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巻頭言

 QRPを楽しむ
 2020年11月1日  巻頭言

 早いものでリタイアして10年目になります。2007年には夢であったタワーを建て、リタイア後は1KWへのQROを考えていました。そしていよいよフリーになって、アマチュア無線に関してやりたかったことを一つずつ実現していきました。

 2012年は、PSK31,RTTY,SSTVなどデジタルモードへ取り組みました。特にPSK31は、サイクル24のコンディション上昇期で、SteppIRアンテナの効果もあり、DXを交信を大いに楽しみました。世界中に自分の電波が飛んでいくことを実感しました。

 次に取り組んだのが衛星通信です。これも以前からやってみたいと思っていた課題です。仰角ローテータがついていないので、交信できる機会は限られるのですが、IC-911Dと133MHz11エレスタックと430MHz20エレスタックの組み合わせで、AO27やFO29で何局か交信することができました。ドップラー効果も実感し、スリリングな交信を体験しました。

 2013年は、CQ誌の付録としてついてきた7MHz QRP送信機基板を使い、QRP送信機(200mW)を製作しました。この小さな送信機でもけっこう交信することができ、これをきっかけにQRPの世界へ入っていくことになりました。その後、この基板の設計者であるJF1RNR今井さんの著書「手作りトランシーバ入門」を購入し、QRPリグの製作に励むことになりました。QRPの面白さを知った時点でQROへの意欲はどこかへ飛んで行ってしまいました。

 2014年には、前述の本に掲載されている21MHzCWトランシーバ「アカギ・スタンダード」を製作。2015年には、これを7MHz用に改造し、2018年には、VFOをデジタル化した7MHz QRPトランシーバが完成しました。このトランシーバは、感度も良く出力は500mWあり、たくさんの局とCW交信を楽しむことができました。



 無線機の製作と同時進行で、PICやArduinoなど1チップマイクロコンピュータの勉強を進めたことも製作するリグの性能向上に役立っています。昔の無線機はアナログ機器でしたが、現代の無線機には、デジタル技術がたくさん取り入れられています。

 下の写真は、当局の現在の7MHzQRPシステムです。2段重ねの下が、3.5MHz/7MHzSDRフロントエンドで、パソコンのSDRソフトRockyと組み合わせで受信機を構成します。上がPIC12F1840+Si5351A QRP送信機です。キーヤーは、JA7EPK局製作のArduinoスマートキーヤーです。



 QRP運用で気になるのは、コンディションです。太陽黒点数がずっと0の時期が続いたのですが、ここにきて少しずつ増えてきたようです。サイクル25の始まりかと思われます。コンデションが良い時にQRP交信を楽しみたいと思います。弱い電波ですが、聞こえましたら交信よろしくお願いします。

                     HP編集員  JH7UBC 畠 惠治
 2020年11月1日  編集メモ


WASコンプリート

 FT8モード、20mバンドの運用でWASコンプリートが達成した。WASとは「Worked All States」の略で、全米50州とQSOすることで得られる、ARRLが制定するアワードである。2018年4月からFT8での運用を開始したが、WASコンプリートするまで都合2年半かかった。ラスト前の州は、州人口が全米最小のWY(ワイオミング州)で、WY州とのQSOは、もう1年前のことである。最後の州はVT(バーモント州)を残すのみとなったが、VT州は州人口最小から2番目であることと、東海岸であることから、こちらも難儀しそうな感じであった。
 
 会社勤めの頃から目覚ましは5時半にセットしており、現在もその習慣は続けている。10月17日(UTではまだ16日)、目覚まし時計が鳴る時刻より少し早い時刻で目が覚めた。トイレに行った帰りに少しバンドを覗いてみた。どうやら東海岸が開けているようなので、ターゲットを漁って2局ほどとQSOを終えた。次のターゲットを探していたら、GL(グリッドロケーター)がWAS未達のVT州辺りのような局を発見。QRZ.comで確認してみると、ビンゴ!  これはなんとしてもゲットしなければと思い、2分ほどコールすると彼の局から応答があった。こちらのレポートは-24dB。かなり厳しい状況である。こちらからは「R-12」を送ったが、その次が来ない。最初に応答があってから4分ほどレポートを送り続けたら、ようやく相手局から「RR73」が来た。

 WAS実績リストにVT局を追加すると同時に、当局の儀式にもなっている、USAの白地図に最後の色を塗り入れた。WAS達成は今年度の目標のひとつでもあり、何とか目標は達成できた。下図は色をつけた白地図である。白地図の色でオリーブ色はeQSLでConfirmされた州、青色はeQSLではConfirmされなていない州を示す。



 当局のQSLは、現在のところeQSLのみである。eQSL.ccによるQSL交換は「早い、安い、旨い」の、なにやら某牛丼屋のキャッチコピーの如くであり、当局は非常にFBなシステムだと感じているのだが。しかし、米BureauのARRLのQSLはLoTW(Log of The World)によるConfirmのみで、eQSLとの相互乗り入れはしていない。当局のシャックは紙アワードを掲示して映えるような壁もないので、紙アワードを頂いてもしかたがないのだが、WASコンプリートを確認して実感するには、やはりLoTWに登録して、ARRLからWASのアワードをもらうしかないか。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄