと大人も子供も熱中したものです。しかし、携帯電話の普及とともにCBはすたれていきました。

 それからずいぶん時間が経って、最近再びフリーライセンス無線に流行の兆しが見られます。現在フリーライセンス無線は、従来のCB(市民バンド) 27MHz 500mW AM帯に加え、特定小電力422MHz 10mW FM、デジタル簡易無線351MHz 5Wなどがあります。免許がいらず誰でも簡単に操作できることから様々な目的で利用されています。

 そんな中、単純に交信そのものを楽しむ目的でこれらの無線を使う人々が増えてきています。Eスポを利用したり、高い山に登ったりして、遠くの局との交信を楽しむのです。コールサインは、県名+アルファベット2文字+数字3桁で自分で設定しているようです。オペレーションもほとんどアマチュア無線と同じです。

 もう50年以上も前になりますが、私がアマチュア無線を始めたころ、50MHzのトリオの小さなトランシーバーもって山に登り、遠くの局と交信できたとき、すごくうれしかったことを喜びを思い出します。電波で見知らぬところの見知らぬ人と交信出来たときのワクワク感、これこそがアマチュア無線の原点なのではないでしょうか。交信を楽しむという意味では、アマチュア無線もフリーライセンス無線も同じですね。

 最近、アマチュア無線は無線機が高性能になり、コンディションさえよければ、しごく簡単に相手局と交信することができます。ですから、交信でいやな思いをしたり、リグやアンテナののトラブルなどで簡単にアマチュア無線をやめてしまう方も多いようです。残念なことです。

 無線を始めたころの気持ちに戻り、フリーライセンス無線楽しむのも面白いと思います。そういえば、20年以上前にCWを始めたころ、CWで交信できたことに大きな喜びを感じたものでした。そのころの気持ちに戻って、ゆっくりとCW交信を楽しんでみたくなりました。

                          HP編集委員 JH7UBC 畠 惠治