本文へジャンプ


その他

以前の巻頭言・編集メモ

 2020年8月1日  編集メモ

水晶振動子

 FCWAの会員によるメーリングリストで「真空管」の話題があった。開局当初のリグは、真空管を使った送信機、受信機、VFOの組立キットではあったが、現在では真空管を使ったセット製作などから足を洗って久しい。昔のラジオ少年は、真空管を使った受信機からラジオの製作を始めた。真空管のセットは真空管はもちろん、ソケットや抵抗、コンデンサなどの部品の使い回しができて自由度が高かった。

 大学を終え、最初に就職したのは水晶振動子を作る会社だった。私が入社した時代はCANタイプの水晶振動子が主流だった時代で、私は800kHz~2MHz帯の水晶振動子を設計する係に配属された。水晶振動子とはその名の通り水晶が規則正しい周波数で振動することから名付けられたものだが、担当する周波数帯は振動子の厚みが厚く(つまり重くなる)また、重い水晶板をCANに封入することから、がっちりと固定してしまうとインピーダンスが高くなって振動できなくなるため、ソフトにサポートする必要があり、なかなか難しい周波数帯であった。

 担当する周波数帯は中波ラジオ放送周波数も含まれている。昔のラジオ放送の周波数は10kHz間隔であったが、これが9kHz間隔に変更された。これはかなりドラスティックなことで、この状況をテレビ放送にたとえれば、アナログ放送が地デジに変更されたようなものである。在京のあるラジオ放送局からこの周波数変更に伴って、予備発振器の水晶振動子の周波数変更の依頼が来た。

 放送機用の水晶振動子を製作する部材も無くなっているので、現用の振動子の部材を使って”改造”する事となった。その時放送局からは、発振器のユニットごと送られてきた。その発振器に使われていた真空管は「807」だった。もちろんユニットには電源はないので、電源トランス、整流器、平滑用のケミコンがあれば簡単にできるので、

 社内で部品をかき集めて電源を組み立てた。これはラジオ少年がラジオを組み立てた経験が役に立った。試運転のため電源スイッチを入れてしばらくすると、「パーン!」と工場内に鳴り響くほどの音と共にケミコンが破裂した。ケミコン破裂以外に出火等の災害が発生しなかったのは幸いであった。

 その発振器ユニットに使用されていた水晶振動子の型名は「A-1」というものだ。なにか昔の電波型式A1と似ている。今から60年ほど前に作られた放送機用水晶振動子は博物館級のものだ。現在では、水晶振動子も当時では考えられなかったほど小型・高精度に作られるようになり、われわれのリグにも搭載されている。



 写真は、当時使用されていたA-1形水晶振動子である。直径は6cmほどである。ケースの中にある銘板には「1130kc」の文字と型名「A-1」が見える。写真では写っていないが、製造年月を示す「37.1」も彫刻されている。依頼の水晶振動子は、なんとか在庫していた部材で作ることができたので、旧品は記念として頂いた。 

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄 
 2020年8月1日  編集メモ

SWR計

 SWR計(Standing Wave Rasio meter)は、我々アマチュア無線家には、必須の測定器ですね。下の写真は、当局が開局当時(1977年)から現在まで使用しているSWR計です。



 最近、7MHz QRP CW送信機を製作したのを機会に、QRPでもSWRを測定できるSWR計が欲しいと思い、製作を始めました。回路は、トロイダルコア活用百科に掲載されているもので、ネット上に製作例が多数見られます。下の写真は、実験中のQRP SWR計です。



 下に見えるボリューム(100kΩ)に100uA程度の電流計を付ければ、進行波と反射波の比率からSWRを測定することができます。当局の2W出力の7MHz QRP CW送信機でも測定可能です。

 このままでも筐体に入れて仕上げれば、QRP SWR計として使えますが、測定には送信機が必要です。できれば、メータを使わずデジタルのSWR計を作り、簡単なSG(信号発生器)でSWRを測定できるように発展させていきたいと思っています。

 完成まではもう少し時間がかかりそうですが、あれやこれやと試行錯誤して作っていく過程が自作派には面白いんですよ。趣味ですから気楽に製作を楽しむことができます。そして、今年古希を迎える小生には頭の老化防止にもなります。HiHi

                     HP編集員  JH7UBC 畠 惠治


7月のコンテスト
 2020年7月1日  巻頭言

 今月は、6m and down コンテストが、7月4日(土)の21時から5日(日)の15時の日程で開催されます。また、全福島マラソンQSOが、7月25日(土)から31日(金)の日程で開催されます。

 夏に行われるコンテストでは、移動しての運用も楽しみの一つですね。山や海に移動してキャンプを楽しみながら無線を楽しむスタイルです。そう言えば当愛好家のクラブ局JA7ZBFも2000年から2007年まで連続でフィールドデーコンテストに参加し、輝かしい成績と忘れられないたくさんの思い出を残しました。
記事はこちら

 今年は、コロナウイルスのために外出自粛の日が続き、様々なストレスを抱えながらの生活が続いています。屋外の清涼な空気の中では、ウイルス感染のリスクも少ないと思います。皆さん、コンテストをはじめとして屋外運用(移動運用)を楽しんでみては、いかがでしょうか。

 当局は、6m and down、全福島マラソンQSOのどちらのコンテストも6m(50MHz)で参加する予定です。聞こえましたら交信をよろしくお願いします。

 では各局、FB コンテスト!

                    HP編集員  JH7UBC 畠 惠治
 2020年7月1日  編集メモ

対蹠点(たいせきてん)

 対蹠点(たいせきてん)という言葉をご存じだろうか。地球上のある一地点から、地球の中心を通る直線が反対側の地球表面に出た地点のことを指す。簡単に言えば、地球上の正反対の側の地点(地球の真裏の地点)のことである。日本の対蹠点は南米のウルグアイの東方海上を中心とし、ブラジル南部からアルゼンチン東岸の洋上に位置する。

 対蹠点を求める計算方法は簡単である。まず、緯度は北緯と南緯を替えるだけでよく、経度は180°から引いて、東経と西経を入れ替えるだけで求めることが出来る。例えば、福島にある当局の緯度37.743Nと経度140.479Eから、対蹠点は緯度37.743Sと経度39.521Wとなる。GoogleEarthで対蹠点の場所を確認すると、アルゼンチンとウルグアイの境目から、東に1600kmほど離れた南大西洋上であることが判った。

 ある地点から無指向性アンテナで電波を発射すると、任意の方向でパスが開けていれば、その方向に電波は伝搬し、ある地点の対蹠点に電波は届く。つまりどの方向でも最後には対蹠点に向かっていると言うことだ。当局がこれまでに受領したeQSLカードを国別に分類すると、日本からのものを除くと、アルゼンチンは4番目に多い国で、100枚近く受領している。QSLカードの枚数ベースの話なので、同一局との重複やバンド別もカウントされるため100局とQSOできたわけではないが、100枚というのは100回のQSOをしているということにはなる。完全な対蹠点とのQSOは洋上であるため無理であるが、アルゼンチンとのQSOが多いのは、やはりこれも対蹠点効果の表れだろう。

 地球の円周は4万kmなので、一番の長距離(DX)は対蹠点までの距離2万kmとなる。アルゼンチンまでは18000km強ほどであるが、日本からほぼ地球の真後ろにあるアルゼンチンとQSOができるというのは、電波が電離層と地表との反射を繰り返して届くことは理屈では判るとしても、現実として地球のほぼ真裏から発せられた電波の存在を目にすることは、やはり感動ものである。対蹠点が洋上であることを考えれば、究極のDXといえるのではないか。

 最近、FT8 Digital Mode デビューされたローカルにお住まいのOM氏が、「ようやくLU/アルゼンチンと ZS/南アフリカとQSOができました」と感激の言葉を伝えてきた。タワーにビームアンテナ、リニアアンプというDX'er必須の設備ではなく、マルチバンド用GPと100Wマシンという、極めて質素な設備でのQRVなので、DX通信ができたことがよほど嬉しかったのだろう。最後には「今夜はぐっすり眠れそうです」とも伝えてきた。

 それにしてもLUは対蹠点効果で説明できるとしても、「ZSもつながりやすい地域」というのは何故なのだろう。なかなか奥が深い。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄 


 2020年6月1日  編集メモ

カリブ海


 カリブ海やアフリカは、DXの相手としてなかなかQSOが難しい所として有名である。しかし多少CONDXが良くなってきたのであろうか、この5月にはなんとカリブ海(CQゾーン8)の3局と、南アフリカ(CQゾーン38)以外の、アフリカ(CQゾーン37)1局とQSOができたのである。ZS/南アフリカは割とつながり易く、5月だけでもZSは4局とのQSOはできていた。

 カリブ海(CQゾーン8)では、J68HZ/St. Lucia Isl.(セントルシア島)、NP4G/Puerto Rico(プエルトリコ) KG4NE/Guantanamo Bay(グァンタナモベイ。ここはキューバの南東部にあり、アメリカの永久租借地。米海軍基地がある)アフリカ(CQゾーン37)では、KG4/G3AB/Kenya(ケニア) である。

 NP4G局とのQSOの時は、ウォーターフォール画面は真っ赤一色で、分け入る隙間も見つけられないほど、JAから20局以上が呼びまわるドッグパイル状態となっていた。ようやく1kHzほど上に隙間をみつけることができ、当局もドッグパイルに参戦することとした。呼ぶこと7分ほどで、彼の局から応答があった。並み居るBigGunを差し押さえて、当局のプアな設備でも、パイルに打ち勝った感激はなにものにも代えがたいものである。

 KG4NE局とのQSOの場合は、通常はQRG周波数リストからバンドを選べば、リグの周波数が切り替わるのでそのまま7074kHzでQSOするのだが、「QSY 7070 KG4」とメッセージログが上がったので、マニュアルでリグの周波数を7070kHzに合わせた。彼の局は強力なJAとのQSOを始めているので、空き周波数を見つけて当局も早速呼びに回ることにした。その結果は5分ほどで応答があり無事QSOすることができた。QSYを伝えるメッセージを見落とせば、まずQSOはできなかったであろうことを考えるとラッキーであった。

 添付のカードは、eQSLで送られてきたJ68HZ, KG4NE局からのものである。J68HZ局はeQSLのコンファームでは、初CQゾーン8とDXCCエンティティー112番目、またKG4NEはDXCCエンティティー113番目である。KG4/G3AB局とのQSOは初CQゾーン37となり、WAZカウント39番目であるためWAZリーチとはなったものの、eQSLは未対応なのでイーシャンテンのままである。さらなるCONDXの回復に期待したいところである。





                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄
 2020年6月1日  編集メモ


6m(50MHz)バンドの近況

 例年5月の連休頃からEスポが出始め、沖縄や九州が6mで聞こえてきます。今年は、5月7日に50.037MHzの沖縄ビーコンが強力に入感し始めました。この日は中国の局とSSBで交信できました。そして、5月12日には、九州の局と交信でき、本格的にシーズンが始まりました。

 その後、毎日のように6mが開けるようになりました。Eスポによるバンドオープンを知る最も確実な方法は、ビーコンを受信することです。主な50MHzビーコンは、

 周波数   コールサイン   QTH
 50.010MHz JA2IGY    三重県伊勢市
 50,017MHz JA6YBR    宮崎県宮崎市
 50.027MHz JE7YNQ    福島県福島市
 50.037MHz JR6YAG    沖縄県糸満市
 です。
 これらのビーコンの受信状態で、各地との伝搬状況を知ることができます。ワッチしてみてください。

 また、「50MHzリアルタイム情報」というサイトがあり、ここに投稿される記事から、現在の国内における50MHzの伝搬状況を知ることができます。当局も今シーズンからシャックからネットに接続できるようになりましたので、家庭菜園の作業で、シャックに行ったときは、まずビーコンワッチとネットからの情報を見ます。

 今年の50MHzをワッチして感じるのは、CWモードの減少です。平日は沖縄のJR6EA局のCWのCQが聞こえる程度で、ほとんどCWでのCQは聞こえません。ただ、休日にEスポが出るとCW局がけっこう聞こえます。SSBは、例年通り、常連の局が50.200MHzを中心に聞こえます。そして、今年の特徴は、50.313MHz(国内用)、50.323(異なる大陸用)におけるFT-8の電波が非常にアクティブに出ていることです。

 先日、JN1JFC(つくば市)局と交信した時に聞いた情報ですと、50MHz FT-8モードでDX交信をしているとのことでした。Eスポによるマルチホップで、時間帯によって各大陸と交信できるのだそうです。

 これから、夏至を挟んでの約1か月、Eスポが最も発生しやすい季節です。自分のライフスタイルとHAMスタイルに合わせて、旬の6mバンドを楽しみましょう。

                    HP編集員  JH7UBC 畠 惠治
 


ローバンドの周波数拡張
 2020年5月1日  巻頭言


 4月21日、会員のJH7LUF金澤さんがFCWAのメーリングリストに投稿した記事によって、ローバンド(1.9MHz帯と3.5MHz帯)の周波数拡張の朗報を知りました。
 このことは、パブリックコメントの募集などで、事前に知っていたのですが、うれしいニュースになりました。もうそろそろローバンドの季節は終わりですし、大きなアンテナが必要などの問題もあり、すぐに恩恵を受ける局は多くはないと思いますが、しばらくは太陽活動が不活発な時期だけに、アマチュア無線家としてはたいへん良い知らせです。

 今回の拡張(周波数の追加割り当て)について、具体的に見てみましょう。下の図をご覧ください。これは、改正案とありますが、案のとおり決定され、4月21日に公布され、即日施行されました。

 青色の部分が追加された周波数です。利用区分は、いずれも全電波形式となっています。
1.9MHz帯
 1800~1810KHz(10KHz)
 1825~1875KHz(50KHz)
3.5MHz帯
 3575~3580KHz(5KHz)
 3662~3680KHz(18KHz
 

(hamlifeより転載)

 特に、1.8MHz帯の周波数拡張は、大きな意味を持つと思います。FT-8などのデジタルモードの普及で、ローバンドでのCW運用がしずらい状況にありましたので、今回の周波数追加割り当てで、CW、SSB、デジタルモードが1.8MHz,1.9MHz帯をうまく住み分けて、この貴重な電波資産をうまく活用して、アマチュア無線を楽しめたら良いなと考えています。

                    HP編集員  JH7UBC 畠 惠治

  2020年5月1日  編集メモ

FCWA CW QSO パーティ 手作りの賞品について

今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当愛好会の定時総会(5月開催)が中止となり、この席上、実施予定の第11回FCWA CW QSOパーティ(2019年12月7日開催)の結果発表や表彰式も中止となりました。【結果等詳細はホームページ参照】この表彰状と賞品は、現在、担当の(JH7UBC)畠さんと連絡を取って郵送の準備を進めております。

この賞品(一般部門5名、QRP部門3名)は、今回から以下のようなデザイン【 図 1 】 の手作りの「記念プレート」を贈呈することになりました。以下にこの製作過程をご紹介致します。
【 図 1 】 電 鍵 をデザインした図案

 図案【図1】の印刷には、市販のインクジェットプリンター仕様のフィルム・ラベルシール(耐水性ホワイト光沢フィルム・厚さ0.1m/m)を使用しております。この印刷したフィルムを、透明アクリル板(95m/m☓95m/m 厚さ3m/m)に貼りますが、この方法は以下のとおりです。

 【写真1】の様に、印刷したフィルムの裏面のノリ保護シートは全部はがさず、アクリル板の面に合わせて、端から少しずつはがし注意しながら貼ります。このとき、印刷したフィルム面に傷が付かないよう、印刷フィルム面の上に、保護の透明フィルムをあてて、接着面に空気や小さなチリが入らないよう状態を確認しながら、指先やゴムベラ、版画のバレンのようなもので少しずつこすって貼ると、きれいに出来上がります。


【写真1印刷したフィルムをアクリル板に貼る様子



 次に、印刷したフィルムを貼ったアクリル板の上に、同じ大きさの透明アクリル板(95m/m☓95m/m 厚さ3m/m)を貼り合わせます。貼り合わせる接着シートは、プラモデルなどの表面に透明色プラスチック板を貼るマニア向けツール(カッティングシート式、厚さ0.05m/m)を使用しました。
これを透明アクリル板(3m/m厚)の4辺の端に、2m/m幅にカットして貼り、2枚のアクリル板を貼り合わせると、貼った痕がほとんど見えず、きれいに貼り合わせることができます。出来上がった「記念プレート」には、粘着テープ付きフックを裏面に貼り、立てたり、吊り下げたりして飾って頂けます。「記念プレート」を立てた例【写真2】~【写真4】 


【写真2】賞品の「記念プレート」・正面


【写真3】賞品の「記念プレート」・裏面


【写真4】賞品の「記念プレート」・側面

                     FCWA事務局長 JA7SGJ 草苅 高雄 

 2020年5月1日  編集メモ

生活の知恵


 知り合いのOMから、今はもう入手が困難になったFT-243水晶用ソケットの融通依頼があった。たまたま手持ちに1個所有していたが、端子部は銀メッキで黒く変色していた。(よく銀の酸化による錆と間違われるのだが、「酸化」ではなく正しくは「硫化」である)

 パーツの状況をメールでやりとりしていると、別のOMから銀の黒色は「タバコの灰を湿った綿棒につけて擦ると、キズも付かないでキレイに落ちる」と教えられた。世に金属磨き剤はあまたあるが、これまで私が用いていた方法は、商品名「ピカール」という金属磨き剤(とろみのある液状)をボロ布に付けて磨くというものであった。この方法は確かに金属に光沢がでるほどキレイにはなるが、成分に脂肪酸が含まれていて、磨いた後の表面にどうしても油脂が残ってしまう。コレが嫌なので、私は最後にアルコールを用いてその油脂分を拭き取ることにしていた。

 「タバコの灰で落とす」方法は新鮮な感じがして、同軸用NP-BNC変換プラグが変色しているのを見つけ早速試してみた。綿棒にアルカリ電解水を少量付けてタバコの灰を付着させ、NP-BNC変換プラグの表面を擦ってみたら、いとも簡単にプラグ表面の変色は落ちてプラグの表面は銀の光沢を取り戻した。この方法は脂肪酸を含まないので、磨いた後に油脂分が残ることはなく後処理の手間いらずである。

 現在では都市部では草木を燃やすことは簡単にはできなくなって久しいが、かつては「草木灰」は、肥料や土壌改良材として利用されていた。これは肥料の3大成分であるカリウムの補充が目的である。前述したとおり草木灰の入手は難しいので、身近なところで手に入るものとして「タバコの灰」が利用されたのかもしれない。ただし、最近流行の加熱式タバコでは灰はできない。タバコの灰で銀の硫化物を除去するメカニズムは、灰に含まれるカリウムが水に溶けてできるアルカリと、草木を構成していた炭素の微粒子が研磨剤となって硫化物除去に寄与しているのだろう。

 そういえば、小さい頃田舎では煮炊きに使用した鍋の洗浄には、家の前を流れる小川に鍋を浸けて、木灰(アク)を付けて、油汚れを落としていた。これは灰汁を水に浸けるとアルカリとなり、これが油と解け合って、油がよく落ちることを昔から知られていた技なのだ。上水道が高度に発達した現在では、「小川で鍋を洗う」などという光景は見られなくなったが、合成洗剤などの無かった頃から行われてきた、環境にも優しい生活の知恵である。

 COVID-19の影響で外出自粛要請が出ている中、こんな時こそいつもお世話になっているRigの掃除などをする良い機会かもしれない。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄

OMカムバック
 2020年4月1日  巻頭言


 最近、JA7xxxコールを持つOMのカムバックが目立つようになった。当局もその一人といわれればそうなのだが、やはり定年後の余暇を「アマチュア無線」で楽しみたい、ということが大きな理由となっているのだろう。

 当局の家から500mほどの所に住むOMも、家の隣の空き地にタワーを建設して、HF~UHFのアンテナを上げられた。また別の、家から4kmほど離れたところにお住まいのOMも、リグ、アンテナを新調してオンエアされている。その他にも、現在は1エリアにお住まいのOMも福島市内の実家の敷地にタワーを建設され、JA7xxxのコールサインで復活の兆しがある。

 タイトルの「OM カムバック」は、映画「シェーン」の最後のシーンに出てくる有名な台詞「シェーン、カムバック!」から得たものだが、なにせ1953年の映画なので、もう映画の存在を知らない人も多いかもしれない。映画「シェーン」の舞台は、米ワイオミング州だそうである。全米で最も人口が少ない州であるため、WAS達成には最後まで残る州として有名だ。映画のジャンルは西部劇であるが、西部劇には「開拓」という背景がある。趣味を極めるとまでは行かなくても、趣味の世界であるハムを深めるためには開拓が必要だ。ハムの世界にもそのような背景があると思う。

 アマチュア無線を始めた頃は、名前も顔も知らない同好の士である方との交信に「ワクワク、ドキドキ」させるなにかがあった。当時のハムの世界にはそうしたものがあったが、最近はちょっとそうした「ワクワク、ドキドキ」が少なくなった。気がする。ラグチューも楽しいが、あまりに「なあなあ」ではスレてしまう。それでは、アドレナリンも枯れてしまうだろう。

 刺激の少ない当時の高校生にとって、ハムの資格を得てQSOすることは「最上のエキサイティングなこと」であり、「開局してQSO」することは、その「ワクワク、ドキドキ」感を得たい気持ちがあったと思う。ハムの資格を得てQSOを楽しむという趣味は、今はもう死語である「キング・オブ・ホビー」と囃し立てられていた。現在のように多様なエキサイティングにあふれる世界では、ハムの魅力も影が薄くなってる。

 OMがカムバックされることは、若い人たちにとっても刺激になりウレシイ限り...とは思いたいのだが、平均年齢を上げるだけのような気がする。我々が開局したのは高校生だったので、平均年齢もずっと低かった。ハムの世界も少子高齢化となっている。カムバックOMもかつて味わった「ワクワク、ドキドキ」を再度得て、その魅力を若い人たちに向けて発信して欲しいものである。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄

  2020年4月1日  編集メモ

 QRP送信機完成

 昨年夏に製作を中断していた7MHz QRP CW送信機をようやく完成させました。



 VFOは、現在の定番である3チャンネルクロックジェネレーターSi5351AをPIC12F1840でコントロールしています。 ファイナルは、FET BS170×3のE級増幅で、約3Wの出力が得られます。なお、詳細はJH7UBC Home Pageに記事を掲載しています。

 トランシーバーではありませんので、受信機と組み合わせて交信します。受信した信号と同じ周波数で送信するために、キャリブレーションという作業が必要です。アンテナには送信せず、発振部だけを動かして、周波数を合わせる作業です。無線を始めた高校時代、送信機と受信機で交信したことを思い出してしまいます。

 当局のメインリグ IC-756PROを受信機として使って、テスト交信してみると、いとも簡単に交信できました。コンディションが悪い最近ですが、3Wの出力があれば、十分交信できます。次に受信機として、昨年のFCWA電子工作教室で皆さんが作ったSDRフロントエンド+Rockyを受信機としてテスト交信しました。しかし、ここで問題発生。

 この送信機にはサイドトーン機能がありませんので、自分の電波を受信した音をサイドトーンとして利用しています。Rockyで受信すると、その受信音が少し遅れるのです。SがHに聞こえてしまいます。非常に送信しずらくなります。この組み合わせで交信を行うためには、送信機と受信機に少し工夫が必要です。これからのんびりと改良を加えていきたいと思います。
 
                     HP編集員  JH7UBC 畠 惠治
 2020年4月1日  編集メモ

自作3.5MHz 1/2 ダイポールアンテナ設置と調整


 当福島CW 愛好会では、 毎週水曜日午後9時からCW 交信会を 3.520MHz付近で和文を中心に実施しております。この周波数帯の私のアンテナは、自作の1/2 波長 ダイポールアンテナを使用しております。バランは既製品、アンテナ線は VSF ビニールコード 単芯より線・径2mmを使用。アンテナの全長は1 2波長、約 42.85m、アンテナ線2本の内の1本の長さは約21.45m。バランは平屋の屋根に載せたルーフタワー(高さ2 m 、地上高8m)に設置。 当初、 アンテナ線の一部を、ローデイングコイルとして塩ビ管(直径4.5cm長さ24cm)に巻き、10mほど離れた支柱2本(地上高約8m)に八の字型に伸ばし て、アンテナ線の長さはおおよその設定で使用していました。

 先日、練習の結果、 ようやく和文を送受信 が できるようになり、 CW 交信会に参加しようと電波を送信し てみ ました 。しかし 何度試みても応答がありません。 翌日、 屋根に上りアンテナを点検したところ、アンテナ線の片方のバランの取り付け部分の圧着端子が外れていまし た ので 修理し ました。そして、 これを機会に 、 効率 を上げるため、 ローディングコイル として巻いた 部分のアンテナ線を伸ばし、 1 /2 波長のフルサイズに設計変更 を しました 。既存の ルーフタワー と 支柱 A ・ 支柱 B に加え、 新設した 支柱 C ・ 支柱 D を 屋根の側面に取り付け 、 アンテナ線を M 字型に張り直しました。 (図2)
 支柱C と支柱 D は、布団干し のパイプ 廃材をつなぎ 合わせ たもので、長さ2.5m 、 ワイヤーで2方向から引張って補強し てあります 。 側面取付具( サイドベース 【写真 6 】は、 市販の 組立 パイプ システム と ジョイント を組み合わせて作った自作のものです。(経費 2基で約 2 ,500 円)

【写真1】バラン を 設置 したルーフタワー

 【写真2 】 支柱 A

 【写真3 】 支柱 B

 【写真4】支柱C (新設)

 【写真5】支柱D (新設)

 【写真6 】 支柱 C の サイドベース

 私のリグは(ケンウッドTS 590S) HF /50 MHz オールモード 1 00 W 機です。 アンテナ調整のための アンテナアナライザー を持ってい ないので、外付けの SWR ・パワー計(ダイアモンドアンテナ SX 200 )をリグに接続して、 CW モードで SWR (定在波比) ができるだけ小さい値になるよう、アンテナ線の先端のヒゲの部分を切って調整しました。結果は、SWR が1.75 (適正値1.0~1.5)出力電力は80 W (適正値100 W )ともう少し調整が必要です。次に、本機内臓のアンテナチューナーを作動させ、リレーが切り替わる音がした後 、内蔵メ ー ターの SWR 1.1 、送信出力電力 1 00 W 【 写真 7】 と正常な範囲の値が表示されました。アンテナの形状、周囲の構造物の状況などにより、アンテナの SWR の微調整が難しいのですが、アンテナチューナーを使用して適正値に近く設定できました。このア ンテナを使用し、近々 CW 交信会に臨みたいと思っております。


【写真7】リグの 内蔵アンテナチューナー 作動後のメータ ー に表示された 数 値 (CWモード)

                     FCWA事務局長 JA7SGJ 草苅 高雄

ハムの世界もIoT
2020年3月1日  巻頭言

 1月8日(水)21時、いつものように当局JH7UBCがキー局で3.5MHzで交信会を始めました。常連の局が順にチェックインしてきた後、JS2AHG局がチェックインしてきました。聞きなれないコールですが、交信会のルールはご存じのようです。各局のレポート交換の後、簡単な挨拶を和文で交わす時にJS2AHG局の正体が分かりました。FCWAの元準会員のJE1TGV局が静岡県にあるリモートシャックからJS2AHGを運用していたのです。オペレーションディスクの前で「へぇーー」と驚きました。交信のタイムラグもなく、あたかもそのシャックから運用しているように感じました。

 また、2月19日(水)の交信会の前に2mでCQを出すと、最近よく交信する千葉県習志野市の局がコールしてきました。いつものように「こんばんは、今夜もよろしくお願いします。」と交信を始めたのですが、相手局の話を聞いて、びっくり。「今、シンガポールにいます。」というのです。どういうこと?
 シンガポールからパソコン、インターネット経由で自宅のリモートシャックからON AIRしているのだそうです。この時はFM(音声)での交信でしたが、音声の遅れを感じることなく、オペレータがまるで千葉にいるように交信することができました。

 世の中、IoT(Internet of Things)、つまり「モノ」がインターネットに接続された状態で情報交換をし、コントロールできることが、急速に進行しています。スマホを使って自宅の様々な電気製品をコントロールできることなどが代表的な例です。 そのIoTがいよいよハムの世界に普及してきたなと実感できるできごとでした。

 アマチュア無線の世界では、以前からVoIP(Voice over Internet Protocol)などで、インターネットを経由する交信が行われてきましたが、今やリグをインターネット経由で遠隔制御できるリモートシャックが、確実に普及しているようです。たいへん便利で魅力的なシステムですが、リグやプログラムの不具合などによる暴走なども考えられます。その対策を十分に行い上手に利用したいものです。

                     HP編集員  JH7UBC 畠 惠治 
   
 2020年3月1日  編集メモ


ベテルギウス

 「誰もが、みんな知っている~♪」とは、昭和時代のヒーローである月光仮面の主題歌の一節であるが、月光仮面の話ではない。夜空で最も見つけやすい星座の1つで、小学生でも知っているオリオン座は、世界中で見ることができる。ギリシア神話に登場する狩人オリオンの右肩の位置にある、赤色巨星ベテルギウスが、約100年ぶりの暗さになっているのだ。下図は「フラムスチード天球図譜」のオリオンのページである。本の開きによりスキャナーする際に、本の中央部が暗くなってしまうため、オリオンの部分のみを示す。



 ベテルギウス(Betelgeuse)はオリオン座の恒星で、全天21の1等星の1つ。おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンとともに、冬の大三角を形成している。冬の大三角を見つけることは容易であるため、星座を見つける方法としてよく知られている。

 通常、ベテルギウスの明るさは、夜空の恒星の中で上位10位に入っている。ところが、このベテルギウスは2019年10月から暗くなってきて、12月中旬には上位20位にも入らなくなってしまったという。 ベテルギウスは変光星であり、明るさの変化は何十年間も詳細に調べられてきており、減光自体は特に奇妙なことではない。ただ、夜空で非常に目立つ星がこんなふうに暗くなるのは異例のことだという。

 恒星のスペクトル型を横軸(右が低温)にとり、絶対等級の光度を縦軸(上が明るい)にとる分布図を作成すると、ヘルツシュプラング-ラッセル図(HR図)と呼ばれる分布図が得られる。ほとんどの恒星は誕生から死までの進化に伴い、HR図の中の主系列星を移動してゆく。つまり星の一生はHR図の右下部分の褐色矮星から始まり、ある程度の大きさになると主系列星から離れ赤色巨星へと進化し、最後には超新星爆発を起こしてその一生を終えることになる。



 ベテルギウスのような赤色巨星の寿命はもはや短く、死に際は壮絶だ。もし超新星爆発が起きたら、ベテルギウスは一時的に満月よりも明るくなり、やがて暗くなって、夜空から永遠に姿を消してしまうことになる。超新星(SuperNova)呼ばれるその爆発現象は、はるか彼方で起きても肉眼で見える。ベテルギウスは誕生からまだ850万年しか経っていない比較的若い星だが、天文学者たちはこの星の死期が近いことをすでに知っている。

 「SuperNova」で思い出されたことだが、大学生の頃に、スピーカのメーカとしてよく知られている、米国JBL製の「Nova」という、ブックシェルフタイプとしてはやや大型ではあったスピーカシステムを持っていた。就職後はアパマン生活となり、無線はアンテナが立てられないことからオーディオに傾倒し、給料を貰う生活で多少とも小遣いに余裕ができたため、「Nova」は手放し、JBL製のより大型のスピーカに切り替えて、現在に至っている。大型のスピーカシステムは、現在はお荷物になってる。1970年代に作られた「NOVA」は、当時としては斬新な意匠が魅力的だったためか、製品としてもロングランであったようだ。音も良かったことが懐かしい。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄

  2020年3月1日  編集メモ

GPV気象予報について

今年の1月31日(金)、福島市の街なか広場で、福島市の依頼により福島天文同好会が星空観望会を開催しました。私はこの同好会の会員ですが、自分の望遠鏡(16cm反射望遠鏡)を持参し、会員4名とともにスタッフとして参加しました。昼間は晴れ間がありましたが、午後3時頃から急激に曇り、観望会の開催が危ぶまれました。このとき使用したのがGPV気象予報システムです。

 GPV気象予報システムの予報によると、観望会が開催される午後6時から8時30分の内、午後7時の前後1時間、一時的に晴れ間があることがわかり、観望会を実施しました。望遠鏡を設置しているとき、小雪が降ってきましたが、その後、予測どおり晴れ間が広がり、観望会を実施することができ、あらためてこのシステムの偉力を感じました。このサイトをご覧になっていない方は、是非ご覧下さい。近年、豪雨や台風の被害が増大しておりますが、これらのシステムに、AI(人工知能)を取り入れ予報の精度を上げて、特に防災や避難に役立つことを期待しております。

●GPV気象予報システムの概
 GPVとは、rid oint alue(格子点値)の略で、地上の観測地点や気象衛星などで収集したデータをもとに、気象庁や米国海洋待機局等の気象予報モデルをスーパーコンピューターで計算した予測結果に基づく「数値予測モデル」の気象予報です。従来の天気予報では予想できなかった詳細な気象予報が可能です。衛星画像の雲の動きは、過去に撮影されたものですが、GPVは未来の雲の動きを予測します。

GPVは、「雲量・雨量」「気温・湿度」「気圧・風速」に加え、「低気圧・台風進路」などを予測します。
 「詳細モデル」:「道北、道南、北東北、南東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州、沖縄、奄美、伊豆諸島」のエリヤより選択、5kmメッシュ、1時間区切りで39時間まで予報可能です。
 「広域モデル」:「東日本、西日本、南西諸島、日本」の広域選択、20kmメッシュで予報の大局を見識し、1時間区切りで246時間(11日間、途中で3時間区切り)予報可能です。

 我が国で「数値予報」が始まったのは、1959年、初期の大型コンピューター(IBM)が導入されてからですが、現在のようなシステムになったのは、2006年3月からです。GPVは2017年6月にSCWとしてバージョンアップされ、2kmメッシュの地域の予報と、国土地理院の地図情報などが加えられ(一部有料)、PCに加え、スマホでも見ることができるようになりました。
 GPVは、PC「GPV気象予報」と検索して、ダウンロードして下さい。
 SCWPCでダウンロードするには、専用ドラバーを解凍するソフトの入手が必要です。

 雨量・雲量


 気温・湿度


 気圧・風速


                     FCWA事務局長 JA7SGJ 草苅 高雄


CW交信 練習会について
2020年2月1日  巻頭言

 福島CW愛好会では、毎週月曜日午後8時から、福島市ローカルの会員を中心に、初心者会員向けCW交信練習会を開催しています。この練習会は、まず参加者が、144.Mhz帯FM(電話)で受付後、7Mhz帯の指定周波数に移動し、CWモードで交信練習を行っています。

 当初、欧文の交信を行っておりましたが、現在は、和文中心に行っております。経験者の会員が和文を1分間30字程度のゆっくりした速度で送信し、初心者が受信します。その後、再び、144.Mhz帯FM(電話)に戻り、和文の内容を確認し、このあと情報交換をして楽しんでおります。私は、この練習会に参加し、CW交信の技術向上を図っております。

 なお、当愛好会ではこれとは別に、一般会員向けに、毎週水曜日午後9時から3.5Mhz帯の指定周波数で、キー局がまとめ役となってCW交信会を行っています。参加方法はこちらをご覧ください。

 当愛好会では、この他にいろいろな催しを行っています。入会したい方は、是非、ご連絡下さい。

                     FCWA事務局長 JA7SGJ 草苅 高雄

   
 2020年2月1日  編集メモ

パソコンレスキュー


 毎日使っているノートパソコンで、くるくるマークが頻繁に出て、動かないことが多くなりました。パソコンに耳を当てるとクーーン、カリカリという音が繰り返し聞こえます。どうもハードディスからデータがうまく読みだせないようです。ディスクの状態をソフトで調べると、黄色で「注意」の表示。



 これは、早急に何とかしなければ。
 そこで、HDD(ハードディスク)の内容を丸ごとSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)コピーするクローンを行い、HDDをSDDに交換することにしました。
 が・・・・・・・・
 HDDの損傷が大きかったせいか、クローンを作ることができませんでした。そこで、苦肉の策でSSDを装着したパソコンをリカバリディスクを使って購入時の状態に戻しました。(Windows10です)
 この作業は、何度か経験がありますが、ほんとうに長い時間がかかります。私は、暇だからよいのですが、仕事をしている人なら大変なことですね。
 その後、ソフトのインストール、Windows10のアップデートとさらに時間がかかりました。丸2日くらいかけて、ようやく前の状態に戻りました。フゥーー。

 HDDをSSDに交換した成果として、起動やアプリの開始が早くなり、総じてスピードアップしました。パソコンは、いまや日常生活にとってもアマチュア無線家にとっても必需品です。(スマホというモバイルコンピュータで用が済む方もいらっしゃると思いますが)復旧してホッとしています。

                     HP編集員  JH7UBC 畠 惠治 

  2020年2月1日  編集メモ

2月は如月

 2月は如月、一年の内で最も寒い月だ。きさらぎとは、あまりに寒いので“着て”、”更に着る”「き・さらぎ」と言われたことから「きさらぎ」と呼ばれる様になったという。新暦を採用した現代の日本では、まだ厳しい寒さで春を遠く感じるのが2月。しかし暦では、2月4日「立春」に春が到来する。もしかしたら古来の日本人の方が、季節に敏感だったのかもしれない。

 2月は確定申告の時期でもある。税務署が毎年設ける、電子申告書(eTAX)作成コーナーの会場に行って、専用のPCから必要なデータを入力して申告書の作成を行うのだが、これが結構たいへんなのだ。データ入力自体は特に問題は無いのだが、そこに至るまでの待ち時間が多くて、この時期が来ると憂鬱になってしまう。税務署職員総出で対応に当たっているのと思われるが、なにせ一時期の事なので、機器(PC)の拡充や、対応職員の補充は無理なのだろう。会場への駐車場入場からすでに行列ができるのである。

 医療費控除など、突発的な事情により確定申告による還付請求は理解するが、源泉徴収分のみの確定申告はマイナンバー制度により個人への紐付けがなされるので、定型データ入力のためだけに、わざわざ税務署に出向かなくても良いような気がする。大手から発行される源泉徴収票は、電子認証されたデータを税務署に送り込めば済むので、アトは税務署のサーバが集計するだけであり、働き方改革にもなると思うのだが。

 確定申告による還付金はちょっとしたボーナスの様な気がしてウレシイ。予定外の臨時収入で新たなアンテナを計画しようか。現有設備で不足の80mバンドとWARKバンドにQRVしたいと考えている。80mバンド用アンテナとして、最もポピュラーなのはワイヤ・ダイポールだ。周辺に高さのある構造物があれば、それを利用してワイヤを張ることも考えられるが、生憎、家の敷地は狭小のうえ平屋作りなので、長さも、高さも満足しない。設置する場所も問題になる。当局の敷地の北西角には、4m長の単管パイプ製マストが1本空いている。ここを取り付け箇所とすると、アンテナはバーチカルタイプ(GPを含む)か、多巻きスモールループアンテナ(アンテナチューナ併用)などが選択肢に挙がる。

 当局のHF用アンテナは現在2系統有り、1つは車庫の柱を利用して取り付けた3.5/7/14/21/28/50MHz用GP(給電点高さは3m)と、もうひとつは平屋の屋根上に設置した7/14/21/28MHz用Vダイポール(給電点高さは6m)である。設置環境は断然Vダイポールの方が良い(と思われる)のだが、2台のリグにそれぞれのアンテナを接続して、14MHzでDX受信の比較をしてみると、GPの方が信号強度が強い場合がある。もちろん水平偏波と垂直偏波の違いはあるだろうが、送信電波の”飛び具合”の話ではなく、受信信号強度の話である。

 このような経験から、バーチカルまたはGPアンテナも狭小地に設置できるアンテナとして良いな、と思っている。海外製バーチカルアンテナのカタログを見てみると、ラジアルやカウンタポイズが必要であったり、ステーを使用していたり高所に設置すると調整ができなかったり、なかなかこれぞと言えるものがない。(実は無いこともないのだが、試しに買ってみるかといえるほどの価格ではない)さて、どうしたものか。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄

あけましておめでとうございます
2020年1月1日  巻頭言

 皆様 明けましておめでとうございます。
いつも我が拙いコラムに目を通して頂き、ありがとうございます。本年も身の回りの話題からテーマをピックアップして参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
 
 一年の計は元旦にあり。新年に当たり、昨年の実績を振り返り、今年の目標を考えてみる。昨年はDXCC100達成がひとつの区切りではあったが、無事越すことができた。これは昨年4月に設置した40mV-Dipoleがトラブル期間2ヶ月を除いて、約6ヶ月使用できたことがあげられる。40mのQSO数は467、eQSLでのコンファーム数は242、40m単独でのDXCCエンティティーは39、うち5つはNewエンティティーだ。更なる発展のためには、80mバンドとWARCバンドへのQRVでBandNewを狙うか。

 今年の3月で、局免が丸4年となる。再免許申請は1年前から1ヶ月前まで可能。前回は再免許申請提出が1ヶ月を割ってしまっていて、総通から受け付けを拒否されてしまった。そんなこともあり、8年ほどQRTしていた。今度は1年前になったら、早めに再免許の準備をしよう。それまでに、技適で受けていたリグは、新スプリアス規格適合の保証認定を受けなければ。

 新年に当たり、今年の目標を掲げたいのだが、アワード関係はソーラーサイクルがまだボトムから抜け出していないので、先が見通せず目標は立てにくい。DXCCエンティティーは130位まで伸ばしたいのと、WASはコンプリートさせたいものだが、これもお日様のほくろ次第。「あけまして(ひらけまして)、おめでとう」と言える日はいつ来るのか。

                     HP編集員  JA7GND 渡辺 栄
   
 2020年1月1日  編集メモ

標準電波JJYについて

「日本標準時(JST)」や、各種機器に利用されている「標準周波数」を日本全国に供給するための電波が「標準電波」ですが、これを発射する局のコールサインがJJYで、無線局そのものも指します。以下JJY局と呼びます。

この送信所は、福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」と、佐賀県と福岡県の県境にある「はがね山標準電波送信所」の二か所あり、各々の電波が干渉しないよう、前者は40KHZ、後者は60KHZで送信されています。

                 
    おおたかどや山標準電波送信所  はがね山標準電波送信所
 所在地  福島県田村郡都路町と双葉郡
川内村の境、大鷹鳥谷山山頂
佐賀県佐賀市富士町と福岡県
糸島市の県境、羽金山山頂 
 標高  約790m  約900m
 運用開始  平成11年(1999年) 6月  平成13年(2001年)10月
 送信周波数  40KHz  60KHz
 電波形式  A1B  A1B
 空中線電力  50KW  50KW
 アンテナ  地上高250m 傘型  地上高200m 傘型



      標準電波送信所と電波到達範囲

 JJY局の電波には、時,分、1月1日からの通算日、年(西暦の下2桁)、曜日などの時刻コードが含まれており、この電波を受信し時刻を自動修正する機能をもった電波時計や、放送局や電話回線の時報、PCや家電製品、カメラ、車載時計、計測震度計の内臓時計等に利用されています。また、もう一つの働きの「標準周波数」は計測器、通信機器、電子機器メーカー等の社内標準器、地上波デジタル放送の基準発信機等高精度の周波数標準等に応用されています。

JJY局は、東京都小金井市にある国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が運用していて、協定世界時(UTC)に基づく日本標準時(JST)、並びに時間と周波数の標準を広く国の内外に知らせています。

 かつては地球の自転や公転の周期的現象が「ものさし」に使われていましたが、変化することから、1958年(昭和33年1月1日)から、セシウム133原子の放つ光の波長の9 192 631 770周期の継続時間を1秒と国際原子時(TAI)で定義されています。

 セシウムビーム型原子標準器をはじめ、水素メーザ型や実用セシウムビーム型原子時計群の平均値が用いられ、精度は1✕10-13秒(3,000万年に1秒の誤差)です。さらに人工衛星などを使った国際時刻比較により、常に国際標準との同期、及び諸外国の標準との関係も確かめられ、常に高い精度に保たれています。

 このように正確な信号を送信していますが、受信される電波は電離層の影響で精度が低下するため、この影響を受けにくい長波による標準電波を用い、24時間の周波数比較平均で1×10-11秒と高い精度が保たれています。

 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)の様子

    

             周波数標準器の校正システム

      

 衛星双方向 · GPS時刻比較
アンテナ群の様子
 GPS衛星を用いた時刻
比較方式のシステム

衛星双方向時刻
比較方式のシステム


標準電波JJYを聞いてみよう

 上記のタイトルをクリックしてください。JJY局の発信音は周波数(40KHZ)と(60KHZ)で聞くことができます。アマチュア無線の受信機をこれらの周波数に合わせても、残念ながら発信音は聞こえません。水晶発振子など回路に工夫をしなければなりません。

標準電波の歴史

標準電波発射の始まりは、1920年頃短波通信が発達し、遠隔地にある無線局相互の周波数合わせや時刻あわせ、さらに測地業務などに必要となってきたからです。

 世界初の標準電波発射局は、アメリカ合衆国のWWV局です。アメリカアマチュア無線中継連盟(ARRL)の機関紙QST 1923年7月号には「WWV局からの標準電波をアマチュア無線のためにサービスを受けるようになった。」と記載されています。1936年(昭和8年)から、WWV局は国際的な標準電波局となりました。

 わが国でも、無線局の周波数規制のため標準電波の発射が必要となり、1940年(昭和15年1月30日)に、WWV局に続いて世界で2番目の短波帯標準電波局JJYの運用が開始され、60年余の長期にわたり運用されましたが、1999年(平成11年6月10日) 長波帯JJY局(40KHZ)の運用の開始にともない、短波帯による送信は2001年(平成13年3月31日をもって終了となりました。

 長波帯JJY局(40KHZ)は、福島県の大鷹鳥谷山山頂に設置され、さまざまな分野で活用されています。しかし、この場所から離れた九州地方では、電界強度が不足気味だったため、二番目の長波帯JJY局(60KHZ)が佐賀県と福岡県の境の羽金山山頂に設置され、2001年(平成13年10月1日)より本格運用を開始し、日本全土で標準電波を安定して利用できるようになりました。

 短波帯のJJY局の発信音は、昭和34年以降 2.5/5/10/15MHZ等で短波ラジオやアマチュア無線機により受信できました。現在のNTT電話回線(117)の時報形式でしたが、皆さんの中には記憶に残っている方もおられることと思います。

これからの関連技術

 現在、日本の研究グループは、新たに開発された光格子時計と呼ばれる、常温で1✕10-18秒(300億年に1秒の誤差、現在使用されているセシウム型原子時計の1,000倍の精度)という驚異的精度の時刻信号の研究が進められています。

 (2019年9月現在 カドミウム原子と特殊レーザー光線を利用した技術)この技術を使用できれば、更に精度の高い時刻信号の利用にとどまらず、アインシュタインが提唱した重力差による時間の進みの差が感知でき、鉱物資源の探査、火山活動、地殻変動や地震の予知など様々な分野で活用できるのではないかといわれています。



                     FCWA事務局長 JA7SGJ 草苅 高雄

  2020年1月1日  編集メモ


自作の楽しさ

 早いもので退職して8年半になになりました。退職したら無線三昧の日を送ろうと思い、退職前にタワーを建てました。退職した当時はサイクル24のピークで、その当時盛んだったPSK31で世界各地と交信しました。衛星通信をやってみたり、CW以外でも無線を大いに楽しみました。

 そしてもう一つやりかったこと、無線機の自作に2014年から取り組みました。最初に自作したのは、CQ誌に付録でついてきた基板を使った0.3W出力の7MHz CW送信機でした。受信機は、IC756proを使って実際に交信してみると意外に簡単に交信ができてしまいました。自分で作ったリグで交信できた時は、格別うれしいものです。Hi

 これに味を占め、2015年には、JF1RNR今井さん著の「手作りトランシーバ入門」に掲載されている
21MHzのアカギスタンダードを改造して、7MHz用のアカギスタンダードを製作しました。出力は0.5Wですが、このトランシーバは感度も良くQRP CW交信を楽しみました。このトランシーバは、その後VFOをデジタル化して、現在も使用可能です。

 2018年には、まったく別な方式の7MHzトランシーバを製作し、現在は、更に本格的な7MHz CWトランシーバの製作に取り組んでいます。(下の写真)


 昨年途中から、最近のマイコンの勉強に力が入り、このトランシーバの製作が棚上げ状態なのですが、今年は頑張って完成させたいと思います。とにかく自作は面白い。
 

                     HP編集員  JH7UBC 畠 惠治 


過去の巻頭言・編集メモ
2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年
2016年 2017年 2018年 2019年

ページトップへ戻る